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社会人は時間がない?勉強時間を確保しよう

 社会人時間ないとよく言います。 勉強時間が取れないというのです。資格試験に落ちる社会人は、「勉強時間がない」と言います。 しかし、本当に時間はないのでしょうか。

 ことあるごとに「忙しい」と言い、仕事のために他に何もすることができないというのです。 その割には飲み会をする時間はあるようです。

 さて、社会人の「時間がない」とはいったいなんでしょうか。 時間を上手に使って勉強時間を確保できないものでしょうか。



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社会人の睡眠時間

 社会人睡眠時間5~6時間です。 夜8~9時まで残業し、帰宅して10時、食事や入浴を済ませ、1時ごろまでダラダラとテレビを観て就寝します。 そして5~6時間の睡眠時間を経て、6~7時ごろに起床して会社へ行くのです。

 睡眠時間は人によるとはいえ、社会人の睡眠時間は短いものです。 残業が多ければ多いほど睡眠時間は減りますし、 趣味があればあるほど睡眠時間は削られていきます。

 ショートスリーパーならともかく、ロングスリーパーには由々しき問題です。 私も元々1日9時間寝る習慣がありましたが、会社で働くようになってから6時間睡眠を強いられました。

 残業をすると睡眠時間が削られていき、0時ごろまで働いていると、 睡眠時間は自動的に5時間、4時間にまで削られていきました。

 今は会社の近くに引越したため8時間睡眠がとれるようになったのですが、 元の家に住み続けていたら仕事の能率も悪く、寝坊や遅刻も増えていたはずです。

 いつかは短い睡眠時間に慣れるのかもしれませんが、入社2~3年ではまだまだ慣れません。

 睡眠時間が削り取られる問題は、残業がある限りはどうしても解消しません。 会社の近くに住むなり、平日は趣味を諦めるなりして睡眠時間を確保するしかなさそうです。

 

社会人の勉強時間

 社会人勉強時間1日平均1時間です。 早くに帰れる日は多めに勉強時間を取りますが、やはり残業があると帰宅してから勉強という余力もありません。

 大学生のころはいくらでも勉強する時間がありました。 私も暇さえあれば専門書を開き、インターネットで判例を検索しながら勉強していましたが、 今はそんな余裕もありません。

 しかし社会人とはいっても勉強をしなくていいわけではありません。 資格を取らなければならないからです。

 資格は転職のためではなく、昇給や昇進の条件になっている場合もあれば、 仕事に必要な資格もあります。頭の柔らかいうちに勉強はしておかなければなりませんので、 若手社員である間に資格も取りそろえる必要があります。

 しかし、若手社員というものは残業が多いものです。課長以上になると残業代がつきませんし、 業務も手を動かすものではなくなるため早く帰れます。しかし、若手である間はどうしても手を動かす仕事が多く、 残業もやむを得ません。

 残業をして帰宅すると夜10時、11時ということもザラで、さらに会社の飲み会や接待などがあると帰宅時間は0時を回ります。 そういった社会人は睡眠時間も確保できませんので、当然ながら勉強時間も確保できません。

 社会人が勉強時間を確保しようと思うと、どうしても休日を使うしかないという人も多いです。 しかし休日だからといって、バリバリ勉強ができるわけでもありません。

 

休日は睡眠時間に使ってしまう

 時間のない社会人にありがちな話ですが、休日は睡眠時間に使ってしまうという話です。

 平日は帰宅が遅く、睡眠時間もあまり確保できないために、 休日に寝だめをする人が多いのです。朝は10時まで寝て、のそのそ起きてぼーっとテレビを観て、 なんとなく昼寝をし、夜までまたテレビを観て過ごすのです。

 夜になればお酒を飲み、また布団にもぐります。時間がもったいないですね。 しかし、平日が忙しすぎてはこうなるのも仕方がありません。

 平日の睡眠時間が確保できないばかりに、休日に睡眠時間を取るのです。 このため休日に勉強時間を取ろうと思っても、疲れてしまって勉強ができないのです。

 しかしそれでは一向に資格の勉強が進みません。 なんとかして休日の睡眠時間をもっと圧縮して勉強時間に変えたいものです。 そこで、時間を買うという発想が重要になってきます。

 

時間を買おう

 時間買うという発想は、社会人にはなかなかない発想です。 社会人は時間よりお金を重視しがちです。「遊ぶお金」を確保するために時間を軽視するのです。

 そのため勉強時間も確保できないばかりか睡眠時間すら確保できず、 人生の満足度が低い水準を保ったまま何十年を過ごすことになるのです。

 時間を買うという発想を取り入れましょう。

 例えば節約のために家で料理しているとしましょう。 それが栄養につながっていて、趣味でもあるならば良いのですが、 働きながら料理もするにはあまりにも時間がかかりすぎます。

 独身寮の食事やスーパーの惣菜に切り替えてみましょう。 確かに出費は増えますが、料理をしなくていい分、時間ができます。 お金で時間を買っているのに他なりません。

 例えば通勤時間が長いとしましょう。家賃を数万円抑えるために、 毎日往復2時間かけているとしたら、あまりにも時間を浪費しすぎです。

 もちろん通勤電車の中で勉強するという手段もありますが、 物を書くのは難しいですし、電車が揺れて目も疲れてしまいます。 ましてや満員電車なら本を読むことすら難しいですね。

 数万円を出して会社の近くに住みましょう。こうすれば毎日2時間がまるまる浮くわけです。 2時間もあれば勉強時間も確保できますし、睡眠時間も確保できます。 まさにお金で時間を買うですね。

 多くの社会人はこの真逆を行っています。ほとんどの場合、時間を安いお金で売り飛ばしているのです。 自炊をして浮くお金も、家賃も数万円です。欲しいものがある場合など、 お金を節約してお金を貯金しておきたいのも確かです。

 しかし、時間とお金はどちらが大切でしょうか

 お金は稼ぐことができます。お金は無限にあるのです。 昇給には上限がありますし、劇的に年収を増やそうと思ったら起業するか、 投資するか、転職するかしかありません。お金を稼ぐことは難しいです。

 一方で時間は有限です。いくら時間を売ってお金を稼いでも、 失われた時間は決して戻ってきません。人生は70年~80年程度です。 今まで過ごしてきた数十年は、決して帰ってこないのです。

 実は時間ほど価値のあるものは他にはないのです。 月に数時間の残業で取り戻せるお金を、月に数十時間もかけて節約する必要など全くないのです。

 睡眠時間や勉強時間を確保するのにお金を惜しんではいけません。

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著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ