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【JTBの仕事内容】簡単に解説!就職人気が高い理由とは?

 JTBの仕事内容を簡単に解説!なぜJTBは就職人気が高いのか、その理由を明確に説明します。JTBでのキャリアに興味がある方必見。

この記事の要点

  1. JTBのビジネスは、面倒なことを代わりにやる手配屋ビジネス!
  2. 就職人気上位なのは、知っている会社だからに過ぎない!


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JTBの仕事内容

 面倒なことを代わりにやる「手配屋ビジネス」!

 JTBの仕事内容を簡単に言うと、「面倒なことを代わりにやるビジネス」です。 主に以下の3つの領域で展開されています。

ツーリズム旅行手配
最適な観光ルートを立案し、航空券や入場チケットをまとめて手配・販売。
エリアソリューション観光地支援
観光地の整備、チケット管理代行、ホテルの運営支援などを実施。
ビジネスソリューション法人イベント企画
消費者向けのフェスから社内研修まで、企業のイベントをトータルサポート。

 JTBは、旅行だけでなく観光地や企業を支援する総合手配ビジネスを展開しています。

 

1.ツーリズム

 旅行の面倒なことを代わりにやる!

 ツーリズムは、旅行計画という面倒なことを代わりにやるビジネスです。

 私がいた会社でも毎年「社員旅行」をしていたのですが、「会社のために旅行計画を練る」なんてあまりにめんどうです。 そこで行き先を「岐阜」「広島」のように大雑把に決めて、あとはJTBに丸投げしていました。

 JTBは日程に合わせて観光地・レストラン・ホテルを選定してくれて、バスもチャーターしてくれます。 「JTBに頼めば面倒ごとがすべて解決する」というわけです。

 また、海外の「航空券」「観光地の入場チケット」を代わりに買ってきてくれるのもJTBのビジネスです。

 すでにインターネットでチケットが買える時代になっていますが、 英語ならともかく、フランス語やアラビア語までは読めません。海外旅行でチケットのミスなどしたくありませんから、 JTBに代わりに買ってもらうわけです。

 

2.エリアソリューション

 観光地のためならなんでもやる!

 エリアソリューションは、観光地の利便性を高めて観光客を増やすというビジネスです。

 地方の旅館や博物館などはIT技術に疎く、「予約は電話」「チケットは紙」などデジタル化に遅れています。 そこでJTBが予約システムを提供したり、チケットのオンライン販売サイトを立ち上げたりして、 「旅行の計画をしている消費者」が旅館や博物館を予約しやすくするというビジネスを展開しています。

 それに付随してホテルに「多言語対応のタブレット端末」を配置するサービスや、 観光業の人手不足解消のために人材サービスを行ったり、ふるさと納税の物流支援など、 観光地のためならなんでもやります

 

3.ビジネスソリューション

 イベント企画ならなんでもやる!

 ビジネスソリューションは、法人向けにあらゆるイベント企画を代わりにやるというビジネスです。

 例えば製品のプロモーションイベント、学会やコンペ、果ては社内研修まであらゆる「イベントの企画」を代行します。 「会場の手配」や「イベント開催の告知」「来客受付や機材の準備」などなんでも代行し、 顧客は「マイクをもってしゃべるだけ」で済むようになるのです。

 また、「法人向けの人材育成サービス」では社内研修をサービスとして提供します。 「新人研修」「若手研修」「管理職研修」「語学研修」「海外インターン」などさまざまありますが、 同様になんでもやります

 

JTBの就職人気が高い理由

 名前を知っているから!

 結論、JTBの就職人気が高い理由は、知っている会社だからです。

 学生は「仕事内容」に魅力を感じてJTBに投票したのではなく、「名前を知っているから」というだけの理由です。 実際、就職人気ランキングの上位を占めているのは、例年JTBの他に「メガバンク」「総合商社」「ニトリ」「ファーストリテイリング(ユニクロ)」「航空会社」「味の素」などで、 一言でいうと「名前を知っている会社」です。

 しかし、JTBがランキング上位にいるのは就活本格化前に実施されたアンケート結果のみで、 およそ内定が出そろった就活後半で実施されるアンケートでは、JTBの順位は60位くらいに後退しています。 代わりに上がってくるのが「コンサル」「専門商社」で、「もともとは知らなかったであろう企業群」です。

 考えてもみれば当然です。「ビジネス」についてまだ知らない学生にアンケートを取れば、 「名前を知っている会社」を答えるしかありません。 ですが、半年後には知識もついているので人気ランキングが変わるのです。

 

同じビジネスなのに人気がない業界

 財閥倉庫は同じビジネス!

 学生が「JTBの仕事内容に魅力を感じたわけではない」と断言できるのは、 面倒ごとを代わりにやる業界が他にあり、そちらは就職人気がないためです。

 それは、財閥倉庫です。

 倉庫業界は「物流の旅行代理店」と呼ばれ、預かった荷物のためならなんでもやります。 最速・最安値の輸送ルートを計画し、トラックや船舶を手配します。 「注文が入ったから岐阜まで届けて」という電話一本ですべてが済むというビジネスを展開しています。

 そんな財閥倉庫は、三菱・三井・住友などの財閥の名を冠しているにも関わらず、応募者は各社500~1000人しかいません。 採用倍率は10~20倍程度で、澁澤倉庫に至ってはたったの6.5倍です。

 なぜなら、会社の存在を知らないからです。

 

BtoBを知らないまま就活を終える

 知名度で就活してしまう!

 残念ながら、学生の大半はBtoBビジネスを知らないまま就活を終えます。

 就職人気ランキングの上位企業はほとんど「BtoCで消費者向けに有名」か「売上高が何兆円もある企業」のどちらかです。 本来なら「会社が儲かっているかどうか」は「売上高」ではなく「利益率」です。 しかし、そのようなビジネス感覚がないので仕方がありません。

 例えば、就職人気ランキングで上位に来る阪和興業は、 売上高が2兆円を超え、専門商社としてはかなり大規模です。平均年収は1034万円あります。 ですが、次のような「もっと給料の高い会社」は売上高が低いため、就職人気も低いままです。

長瀬産業平均年収1296万円・売上高9001億円
佐藤商事平均年収1144万円・売上高2739億円
岡谷鋼機平均年収1100万円・売上高1兆1119億円
稲畑産業平均年収1077万円・売上高7660億円
伯東平均年収1070万円・売上高1820億円

 就活後半にはJTBだけでなくニトリやファーストリテイリングの就職人気も下がるのですが、 結局評価基準が「知名度」から「売上高」にシフトしただけで、優良企業が見逃される傾向にあります。

 特に専門商社・準大手ゼネコン・化学メーカーなどではそれが顕著で、 単純に「売上高」では比較できない業界も、「売上高が2兆円ない」というだけの理由でスルーされます。

 「JTBの就職人気」に疑問をもったセンスあるみなさんは、ぜひこのような穴場業界を調査してみてください。

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著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。大阪大学法学部卒。13卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、12年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ




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