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【就活】単独説明会と合同説明会の違い

 単独説明会とは、合同説明会と異なり、1社単独で行う会社説明会です。 単独説明会はあらかじめプレエントリーをして、WEB上で説明会の予約をしなければなりません。 合同説明会では参加票を書かない会社も多いですが、単独説明会はプレエントリー後なので、参加したかどうかが人事にもわかります。

 単独説明会は就活解禁の3週間後から行われることが多いです。 合同説明会の後でプレエントリーする人を待つためです。就活初日から説明会の予約合戦ということはありません。



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単独説明会とは?

 単独説明会とは、プレエントリーした就活生に対して1社だけの専用の会場で行われる会社説明会です。 合同説明会より詳細に会社の事業内容、部署ごとの仕事内容、待遇についてなどを説明してもらえ、所要時間は1時間~2時間です。

 会社によっては「単独説明会」とは呼ばず、「○○セミナー」という名前で開催されたりします。 イスを並べて壇上で社員がパワーポイントを使って説明する場合もあれば、 机とイスを円形に並べて小グループをつくり、座談会形式で説明が行われる場合もあります。

 会社によっては「グループディスカッション」を体験させてくれるところもあります。 私の経験では「NTT西日本」や「阪神高速」がそうでした。

 単独説明会は、プレエントリー解禁の3月1日より案内が送られ始め、3月の末ごろには単独説明会が開催されます。 単独説明会は2時間程度行われ、1時間30分で会社概要の説明、残り30分が質問タイムに割り当てられることが多いです。 質問タイムの対策は、「企業説明会質問例」を参照してください。

 3月上旬にプレエントリーを行い、合同説明会に参加しながらプレエントリーを増やし、 単独説明会の案内が送られて来たら「単独説明会を予約」して、 3月下旬には1日2社くらいの単独説明会に参加するという流れになるでしょう。

 プレエントリーと、単独説明会への参加は就活を進めるにあたって必須のイベントです。 単独説明会に参加しなければ、書類選考を受験するための「エントリー」の案内が送られてきませんし、 そもそもプレエントリーしなければエントリーどころか単独説明会の案内すら送られてきません。

 (インターンシップ)→プレエントリー→(合同説明会)→単独説明会→エントリー→(リクルーター面接)→書類選考→面接→内定

 という就活の流れの2番目の段階に位置し、単独説明会への参加がエントリーの条件になっている企業が大半です。 いかに多くの企業にプレエントリーし、いかに多くの企業の単独説明会に参加したかが就活の成否を分けますので、必ず単独説明会には参加しましょう。

 このように選考参加の条件になっていたり、優遇選考の入口になっている場合があります。 これに関して詳しくは、「会社説明会に行かないで内定は取れる?|絶対参加すべき理由」で解説しています。

 

単独説明会に参加する目的

 単独説明会に参加する目的について解説します。ただ「みんなが参加しているから」で参加するのではなく、 目的意識をもって参加することが重要です。

 単独説明会は、会社の詳しい説明を受けられる唯一のイベントです。 後に書くことになる「エントリーシート」のネタつくりは、必ず単独説明会でネタを仕入れなければなりません。 内定をもらったら入社したい会社かどうかを見極めるため、またエントリーシートのネタつくりのために参加するのです。

 会社説明会を受けるまでに「自己分析」を行っておく必要があります。 というのも、「入社したい会社かどうか」を見極めるのに、自分の「将来の夢=就職活動の軸」は必須項目だからです。 その会社に入社して、「なりたい理想の自分」を実現できるでしょうか。こういった視点で単独説明会に参加する必要があります。

 時間のない合同説明会と違って、単独説明会では社員に質問する時間が長いです。 会社のホームページを見ても、募集要項を見てもわからないことはすべて単独説明会で聞きましょう。 もしかしたらその会社が自分に最も合っている会社なのかもしれません。

 また、単独説明会は、初めて会社に名前を残すものです。 プレエントリーだけでなく、単独説明会に参加することで「参加記録」がつきます。 会社によってはこの単独説明会の参加実績がリクルーター面接実施の条件になります。

 また、記入用のエントリーシートはWEBで配布される会社もありますが、単独説明会でしか配布しない会社もあります。 エントリーシートがどこで配布されるかは、配布されるまでわかりません。 もしも面倒くさく思って単独説明会に行かなければ、エントリーシートを入手できない可能性があります。

 会社によってはエントリーシートをWEBでダウンロードできても、 単独説明会に参加するまでWEBテストを受けさせてもらえない会社もあります。 単独説明会に参加しないと、選考を受ける意思がないとみなされるのです。注意しましょう。

 単独説明会に参加することで面接で「先輩社員に惹かれました」ということもできます。 「先輩社員の雰囲気が良かった」などと言って志望動機を固めるのは王道ですが、 やはりいろんな会社の社員もこの方法で内定をもらっていたそうです。

 

合同説明会とは?

 合同説明会とは、プレエントリーと会社説明会が解禁される3月1日から行われる会社説明会で、 リクナビやマイナビが主催して一つの会場に何社もの企業が集まり、各企業が個別にブースを設けて小規模な会社説明会を行うものです。 所要時間は各企業それぞれ15分~30分程度と短めです。

 合同説明会は3月1日にいきなり行われます。特に予約は不要で、スーツを着て会場にたどり着いたら、 あとは目についた企業のブースに飛び込んで15分~30分程度の簡単な会社説明を受けるのです。 丸一日つかって何社も見て回り、「知らなかった企業を知れる」のが合同説明会のメリットです。

 3月1日になればリクナビやマイナビが主催して合同説明会を行っていますし、 大学によっては大学や大学生協が主催して大講堂などで合同説明会を行います。 3月上旬はプレエントリーと並行しながら合同説明会に参加しまくることになるでしょう。

 合同説明会は選考にはあまり関係しません。というのも、合同説明会はいちいち「参加記録」を取らないからです。 就活生は予約して企業のブースにきているわけではありませんので、志望度が高いかどうかも分かりません。 その意味では合同説明会は選考を受けるために必須のイベントではありません。

 

合同説明会に参加する目的

 単独説明会の参加は「エントリー」をする前提条件ですが、合同説明会は特に何かの前提条件になるわけではありません。

 しかし、合同説明会は「選択肢の幅を広げる」という大きな意味があります。 就活を始める以前は、知っている企業など本当に少ないものです。テレビCMなどでよくみかける企業しか知らないでしょう。 世の中には優良企業はいくらでもあります。一般消費者との直接のかかわりのないBtoB企業などは、合同説明会に参加しなければ知ることすらできません。

 必ず合同説明会に参加して、「志望度の高い企業」をどんどん増やし、単独説明会に申し込みましょう。

 

単独説明会と合同説明会の違い

 単独説明会合同説明会違いはなんでしょうか。

 合同説明会は3月1日から行われ、「予約が不要」で、自由に企業のブースに入って「15分~30分程度」の簡単な会社説明を受けます。 一ヶ所の会場に行けば何社も見て回れる一方で、一社あたりにかかる時間は短いのが特徴です。 「会社のことを詳しく調査する」というよりも「知らない企業をたくさん知る」ことの意味合いが強いです。

 単独説明会は3月下旬から行われ、「予約が必要」で、一社について「2時間程度」の長めの会社説明を受けます。 一ヶ所の会場では一社の説明しか受けられませんが、長い時間をかけて詳細に会社の説明を受けられることが特徴です。 「会社を知る」というよりも「会社のことを詳しく調査する」ことの意味合いが強いです。

 「予約」について考えてみましょう。合同説明会は予約なしに、企業のブースに入って説明を受けますが、単独説明会は予約をして会場に赴きます。 つまり、「単独説明会は参加すれば記録が残る」ということです。一方で合同説明会は参加しても記録は残りません。 この参加記録を元に、会社は今後のエントリーの案内を送ってきたり、リクルーター面接の電話をかけてきたりします。

 「時間」についても考えてみましょう。合同説明会は15分~30分程度、単独説明会は2時間程度です。 単独説明会は「会社のことを詳しく調査する」のに適しています合同説明会は「こんな会社もある」ことを知るのに適しています。 単独説明会は「エントリー」の条件でもあり、「エントリーシート」のネタつくりにも良いですね。 一方の合同説明会は、志望企業を増やし、選択肢の幅を広げるのに良いですね。

 以上より、単独説明会合同説明会違いは「次のステップに進み選考を受けるための会社説明会」か「選択肢の幅を広げるための会社説明会」 の違いだと言えます。

 エントリーや面接など「次のステップに進み選考を受けるための会社説明会」が単独説明会であり、 たくさんの企業を知り、「選択肢の幅を広げるための会社説明会」が合同説明会です。

 単独説明会にだけ参加しても、就活以前から知っていた数少ない企業にしかアプローチをかけられませんし、 合同説明会にだけ参加しても、次のステップに進むことはできません。単独説明会、合同説明会にバランスよく参加することが大事です

 

単独・合同説明会のマナー

 単独説明会はプレエントリーを済ませているため、行動は人事に逐一チェックされると思っていたほうがよいでしょう。 実際、説明会の規模によっては人事も隅々まで見ている余裕はありません。 ですが技術的には可能な時代になっていますし、特に悪く目立った場合はチェックされる可能性が高いため、マナーに注意しましょう。

 

遅刻や無断欠席は厳禁!

 サラリーマンというものは、「決められた時間までに着席する」ことにそれこそ命をかけている人種です。 道に迷った、会場の場所がわかりにくかったという言い訳は認められず、 ただ「時間までに着席していたかどうか」という結果だけが重視されます。

 遅くとも「開始時刻の15分前」までには会場に着いていたいところです。 そして5分前には会場にいるだけでなく、「席についていること」にも注意してください。

 もし遅刻や無断欠席をしてしまったら、もうその会社の選考は受けられないと思ったほうがよいでしょう。 特に無断欠席は最悪です。会社で一番許されないのが「無断欠勤」ですが、クビになる理由にすらなります。

 選考を受けないつもりであれば遅刻や無断欠席をしても影響はありませんが、 他に予約したかった就活生のために、説明会の予約自体を取り消しておきましょう。

 もしやむを得ない事情、例えば災害や交通機関の乱れで遅刻してしまう場合は、 開始時刻より前に、遅刻が確定した時点で電話で人事に事情を説明しておきましょう

 いくら正当な理由があっても、決められた時刻までに連絡をしなければその時点で「無断欠席」と同じです。

 

説明会の服装

 単独説明会合同説明会も服装はスーツです。

 稀に「私服で来てください」と指定されることがありますが、 そうでないときはすべてスーツで挑みましょう。「服装自由」もスーツです。 あえて私服を指定されたときだけ私服です。

 大学が主催して行われる合同説明会は、私服で参加する人が多い場合もありますが、 リクナビやマイナビなどが主催するものはやはりスーツが基本です。

 また会社によっては名札をつけて座談会を行う場合もあります。 スーツは必ずクリーニングに出して、きれいな状態にして行きましょう。 ヨレヨレのスーツでは印象が悪く、悪い意味で覚えられてしまう可能性もあります。

 そして会社の人は意外と靴を見ています。 靴がきれいかどうかは就活生であろうが、社会人であろうが関係なく、 気を遣わなければならないところだそうです。靴を磨いてから出発しましょう。

 

説明会の持ち物

 説明会の持ち物は以下の通りです。

  • 参加票(単独説明会の場合)
  • 筆記用具
  • メモ帳や手帳
  • 会社からもらった資料(ある場合)
  • エチケットブラシ

 単独説明会の場合、参加票だけは絶対に忘れてはいけません。必ず印刷して持参するようにしましょう。 というのも、人事は参加票をみて「実際に出席したかどうか」を確認します。 参加票を受付に出さなければ、無断欠席と同じ扱いになってしまいます。

 また、筆記用具や手帳も必須です。社会人というものは、「メモを取る」ことを非常に重視します。 もし暗記が得意でも、「メモを取る」という「形」ができていないと「仕事ができない」とみなされてしまうのです。 スマホに入力するのもNGです。「紙とペンだけが素晴らしい」という固定観念は、会社からはなかなか消え去りません。

 

単独説明会はできるだけ参加しよう

 単独説明会に参加しなければエントリーシート提出とWEBテスト受験ができない会社も多いので、 できるだけ参加して持ち駒を増やさなければなりません。

 単独説明会の回数は、だいたい2回です。開催される回数だけ参加することをおすすめしますが、 大阪在住で大阪会場の説明会があるのにわざわざ東京の説明会に参加するというようなことは必要ありません。 大阪なら大阪会場で開催される回数だけ参加すればいいのです。

 面接が始まる直前は、スケジュールがだいぶ空いてしまいます。 私の就活は4月から面接でしたが、3月中旬以降は就活イベントが何もなく、やたらと不安になったものです。 20社のエントリーでは足りません。30社、40社くらいはエントリーシートを出すつもりで、 どんどん単独説明会に参加しましょう。

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著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ




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