内定量産!エントリーシートの書き方と回答例     
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内定量産!エントリーシートの書き方と回答例

 エントリーシートは何を書けば正解かわからない、「『わからない』ことがわからない」状態だと思います。 「受かるエントリーシート」を書くためには、「企業はどんな学生をほしがっているか」という視点に着目し、 その本質を追求することが重要です。

 最近ではインターンシップの募集でもエントリーシートを要求する会社が増えています。 この時点で完成度の高いエントリーシートが書けたら、内定が取れる可能性がグッと高まります。 ここでは、「受かるエントリーシート」の書き方とコツ、出題されるお題、その回答例を解説します。 

 

エントリーシートと履歴書の違い

 エントリーシートは「履歴書」だと説明されることが多いですが、実はエントリーシートと履歴書は全くの別物です。

 原則として「就職」には「今までどんな仕事をしてきたか」という経歴が重視されます。 会社は即戦力を求め、経験者を採用したいので、「履歴書」で職務経歴を聞きたいのです。

 ですが、「新卒」に限っては職務経歴は問いません。 新卒採用をする会社は即戦力ではなく、2~3年後に一人前になって活躍してもらうため、 「学生の将来性」を重視して「エントリーシート」で将来性を判断したいのです。

 エントリーシートと履歴書の違いは、「将来性を問う」か「過去を問う」かにあります。

 「将来性を問う」のがエントリーシートであり、「過去を問う」のが履歴書です。

 アルバイトの応募等で履歴書を書いたことはあると思いますが、 エントリーシートがめんどくさいのは「将来性を問う」ための特有のお題があるからです。 これを履歴書の感覚のまま「過去」ばかりアピールしてしまってはいけません。

 そこで、「将来性」をアピールするエントリーシートの書き方のコツを、以下で解説します。

 

エントリーシートの書き方のコツ

 エントリーシートとは、履歴書の就活版で、志望動機や自己PRを書く書類のことです。 しかし、「設問に答える」ことはエントリーシートの本質ではありません。 エントリーシートでは、「会社がほしがる人材である」ことをアピールしなければなりません。

 以下でエントリーシートの書き方のコツを3つ紹介します。 これらを踏まえてさっそくエントリーシートをつくりましょう。

 

ESのコツ(その1):エントリーシートの「ストーリー性」を重視する

 エントリーシートを書く際は、エントリーシートが「『将来の夢』実現ストーリー」になるように意識しましょう

 就活生は、ビジネスに携わったことがありません。せいぜいアルバイトとして店の手伝いをした程度です。 転職で求められる「即戦力」など持ち合わせていないことは前提です。 企業は新卒就活生の何に期待して採用するのでしょうか。

 それは、学生の将来性です。学生は将来の幹部候補生であり、 5年後、10年後にビジネスを成長させる戦力になることを期待されているのです。 エントリーシートでは、自分の将来性をアピールすることになります。

 エントリーシートでは、就職活動の軸が大事だと言われます。これは就活用語で「将来の夢」のことなのですが、 会社が就活生を評価する基準として、「将来の夢」があります。 「将来の夢」の実現に向かって「バリバリ活躍する」就活生を採用すべきとされています。

 これは人事部向けに書かれた書籍のほとんどに書かれています。 というのも、就活生は就業経験がないため「仕事ができるかどうか」の判断が難しく、 「就活生の熱い志」にかけるしかないという事情があるためです。

 つまり「将来の夢を実現するには、この会社でこのビジネスに携わらなければならない!」と伝えるのが就活の本質と言えます。 会社に対して「どれだけ将来の夢に本気で、その将来の夢の実現にはこの会社でなければならない」と熱く伝えることが、 就活生に求められることです。

 「就職活動の軸」に対する「過去の取り組み」「現在の取り組み」「未来の取り組み」の3つで、 いかに自分が会社の「経営理念・ビジョン・社風」にピッタリな人材であるかを述べます。

 実はエントリーシートはこの「『将来の夢』実現ストーリー」を書かせる構造になっています。 エントリーシートで必ず書かされる項目は以下の通りです。

 このストーリー性を重視して書くことで、エントリーシートに説得力が生まれます。

 

ESのコツ(その2):必ず「自己分析」をしよう

 エントリーシートを書く前に必ずやっておかなければならないのが、自己分析です。

 自己分析とは、自分の「真の願望」を発掘することです。

 この「真の願望」から「将来の夢」を導き出して「就職活動の軸」とし、 「説得力あるエントリーシートの作成」と「自分に合った会社探し」に役立てるための活動です。

 「自己分析」をしっかりしていないと、軸がブレた説得力のないエントリーシートが出来上がってしまい、 書類選考で落とされます。そしてもし運良く内定がもらえたとしても、私のように「目的なき仕事」に追い詰められ、 精神を病んでしまいます。

 「第一志望に内定を取る」ことにも重要ですが、「幸せな40年間」「幸せな人生」のためにも、 自己分析は必ずやっておきましょう。

 

ESのコツ(その3):「自己ツッコミと反論」の繰り返しでESをブラッシュアップ

 エントリーシートの書き方のコツ(その3)は、自己ツッコミとその反論を繰り返すことです。

 リクルーター面接や面接本番で厳しく突っ込まれ、「圧迫面接をされた」という人は実は、 ESの自己ツッコミが足りなかったために起きたものです。

 他人にツッコまれるとむかつきますよね。それに論理的な返事ができないと落とされてしまいます。 「すみません、勉強不足でした」と謝ってしまうのも一つの手ではありますが、 そもそも他人にツッコミを受けないくらい、自己ツッコミを繰り返しておくのがベストです。

 エントリーシートについて、面接ではこんな風に質問攻めされます。

  • 学生時代、なんでそれを頑張ろうと思ったの?
  • 頑張ったっていうけど、目標とかなかったの?
  • それを頑張って将来どうしたいの?
  • その短所って致命的じゃない?
  • その長所って何の役に立つの?
  • それってうちの会社じゃなくても実現できるんじゃない?
  • 簡単に実現できそうだけど、その後はどうするの?

 これらは実際に私が集団面接を受けていて、他の就活生がいじめられていたまんまの質問集です。 ですが、これを聞かれたらまだマシです。これらの要素が書かれていないエントリーシートだと、 そもそも面接に呼ばれませんし、運よく呼ばれても面接官に素通りされてしまいます。

 集団面接で何も質問されずに終わった人もいました。 自己ツッコミを繰り返してエントリーシートをブラッシュアップしておけば防げたことです。

 「将来の夢のために「これを達成しよう」と目標を立てて頑張り、 夢の実現に役立つ長所はこれで、邪魔になる短所はこれですが、克服しようと頑張っています。 そして私の夢は貴社の経営理念と一致しているので、貴社でビジネスをしなければなりません。」

 と述べられるようになって初めて、書類選考に通過でき、面接でも落とされなくなります。

 

エントリーシートのお題と回答例

 エントリーシート将来の夢それに対する「過去・現在・未来」を書き、 熱意を伝える「『将来の夢』実現ストーリー」でなければなりません。 エントリーシートの項目は、すべてつながっていて、ストーリー性が求められます。

 「将来の夢を実現するためにこれまでこういう努力をしてきて、今はここまで達成できた。 貴社の仕事は将来の夢の実現にぴったりであり、ぜひ入社したい」と述べるのがエントリーシートだと言えます。

  • 「将来の夢」系統:就職活動の軸
  • 「自己PR」系統:学生時代頑張ったこと
  • 「現状分析」系統:長所と短所
  • 「志望動機」系統:なぜこの会社を選んだのか

 エントリーシートのお題はこの4系統しかありません。この4系統さえあらかじめ作っておけば、 お題の言葉に合わせて文末をいじるだけであとはコピペで済ませることができます。 つまり、エントリーシートはお題が発表される前にほとんど準備が可能なのです。  まずは就職活動の軸から見ていきましょう。

 

「就職活動の軸」のお題と回答例

 エントリーシートのお題として頻出なもののうち、「将来の夢」を問う系統があります。 将来の夢は、就活用語で「就職活動の軸」と言いますが、これを直接聞いてくる質問です。 以下では、「将来の夢」系統のお題の例を挙げます。

  • 「あなたの将来の夢はなんですか?」
  • 「就職活動の軸を教えてください」
  • 「どんな自分になりたいですか?」
  • 「あなたはなぜ働くのですか?」
  • 「あなたの『座右の銘』を教えてください」
  • 「あなたの尊敬する人物について教えてください」

 会社には必ず「経営理念」や「ビジョン」「社風」があります。これらは「実現すべき理想像」を表したもので、 言い換えると「会社の将来の夢」です。逆に言えば、就職活動の軸は「あなたの経営理念」だと言うことができます。 「会社の経営理念」と「あなたの経営理念」が一致すれば内定というわけです。

 とはいっても、就職活動の軸でウソをついてはいけません。会社の経営理念にあわせてなんとなく「社会貢献」などと述べようものなら、 まず面接官に「説得力がない」と落とされ、運よく入社できても「やりたくもない仕事」ばかりに追われる日々が目に見えています。

 「でも将来の夢なんてないよ~

 大丈夫です。就職活動の軸を考えるには、真の願望を深堀りするするのが有用です。 いったん就活や世間体から離れて、真の願望を考えてみましょう。 「家から出たくない!」なんて願望がある方も多いのではないでしょうか。

 「家から出たくない!」なんて願望、とてもエントリーシートには書けなさそうな気がしますよね。 しかし、この願望を深堀りすると、あなたの願望の本質が見えてきます。

 さて、なぜ家から出たくないのでしょうか。「外で変な人に絡まれたくない」「交通事故に巻き込まれたくない」 「満員電車がイヤだ」「歩くと疲れる」・・・と、後ろ向きな理由がたくさん出てきます。 これを裏返して前向きにしてみましょう。「家は安全で快適ですばらしい

 ならば、外でも家と同じような安全性と快適性が実現できれば、中でも外でも幸せになれるわけですよね。 これをビジネスを通じて実現しちゃいましょう

 「家と同じくらい安全で快適な移動手段を実現したい」ならば自動車メーカーに向いていますし、 「安全と快適を極めた住宅をつくりたい」なら住宅メーカーや建設業界に向いています。 「家よりもっと安全で快適な場所をつくりたい」ならホテル業界もアリですよね。

 それでは「就職活動の軸」の例文を紹介します。

 私の就職活動の軸は「外でも家と同じくらいの安全と快適を実現したい」ということです。 実は私は、家から出たくありません。それは、外には交通事故や疲労といったデメリットがあり、 家が最も安全で快適だからです。

 逆にこれさえ解決してしまえば「どこでも幸せ」になれます。 そのため「家から出たくない私」には、「外でも家と同じくらいの安全と快適」を実現する使命があると思っています。

 このように、一見「後ろ向きな願望」であっても、それを裏返してビジネスで解決しようとすれば、 前向きな将来の夢に早変わりします。これがあなたの就職活動の軸です。

 この他にも、以下のような「就職活動の軸」の作り方があります。

「クルマがほしい」→「もっと速く疾走したい」→「爽快感が好き」
「クルマがほしい」→「長距離移動がしたい」→「旅行が好き」
「人の役に立ちたい」→「人を喜ばせたい」→「影響力を持ちたい」
「人の役に立ちたい」→「人を喜ばせたい」→「『みんなが幸せ』なコミュニティにいたい」
「良い家に住みたい」→「広い家がいい」→「のびのびとした空間で家族団らんしたい」
「良い家に住みたい」→「オシャレな家がいい」→「オシャレな空間が好き」

 私は将来、「良い家に住みたい」と思っています。私の思う良い家とは「広い空間」があることです。 広い空間に大きなソファを置き、家族で団らんするスペースをつくり、幸せな午後を過ごしたいと思っています。

 この夢は、私がアメリカにホームステイに行ったことに起因します。ホームステイ先では大変よくしていただきましたが、 一番思い出に残ったのはホストファミリーと広いリビングで大きなソファに座って英会話を楽しんだことです。

 この経験から、家族でのびのびとした空間で団らんすることが「幸せな家庭」を実現すると思い、広い家に夢を抱くようになりました。

 就職活動の軸のページでも詳しく解説していますので、そちらも参照してください。

 

「自己PR」のお題と回答例

 エントリーシートの「自己PR」とは、「『将来の夢』実現ストーリー」の「過去」にあたります。 その将来の夢を実現するために、「学生時代頑張ったこと」を書くものです。

  • 「学生時代に最も力を入れたことはなんですか?」
  • 「学生時代に最も苦労したことはなんですか?」
  • 「学生時代に最も熱中したことはなんですか?」
  • 「学生時代に最も感動したことはなんですか?」
  • 「学生時代に最も成長したと感じたエピソードを教えてください」
  • 「学生時代の失敗談を教えてください」
  • 「学生時代はどんな活動をしたか教えてください」
  • 「人生のターニングポイントを教えてください」
  • 「人生における最大の挫折経験とそれを克服したエピソードを教えてください」
  • 「自己PRをしてください」

 これらはすべて、「学生時代頑張ったこと」を答えるものです。言葉はすべて異なりますが、 「将来の夢(就職活動の軸)」に対して、今までどんな取り組みをして実現に向かってきたかを問われるのです。

 例えば「研究に打ち込んだこと」「アルバイトに取り組んだこと」「サークル活動に取り組んだこと」など、 学生時代に取り組んだあらゆるものの中から、「将来の夢」につなげやすそうなものを選んで書くのです。 ネタはなんでもいいと言われるのは、将来の夢自体が人それぞれだからですね。

 「学生時代頑張ったことなんてないよ~

 大丈夫です。「将来の夢」の実現のためにやってきたことですから、半ば趣味のようなものです。 自分では「頑張った」という自覚はないかもしれません。しかし、その「真の願望」のために、 やってきたことがあるはずです。

 先ほどの「家から出たくない!」という願望は、「安全と快適」と言い換えることができました。 この「安全と快適」のためにやってきたことを書きましょう。以下がその例文です。

 コンビニのアルバイトで、「雨の日に転ぶお客さんをゼロにする」ことを頑張りました。 「安全と快適」を極めたい私にとって、放っておける問題ではありませんでした。

 転ぶのは、「床がきれいすぎる」ことと「お客さんが早足で歩く」ことに原因がありました。 しかし、転倒注意の看板を立てても効果がありません。また、お客さんに気を遣わせている時点で、「安全と快適」とかけ離れています。 そもそも「転ばない仕組み」をつくらなければなりませんでした。

 コンビニではモップ掛けとポリッシャー掛けで掃除をします。 このポリッシャー掛けで床がツルツルになりすぎて、雨の日に滑って転ぶのです。 そこで、「雨の日はあえてポリッシャー掛けをしない」「モップ掛けを増やして水分をとる」という対策をとりました。

 また、店内を早足で歩けないように「買い物かごや補充用品の箱を配置する」という対策もとりました。 この結果、「雨の日に転ぶお客さんがゼロ」になりました。

 この活動で、「安全と快適」は原因他人論で注意を促すのではなく、 原因自分論で仕組みをつくる重要性を知ることができました。

 私は学生時代、レストランのアルバイトに力を入れました。それは、家族の団らんできる空間を提供したかったからです。 家族に快適な環境を作るため、お子様用のイスをやわらかいものに変え、お客様同士がぶつからないように座席配置を工夫し、 ついたてを立てる等して「家族だけの空間」をつくることに注力しました。

 家族連れのお客様を増やすという目標がなかなか達成できずに苦労しましたが、 家族連れの多いレストランやホテルを研究してホスピタリティを学び、乗り越えました。

 その結果、家族連れのお客様にご好評いただき、家族連れのお客様の来店数を従来より20%増加させることができました。 この過程で「快適性は1人あたりの専有面積」によるという気づきが得られました。 「家族の団らん」には単に広いだけではなく、適切な専有面積があるということがわかりました。

 このように「学生時代頑張ったこと」は「将来の夢のために」「目標を立てて」「どんな手段で」「問題を解決した」かを書き、 最後に「活動で得た副産物」を書くものです。詳しくは学生時代頑張ったことでも解説していますので、 そちらも参照してください。

 

「現状分析」のお題と回答例

 エントリーシートのお題で必ず出題される2つ目が、「現状分析」の系統です。 これは、将来の夢に対するあなたの姿勢の「過去」「現在」「未来」のうち、「現在」を問うものです。 以下では「現状分析」系統のお題の例を挙げます。

  • 「あなたはどんな性格ですか?」
  • 「あなたの性格を一言で表してください」
  • 「あなたのセールスポイントを教えてください」
  • 「あなたの強みと弱みを教えてください」
  • 「あなたの長所と短所を教えてください」
  • 「今のあなたに不足していることを教えてください」
  • 「短所を克服するためにしていることを教えてください」
  • 「長所を裏付けるエピソードを教えてください」
  • 「マイブームを教えてください」
  • 「あなたの趣味や特技を教えてください」
  • 「あなたを自由に表現してください」
  • 「あなたの『喜怒哀楽』を教えてください」

 これらはすべて、「長所と短所」を答えるものです。言葉はすべて異なりますが、 「将来の夢(就職活動の軸)」に対して、今の自分に足りているもの、足りないものを分析できているかを問われるのです。

 「長所と短所」は、「『将来の夢』実現ストーリー」の「現在」にあたります。 なんとなくで書いてしまいがちですが、「将来の夢の実現に役立つ長所」と「将来の夢の実現に邪魔になる短所」 と読み替えて考えなければなりません。

 「家から出たくない!/安全と快適」という願望を実現する上で役立ちそうな長所は何があるでしょうか。 「臨機応変に動ける」なんてどうでしょうか。

 私の長所は「臨機応変に動ける」ことです。「学生時代頑張ったこと」では、 定型業務であるポリッシャー掛けやモップ掛けの回数を変え、本来は片づけておくべき「補充用品の箱」を配置するなど、 「目的の達成」のために手段を選ぶことができます。

 私の長所は「あきらめない」ことです。レストランのアルバイトでは家族連れのお客様を20%増やすという目標がなかなか達成できず苦労しましたが、 粘り強く解決策を求め続けました。地道に「家族が快適に過ごせる場とは何か」を追及し施策を実行し続けた結果、 ついに目標を達成することができました。

 一方で短所はいくらでも思いつくと思います。しかし、単に短所を述べるだけでは足りません。 短所を短所のまま放っておくのでは向上心がありません。 「短所を克服しようとしている」ことを伝えなければなりません。

 例えば「ものぐさ(めんどくさがり)」という短所。 「家から出たくない!」からといって、本当にただ引きこもって家でゴロゴロしている生活習慣があります。 これでは「外での安全と快適」を実現できません。

 私の短所は「ものぐさ」であることです。私は家でゴロゴロする生活習慣があります。 これを克服するために、「めんどくさノート」をつけるようにしています。 何が面倒でゴロゴロしたくなったのかを研究し、その根本的な解決に取り組んでいます。

 私の短所は「創造力がない」ことです。レストランのアルバイトでは家族連れのお客様を20%増やすアイデアがなかなか思いつかず苦労しました。 「家族の団らんできる空間」を実現するには創造力が不可欠ですが、私には不足しています。 これを克服するため、他のレストランに限らずホテルなども研究することで「ホスピタリティ」に関する創造力の源となる知識を蓄えているところです。

 長所と短所については、長所と短所の一覧と考え方でも詳しく解説していますので、 そちらも参照してください。

 

「志望動機」のお題と回答例

 エントリーシートのお題で必ず出題される3つ目が、「志望動機」の系統です。 これは単に、会社をほめるための設問ではありません。将来の夢に対するあなたの姿勢の「過去」「現在」「未来」のうち、「未来」を問うものです。 以下では「志望動機」系統のお題の例を挙げます。

  • 「この業界を志望した理由を教えてください」
  • 「会社を選ぶポイントを教えてください」
  • 「なぜこの会社を選んだのか、理由を教えてください」
  • 「この会社に入って挑戦したいことを教えてください」
  • 「入社後、どんな仕事がしたいですか」
  • 「10年後の自分はどんなふうになっているか予想してください」
  • 「どんなふうに自分を変えていきたいか教えてください」
  • 「働くことで何を成し遂げたいか教えてください」
  • 「あなたにとっての働く意味とはなにか教えてください」
  • 「総合職を選ぶ理由はなんですか」
  • 「他社と比較して当社のどんなところに魅力を感じましたか」

 これらはすべて、「自分の将来の理想」を答えるものです。言葉はすべて異なりますが、 実現したい夢を前提に、そのためにはどんな仕事をしなくてはならず、この会社でなければならない理由を答えるのです。

 重要なことは、「将来の夢」と「経営理念」の一致を述べることです。 上でも解説した通り、将来の夢と経営理念の一致は、志望動機として最も説得力があります。

 志望動機は、エントリーシートでは「なぜこの会社を選んだのか」という題で問われることが多いです。 「『将来の夢』実現ストーリー」の「未来」にあたります。 実際に入社したら、ビジネスを通じてどのように「将来の夢」を実現するかを述べるのです。

 ここでは最終的に「私の就職活動の軸が、貴社の経営理念(ビジョン・社風)と一致しているからです」と書ければ合格です。 あらかじめ企業研究で会社の経営理念・ビジョン・社風を調べておく必要がありますので、 この意味でも会社説明会に参加することが重要です。

 その会社の「実現すべき理想像」を見極め、いかに自分の「将来の夢」と一致しているかを熱弁します。

 例えば「業界や会社を志望した理由」は、「将来の夢を実現するためには、この会社に入社してこの仕事をしなければならない」と答えます。 また、「この会社に入って挑戦したいこと」「10年後の自分」は、入社してどんな「将来の夢」を実現したいかを答えます。

 「働く意味」「総合職を選ぶ理由」も、「将来の夢の実現のため」ですし、 「当社の魅力」は「将来の夢を実現できる会社だと思ったから」と答えるものです。

 例えばパナソニックの志望動機を書いてみましょう。

 私は「面倒なことをなくしたい」という強い願望を持っています。私は料理も掃除もしませんし、 自動車の運転もしません。実は洗濯もしたくありませんし、家に鍵をかけるのすら面倒だと思っています。 しかしまだ、「面倒なことをなくす」には至っていません。

 私は、貴社のビジネスで「面倒なことをなくしたい」という理想を実現できると考えています。 これまで人類は「楽をするため」にテクノロジーを進歩させ、社会生活の改善と向上を実現してきました。 私のこの願望は、貴社の経営理念およびビジョンと一致していると感じました。

 「面倒くさがり」の私には、「面倒なことをなくす」という使命があり、 生活と仕事の両方において自動化、スマート化を行っている貴社に入社し、 このビジネスを進めていかなければならないと考え、貴社を志望するに至りました。

 私が貴社を志望したのは、「のびのびとした空間で家族団らんしたい」という将来の夢を実現できる会社だと思ったためです。 貴社はアプライアンス社、エコソリューションズ社において「住まい」の事業を行っています。

 私は家電から家の内装まで住まいを一貫してつくりあげる貴社で、家族団らんの空間を追及したいと思っています。 特に貴社の経営理念である「社会生活の改善と向上」「世界文化の進展」は、「のびのびとした空間」を家庭に提供し、 家族団らんを実現するという夢と一致しています。

 もう一つ、「快適」に強いこだわりをもつ「レクサス」を販売するトヨタ自動車の志望動機を書いてみましょう。

 私は正直なところ、家から出たくありません。外に出ると疲れるからです。 人とぶつからないように気を遣い、電車では揺られて体力を消耗し、自動車は事故というストレスに常に悩まされます。 現在、消去法で自宅が最も快適なのです。

 貴社の製品であるレクサスは快適性に強いこだわりがあり、「静粛性」や「疲れないシート」を知った時、 私は「自宅より快適な場所」をつくれる可能性を感じました。

 就職活動という場でありながら「家から出たくない」と正直に言える私には、 「自宅より快適な場所」をつくる使命があると思っています。そこで貴社に入社し、 「快適性」を極め、消去法ではなく積極的に「選ばれる空間」を生み出したいと思い、志望するに至りました。

 また、志望動機の書き方は、なぜこの会社を選んだのか?も参考にしてください。

 

エントリーシートを自分で添削する

 エントリーシートは、推敲して内容の充実化を図ることが重要です。 一度に書いて満足してはいけません。何度も見直し、あらゆる質問を想定し、 それに対応できるストーリーを作るのです。

 エントリーシートの完成度を高めるためには、自分で自分のエントリーシートに質問をすることが大切です。 いったん書き終えた後に再度チェックするのです。学生時代頑張ったことや志望動機の矛盾、不要な文章、書くべき文章など、 様々な発見があることだと思います。

  • それってうちの会社じゃなくてもよくない?
  • なんで学生時代それをがんばろうと思ったの?
  • それって本当に会社で役に立つの?
  • 他社のほうがその点優れてると思うんだけど?
  • この業界の他の企業と比較検討した?
  • 他の業界のほうが向いてるんじゃない?
  • それってどっかからコピペしてきたものじゃない?
  • 学生時代頑張ったことがどう、志望動機につながったの?

 このように意地悪に自分で質問を考え出して、すべてに対応したエントリーシートの完成を目指してください。 けっこう会社の人も意地悪な質問をしてきます。世の中きれいごとでできていません。 総合職とはつまり将来の役員候補なので、社長になってやるくらいの意気込みでないと受かりません。 夢は大きく持ちましょう。

 エントリーシートの充実には、「なぜ?なぜ?」を続けて考えることが有用です。 例えば「社会に貢献したい。なぜならば社会のお世話になっているから。なぜお世話になったら貢献しないといけないの?しないといけないというより、そうしたいからだ。」 というようにです。

 エントリーシートを添削するチェックポイントも公開していますので、参考にしてください。

 

エントリーシートに書く資格

 エントリーシートには必ず資格を書く欄があります。 基本的に「英語の資格」と「運転免許証」以外はいらないと考えてよいです。

 

TOEICのスコアは何点必要?

特にTOEICのスコアや英検の資格を書く欄を設けている会社も多く、 いかに企業が「英語」を重視しているかがわかります。

 資格は物を言います。英語の例でいえば、どれだけ「英語の勉強を頑張った」といっても、 ただ頑張ったと言うだけではなんの説得力もありません。

 資格欄に「TOEICスコア800点」「英検二級」などが書ければかなり説得力のあるエントリーシートになります。 資格はわかりやすい指標であり、自分の努力を数値化、実績を数値化して示せるわけです。 採用担当者も「ああ、頑張ったんだな」と一目見てわかる優れものです。

 ですが、今TOEICで高いスコアを持っている必要はありません

 資格で重要なのは、「資格を持っていること」ではなく「向上心があること」です。 そもそもTOEICスコアが800点ないと仕事ができないというわけではなく、 入社後に強化することも可能ですし、社内研修で英語研修がある場合も多いです。

 「TOEICスコアが700点ないと書いても意味がない」などと掲示板には書かれることが多いですが、 それが何点であっても書いたほうがいいです。 書いてさえあれば、面接で「英語力の低さを痛感し、猛勉強中です」とアピールできるのです。

 海外展開をしている企業を志望する場合や、「就職活動の軸」や「志望動機」に海外の話が組み込まれている場合は、 たいしたスコアが取れなくてもTOEICは受験しておくべきでしょう。

 また、「辞書なしで海外旅行をし、お土産屋さんで値下げ交渉をした」などのエピソードもあれば、 とても面白く、使える実績です。

 

英語以外の資格は特にいらない

 「就活のために」といって資格コレクターになる学生が少なからず見受けられます。 しかし、「就活のために資格を取る」のは本質を外しています。

 よっぽど難易度の高い資格を除き、ちょっとした勉強で取れる資格は働きながらでも取れます。 むしろ実務を経験しながら勉強したほうがよっぽど効率よく試験に受かります。 簿記も宅建もたいしたアピールにならないというのが本当のところです。

 エントリーシートの「『将来の夢』実現ストーリー」に関係がない限り、 就活のためだけに資格を取得する意味はありません。

 しかしせっかく資格を持っているなら、エントリーシートに書くに越したことはありません。 「天気予報士」などの特殊な資格を持っていてエントリーシートに書くと、 会話のネタにもなります。持っている資格はすべて記入しましょう。

 また車の免許やバイクの免許も持っているなら書いておきましょう。 忘れがちなのですが、車の免許は就活に必須の資格です。 誰でも持っているからアピールにならないというより、会社によっては免許がなくては仕事ができません。

 会社に入って一番使う資格は免許証です。レンタカーを借りて上司を乗せて移動したりします。 車の免許は就活でも必須です。

 

書いてはいけないNG資格

 公認会計士、司法書士など、就職するより独立するのが当たり前な難易度の高い資格を持っていると、 会社は「本当にうちに来てくれるの?」と疑問を持ちます。 これらの資格を書く場合は、資格や独立以上に「この会社でなければ絶対にダメだ!」といえるほどの理由が必要になってしまいます。

 もし単なる資格コレクターの趣味でとったものだったとしても、会社は評価してくれないどころか「冷やかし扱い」でマイナス評価です。 なるべく「独立が当たり前の資格」は書かないようにしましょう。

 

エントリーシートの得意科目、苦手科目の書き方

 エントリーシート得意科目苦手科目書き方ですが、 考え方は「長所と短所」と同じです。数学が苦手だからといって「経理には使えないな」とはなりません

 法学部だから法務部、経済学部だから経理部というわけではありません。 法学部を出た友達も経理部に配属されていますし、経済学部を出た友達は法務部にいます。 得意科目や苦手科目で配属が決まるなんてことはないのです。

 ただし、短所と同様に「苦手科目」については、面接でつっこまれます。

 「苦手科目は数学とのことですが、会社は数字をよく使います。経理部に配属されたときに働いていけますか?」

 と聞かれた時に、単に数学を苦手科目なまま終わらせていては、次の面接はありません。 その苦手を克服した、乗り越えたというエピソードを考えておき、向上心をアピールしましょう。

 「苦手科目ではありますが、嫌いな科目ではありません。数字を使って考えることは好きです。 また学生時代は根気よく計算ミスがないかチェックをすることで苦手をカバーしていました。 経理部に配属となっても、不都合があるとは思っていません。」

 このように、「苦手って言ったけど実は好き」という言い方で、苦手科目を克服するエピソードをアピールをしましょう。

 

さっそくエントリーシートを書こう!

 エントリーシートの提出時期の記事でも解説していますが、 2020卒以降ではエントリーシート提出が非常に早くなっており、 会社説明会解禁と同時にエントリーシート提出が求められます。

 2020卒なら2019年3月1日に会社説明会が解禁されますが、その時点でエントリーシートが完成していなければ、 慌てて「ダメダメES」を会社に送り付けることになり、お祈りされまくることになります。

 さらにはインターンシップが選考の主流になってきており、 インターンシップ参加者限定で1~2月の間にすでに選考をして内定を出してしまう会社もあるくらいで、 2020卒ではもっとフライング企業が増えると見込まれます。

 2020卒では2018年6月からインターンシップの申し込みが始まりますが、 欲を言えばこの時点でエントリーシートを完成させておきたいですね。 そうすればインターンシップの面接やインターンシップ中に社員にアピ―ルでき、裏選考ルートに乗れます。

 この記事を読んだら、今すぐ自己分析をして、 エントリーシート作成に取り掛かりましょう。就活は早い者勝ちですから、早ければ早いほど有利です。