JTBが就職人気ランキング1位な理由|仕事内容は?
なぜJTBは大学生の就職人気ランキングで1位なのでしょうか。 私自身は就活のとき、まったくJTBを考慮に入れていませんでしたのであのようなランキング結果になる理由がさっぱりわかりませんでした。 そこで、なぜJTBが人気なのか、その理由を考えてみることにしました。
この記事の要点
- JTBのビジネスは、面倒なことを代わりにやる手配屋ビジネス!
- 仕事で海外に行くのが楽しいかは未知数!
- 就職人気上位なのは、知っている会社だからに過ぎない!
- 将来性には疑問符
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JTBの仕事内容
面倒なことを代わりにやる「手配屋ビジネス」!
JTBの仕事内容は、施設の予約だったり、航空券を代わりに予約したり、ホテルの予約をしたり、 案内をしたり、旅行行程を組んだりといった業務のほか、会社向けに会議室の手配だったり、研修ツアーの計画といった業務もあります。
要は、めんどくさいことを代わりにやって手数料をもらうビジネスなのです。 めんどくさいことを代わりにやるというのはビジネスの基本です。 JTBでの仕事は旅行する上でのめんどくさいことということになります。
仕事として海外へ行く
仕事で海外に行くのが楽しいかは未知数!
JTBで海外事業に配属され、海外に行くこともあるでしょう。 しかしそれは海外旅行から、「楽しい」を差し引いたものになるのです。 仕事で行くわけですから、英語も必要ですし遊んでいる暇はありません。
しかし就活をする大学生にとって、「海外で仕事をする」というのはキラキラ輝いて見えるわけです。 不思議ですね。おそらく海外旅行に行って楽しかった経験から安易に仕事も楽しいと結びつけているのでしょう。
お客は一般人だったり、会社員だったりするわけですが、 お客からの無理難題にこたえなければならなかったり、訴訟を起こされることだってありますし、楽しいことばかりではありません。 そもそも楽しいのかどうかは未知数です。手配、予約が仕事ですからね。
就活生がJTBを選ぶ理由
ランキング上位なのは、知っている会社だからに過ぎない!
なぜJTBの就職人気が高いのかというと、知っている会社だからです。
仕事内容は「手配屋」であり、顧客の最適な移動ルート・宿泊施設など旅行をコーディネートするのは、 物流会社が荷物を送るのと同じです。財閥倉庫でも「モノ」相手に同じ仕事ができますが、 あえて「人」相手でやりたい理由というのは、何かあるのでしょうか。
結局のところ知名度の高いBtoC企業が投票先に選ばれているに過ぎず、 そのビジネス自体には特に興味がないのが現実です。
日本経済は基本的に法人相手のBtoB事業が得意です。 法人向けゆえにテレビCMやネット広告で見かけることはなく、消費者への知名度は皆無です。 そんな就活生の知らない企業ほど優良企業の宝庫です。
ですが、どうしても「会社名を自慢したい」という気持ちが働いて、知名度の高いBtoC企業に目が向いてしまいがちです。 往々にして「知っている会社」を中心に就活をして、就職後に後悔する。 そんな悲しい歴史を繰り返してはいけません。
→BtoCはやめとけ!BtoBとどっちがいい?メリットやおすすめ
旅行代理店を使うメリット
将来性には疑問符!
飛行機は一括して旅行代理店がとってくれたほうが安くなります。 また英語は読めてもさすがにアラビア語は読めませんので、トランジットのことなどを考えると、 最安値で旅行をしようと思うと旅行代理店に頼んだ方がよかったりします。
会議室の手配や旅行行程の計画立案をやってくれますので、 めんどくさければ旅行代理店を使えばいいのです。しかしその分余計に費用はかかります。
ホテルや現地の鉄道切符、観光名所、美術館、博物館については自分で予約したり、 現地で料金を支払ったほうが安いです。日本語で予約するか、英語で予約するかの違いです。 たいていWEBサイトでの予約になりますから、しゃべれる必要もなく、 旅行代理店にわざわざ手数料を払ってまでしてもらうことではないのです。
今後、翻訳技術が向上したり、もっと手数料が安い旅行代理店が出てきたり、 みんなが自力で予約できるような社会になったとき、旅行代理店はどうやって利益を出すのでしょうか。
こういうところを深く掘り下げて考えてみると、就職人気1位になるほど素晴らしく将来性のある会社というわけでもないように思えますが、 JTB希望の就活生はいったい何を考えて就活をしているのか気になるところです。
著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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