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大学卒業後の人生に絶望しかない件

 華やかな大学生活。その本質はその「自由さ」にあります。 自由に講義を選び、自由に登校時間を調整し、空いた時間は友達と食事をし、サークル活動に勤しみ、 夜は門限など気にせず仲のいいひと同士で飲み会に出かけ、思い付きでカラオケにいったり旅行にいったりする・・・ もちろん服装自由。

 大学卒業後はそんな生活とはおさらばです。



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絶望の「大学卒業」

 入学当初は大学卒業を目指し、「学士」や「修士」の学位を得て、超大企業に就職してお金持ちになる! ・・・なんて思っていたはずです。しかし、年を追うごとにだんだん「卒業したくねえ」 という気持ちが強くなっていくのです。なぜでしょうか。

 先に挙げた華やかな大学生活が華やかすぎるのです。

 大学卒業後の人生はどうなるでしょうか。就職すると、どんな会社に就職しても仕事は自由に選べません。 会社の決めた部署に配属され、決められた仕事をし、上司に言われたことをする。 おもしろいことを思いついても「下っ端は上司の言うことだけを聞いていろ!」と言われる始末。

 出勤時刻は自由に調整できます!ただし早いほうだけ。始業が8時半なら、8時半より早いほうになら、 自由に調整できます。いくら早く行ってもOKです。しかし、決して8時半より遅くなることはできません。 「今日は雨だから自主欠勤!」「はいクビ!

 食事もそうです。大学時代は仲の良い友達と昼食を食べ、飲み会も仲の良い友達と行き、 仲が良いからこそ「このあとカラオケ行こうや!」「ちょっと原宿行かない?」とかできたわけです。 さて、会社に入るとどうでしょうか。

 「ありがたい説教をしてやるから飲み会に来い」「仕事に命をかけろ。そして本を読め。仕事は自分で探せ。飲み会では年上に気を遣え・・・」 「二次会はカラオケだ!ただし俺のわかる歌しか歌ってはいけない」「0時回っちゃったか~俺は明日休むけど下っ端は8時半にちゃんと出勤しろよ」 「アルコールに弱い?俺の酒が飲めんのか!」

 お酒に弱いのは事実ですが、それでも大学時代はあんなに楽しく飲めて、 飲み会が好きすぎて週3日は誰かと飲みに行っていた私ですが、入社後はすっかりお酒自体嫌いになりました。 飲み会とお酒に命をかけていた私がすっかり飲まなくなったのです。会社の飲み会での嫌なことばっかり思い出すから

 遊びに行ったり旅行に行ったりも、基本的に混雑している土日しか行けません。 平日に有給休暇を取ることは難しく、上司にも嫌味を言われます。私など有給休暇を取ろうともしていないのに 「利益を出さずに権利ばかり主張するやつはだめだ。有給休暇は利益を出してからだ。」などとクギを刺される始末。

 もちろん人並み以上に利益を出しても有給休暇なんて取れませんでしたけどね(白目)

 そして、始業時刻には厳しい会社も、終業時刻にはめちゃくちゃルーズです。 最初の部署では月20時間程度の残業でしたが、次の部署では月60時間に大幅増加。 残業代ががっぽりもえらえて喜んだのも束の間、土曜も出勤でお金を使う暇がありません。

 使えないお金って意味ある?

 最初の部署ではたいした残業時間でもないのに総務に怒られることを危惧した上司から暗にサービス残業を求められる始末。 1分単位で記録して残業報告してやりましたけど

 そして厳しい平日を終えてやってくる土日。やったー!休みだー! 「おい!ゴルフのコンペだ!朝6時に迎えにいくから用意しとけ!」 「ぎゃーーーーーーーー」

 「下手くそやな!!!毎週土日はゴルフの練習しとけ!!!」 「やだーーーーーーーー」

 以上、すべて私の実体験です。別に違法な長時間残業があるわけでも、給料の遅配があるわけでもありません。 労働基準法的にはむしろホワイトな部類です。しかし、まったく人生が楽しくないんです。 こんな会社で40年も働くのか・・・?と悩んだものです。

 大学生の皆さんには大学卒業後の絶望を増幅させるようなことを書いて申し訳ありませんが、事実なんです。

 

楽しい人生は大学卒業でおしまい!?

 うすうす感づいていると思いますが、このままでは楽しい人生は大学卒業でおしまいです。 どうしてこうなってしまったのでしょうか。

 それは、大学卒業後は「自由」が失われるからです。出勤時刻も退勤時刻もアフターファイブの使い方も休日の使い方も、 すべて自由がありません。基本的に会社の年上の言うことが最優先。そして翌日8時半までに必ず出勤しなくてはならないプレッシャー。 月曜から金曜まで休まることなく、場合によっては土曜まで会社に奪われ、それどころか日曜まで会社のゴルフに奪われる。

 さらには給料の使い道まで指定されかけました。それは、「ゴルフ行くのに年上を送迎しろ。だからクルマを買え」 というものでした。なーんで嫌いなゴルフに参加させられる上に年上を送迎するために何百万も出さなきゃならんのだ!?

 こういうクソ文化に反抗していたら、異動対象者として候補No.1にのぼってしまい、 人手の足りない忙しい部署にほっぽり出されてしまったんですね。まあそこはクソ文化が一切なく、残業時間以外は天国だったんですけど。

 時間もお金も自由さが失われるのが就職の特徴です。大学生のほとんどは卒業後、会社に就職しますから、 私と同じ目に遭います。時間は奪われ、お金の使い方や使う時間も奪われます。 そして毎日「結婚しろー結婚しろー」「クルマを買えー」「家を買えー」と言われるのです。

 私は必要でもないのにクルマを買うとか、ローンを組んで自宅を買う人はバカだと思っています。 しかし夜の「ありがたいお説教」ではそれをよしとし、「自宅を買うといいことあるんですか?」と聞くとブチ切れ始める年寄り。

 彼らは「自分はエライ!」と思っているだけでなく「バカで哀れな新人に、賢くてエライわしがありがたい話をしてやろう」というスタンスです。

 いりません。ビジネス本のほうがよっぽど良いこと書いてありますし、 ホリエモンのツイッターアカウントをフォローしたほうがよっぽどありがたいお話が聞けます。

 「てめえの薄っぺらい人生になんの興味もねえし役に立たねえんだよ!」・・・とまでは言えるはずもなく、 ストレスをため続ける毎日・・・

 大学生活はあんなに楽しかったのに、夢を抱いて就職したのにどうしてこうなってしまったんだろう

 そう。「自由」の重要性の認識が甘かったのです。どんなに自由が素晴らしいものか。 それは大学生活を通して学んでいたはずです。自由に伴う責任も、「単位を落とす」ことで痛いほど学んだはずです。 なぜ大学卒業後は、「自由」を犠牲にして「責任」から逃れるようになってしまうのでしょうか。

 「責任」をとって「自由」を謳歌する人生もいいのでは!?

 

こうして私は休職した

 実は、この記事を書いている私は今、会社を休職しています。 なぜかというと長時間残業のほか客先トラブルが重なりに重なったんですね。

 シェアが取れていない地域を任されてキーマンを見極めて接触し、ようやく形になってきたと思ったら、 にっくき設計部や生産管理部などのミスが重なって、なぜか私が一人で謝罪行脚するという苦行があったのです。

 ミスをした本人はのほほんとしていて、ちょーーーーー頑張って仕事を受注してきた私が謝罪行脚。 せっかく築き上げた客先との信頼関係ももろくも崩れ去り、私は二度とこのようなことがないように、設計部や生産管理部の仕事までチェックし始めました。

 いつの間にか文系なのに図面をかけるようになり、現場で足りない資材の発注までやったりと、 もはや営業マンの範囲を超えてすべての業務を管理する「プロジェクトプレイングマネージャー」みたいになっていました。 そしてムリがたたってうつ病に

 楽しかった大学時代にはこんなこと、まったく想像もしていませんでした。 ホワイト企業に入れば労災もうつ病も無縁だと思っていました。

 何度も言いますが、私の会社は一部上場のメーカー企業で労基法的にはホワイト企業です。 ですが、現にうつ病になって365連休の私がいるのです。

 もうこれで出世の道は絶たれましたし、もう会社に戻る気もありません。 このままフェードアウトして辞めるつもりです。

 というのも、休職している今が、人生で一番充実しているからです

 

会社を離れて得られた「最高に輝く人生」

 今、私は人生が最高に輝いています人生は楽しいことだらけです

 病気のせいでまともな睡眠がとれず、朝は4時半に起きます。

 「MY就活ネットを更新しなきゃ!

 6時半まで記事を書いたり編集したりして、近くのカフェが開店するのでカフェに移動。 そこからまた2時間ほど記事を書いたらついに力尽きて、帰宅して睡眠。

 昼になってもう一度起き、東京駅や神田駅などオシャレな高層ビル街のカフェへ行き、再度記事更新。 疲れたらゲーセンに行ってぬいぐるみやお菓子を取って、夕方に帰宅して睡眠。

 夜になったらもう一度カフェへ行って記事を更新し、サイゼリヤやジョナサンなどのファミレスで食事をとって、 ドリンクバーで飲み放題しながら本を読む・・・

 ちょーーーーーー自由でちょーーーーーーー楽しーーーーーーーーーー!

 欲望に忠実に生きる。やりたいことをやりたいときにやる。たったこれだけで人生が最高に輝き、 楽しいことだらけなんです。私ってやっぱり会社で働くのに向いていなかったんですね。

 MY就活ネットという就活情報サイトを運営しながらこんなことを言うのもなんですけど、 就職ってほんとうに幸せですか?ということです。

 

会社で働きながら人生を模索する

 私がこんなに人生を楽しめているのには、理由があります。 それは、賃貸不動産という収入源があることです。

 「なーんだ!金持ちかよ!俺は貧乏人だからやっぱり一生働くしかないんだ・・・」

 いいえ、そんなことはありません。なぜなら私も貧乏人でゼロからのスタートで大家さんになったからです

 世の中の新入社員は、給料がうれしくてうれしくて、使いたくてしかたがありません。 私の同期はいきなり良いマンションに引っ越したり、300万円はするクルマを買ったりしていました。 しかし私はその分のお金を貯金に回しました。

 そして入社から3年たったころ、貯めた給料と銀行融資を活用して一棟アパートを購入し、賃貸に出したのです。

 親から引き継いだ財産など1円たりともありません。入社時点では貯金5万円という、ほぼゼロからのスタートでした。 それでも3年で大家さんになれたわけです。これは、会社を辞めるためにどうすればいいかを徹底的に研究したからです。

 ビジネス本はゆうに100冊を超えて読み、賃貸のシミュレーションをしまくって、 あらゆるリスクを想定した上で不動産購入の価格交渉をし、ついには大家さんになったのです。

 不動産賃貸だけに限った話ではないと思います。やりたいことを徹底的に研究すれば、やる方法はあるんじゃないでしょうか。

 私は会社を辞める気マンマンですから、常に新規事業のことばかり考えています。 「これはもうかるんじゃないか」「こうすればもうかるんじゃないか」と。

 そしてあるときふと、アイデアが降ってくるのです。「これだ!」と。

 今は病気のため体力が2時間程度しかもちません。なので今すぐにビジネスを実現化することは難しいでしょう。 しかし、治ったらやるビジネスはもう決まっています。内緒ですが(笑)

 何も就職だけが人生ではないのです。会社で働きながら、自分のビジネスをすることも考えてみてはいかがでしょうか。 これが案外楽しく、またうまくいけば会社を引退して「自由」を謳歌する時代に戻れるのです。

 「大学卒業後の人生に絶望しかない」と嘆くのはここまでにして、 社長になってお金持ちになってやる!くらいの意気込みで「やりたいこと」を真剣に考えてみてはいかがでしょうか。

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著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ