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満員電車はイヤだ!

 就活をしていて、満員電車を目の当たりにする方も多いと思います。 朝の電車というものは相当に混雑するもので、普通列車ならともかく、急行や快速は満員電車になりがちです。 大阪なら朝の南海電鉄、地下鉄御堂筋線、JRの混雑具合は相当なものです。

 「就職するとこれが毎日続くのか・・・」と憂鬱になるのも仕方がありません。 満員電車というものは苦痛であり、毎日満員電車で押しつぶされるというのは社畜の象徴であり、 気分のいいものではありません。

 満員電車に揺られて出社するのでは、会社に着くまでに疲れてしまいます。 他人と身体が密着している状態というのは、想像以上にストレスとなります。

 さて、満員電車を回避するためにはどうすればよいでしょうか。

 「働かなきゃ満員電車に乗らなくていいな!」と思うわけですが、 それは少々飛躍しています。もちろん働かなければ満員電車どころか、電車に乗る必要すらないのですが、 生活のためにはやはり働かざるを得ません。

 「都会から離れた場所に職場がある会社を選べばいい!」と思う方もいらっしゃるでしょう。 しかし、たいてい企業の本社は東京都内にあり、営業所も大阪や名古屋など、満員電車とは切っても切り離せない地域にあることがほとんどです。 ファナックや新日鉄住金の工場で働けば満員電車とは無縁になれるかもしれませんが。



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会社の近くに住もう

 満員電車は嫌だ!という方は、会社の近くに住むことをおすすめします。 会社の近くに家を借りると、満員電車どころか電車にすら乗らなくてよくなります。 徒歩通勤ですね。

 風邪を引いたり怪我をしたりというのは得てして通勤途中に起きるものです。 満員電車で風邪を引いている人と乗り合わせたら、風邪をひきます。

 満員電車で急ブレーキがかかったり、どんどん電車の中に人が入ってくるために押しつぶされたり、 足を踏まれたり、足をくじいたりします。それだけではありません。 ストレスでお腹を壊すことも満員電車の怖いところです。

 通勤時間が長いとそれだけでストレスがたまりますし、疲労もたまります。 ならば「会社の近くに住んでみよう!」と思い、私は会社の近くで物件を探しました。

 もともと私は会社の独身寮に住んでおり、安い家賃と引き換えに毎朝満員電車に揺られ、 毎日往復2時間の通勤時間をかけて会社に通っていました。

 途中から満員電車が非常にストレスになり、普通列車に乗るようになりました。 その時は普通列車なら時間こそかかるものの席が空いていて座れたのです。 しかしそれも長くはつづきませんでした。

 しばらくすると同じ考えを持った人が普通列車に乗るようになってきました。 座れなくなっていったのです。長い通勤時間も、座れれば眠れますので一瞬です。 さらに朝の眠い時間を睡眠に使えるということで、会社に着くころには元気になっていました。

 しかし、座れない、つまりは長時間立ったままで、余計に疲れる結果となりました。

 会社の近くの物件は家賃が7万円と高額でした。独身寮は家賃が安かったので、 それと比べるとかなりの固定費となります。しかしよく考えてみましょう。 通勤のストレスで精神をやられてしまっては7万円どころの話じゃないわけです。

 会社の近くに住めば満員電車や通勤時間といったストレスから解放されます。 毎日気楽にお散歩気分で会社に行けるわけです。会社の近くに住まない理由がないですね。

 

会社の近くに住むメリット

 会社の近くに住むメリットはいくつかあります。 まず、満員電車に乗らなくていいというメリットです。 これだけで十分すぎるほどの価値があります。毎日押しつぶされる必要はないのです。

 もう一つがプライベートの自由時間が増えるというメリットです。 往復2時間かけて通勤していたのであれば、会社の近くに家を借りれば通勤時間はほとんどなくなります。 毎日2時間、プライベートの時間が増えるのです。

 これは実は大きなメリットです。もしも夜11時まで残業した場合、会社の近くに住んでいたら11時過ぎには家についています。 しかし、郊外に住んでいた場合、帰宅すれば12時を超えます。家が遠い人は食事や入浴を済ませると午前1時になっていますが、 近い人の場合、まだ時間に余裕があります。

 この2点でかなりストレスが軽減されます。他人と密着しなくていい上に、自由時間まで増えるのです。 感染症をうつされる心配もなければ、長い通勤途中に急にお腹を壊すということもありません。

 徒歩で通勤することで毎日歩く習慣がつき、健康的というメリットもあれば、 郊外に住んでいた場合、バスに乗り遅れたり、夜道が暗かったりして不安を煽ります。 しかし会社の近くに住めば、帰り道が明るいというメリットもあります。

 

会社の近くに住むと家賃が高い?

 地方の会社ならともかく、都心部の会社の場合、家賃はどれくらいになるでしょうか。 大阪の淀屋橋や本町に会社がある場合、家賃は1人暮らしで6~7万円が相場です。 家賃だけ見れば「高い」と思うかもしれません。

 さて、毎日2時間残業したときの残業代はいくらでしょうか。 残業1時間につき1800円もらえるのであれば、2時間で3600円です。 それを20日間つづけると、7万2000円になります。

 勤務時間でないあなたの2時間×20日間=40時間は、7万2000円の価値があるわけです。 これより会社の近くの家賃の方が安ければ、家を借りたほうがオトクです。

 要は毎月40時間をお金で買えるというわけですね。 家賃が7万円なら、40時間の自由時間を7万円で買えるのです。 40時間電車に乗るくらいなら、40時間残業したほうがいいのです。

 私はこのように考えて、「家賃-独身寮の家賃」がいくらになるかで物件を探しました。 最終的に「家賃-独身寮の家賃」が5万円となる物件を見つけ、そこに住み、通勤時間をほとんどなくしました。

 私は5万円で月40時間を買っているということになります。

 ストレス軽減と時間を買うか、ストレスと時間を引き換えにお金をとるか、 あなたはどちらを選ぶでしょうか。

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著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ




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