社畜の特徴を網羅!就職してもこんな風になってはいけない
社畜とは、会社の指示に従い、会社にとって都合が良いサラリーマンを指す言葉です。 これは決して褒め言葉ではなく、学生やニートがサラリーマンを軽蔑して使うことが多い表現です。
しかし、サラリーマンになったからといって、必ずしも「社畜」になるわけではありません。実際、社会に出た後も、自分らしく働くことは十分に可能です。 この記事では、就職後に社畜にならないための特徴を解説し、社畜にならずに生きる方法についてもご紹介します。
目次
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社畜とは?
「社畜(しゃちく)」とは、本来の意味での働き方や生き方を見失い、会社に過剰に依存した働き方をしている人を指す言葉です。 語源は「会社」と「家畜」を組み合わせた造語であり、自分の意思や価値観よりも、会社の方針や上司の命令を最優先する働き方に対して、皮肉や批判の意味を込めて使われます。
社畜的な働き方に陥る背景には、「会社のために尽くすことが正しい」という思い込みや、終身雇用・年功序列といった過去の働き方モデルへの過度な信頼があります。
固定観念の例
- 「とにかく辞めずに一社で勤めあげることが正義」
- 「周囲と違う働き方をするのは悪」
このような固定観念は、自己実現やキャリア形成の可能性を狭めてしまいます。 また、社畜化した人は、その価値観を他者にも押しつけてしまう傾向があり、組織の柔軟性や多様性を損なう原因にもなっています。
社畜的な働き方の具体例
- 長時間労働や深夜残業が当たり前
- 休日出勤やサービス残業を「当然」と受け入れる
- 有給休暇を取得しない、または遠慮する
- 昇給やボーナスの要求を避け、「給料をもらいすぎている」と感じる
- 自分の夢や希望よりも、会社の利益や上司の期待を優先する
これらは、いわゆるブラック企業で見られるような働き方と重なる部分も多く、心身への悪影響が無視できません。
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社畜の特徴
社畜とされる人に共通する特徴を、以下に10個ご紹介します。 これらの項目に複数当てはまる場合、働き方を見直すタイミングかもしれません。
以下では、それぞれの特徴について詳しく解説していきます。 今の働き方に不安や違和感がある方は、自分に当てはまる項目がないかチェックしてみましょう。
1.自分の生活よりも会社を優先している
最も代表的な特徴の一つが、自分より会社を優先しているという点です。 自分自身の健康や生活、家族との時間よりも「会社のために働くこと」が最優先となり、たとえ理不尽な状況であっても違和感を覚えにくくなってしまいます。 その背景には、企業文化や上下関係に従うことが当たり前という考えが根付いており、疑問を持たずに受け入れてしまう傾向があります。
その結果、「根性が足りない」「気合いが足りない」「努力が足りない」といった精神論に行き着きがちで、問題の本質を見つめ直す機会を失ってしまいます。
つまり、「何が本当に正しいのか」という価値基準を見失い、「会社や世間の常識に従うこと」が自動的な選択肢となってしまうのです。
- 「早く帰りたいから早く仕事を終える」より「会社のためなら何時間でも残業する」
- 「給料が低い」と感じず「自分の働きが足りない」と受け止める
- 「自分の給料」よりも「会社の利益」を重視
- 「自分の意見」より「上司の指示」が最優先
- 「飲み会に参加」ではなく「飲み会も業務の一部(ただし無給)」
- 「子どもが風邪を引いたから早退する」より「子育ては配偶者に任せる」
- 「風邪を引いたから休む」より「体調管理ができなかった自分が悪いと考え出社する」
- 「一気飲みで泥酔」より「自分が酒に弱いのが悪い」
- 「理不尽な説教を受けた」より「上司の意図を理解できなかった自分の責任」
- 「理不尽な叱責」でも「自分の成長のために言ってくれている」と受け止める
- 「製品が悪くて売れない」ではなく「営業スキルが不足している」と自己責任に置き換える
- 「結果が出ない」理由は「根性が足りない」に帰結
- 口を開けば「利益」(ただし自分の利益ではない)
- 次には必ず「会社のため」
- 新入社員に対しては「会社とはこういうもの」と刷り込みを行う
- 有給休暇の取得は「甘え」と捉える
- 始業1時間前に出社し無償で仕事(当然残業代は申請しない)
たとえ会社の業績に大きく貢献しても、自分の収入に直接反映されるとは限りません。 仮に1000万円の利益を生み出しても、社員に還元されるボーナスが10万円〜20万円程度で終わることも少なくありません。 それにもかかわらず、報酬とは無関係に「会社のために尽くす」という意識で動き続けるのが、社畜的な働き方の特徴です。
そして会社のためなら仕方がないという考えから、友人や恋人、家族との時間さえも犠牲にしてしまいます。 このような価値観は、健全な働き方やキャリア形成とは大きくかけ離れたものであり、自分自身の人生を大切にする意識が失われていく原因にもなります。
2.「給料がもらえるだけありがたい」が口ぐせになっている
就職活動をしていると、時折耳にするのが「仕事があるだけありがたい」「給料がもらえるだけありがたい」といった言葉です。 しかし、これらの考え方には注意が必要です。実は、これは大きな誤解であり、正しい働き方やキャリア形成を考えるうえでは見直すべき認識です。
まず、「仕事」とは本来、会社から「与えられる」ものではありません。 社会における課題を解決する手段として存在するものです。 たとえば、クルマをつくるのは人々の移動を便利にするため、家電をつくるのは家事を楽にするためといった目的が先にあり、その目的を実現する手段として「仕事」があるのです。
そのため、「会社に就職する」というのは、「目的を実現するための手段」のひとつにすぎません。 ところが、一部の人はこの手段と目的を取り違えてしまい、「会社から仕事をもらうのが当然」という意識を持ってしまいがちです。
また、「給料がもらえるだけありがたい」という考え方も、見直す必要があります。 企業が給料を支払うのは、社員がそれ以上の価値を生み出しているからです。企業は利益が出ていなければ、給料を払い続けることはできません。
ビジネスモデルを簡単に言えば、「仕入れ値」に「粗利益(マージン)」を乗せて販売し、その利益から人件費や投資、内部留保、株主への配当が支払われます。 つまり、社員は自分の給料以上に会社に利益をもたらしているのが基本です。
逆に言えば、労働者が生み出した価値の中から給料が支払われ、残りは会社や株主に還元されているとも言えます。 これを「ピンハネ」と捉える人もいるでしょう。
実際、日本企業における従業員還元率は20~40%程度と言われています。 たとえば、年収500万円の社員であれば、1000万円分の働きをしていることになります。 そう考えると、「給料がもらえるだけありがたい」どころか、それ以上の利益が会社と株主に渡っていることになるのです。
3.年上や上司を無条件で尊重している
日本の多くの企業では、いまだに年功序列や終身雇用といった古い雇用慣習が色濃く残っています。 その背景には、「年上は無条件に偉い」という価値観が根付いており、長年働いている社員の中にはそれを当然のこととして受け入れている人も少なくありません。
しかし、本来であれば「早く生まれたから偉い」といった考え方には、明確な根拠があるわけではありません。 よくある反論に「人生経験が豊富だから」という声もありますが、経験の質は時間の使い方や取り組み方によって大きく異なるものです。
単に「言われた通りに仕事をこなしてきた」だけの人と、「自分の頭で考えながら行動してきた」人とでは、同じ勤続年数でも中身はまったく違います。 にもかかわらず、年齢だけを根拠に優位に立とうとする風潮が存在するのは事実です。
年齢を盾にマウントを取るような言動は、自分の実績ではなく立場や年齢に頼るしかない状況の表れとも言えるでしょう。 こうした年齢重視の風潮に若手社員が影響されないことが大切です。
実際、入社したばかりの新入社員に対して「勤続年数が上だから」という理由で圧力をかけてくる人もいます。 「飲み会の幹事をやれ」や「イベントに強制参加しろ」といった要求が、その典型例です。
「若いんだからやれ」「年上の言うことは聞くものだ」…そうした発言に疑問を持つことは、健全な社会人として当然の姿勢です。 年齢による上下関係に惑わされず、自分の価値を冷静に見極める視点が、キャリア形成には欠かせません。
4.過酷な労働を「美徳」だと感じている
社会人生活において「苦労は美徳」とする考え方に染まっている人が少なくありません。 特に長時間労働や厳しい職場環境を当然と受け入れている人の中には、 「若いうちに苦労しろ」「苦労してこそ成長がある」「嫌なことでも我慢して働くからこそ給料がもらえる」といった言葉で過酷な環境を正当化する傾向があります。
しかし、実際にそのような「苦労」が将来のキャリアや幸福にどうつながるのか、具体的に説明されることはほとんどありません。 たとえば、自由な時間を確保しながら効率よく成果を出している人と、朝から晩まで働きづめの人では、どちらの生活が充実しているかは一目瞭然でしょう。
「苦労しなければ価値がない」という考え方は、自分自身の行動を正当化したいがための自己防衛でもあります。 過度な苦労を前向きに捉えなければ心が持たない、という心理状態に陥ってしまっているとも言えるでしょう。 まるで「苦行こそが美徳」とする宗教的な信念のようになっているのです。
しかし、本来仕事の本質とは「不便や課題を解決すること」にあります。 自動車や家電が発展したのも、生活上の面倒や手間を解消したいというニーズがあったからです。 産業革命も、糸を手でつむぐ作業の煩雑さを機械で効率化しようとしたことが出発点でした。
にもかかわらず、「面倒なことをそのまま受け入れ続ける」ことが仕事の目的になってしまっては本末転倒です。 これから社会に出る皆さんには、「苦労の再生産」ではなく「課題解決型の働き方」を意識してほしいと願います。
5.残業や忙しさを誇るように語ってしまう
社畜自慢とは、社畜が自分の過酷な境遇を自虐的に話すふりをしながら、実は「自分はこんなに会社のために尽力している素晴らしいサラリーマンだ」と誇示する行為です。 以下は、典型的な社畜自慢の例です。
- 「サービス残業40時間もしてるわー、まじつれーわー」
- 「あれだけ利益を出したのに昇給5000円だぜ!やってらんねー」
- 「有給休暇なんて取ったことないわー」
- 「昼休みも仕事してるわ」
- 「ゴールデンウィークなんてないよ」
- 「お盆休みこそ一番働きやすい時期だね」
- 「会社休んでもすることないよな」
- 「飲み会は義務だから」
- 「ゴルフは業務の一部だ」
このような愚痴を周囲に話しながら、実際には会社を辞めるつもりもなく、待遇の改善を望んでいるわけでもありません。 ただ、同僚や友人に「俺は立派なサラリーマンだ」とアピールしたいがために社畜自慢を繰り返しているのです。
社畜自慢は、大学生が「今日寝てないわー」と言うのと本質的には同じです。 無理な境遇にいる自分を自虐的に表現することで、「俺ってすごいだろ?」と周囲にアピールしているのです。
このような行動は、大学時代の「大二病」が治らず、そのまま社会人になって社畜化してしまった証拠です。 つまり、社畜自慢は精神的に大学生時代から成長していないことを示しています。
とはいえ、社畜が社畜自慢せざるを得ない環境にあることも理解しておく必要があります。
大学生であれば、「飲み会に行かなければいい」「断ればいい」といったシンプルな選択肢が通用するかもしれません。 しかし、サラリーマンとして働く環境ではそう簡単にはいきません。 会社を辞めることは容易ではなく、再就職が難しい時代でもあります。また、転職しても次の職場でも理不尽なことが起こりがちです。
会社の理不尽さから逃れるには、自分で会社を起こすか、個人事業を始めるという選択肢しかありません。 しかし、これらの方法にはリスクが伴います。そのため、大多数の人は生活や世間体を考慮して、社畜として働き続ける道を選ぶのが現実です。
「会社を辞めればいいじゃん」と言うかもしれませんが、実際には簡単には辞められないのです。
6.「会社の利益」を理由に権利の主張を遠慮している
社畜上司のもとで働くことは、非常に困難です。 もしあなたがそのような状況にいるのであれば、あなたの社会人人生は暗黒の時代に突入したと言っても過言ではありません。
社畜上司がいると、部下の人権がないかのように扱われます。 会社のためだからと、あらゆる面で制限を受け、プライベートまで侵害されることになります。社畜上司の言い分は、しばしばこのようなものです。
「大した利益を出していないのだから、給料は会社に還元しろ」
給料の使い道にまで干渉され、ぼったくりバーやキャバクラに行かせられ、ゴルフセットを購入させられ、 さらには「三国志を読め」など、読むべき本まで指定されることもあります。新聞の購読を強制されたり、資格試験を受けさせられたり、見るべきテレビ番組まで指定されることもあります。
「大した利益を出していないのに、有給休暇を申請するのか?」
「大した利益を出していないから、もっと働け」
「大した利益を出していないのに、残業代を請求するのか?」
社畜上司は、直接的に「有給休暇を取らせない」「残業代を請求させない」とは言いませんが、 「大した利益を出していない」という言葉で罪悪感を与え、結果的に有給休暇を取らせなかったり、残業代を請求させなかったりします。
社畜上司は、「利益」を大義名分にすることで、自分の要求を通そうとすることがあります。 しかし、社員の権利と会社の利益は全く関係ありません。
社員は、利益を出すことを約束して働いているわけではありません。 利益を出すことを約束しているのは経営者であり、社員はその指示に従い、業務をこなしていく立場です。
社員の給料の対価は、時間と労働力です。 社員は月単位で自分の時間と労働力を会社に提供し、その対価として給料を受け取っています。 そのため、利益が増えたからといって給料が急激に増えることはなく、逆に利益が減ったからといって給料が減ることもありません。
このようなことを理解していないのが、社畜上司の勘違いです。
いくら社畜上司でも、上司は上司です。一定の指示には従わなければならない場面もあります。 つまり、「社会人は上司次第だ」というのも一理あるということです。上司が社畜であれば、部下も社畜にならざるを得ないのが現実です。
7.役職や肩書に逆らえないと感じている
社畜の多くは肩書に逆らうことができません。 「課長」や「部長」といった肩書がついているだけで、その人がエライ人のように感じてしまいます。 しかし、そのエライ人の言うことは「絶対」であり、意見を述べたり提案したりすることが許されない状況が生まれがちです。
実際、肩書は「エライ」ことの象徴ではありません。 役職は単なる役割に過ぎないのです。たとえ「課長」や「部長」といった肩書がついていても、人間ですから間違うこともありますし、偏った思い込みを持つこともあるのです。
役職者は、部署の全員の意見を吸い上げ、最適な選択肢を模索する責任があります。 もし部下に意見を聞かせたいのであれば、しっかりと説明する責任があるのです。 考え方や意見を共有せずに、「長の言うことを聞け」だけで済ませてしまうのは、あまりにも横暴です。
「肩書のある人がエライ」と思い込んでしまうと、部署全体が誤った方向に進んでしまうリスクがあります。 問題点や改善策を見つけても、肩書がないがために部下は意見を言えず、黙ってしまうことがよくあります。 しかし、それでは会社にとって何の役にも立ちません。
社畜になってしまうと、考えることをやめ、上司に気に入られることだけに必死になってしまいます。 その結果、何も言わずにただ黙って従い、会社全体が傾いていくことにつながります。
私がかつて勤務していた会社でも、社長の決め台詞は「この業界は先行き不透明」でした。 確かに、それは誰でもわかっていることです。しかし、リーダーとしての役職を持つ者は、そんな状況下でも社員に「輝かしい未来」を描かせる責任があります。 残念ながら、その会社の社長も社畜根性を脱することなく、社員を引っ張ることができませんでした。
8.周囲の目を気にしすぎて本音が言えない
周囲の目を気にしすぎるのは、社畜の特徴の一つです。 良く言えば「空気が読める」、悪く言えば「個性がない」とも言えます。個性がないという点は、社畜の特徴として非常に象徴的です。
「何のために生きているのか」という明確なビジョンがないため、周囲の目を気にしてばかりで、「周囲の人」に嫌われないように行動するのです。 つまり、「自分のため」ではなく、他人の期待に応えようとする生き方です。
「周囲の人にどう思われるか」を第一に考えて行動する社畜は、他人から嫌われることは少ないですが、個性がないため、逆に誰からも気に入られることも稀です。 そんな生き方が本当に楽しいのかは疑問が残ります。
周囲のために生きることは、会社にとって非常に都合が良いです。自分の意見を優先せず、会社のために尽力してくれるからです。 新入社員も、そんな社畜を見て学び、次第に社畜化していきます。これが良い循環だと言えるのでしょうか。
9.「やりがい」という言葉で無理を正当化している
「やりがい」が口癖になるのは、社畜の特徴の一つです。 もちろん「やりがい」が悪いわけではありません。しかし、「やりがいだけを求め、それを周りに押し付ける」姿勢に問題があります。
社畜は、仕事に対して正当な対価を受け取るべきだという基本的な理解が欠けています。 むしろ、その考え方を理解できないように洗脳されていることが多いのです。
この問題の根本的な原因は上司にあります。上司から「仕事ができないのに給料が安いなどと言うとは生意気だ」と言われ続けてきた経験が影響しています。 そのため、仕事ができるようになっても、高い給料を求めることに抵抗を感じてしまいます。会社にとっては、物わかりが良く、都合の良い社員が育っていくことになります。
その結果、給料の代わりに「やりがいがある」という言葉を使うようになります。 仕事が楽しいから給料が安くても構わないという、論理的に矛盾した理論に陥ってしまうのです。 しかし、仕事に対する対価は拘束された時間や出した利益によって決まるべきです。
さらに厄介なのは、「やりがい」を他の社員にも押し付け始める点です。 特に、社畜が役職に就いた際、この現象がエスカレートし、新入社員を社畜化しようとすることがよくあります。 この連鎖は会社にとって非常に都合が良く、結果として「良い社員」として評価されることになります。
もちろん、仕事にやりがいがあることは素晴らしいことです。 しかし、それは他人に強制するものではなく、自分自身が感じるものです。
10.将来への不安から、目的もなく貯金している
社畜の特徴の一つに、理由もなくなんとなく貯金しているというものがあります。 お金に対して深く考えていないことの証拠です。社畜は、普段からお金に関して真剣に考えません。
口では「将来が不安だ」「お金がない」などと言っているものの、なんとなく貯金をしているだけでは、問題は解決しません。 実際、それではお金について考えが足りていないと言わざるを得ません。
その理由は、毎月決まった額の給料が支給されることで、あまり本気でお金について考えなくても良い状況にあるからです。 安定した収入を得ているため、社畜はついつい「なんとなく貯金」を続けてしまいます。 もし今後も同じ会社で働き続けるのであれば、そのままでいることが楽だと感じてしまうこともあります。
さらに、必要もないのにマイホームやマイカーを購入してしまうこともあります。 簡単に言えば、これは見栄っ張りの一環です。「周囲の目を気にしすぎる」傾向と繋がります。
入社してしばらくすると、上司たちが良い車を所有していることに気付き、それに憧れを抱くようになります。 上司に「車を買え」と言われれば、選択肢はほとんどなくなり、ローンや税金、駐車場代といった追加費用に目をつぶって、目先の満足を優先してしまいます。
また、大学の同級生や後輩、家族に自慢したいという気持ちから、良い車を購入することが多いです。 その結果、月々の支出が増え、経済的に圧迫されることになります。 こうした状況に陥ると、会社で残業をして収入を増やすしかなくなり、社畜化が進んでしまうのです。
「社畜」にならずに仕事をする
「社畜」にならないために重要なのは、「仕事をする目的」を見失わないことです。 単に「給料が欲しい」といった表面的な理由ではなく、もっと深い「自分の真の願望」をしっかりと持つことが大切です。
私の場合、目標は「毎日ごろごろして遊んで暮らす」ことでした。 そのために「不動産投資家」を目指すことに決め、資金を貯め、不動産について学び、経営の知識を深めました。 会社はそのための手段として活用しました。
会社では、仕事を通じて会計や建築の知識を学び、不動産業界が何を考えているかを営業職として理解しました。 自宅では不動産投資に関する書籍を読んだり、ビジネス雑誌を購読したり、お金についてじっくり考えたりしました。
その結果、入社から4年目で目標を達成しました。 新築アパートを建設し、不動産投資家としての第一歩を踏み出したのです。 その後は、会社での仕事が面白かったため続けましたが、精神的な負担から6年目の5月に退職しました。今は家でごろごろして遊んで暮らしています。
もしも、ただ考えるのをやめて「社畜」になってしまっていたら、このような生活を実現することはなかったでしょう。
私の目標は少しだらしないものでしたが、皆さんにも心から湧き出る「真の願望」があるはずです。 その「真の願望」を実現するために仕事をすることで、常に自分にとって最良の選択ができるようになります。 そして、「社畜になる」という悪手を避けることができるでしょう。
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