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【例文】ガクチカは勉強でもいい!「おっ」と思わせる書き方

 「学生時代頑張ったこと」のネタは勉強でも、ダイエットでも、家事でも構いません。 重要なのは「なんのために頑張ったのか」という点です。 ここでは人事に「おっ!」と思わせる書き方と、例文を解説します。


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ガクチカは「勉強」でもいい理由

 そもそもエントリーシートは「『将来の夢』実現ストーリー」を書くものであって、 その全体のストーリーに合っていれば、ネタはなんでも構いません。 「ガクチカに勉強はダメだ」とよく言われますが、「勉強」がダメなのではなく、「書き方」を気をつけなければならないのです。

 一般に「勉強」は「やらされること」とされています。 「単位を取るため」「先生に言われたから」「学生の本分だから」と自分の欲望のためでない場合、 それは頑張ったことではなく「頑張らされたこと」です。

 一方で「将来の夢のため」だった場合、それは「頑張ったこと」になります。

 この「将来の夢」を就活用語で「就職活動の軸」と言いますが、 これが会社の「経営理念・ビジョン・社風」といかに一致しているか、 そして学生がどれだけ本気かを見て、人事は採否を決めるのです。

就職活動の軸の決め方と具体例!人事が喜ぶものは?

 このことさえ意識すれば、ネタは「勉強」でも「ダイエット」でも「家事」でも構いません。 まずは例文を紹介します。

 

「勉強」の例文

 ネタとして弱いと言われがちな「勉強」ですが、「主体性」「向上心」をアピールできる形で例文を作成しました。

 私は「一流の経営者になる」という夢を実現するために、学生時代は経済学と法学の両方を学ぼうと、学業に力を入れました。

 経済学部に在籍しているため法学部の講義の情報が入って来ず、また2つの学問を修めるには時間がまったく足りませんでした。

 そこで法学部の友達と勉強会を開催して知識を共有すると同時に、講義の情報も仕入れました。 法学部で受講するのは会社法と民法に絞り、それでも講義のコマが被ってしまった場合は「教授に直接教えを請う」「独学で勉強する」という対策を取りました。

 その結果、コーポレートガバナンスやマーケティング理論、会計学、統計学など 法律と経済を両立した人物になることができました。 このためビジネス書籍やビジネス雑誌の理解度が大幅に向上しました。

 また、「法学は会社法と民法に集中する」という経済理論でいう「選択と集中」を実践することができました。

 次は貴社で様々な事業を経験することで、実務の経験を積みたいと思っています。

 

「ダイエット」の例文

 「ダイエット」をネタに「モテたい」という欲望を実現するための例文です。 実は、就職活動の軸は「モテたい」のようにドロドロの欲望で構いません。 そのほうがよっぽど本気らしいですし、ビジネスなど往々にして「モテたい」から始まったものだからです。

 私は「モテる」という夢を実現するために、ダイエットに取り組みました。

 10キロの減量を目標に、まずは身体の仕組みを研究するところから始めました。 その結果、食事の制限ではなく基礎代謝を増やすこと、つまり筋肉をつけることが重要だとわかりました。

 そこで食事をタンパク質主体に変え、毎日長距離の散歩をすることにしました。 1時間を目安に歩きましたが、より筋肉をつけるために日々速度を速め、距離を延ばしていきました。 加えて「お腹に力を入れる」など余分に筋肉を使う工夫もしました。

 その結果、食事制限なしでの10キロの減量を1ヶ月で成し遂げることができました。

 取り組みの過程で「目標を達成した自分の姿を想像すること」が、やる気を出すのに大いに役立つと学びました。 次はこの経験を糧に、貴社でマーケティングに携わり、異性の心理をわしづかみにするような仕事をしたいと思います。

【例文】学生時代頑張ったこと「アルバイト」の書き方

【例文】学生時代頑張ったことが「ない」場合の書き方

 

「おっ!」と思わせる書き方

 人事はこのエピソードを読んで、あなたの「将来の夢」と「本気度」を判定します。 それに加えて「伝わる文章力」もアピールできれば人事に「おっ!」と思わせることができます。 ここでは「英語の勉強」を例に、説得力ある書き方を解説します。

 

(1)まずは結論から書こう

 新入社員の怒られることNo.1が、「結論から言え」です。 始めは時系列順に、長々と過程を話してしまいがちで、上司は「何の話かわからない」まま「謎の話」を聞かされます。 逆にESの段階で「結論から」の文章ができていると、デキる新人をアピールできます。

 ガクチカの結論とは、「将来の夢のために、何を頑張りました」です。

 英語の勉強なら、その前に「何のために英語を学ぶのか」という「将来の夢」を準備する必要があります。

 私は世界を自分の庭のように知り尽くしたいという夢があり、それを実現するために英語の勉強を頑張りました。

 この「夢」を考えることを就活用語で「自己分析」と言いますが、 まだ「夢」をはっきりさせられていない方は、先に自己分析をしましょう。 これなくして説得力は生まれず、人事を喜ばせることもできません。

自己分析のやり方!~人事の心に響く人生設計

 

(2)目標を示そう

 ただ闇雲に取り組むのではなく、「目標を立てること」が社会人にウケます。 特に「10キロ減量」「TOEICスコア730点」のように数値目標があればわかりやすいのですが、 数値化できなくても具体的な目標を立てると、達成具合を確認できるので理想的です。

 この「夢」に対する「目標」は、会社の「経営理念」に対する「中期経営計画」に相当する構図であり、 会社と同じ仕組みで「夢の実現のための過程」を示すことで、社会人の腹にスッと落ちます。

 「辞書なしで海外旅行を終える」ことを目標に、旅行で実際に使う英会話を中心に学びました。

 

(3)取り組みを具体的に書こう

 その取り組みの本気度を示すために、具体的に何をしたのかを列挙します。 ここでは「目的」に対して「手段」を考えて「実行する」という、「主体性」「実行力」「戦略思考」をアピールできます。

 「主体性」は会社が抱える大きな課題の1つで、人事部では常に若手社員に「主体性」を持たせることに四苦八苦しています。 「上から降ってきた仕事をこなす」だけでなく、職場や仕事についての問題点を発見して、 どうやってそれを解決するかを考えて上司に提案してほしいのです。

 ですから、「ガクチカ」を「他人にやらされたこと」で書いてしまったら最悪です。 逆に言えば、「自分で考えて取り組んだ」のであれば人事の喜ぶエピソードになります。

 その日の会話を英語に翻訳する、好きな小説の英語版を読む、SNSでの発信をすべて英語にする、 CNNやNHKの英語ニュースを視聴するという取り組みをしました。

 

(4)目標の達成具合を書こう

 取り組みを振り返って、当初立てた目標の達成具合を書きます。

 「計画→実行→反省→改善策」を繰り返すことを、ビジネス用語で「PDCAサイクル」と言います。 会社でもこのやり方で売上を伸ばし、利益を高めていきます。 これと同じ構図で取り組んだことを説明できれば、社会人に伝わりやすくなりますね。

 海外旅行では、完全に辞書なしとはいきませんでした。 旅先で会った現地人と「日本の観光名所」の話になったとき、戦国武将の紹介をすることができなかったためです。

 次に海外へ行くときは、旅先のことばかりでなく、自国のことも説明できるように勉強を続けたいと思います。

 

(5)取り組みの副産物を書こう

 取り組みと目標のことだけでなく、活動で得た副産物を書くことができれば、 「自分を客観的に評価できる」「学びの姿勢をアピールできる」ことの証拠になります。 たとえ目標未達で終わったとしても、次につながる学びがあれば、上司は評価してくれます。

 勉強はただ闇雲に教科書を読むのではなく、「実際に自分が外国人と会話している姿を想像する」というように、 自分事として捉えることで効果が大きく変わることを学びました。

 常に自分に当てはめて、「自分ならどうするか」「どんな対応策を持っているべきか」を考えることが、 仕事でも役立つと思います。

 特に社会人は「自分事として捉える」という言葉を好みます。 これがいわゆる「指示待ち人間」の対極の存在であり、「責任感」や「熱心さ」を生み出すことになるからです。

 新入社員はどうしても何をするべきかわからず「指示待ち」になってしまいがちなのですが、 「自分ならどうするか」を常に考えられることがアピールできれば、社会人の心に響きます。

 

自己ツッコミを繰り返そう

 ガクチカの完成度が低いと、面接では「なぜ?」「どうして?」と問われることになります。 これを本番でやられると「圧迫面接」のようになってしまい、頭が真っ白になるでしょう。 それを防止するには、自分で先にやっておけばいいのです。

 例えば「なんでそれを頑張ろうと思ったの?(他にもっと取り組むべきことがあったのでは)」 「なんでその目標を立てたの?(もっと高い目標でもよかったのでは)」 「なんでその手段を選んだの?(それって効果あるの?)」という具合に、自分で自分を圧迫しましょう

 先ほどの例文では「将来の夢を持つに至った理由」や「目標を達成した場面の具体的なエピソード」がツッコミどころになりそうですよね。

 ですが、エントリーシートの文字数には限度があります。 なんでもかんでも書いてしまうのではなく、質問されたとき用に返事を考えておくくらいの気持ちで、 面接前に読むカンニングペーパーを作っておくのがおすすめです。

エントリーシートを添削するチェックポイント

 

ガクチカの注意点!

 ガクチカを書く際に注意しておきたいことを解説します。 書き終わって見直す際に「チェックリスト」として活用してください。

 1つ目の注意点が、話が完結してしまっていないかということです。 「資格が取れた」「TOEICで800点を達成した」といった「目標達成」は素晴らしいことですが、 あくまでガクチカのゴールは「将来の夢」にあることを忘れないでください。

 目標は達成しても、まだ夢半ばです。本当の「目的」は志望企業に入社して、 そのビジネスに携わって「将来の夢」を実現することにあります。

 2つ目の注意点が、自発的な取り組みだったかということです。 幹部候補生である総合職として就職する以上、採用選考において「主体性」が重要な要素になります。 自分で「将来の夢のために必要なこと」だと思って取り組んだことでしょうか。

 「授業の一環で」「新聞やテレビでそう言っていたから」「誰かにそう言われたから」という理由では、説得力ゼロです。 「指示されたことをやる」のは総合職の仕事ではありません。 自らビジネスのかじ取りをし、将来的に経営者を目指す以上、自発的な取り組みをアピールしなければなりません。

 3つ目の注意点が、当たり前のことでなかったかということです。 よく「ガクチカに勉強は使えない」といいますが、そうではありません。 「大学で単位を取るための勉強」が使えないのです。

 というのも、大学生が単位を取るのは当たり前で、誰もがやらなければならないことだからです。 これでは独自性がないどころか、主体性すらありません。総合職のエントリーシートとして最悪です。

 ですが、「将来の夢」のために自発的に、いわば「勝手にやった勉強」はガクチカに使えます。 「ある知識・スキルを身につけるために他学部の講義に乗り込んだ」というエピソードならOKです。

 

志望企業の内定者はどう書いた?合格ESをもらおう

 あなたの志望企業の内定者が「学生時代頑張ったこと」についてどう書いたか、気になりますよね。 合格エントリーシートがあれば、すべての項目で自分の完成度、説得力、文章力などを比較することができます。 上手な言い回し、ネタ探しにも役立ちます。

 合格エントリーシートは、従来は大学の仲の良い先輩からもらうしかありませんでした。 志望企業に内定を取った先輩が身近にいないと、「模範解答」を読むことができなかったのです。 それゆえ就活では「コネ」が必要だと言われる時代がありました。

 しかし今は、合格エントリーシートが無料でもらい放題できるサイトがあります。

 それが「Unistyle」と「ワンキャリア」です。

 この2つのサイトでは歴代就活生の合格エントリーシートを大量に集めており、 就活生は無料登録するだけですべて読み放題です。 2つ登録すればほとんどの企業を網羅できるでしょう。

 エントリーシートだけでなくインターンシップや面接などの選考情報、就活テクニックの他、 特別選考枠のある合同説明会など様々なお役立ち情報が満載ですので、ぜひ利用してみましょう。

 

ESは「ストーリー」だ!

 先にも少し触れましたが、エントリーシートは「『将来の夢』」「『将来の夢』実現ストーリー」を書くものです。 ESはどの会社も以下の三部作構成になっています。

 「就職活動の軸」を前提として、「過去編」「現在編」「未来編」の三部作構成でESを書き、 最終的には実現するには貴社のビジネスに携わるしかないという結論に持っていくのです。

 ガクチカはこの「過去編」に相当するものですが、残りの項目もこの流れを意識しないと、 「エントリーシート」として内容がバラバラになってしまい、説得力がなくなります。

 ストーリーの作り方は心に響く!”アツい”エントリーシートの書き方で解説していますので、ぜひ参照してください。

 

今から最短で内定をもらうには?

 

「実はもう内定あるんだよね」内定直結の合同説明会

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志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その1)

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志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その2)

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プロフィール写真

著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、8年間に渡り学生の就職活動を支援している。



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