阪和興業の就職難易度|強み・志望動機・選考フローを解説!
阪和興業の就職難易度やエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報に加え、同社の強みや特徴など企業研究に役立つ情報を解説しています。新卒採用に応募する際、ぜひ参考にしてください。まず、基本情報は以下の通りです。
会社名 | 就職難易度 |
---|---|
阪和興業 | 高い 4.6 / 5.0 |
売上高 | |
2兆4319億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
1034万円 | 125日 |
採用人数 | 初任給 |
60名程度(総合職) | 学部卒:300,000円 院卒:300,000円 |
参照:阪和興業|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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阪和興業の選考フローは以下の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 一次面接
- 二次面接
- 三次面接・筆記試験
- 最終面接
- 内々定
開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →阪和興業の採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 高い |
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阪和興業の就職難易度は、高いです。 採用倍率は約49倍で、ES通過率は約40%です。学歴フィルターは「MARCH・関関同立以上」と考えられます。
応募者数は3000通弱あり、独立系鉄鋼商社では屈指の人気を誇ります。東大・京大をはじめとした高学歴な就活生が多いのは前提です。 その上で留学経験、NPO法人や事業を興しての起業経験があるといった「バイタリティのある学生」が多く、 こういった学生ですらインターンシップで活躍しなければ、なかなか選考本番にも進むことができません。
インターン優遇 | あり |
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同社ではインターン優遇の早期選考があります。その場合、選考開始は1月に前倒しされます。 面接回数は4回のまま変わりませんが、採用枠がフルで空いた状態で選考が受けられるため有利です。 志望度が高ければぜひ、インターンに参加しましょう。
阪和興業に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接回数 | 4回 |
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阪和興業の面接は、4回実施されます。質問内容は次の通りです。
- 学生時代力を入れたこと(→学生時代頑張ったこと)
- (関連して)なぜそれに取り組んだのか
- (関連して)難しかったことと乗り越えた方法
- (関連して)経験から得た学びと役立てていること
- 興味のある事業について
- なぜ商社を選ぶのか
- その中でも阪和興業を選ぶ理由(→なぜこの会社を選んだのか)
- 前世は何でしたか?
- あなたはモテますか?
同社の面接ではガクチカ・志望動機の深掘りに加えて突飛な質問があります。 予想外の質問に対しては「沈黙の時間を作らない」ことが重要で、何か適当に答えながら理由を考えます。 正解を導く必要はなく、何か指摘されたら素直に謝るのがよいでしょう。
また、同社ではかつてインターン参加者向けにリクルーター面接を実施していました。 逆質問で会社理解を進めると同時に選考も行われる「座談会」ですが、このような採用方法が今年復活しないとも限りません。 そこで、会社から何か誘われたら面接本番だと思って、準備して臨みましょう。
→リクルーター面接は選考関係ある!|逆質問リストと聞かれること
エントリーシート
ES設問 | 7本 |
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阪和興業のエントリーシートは、次の7本の設問が課され、かなり多めです。
- 大学での研究内容、もしくは学んだ学問の内容
- あなたのこだわり・譲れないものについて
- あなたが強く緊張を感じるのはどんな時か
- 自ら考え行動し、地域や組織、周囲の人々に影響を与えた経験について
- 強み・弱み
- 集団組織の中で、どんな役割になることが多いか
- 阪和興業で成し遂げたい夢
実はESは、「『将来の夢』実現ストーリー」を書くものなのをご存知でしょうか。 ESはどの会社も以下の三部作構成になっています。
- (過去編):学生時代頑張ったこと:将来の夢に向かって今まで何をしてきたか
- (現在編):長所・短所:将来の夢の実現にあたって現状の自分を把握できているか
- (未来編):なぜこの会社を選んだのか・この会社に入って挑戦したいこと:何をして将来の夢の実現するか
ストーリーの作り方は【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!で解説していますが、 ES本番を待つのではなく、インターンの段階でこれができていれば、かなり有利です。
同社の選考においても「就職活動の軸」を前提として、「過去編」「現在編」「未来編」の三部作構成でESを書き、 最終的には実現するには貴社のビジネスに携わるしかないという結論に持っていくのです。
ですから、採用ページのプロジェクトや社員紹介などを熟読し、 会社には何を目指す社風があるのかをじっくり研究し、志望動機に絡めていきましょう。
同社のESでも基本的に「就職活動の軸」と「学生時代頑張ったこと」を書くもので、 ガクチカの要素からエピソードを切り出して書き、すべての項目に一貫性を持たせるように意識しましょう。
「強み・弱み」はなんとなく書いてしまいがちですが、もちろんこの項目にも一貫性が必要です。 将来の夢に役立つ長所・邪魔になる短所を書きましょう。これについては長所と短所で詳しく解説しています。
そして最後の項目が志望動機です。 「なぜこの会社を選んだのか」「この会社に入って挑戦したいこと」 を参考にしてください。
志望動機
ビジョンの一致をアピールしよう!
阪和興業の志望動機の例文と書き方を解説します。まず、例文は次の通りです。
例文
私が阪和興業を志望する理由は、貴社の経営理念である「時代と市場の変化に迅速に対応し、顧客の多様なニーズに応え、広く社会に貢献する」という考えに共感したからです。
学生時代に取り組んだゲーム制作では、ユーザーのニーズを的確に捉えるために、市場調査やフィードバックを重視し、変化する要望に迅速に対応する姿勢を心がけていました。 この経験を通じて、多様なニーズに応える柔軟性と責任感の重要性を学びました。
貴社は、鉄鋼をはじめとした多様な分野で「流通のプロ」として顧客の信頼を築き、迅速かつ的確なサービスで社会に貢献されています。 その挑戦し続ける姿勢と幅広い事業領域に魅力を感じています。
私の経験で培った柔軟性と対応力を活かし、貴社の一員として顧客満足度の向上に寄与したいと考えています。 さらに、貴社が目指す社会貢献に積極的に関与し、より良い未来を共に創造したいです。
解説
この例文では「経営理念への共感」を結論とし、自身の「ゲーム制作の経験」を元に説得力を高めています。 同社は「そこか(即納・小口・加工)」を合言葉に他社との差別化を図っています。 そこでガクチカでは「迅速対応」「ニーズに応える」などをアピールしておくと、志望動機の説得力につながります。
ただし同業他社との比較は、事業内容だけでは不十分です。そこで、インターンシップなど同社開催のイベントに参加し、 実際に肌で感じた社風を取り入れると、より一層説得力が高まります。
このように志望動機は「就職活動の軸」「ガクチカ」と不可分一体です。 もしまだエピソードの準備が済んでいない場合、まずは自己分析から始めましょう。
「ワンキャリア」という就活サイトでは、阪和興業に実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
阪和興業の強み・特徴
強み | 独立系鉄鋼専門商社 |
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阪和興業の強み・特徴は、 経営理念である「私たちは、時代と市場の変化に迅速に対応し、「流通のプロ」として顧客の多様なニーズに応え、広く社会に貢献します。」に表現されています。
阪和興業は独立系鉄鋼専門商社としては国内トップの企業で、 他社と異なり日本製鉄・JFEスチール・神戸製鋼所といった鉄鋼メーカーの資本が入っていません。
建築用鉄鋼の卸売業に強みを持ち、独立系であることから特定の鉄鋼メーカーではなく、 さまざまなメーカーから最も良い条件で鉄を仕入れてくれることが顧客から期待されています。
「鉄鋼専門」に分類されますが、その鉄鋼部門の売上は53%に過ぎず、 残りは金属原料・非鉄金属・食品・石油・化成品・木材・機械とその事業領域を広げています。 これには「遊園地のアトラクション」や「工場設備」「水産物」などが含まれます。
参照:レジャー施設|阪和興業
「トレード」「一次流通」という商社本来の事業に加え、 製造加工・中間流通の分野にM&Aや事業投資で参入しており、 これを「M&A+A」と表現しています。製造加工まで行うとなると実質的に「メーカー」としての役割も果たすことになります。
仕事内容は商品の取引だけでなく、事業経営も業務になり得ます。 単なる「従業員」の姿勢で就職するのは難しく、 「創造力」「実行力」を持ったアクティブな学生が求められるでしょう。
社風
社風 | 顧客対応力を重視 |
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阪和興業の社風は、そこか(即納・小口・加工)戦略による顧客対応力向上を目指す社風です。
同社は中期経営計画にて、次のように定めています。
鉄鋼事業 | 豊富な在庫・そこか戦略・高付加価値事業への転換・鉄骨工事・防熱工事 |
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プライマリーメタル事業 | 出資を通じた資源の確保・需要地における在庫/即納機能 |
リサイクルメタル事業 | 資源の確保・太陽光パネル/二次電池リサイクルの準備・リサイクル技術やさらなる加工拠点、物流ネットワークに投資 |
食品事業 | 生肉から加工した鶏肉製品までを扱う |
木材事業 | 木材版そこか+施工 |
このように、あらゆる事業で「そこか戦略」を適用しており、 迅速対応だけなく「小規模ロットの発注にも応える」「買い付けた商品をそのまま流すのではなく加工により付加価値をつける」といった姿勢です。
ちなみに、プライマリーメタルとは「金属資源」のことを指しており、リサイクルメタルとは「鉄スクラップ」のことです。
競合他社
阪和興業の競合他社は主に鉄鋼専門商社です。
鉄鋼専門商社としてはメタルワン、日鉄物産、JFE商事、神鋼商事、伊藤忠丸紅鉄鋼などが競合として存在しますが、 阪和興業は鉄鋼だけ、国内だけで争っているわけではありません。 海外には海外の商社があり、さらに国内外の専門商社すらとも戦わなければなりません。
また、鉄鋼事業を分社化していない住友商事とも競合します。
弱み
弱み | 利益率が低い |
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阪和興業の弱みは、すべての事業で利益率が低いことと、今後の戦略が顧客と競合することです。
同社の経常利益率は2.4%で、大企業平均の7%を大きく下回ります。 鉄鋼事業・プライマリーメタル・リサイクルメタル・食品・エネルギー・生活資材・海外子会社など、 すべての事業で利益率が2~3%です。
特にプライマリーメタル(金属資源)事業は、総合商社が大きな収益源としている分野ですから、もう少し利益が取れてもいいと思います。 全事業に渡って激しい価格競争にさらされていると見え、高付加価値化が急務です。
しかしながら、高付加価値化で取る「そこか戦略」の「加工」とは、本来顧客の仕事です。 例えば中期経営計画で「鉄骨工事」の請負を計画していますが、それは鋼材を買ってくれる顧客の事業です。
もっと言えば、「専門商社から仕入れて加工する」事業を行う企業は世の中に無数にあり、 大手金属製品メーカーから地方の町工場に至るまで、無数の企業と競合します。 手を出した先も、結局価格競争になるというわけです。
→穴場!専門商社への就職|100社の業界研究・志望動機・平均年収
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同業他社の企業研究を見る
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阪和興業のような優良企業に内定をもらうには?
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早期選考にまだ間に合う!
就活まだ何もしていない人が勝ち組になる方法!
「就活、まだ何もしていない」というその不安、実は正解です。 そして何より「選考がどんなものかわからない」のが最大の不安ではないでしょうか。
それを解決するには早期選考に行くのが一番です。「選考に慣れる」ことができる上に、 通常選考よりライバルが少なく受かりやすいため、「実はもう内定がある」という余裕を持つことすら可能なのです。
そんな早期選考に招待されるために「インターンシップに行く」のが通常なのですが、
まだ何もしていない人でも「インターンなし」で、今から同じ条件に立てる方法があります。
それが「「ジョブトラ」に参加する」という方法です。
ジョブトラは「合同説明会」に加えて「グループワーク」が実施されるのが特徴の就活イベントで、 事前準備なしで最大6社の早期選考が一度に受けられるというものです。 「エントリーシート・自己分析」は不要で、「学部3年生(修士1年生)」なら就活完全初心者でOKです。
もちろん学生は完全無料ですから、早期選考を受けて「まだ何もしていない」状態を解消し、 「選考には慣れている」あわよくば「実はもう内定がある」という状態に持って行ってしまいましょう。 イベントは「たった半日」です。通常選考で泥沼に浸かるくらいなら、ジョブトラへ行きましょう。
→「ジョブトラ」に参加する
内定の前提条件をまだ満たしていない!?就活泥沼化の原因
「自己分析」をよくわからないまま、放置していませんか?
自己分析とは「ビジョンを決めてその実現ストーリーをつくること」ですが、 大卒総合職としての就活では「私は貴社とビジョンが一致しています」という特有の志望動機を要求されます。 ゆえに内定を得るためには自己分析をすることが前提条件です。
ですが、多くの就活生がよくわからないまま放置して内定がもらえず、就活が長引いて泥沼化します。 「学歴」や「経験」がどれだけよくても、自己分析をしないだけで地獄を見るのです。
そこで【キャリアチケットスカウト】
という就活アプリを利用しましょう。
このアプリでは5つの質問に答えるだけで自己分析が完了し、それを元にエントリーシートを作成するサポートもしてくれます。 「最初に何を」「次に何を」すべきかを順番に示してくれるので、「前提条件を満たしていなかった」という事故が防げます。
また、このアプリで作成した「就活の軸」や「自己PR」などを元に企業から特別選考に招待される機能もあります。 もちろん辞退してもいいのですが、その会社は「あなたとビジョンの一致した会社」ですから、内定確度は高いです。 オファーをもらってから検索してみたら、実はそれがあなたの天職かもしれません。
まずはアプリをインストールして、自己分析から始めてみましょう。もちろん完全無料です。
志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!
模範解答があれば憂いなし!
あなたのエントリーシートは100点満点ですか? …と言われても、わかりませんよね。自己採点するにしても、その基準となる模範解答がなければどうしようもありません。
もしこのまま提出して、果たして大丈夫でしょうか。
そこで先輩が実際に内定をとったエントリーシートを使いましょう。 それと比較して何が足りないのか、どう書けばいいのかがわかれば、自ずと完成度が高まっていきます。
そこで、ワンキャリアの利用がおすすめです。
総合商社やインフラ企業、メーカー企業、外資系企業をはじめ、超一流企業からベンチャー企業まで年間3万件を超えるエントリーシートや面接体験談が収録されています。 あなたの志望企業の合格エントリーシートもほぼ見つかるサイトと言っていいでしょう。
また、合格ESだけでなく「締切間近のインターンシップ」「内定直結型のイベント」「一流企業の集まる合同説明会」など、 会員限定で参加できるイベントもすべて無料で利用できます。
ぜひ自分のエントリーシートの見直しのために、作成の参考のために手に入れておきたいですね。
著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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