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年功序列・成果主義・能力主義の違い|どれがいいの?

 

この記事の要点

  1. 年功序列は、年齢によって給料が決まっている制度!
  2. 成果主義は、業績によって給料が決まる制度!
  3. 能力主義は、評価の積み重ねで給料が決まる制度!
  4. 日本企業は、年功序列と能力主義を組み合わせる場合が多い!


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年功序列と成果主義と能力主義の違い

 重視するものが、年齢か・業績か・頑張りか

 年功序列・成果主義・能力主義の違いは、重視するものが年齢か・業績か・頑張りかというところです。

 「若くても高収入」を実現するには成果主義がぴったりですが、 「結果が出なかったときも頑張りは認めてほしい」と思うなら能力主義がぴったりです。 幸か不幸か、日本社会は年功序列と能力主義の組み合わせの賃金制度がよく採用されます。

 結局は年齢によってだいたいの給料が決まっていて、その中で若干の差が生まれるに過ぎません。 しかし「業績次第な成果主義」がドライな関係なのに対して、「頑張りを評価してくれる」ことが会社への帰属意識を高め、 日本社会にはこれが合っているという考えも多いです。

 

年功序列とは?

 年齢によって給料が決まっている昇給制度!

 年功序列とは、年齢に応じて給料が上がっていく日本独自の昇給制度です。 会社にどれだけ利益を出したかや、どれだけの働きをしたかに関わらず、年齢とともに給料が上がっていきます。 30歳なら月25万円、34歳なら月30万円という具合に年齢と給料が固定されているのです。

 社員には大きく分けて実働部隊管理職がいます。 管理職は直接利益を出したり、直接手を動かす仕事はしません。 実働部隊を管理するのです。

 会社に出る利益のうち、実働部隊と管理職では、実働部隊のほうが占める割合が大きいです。 例えば営業部では、実際に物を売ってくるのは実働部隊であり、管理職は指示を出しているだけです。 会社に出した利益でいえば、実働部隊のほうが貢献しているのです。

 さて、実働部隊の年齢は20歳から30歳ほどです。それに対して管理職は40歳から50歳くらいです。 年功序列制度のもとでは、実働部隊より管理職のほうが給料が高いです。 つまり、実際に利益を出している20歳、30歳の社員よりも、利益を出していない40歳、50歳のほうが給料が高いのです。

 年功序列の特徴は、若い時期は利益をいくら出しても給料が低く年を取ると利益を出さなくても給料が高いことです。

 これは年長者が得をしているわけではありません。 年長者も若いころは、利益を出しながら低い給料しかもらっていなかったのです。 年を取ると、若い時にもらえなかった分の給料が支払われるというわけです。

 若い時に利益を出しながら安い給料しかもらわず、年をとってから本来もらうべきであった給料を受け取るこの制度を、 社内預金と表現することもあります。実働部隊のときに社内預金をしておき、 管理職になったときに社内預金を引き出していくという考え方です。

 なぜ年をとってからの転職が難しいかというと、年功序列のもとでは、 社内預金をしていないのに社内預金を引き出すことになるからです。 そのためよっぽど能力のある人でないと、満足な条件での転職ができません。

 年功序列には能力が関係ありません。悪く言えば「無能でも給料が上がる」となりますが、 良く言えば「運悪く利益につながらなくてもプライドを守れる」となります。 年を取ればとるほど給料があがり、若くして辞めると社内預金がパーになります

 このため会社への帰属意識が強まり、終身雇用制度と絡み合って日本の経済成長を実現させたとも言われます。

 

成果主義とは?

 業績によって給料が決まる昇給制度!

 成果主義とは、業務の成果によって社員を評価し、給料に反映させる制度です。 ここに年齢や学歴は関係ありません。結果だけが給料を左右するのが成果主義なのです。

 年度初めに「役割」や「責任」に応じたグレードが決められて、それに応じた給料が支払われます。 その「役割」や「責任」を果たしていると認められればそのグレードを継続、もしくは昇格します。 一方で実力不足だった場合は、下のグレードに落ちることになります。

 成果主義は欧米で採用されている給与システムですが、成果主義もメリットばかりではありません。

 ビジネス界は複雑ですので、いくら頑張っても結果が出るとは限りません。 いくら残業・休日出勤をしてもだめなときはだめです。そんなとき、さらに給料も下がるのが成果主義です。 成果主義では頑張っても報われないという現象が多発します。

 ただし、「なんでも学ぼうとする」働き盛りの若い世代にとっては、 次のグレードに挑戦しては学び、力をつけ、急速な昇給を実現することが可能です。 少なくとも成果主義の会社で、「何もしていない名ばかり部長」のような存在に出会うことはないでしょう。

 

能力主義とは?

 評価の積み重ねによって給料が決まる昇給制度!

 能力主義とは、業務の成果と過程を評価する日本独自の給与システムです。 年度末に上司が部下を評価し、それに応じて「職能」という社内資格が上がっていきます。 この「職能」によって決められた給料が支払われるのです。

 「職能」は「成果」とはまた異なるもので、「仕事をする能力」のことを指しています。 要はその年の売り上げが悪くても、上司に頑張りが認められたら昇給するというわけです。

 日本では年功序列の見直しで、能力主義が導入されることが多いです。 能力主義では頑張れば給料が上がるため、長期的に働くことにもつながりますし、 仕事を頑張る理由にもなります。日本の企業にとってとても都合の良い制度なのです。

 社員にとっても結果的に失敗しても、頑張っていれば給料が上がるため、 失敗を恐れず挑戦することができます。新しいアイデアや新しいビジネスを考えるにあたって、 失敗しても減給に直結しないのです。

 ところが、実態は年功序列と大差ありません。 なぜなら「評価の積み重ね」はやはり勤続年数が必要ですし、入社が早かった人の積み重ねを追い抜くのは難しいです。 能力主義によって同期の間でも給料の差が生まれるのは確かですが、月1000~2000円程度の差です。

 

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著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、8年間に渡り学生の就職活動を支援している。



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