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【就活】お祈りって何?どんなヒドイ仕打ちを受けるの?

 「お祈り」とは「不採用通知」のことですが、いったいどんな仕打ちを受けるのでしょうか。 お祈りについて詳しく知り、「待ちぼうけ」を喰らわないよう、すぐに次の選考に取り掛かれるようにしましょう。



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お祈りとは?

 お祈りとは、就活で受け取る「不採用の連絡メール」を意味します。 このメールには必ずと言っていいほど「あなたの今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます」という文面が含まれています。 この奇妙な横並びを揶揄する意味も込めて、就活生の間では不採用になった時、「お祈りされた」と表現するのです。

 不採用通知は原則として、メールで受け取ることになります。 採用担当者も「不採用です」とは言いにくいため、電話でかかってくることはまず、ありません。 選考に漏れた学生はBCCで一斉送信のこのメールを受け取ることになります。

 

お祈りメールの例

 私が就活中に受け取った実際のお祈りメールを例として紹介します。 まず1つ目は、志望度が高くリクルーター面接を3回も受けた会社から、ある日突然送られてきたお祈りメールです。

○○株式会社 採用担当です。
この度は事務系の書類選考にご応募いただき、誠にありがとうございました。

慎重に選考を進めてまいりましたが、残念ながら、ご希望に添えない結果となりました。

今後ますますのご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。

 「ご活躍をお祈り」する系統のメールですね。なかなか志望度の高かった会社で、 一生懸命、手書きのエントリーシートを書いたのですが残念ながらお祈りされてしまいました。 どこかの会社の会社説明会を受けているときにこのメールが届きましたね。

こんにちは。○○自動車 新卒事務系採用担当です。

この度は弊社の選考にご応募いただきまして、
誠にありがとうございました。

厳正な選考の結果、誠に残念ながら、
今回は×× ××様のご貴意に添い得ないこととなりました。

つきましては、弊社への熱意あるお申し込みを
ありがたく存じますが、
上記ご賢察のうえ、あしからずご理解賜りますよう、
よろしくお願い申しあげます。

なお、結果についてのご質問はお受けいたしかねますので、
ご了承ください。

末筆ではございますが、×× ××様の
今後益々のご活躍を心よりお祈り申しあげます。

 やはりこの自動車会社も「ご活躍をお祈り」する系統のメールを送ってきました。 見事なまでの長文。「あなたは不採用です」で済むのに長々と書くのがお祈りメールの美徳なのです。

 特に志望度の高い会社ではありませんでしたが、 まじめにエントリーシートを書いた苦労が水の泡になるわけですから、 あまり気分のいいものではないですね。

株式会社○○○○
人事部 人材育成室 採用グループです。

先日は、事務総合職選考にあたり、
履歴書・エントリーシートを提出いただきまして、ありがとうございました。

ご提出いただいた書類を厳正に審査しました結果、
誠に恐縮ですが、ご縁がなかったものとさせていただきたく、
なにとぞ、ご了解のほどお願いいたします。

またご提出いただいた書類は個人情報としまして、
弊社にて適切に処分いたしますので、併せてご了承ください。

××様の今後のご健勝をお祈り申しあげます。
以上、不躾ながらメールでのお知らせまで。

 この会社もやはりお祈りメールですが、「ご活躍」ではなく「ご健勝」をお祈りする系統のメールです。 とにかく祈るのです。おそらく不採用メールでお祈りをしない会社はほとんどありません。 不採用メールに「お祈り申し上げます」の文言が入っていない会社を私はみたことがありません。

 

逆お祈り!お祈りメールに嫌味を返信したい!

 失礼極まりない会社に対して、なんとかやり返したいと思う就活生も少なからずいます。 就活生から「お祈りメール」を送ることを、「逆お祈り」といいます。

 その気持ちは痛いほどわかります。会社説明会にわざわざ足を運び、一生懸命エントリーシートを書いて、 失礼がないように服装を整えたり時間より早く会場入りしたり、 とにかく「誠意」をもって対応したのに、たった1通のメールでお別れを告げられるのです。腹も立ちますよね。

 しかし、会社と就活生ではパワーバランスが大きく偏っており、やり返す手段がありません。 せめてものストレス解消にと「逆お祈り」を画策するのですが、 落とされた会社に無駄な時間を使う必要はまったくありません。

 採用担当者はそのような返信メールは一瞬で破棄しますし、 採否を決めているのは担当者ではなく、面接官や人事課長・人事部長です。 窓口で騒いでも、本人には伝わらないのです。

 まず、お祈りメールに返信をする必要は全くなく、時間の無駄であることを認識しましょう。 これ以上その企業に時間をかけてやる必要はありません。もし「礼儀」などを考えているなら、やめましょう。

 ですが、怒りが収まらずどうしてもお祈りメールに返信がしたいとき、 ストレスをそのまま放っておくのも精神衛生上よくありません。 お祈りメールに嫌味を返信するのも、一つの自衛手段です。

 お祈りメールへの返信は、どこかの会社のお祈りメールをコピペして宛名を変え、 そのまま送るのが主流です。以下のような文面は嫌味たっぷりで、いかがでしょうか。

株式会社○○○○
人事部 人材育成室 採用グループ様

先日は、事務総合職選考に応募させていただきまして、ありがとうございました。

ご提出いただいたパンフレットを厳正に審査しました結果、
誠に恐縮ですが、ご縁がなかったものとさせていただきたく、
なにとぞ、ご了解のほどお願いいたします。

またご提出いただいた書類は機密情報としまして、
適切に処分いたしますので、併せてご了承ください。

貴社の今後のご健勝をお祈り申しあげます。
以上、不躾ながらメールでのお知らせまで。

 

サイレントお祈りとは

 サイレントお祈りとは、選考から外れたことを通知すらしないことを意味します。 お祈りも何も通知すらしないのですから、単なる無反応です。 しかし就活生は心優しいので「サイレントだけどきっとお祈りしてくれているだろう」と想定してくれるのです。

 面接を受けると、「1週間程度で連絡します」と言われます。 ですが、実際には合格者には即日・翌日の連絡があり、不合格者には1週間たっても連絡はありません。 会社は完全に嘘をついたことになります。

 大変失礼な行為であり、本来は道義的に許されるものではありません。 就活生には「会社説明会のドタキャン、バックレはやめてね」「面接のバックレはやめてね」などと言うのに、 会社は面接や書類選考の結果を送らないのです。

 サイレントお祈りする会社は、不採用の場合は一切連絡をしません。 気付いたころには就活シーズンが終わっていて、「そういえばあの会社からお祈りメールきてないなあ」と思って会社のマイページを見に行ったら、 もう採用情報ページが閉鎖していたなんてことはよくある話です。

 就活生は、面接を受けると面接に合格したかどうかが非常に気になります。 会社から連絡が来るまで携帯電話、パソコンの前で待ち続ける事も多いでしょう。 通常、合格していると1週間以内に「次の面接」の予約が始まるのですが、1週間連絡が来ない場合は落ちているでしょう。

 

会社がサイレントお祈りをする理由

 長年、「サイレントお祈り」は叩かれてきました。こんな不誠実な行為は他にありません。 ですが、会社はこれを改める気がまるでありません。これは一体、なぜでしょうか。

 1つが、「キープ君」にされているという理由です。

 キープ君とはバブル期に流行った「恋愛で本命が捕まらなかったときのすべり止め要員」という意味の言葉ですが、 就活では「本命の就活生群に選考や内定を辞退されたときのため」にあなたを「とりあえずキープしておく」のです。 私も実際、面接に合格していたら翌日に電話が来る会社から、1週間後に電話がきた経験があります。

 しかし「お祈りメール」が来ない以上、まだ生き残っている可能性もないわけではありません。 ですが、「キープ君」程度の期待度ですから、その時点で望みは薄いです。

 一次面接で落ちてしまっても、二次面接で想像以上に不採用の就活生が出た場合、 一次面接で落ちた人に再度、声がかかることもあるのです。 そんなわけでサイレントお祈りは就活生に無駄な希望を抱かせてしまうことが多いです。

 それにしても補欠要員だから連絡しないなんて失礼な話ですね。

 今、就活のときに使っていたメールアドレスにログインしたのですが、 「お祈りメール」をくれた会社のほうが少ないですね。 名だたる大企業でも半分くらいはサイレントお祈り企業です。

 サイレントお祈りは、問い合わせても不採用なのか、選考中なのかはわかりません。 通常教えてもらえないものです。サイレントお祈りに対して問い合わせても意味がないのです。 もはや縁がないと思い、諦めたほうがよいでしょう。

 

お祈りフラグ

 就活で面接を受けていると、「こりゃお祈りメールが送られてくるな」と思う瞬間があります。 これを「お祈りフラグ」といいます。さて、お祈りフラグにはどんなものがあるでしょうか。

 

「学生時代頑張ったこと」をけなされる

 けなされるとまではいかなくても、興味がなさそう、どうでもよさそう、多分聞いてないなど、 面接官の表情が固くなっていく瞬間、やはりお祈りフラグが立ったなと思いますね。

 私の場合は「学生時代頑張ったこと」で笑いを取りに行っていたので笑顔でお祈りされていたわけですが、 集団面接などで「ふーん」や「ああそう」のような言葉をぶつけられている就活生を山ほど見てきました。 正直、それを見せられているこっちがキツかったです。

 このような就活生はやはり、二次面接には来ていませんでしたね。

 

面接官が言葉に詰まる

 面接をしていて、面接官が「あー・・・」と言葉に詰まる瞬間、 お祈りフラグが立ったと思います。面接官が言葉に詰まるということは、就活生の答えは期待していた答えじゃなかったということです。

 面接は会話のキャッチボールですから、就活生が暴投した、あるいは面接官がボールをキャッチできなかったわけです。 どちらが悪いかと言うと難しい問題ではありますが、会話のキャッチボールが失敗に終わったわけなので、 後ほどお祈りメールが送られてくることになるでしょう。

 

エレベーターまで見送られる

 面接後、エレベーターまで見送られることがあります。そしてエレベーターまで見送られたらお祈りフラグだとよく言われます。 「エレベーターまで見送ることで、面接官が落ちた就活生に少しでも気を遣おうとしている」と説明されますが、 「本当かなあ」というのが正直な気持ちでした。

 しかし私も落ちた会社の面接では、エレベーターまで見送られました。 なんなんですかね。エレベーターまで見送られるとお祈りフラグというジンクスがあるようです。

 

お祈りされないためには?

 面接を受けた後にお祈りされるのは非常にイヤですね。せっかくエントリーシートが通過したと思っても、 またせっかく面接のために時間を費やしたのに、「お祈りメール」が来るとすべてが水の泡になったということです。 お祈りされないためにはどうすればよいでしょうか

 「お祈りされる」ということは、面接で「うちの会社と気が合わない」と判断されたということです。 エントリーシート自体はよかったのですが、それがうわべだけだったと判断された可能性が高いのです。

 就活生が思っているほど「ビジネスマナー」や「緊張しすぎ」なことは採用担当者にとってあまり問題ではありません。 「ビジネスマナー」は入社して、新人研修をしているうちに身につくものですし、「緊張しすぎ」すら仕事をしていればなおります。 私も「あがり症」でしたが、営業部に配属されてお客さんとしゃべっているうちに、相手が大企業の部長でも平気になりました。

 たいてい「お祈りされる」理由は、一貫した「就職活動の軸」がなかったもしくは伝えられなかったところにあります。 エントリーシート自体は学歴が良かったり、一貫性があるように読めたりして、通過することがあります。 しかし、面接ではごまかせません。

 まだエントリーシートを提出していないのであれば、すぐにエントリーシートを「就職活動の軸」に沿ってつくりなおしましょう。 もし提出済みであれば、「就職活動の軸」に沿って話せるように話を組み立てておきましょう。

 もう一つ「お祈りされる」理由として挙げられるのは、「元気がなかった」というものです。 自信がない時は声が小さくなってしまったり、面接官と距離が近いからと小さい声で話してしまったりしがちです。 「ビジネスマナーを気にしすぎて声の大きさを意識していなかった」なんてこともよくあります。

 しかし会社にとって、元気のない新入社員ほど不安なものはありません。 新卒採用をすることで会社に新しい風を吹かせたいと考えているのに、 声が小さいとどの部署に配属しても「今年の新入社員は元気がない!」と採用担当者が怒られてしまいます。

 面接で大事なことは「就職活動の軸」と「元気さ」です。 マナーなど気にするよりは、マナー違反じゃないかというくらい大きな声で熱い意思を語るほうが高評価を得られます。 緊張して声が裏返ってしまったとしても、声が小さいことに比べたらむしろプラスです。

 先日私の会社でも役員による最終面接が行われましたが、 一人、ものすごく緊張して言葉を噛んだり声が裏返ったりする就活生がいました。 しかし逆にそれが役員に気に入られることになり、内定が出ました。

 志望度の高い企業で、ましてや相手が役員ともなれば緊張するのは当たり前です。 むしろ緊張しているのは志望度が高い証拠になります。 熱い意思を大きな声でアピールすることで、「会社に新しい風が吹かせられる!」と期待できるわけです。

 

4月の今から最短で内定をもらうには?

 

全滅リスクにセーフティネットを貼っておこう

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プロフィール写真

著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、8年間に渡り学生の就職活動を支援している。



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