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【就活】なぜ仕事はツラいのか?

 明るい気持ちで就活をしている人は少ないと思います。 学生生活を終えると、生活費を稼ぐために40年は働かなければなりません。 年金支給開始年齢の引き上げの予測も立っており、70歳、75歳まで働かなければならないかもしれません。

 働いている「オトナたち」ですが、まったく楽しそうではありません。 ストレスでハゲた、病気になった、通勤電車がツラい、会社に行きたくない、飲み会がいやだ、辞めたい・・・ そんな話が世の中にあふれかえっています。



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仕事がツラい理由

 本来なら正社員として働くと、生活費以上にお金を稼ぐことができます。 新卒でも毎月パソコンを新調できる程度にお金が余ります。 学生時代には決して買えなかったクルマやマイホームだって可能ですし、 毎週末は高級レストランで食事をとるなんてこともできるのです。

 しかし、いくらお金があってもふと思い出すことがあります。

 「本当にやりたいのはこんなことなのだろうか

 誰だって好きな時間に起きて、好きな時間に食事をとって、好きなだけ遊んで好きなだけだらだらして、 気が向いたときに昼寝をして・・・と自由気ままに生活したいはずです。

 会社で働く限りお金には困りませんが、「生活の自由度」はきわめて損なわれます。 平日8時間とはいえ、朝から夕方まで人間の活動する時間の大半を奪われます。 平日に好きなことをするのはまず無理です。

 土日も疲れてしまって、活動できるのはせいぜい1日、悪ければ会社のイベントが重なって自由時間もありません。

 これはすべて「やりたくもない仕事」とそれについてくる「どうでもいい人間関係」のせいです。 「ん・・・?やりたくもない仕事?辞めてえ!」となるわけです。

 残念ながらこれは高いステータスを持ち、高い給料を得られるエリートでも変わりません。 「生活に自由度」は給料では解決できない問題です。高い給料が得られても、 好きな時間に出勤して好きな時間に退勤することなどできないのです。

 この本質を見誤って、「給料が高いならいい。目指せ年収1000万!」と安易に銀行などに就職しがちです。 高学歴な就活生ほど「学歴に見合った有名企業に入社しなければならない」というプレッシャーがありますので、 「不幸な高収入」に見舞われがちです。

 「仕事がツラい理由」とは、「やりたくもない仕事」によって引き起こされます。 ここで会社によってはさらに「給料が安い」「休みがない」「残業が多い」「ブラック企業だ」などの悪条件が追加され、 楽しいどころの話ではありません。

 

給料はストレスの対価

 「どうせしたくもない仕事をするのなら、給料の高い会社に行ったほうがオトクだ」と考えていませんか? このような考えで「平均年収の高い企業」ばかり探して、 「就職活動の軸」が「平均年収」になってしまっている就活生が散見されます。

 何を隠そう、私もそうでした。旧帝大の学部生だった私は、 学歴に見合った就職をしなければならないと勝手にプレッシャーを受けて、 平均年収が高くて休日の多い会社を探し、就職しました。

 確かに2年目で年収は400万円を超え、3年目には500万円を突破しました。 部署によっては残業代が膨らんで600万円に肉薄している人すらいます。 それでいて年間休日は120日を超えていて、世間的には「ホワイト企業」の部類です。

 それでも私はうつ病になりました。その理由を振り返ってみたいと思います。

 

高い給料は、それだけ働くから

 「単純に給料が高いのはいいことだとは言えない」ということがわかりました。 その給料の分、会社のために働いているからです。

 考えてもみれば当然です。自分が会社のために稼いだお金以上に給料をもらうことはできません。 自分の頑張りで会社に1000万円の利益を出したとしても、1000万円をそっくりそのままもらうことはできません。 そうでなければ会社はつぶれてしまうからです。

 会社のビルの維持費、設備購入費、そして会社の利益が先に引かれます。 そして自分に支払われるのが500万円です。会社に多大な貢献をしても、 せいぜいボーナスが10万円増える程度で、会社に出した利益のごくごく一部がもらえるにすぎません。

 年収400万円の人に比べて、500万円の人は1.2倍働いたというだけではありません。 もっと多大な貢献をしているにも関わらず、会社や株主のためのお金が差し引かれて500万円が残るのです。 こうして考えてみると、給料が高い人ほどものすごく稼いで、会社や株主に大金を納めているわけです。

 本当は2000万円分働いているのに年収500万円、本当は1億円分働いているのに年収1000万というわけです。 給料が高い人というのは、一般人の何倍も会社に貢献しているのですから、しんどいに決まっています

 アルバイトで考えてみれば、時給が高い仕事は「嫌な仕事」が多かったと思います。 例を挙げれば「パチ屋」ですね。時給は高いですが、客層はほかのアルバイトと比べて非常に悪く、 力仕事もあり、音もうるさいです。涼しいところでスーツを着た仕事ではありますが、 キツイことに関してはぴか一ですよね。

 

最近の若者がたるんでいるわけではない

 よく「昭和のころは残業200時間なんて当たり前だった」などと言う老人がいます。 「それでも俺は耐えられたのに最近の若者はなぜ耐えられないのか」と言います。

 これは、テクノロジーの高度化に伴って仕事も高度化していることを忘れています。

 会社にあるテクノロジーが電話と手紙しかなかったころ、 新入社員の仕事は「資料探し」「お届け物」だったと会社のおじいさんから聞かされました。

 今ではパソコンで社内サーバを開けば資料は簡単に出てきます。 しかし、それがなかったころは上司に「あの資料を探してくれ」と言われて本棚をあさっていたのです。 資料探しで何時間も費やしていたのが一瞬で終わるようになりました。

 手紙を送っていたのが、メールで一瞬で済むようになりました。 手紙なら届くのに1日、返事が来るのに最低1日はかかります。ところがメールは一瞬です。

 一瞬で済むから楽になるというわけではありません。別の仕事が待っているからです。 昔に比べて仕事のスピード感は何十倍にも上がり、新入社員でも高度な仕事をしなければなりません。 昭和の200時間と、平成の200時間では仕事の密度がまるで違います。

 それなのに時間だけに注目して「残業200時間くらい耐えろ」というのは本質を見誤っています。 明らかに高度化した仕事で同じ時間働けば、病むに決まっています

 

就職は最も効率の悪い稼ぎ方

 このように仕事は高度化しているにも関わらず、昔と比べて給料はそう大して上がっていませんし、 上記のように会社の維持費と株主のための利益に稼いだお金は吸い上げられていきます。 「高度化」を社員にではなく顧客に「値下げ」という形で還元してしまったからです。

 仕事量を時間で評価する意味はほとんどありません。昔1時間かかっていた仕事は一瞬で終わってしまいます。 今の会社員はそれよりはるかに多い仕事量をこなしています。なのに給料は増えない・・・

 実は、自営業だと話は別です。

 楽に稼げる方法はあり、不動産投資はその最たる例です。確かに最初は猛勉強しなければなりません。 しかし、いったん勉強して不動産を買ってしまえば、あとは何もせずに毎月収入を得ることができます。 仕事といえば毎月通帳をみて入金を確認する程度です。

 事業を営んでいてもサラリーマンよりはマシです。 会社の維持費や株主の利益を先に引かれるということはないからです。 お客さんから回収した代金を「これは生活費に」と持って帰ってしまうことも可能です。

 「雇い主がいる」就職という働き方は、最も効率が悪い稼ぎ方なのです。

 つまり就職は、「お金を稼ぐこと」という観点では、本質的ではないのです。

 一生懸命働いたところで給料がたくさんもらえるわけではありません。 少なくとももらえる給料分以上には会社に貢献しなければなりませんので、 本来の自分の頑張りに対して、もらえる給料はごく一部にすぎません。

 それなのに、「お金のため」に働いているとあまりの効率の悪さにつかれてしまいます。

 

楽しく仕事をするには?

 私の例で言いますと、高校の勉強は嫌いでした。勉強は大学に入学するための科目に過ぎず、 それほど好きでもない科目の勉強をするのは苦行でした。

 一方で大学の勉強は好きでした。法学部でしたが、法律が好きだったからです。 特に明確な答えのない学問はとにかく研究しがいがあり、どうすれば最適解を見つけ出せるか、 考えるのが好きだったのです。

 また、不動産投資の勉強も好きでした。もともと住宅が好きでマンションのチラシがポストに入ろうものなら、 間取り図を見ていろいろ「この家に住んだらどんな生活だろう」と空想するのが好きだったのです。 アパートオーナーになれば収入が得られるというのも大きな要因です。

 同じ「勉強」なのに「楽しい勉強」と「楽しくない勉強」に分かれるポイントが見えてきました。 それは、「好きかどうか」です。

 高校の勉強はとにかく嫌いで、あまり思い出がありません。 あったとしても、「今日は10時間やった!」と苦行を自慢していたことくらいです。

 ところが法律の勉強や不動産投資の勉強は一切苦行ではなく、それこそ朝から晩まで勉強していても楽しかったものです。 自分が熱中できるものは、まったく苦も無くできるのです。

 一方で法律や不動産に興味のない人はどうでしょうか。きっと高校の勉強より苦行になったと思います。 より高度な文書を読み、答えのない問題をずっと考えなければなりません。

 このことから、楽しく仕事をするには好きかどうかが大きくかかわってくることがわかります。

 

好きな人には天国、嫌いな人には地獄

 私はプログラムを組むのが好きだったので、理系に進んでプログラマーになるのはどうかと思い、 掲示板の「2ちゃんねる」でプログラマーのスレッドを探して読んでみたことがあります。 そこで語られたいたのは以下のような話でした。

 「プログラマーは楽しい。エアコンの効いた部屋で働けるし。」

 一方でこんな話もありました。

 「プログラマーは三度の飯よりプログラムが好きで、朝から晩までプログラムを組んでいる人、 仕事でプログラムを組んで、休憩時間に気晴らしにプログラムを組んで、帰宅して趣味でプログラムを組むような人でないと、 プログラマーになるのはやめておけ」

 「IT土方」なんて言葉ができるのはもっと後の話でしたが、プログラムが大好きな人にとっては天国のような仕事だったのです。 それを聞いた特にプログラムが好きでもなんでもない人がプログラマーになり、 朝から晩まで地獄のように働いて「IT土方」と言うようになったのです。

 もう1つの例として、「松智洋」というライトノベル作家がいました。 「迷い猫オーバーラン」「パパのいうことを聞きなさい!」で有名な作家です。 この小説家にはこんなエピソードがあります。

 「アニメ『パパのいうことを聞きなさい!』放送中で大変多忙だった時期に、執筆のためカンヅメになっていた際の気分転換として『オトメ3原則!』を書いた」

 また、アニメーターの待遇が悪いという話もよく聞かれます。 この原因はなんといっても「待遇が悪くても働く人がいる」ことです。 近年のアルバイト不足による時給上昇でもわかるように、待遇が悪くてアニメーターが集まらないのであれば、待遇が改善されるはずです。

 しかし待遇が改善される兆しは見えません。なぜなら「アニメが好きすぎて趣味で働く人がいる」からです。 彼らにとってはアニメが生きがいですので、待遇が悪くても問題にしません。 いくら給料が安くても、アニメ制作に携わっていたいのです。

 プログラムの仕事の気分転換にプログラムを組む、執筆の気分転換に執筆をする。 どんなに待遇が悪くてもアニメ制作に携わる。 この三者には「その仕事が大好き」という共通点があります。

 その仕事が大好きな人にとっては天国のようですが、そうでない人にとってはキツイ地獄でしかない世界です。

 

「好き」を仕事にする

 近年「やりがい搾取」という言葉があります。 給料の代わりに「やりがい」を押し付けて低賃金で働かせることを正当化する会社に使われる言葉です。 確かに正当な対価は支払われなければなりませんし、やりがいがあればなんでもいいというわけではありません。

 しかし、「やりがい」を感じない仕事がキツイのは明白です。したくもない仕事のために40年、50年と生きるのは、 苦行でしかありません。しかも仕事は高度化していますので、精神を病む可能性は非常に高いです。

 実際に私は「平均年収」や「安定性」で会社を選び、興味もない仕事に明け暮れてうつ病を発症しました。 同じような話は銀行員になった友達からもたくさん聞いています。 「興味のない仕事」を選んでしまうと、それだけで大失敗してしまう可能性をもっているのです。

 長い人生を過ごすのに、目先の年収だけにとらわれてしまうと不幸な人生が待っています。 「やりがい」「好き」を最優先にして就活をしたほうがよっぽど楽しい人生を送ることができます。

 あなたはどんなときに「やりがい」を感じ何を「楽しい」と思うでしょうか。

 自分が熱中できるものから考えてみましょう。例えば「クルマが好き」なら、なぜ「クルマが好き」なのかを考えるのです。 スピード感が好きなのでしょうか。流れる景色が好きなのでしょうか。それとも一人で独占できる空間が好きなのでしょうか。

 スピード感なら、クルマに限らずバイクでも飛行機でもいいはずです。 流れる景色なら電車や船でもいいですし、空間なら住宅でもホテルでもいいはずです。 このように「好き」の本質を追求していくのです。

 例えば「空間」にこだわりがあるならば、自動車業界はもちろんのこと、建設業界やホテル、 家電・家具メーカーも選択肢に入ってきます。 「複雑な機械」が好きなのであれば、電機メーカーや機械メーカーもありですね。

 

好きなことが見つからない!本当はだらだらしたい!

 特に「熱中できる」というほど好きなことはなくて、ただ家でだらだらしたいだけという人もたくさんいると思います。 私もどちらかというとそのタイプです。好きな時間に起きて、好きな時間に食事をして、好きな時間に寝るのが究極の楽しみです。 そんな人は「好き」を仕事にできないのでしょうか。

 これも考え方を変えれば可能です。

 私は「働かないために働く」ことにしました。 アパート経営はいったんアパートを購入して、管理会社に任せてしまえばあとは何もすることがありません。 最初に勉強して、頭金を貯めてローンを組んでアパートを購入するだけです。

 「働かない」ことを実現するためですから、まったく苦ではありませんでした。 矛盾しているようですが、「働かないために働く」ことができたのです。

 「めんどくさい」「やりたくない」ことをなくすビジネスに携わってみるのはどうでしょうか。 電機・機械はその極みです。家電メーカーで言えば、洗濯も掃除も「めんどうなこと」と捉えて、 それをボタン1つで解決できる製品を開発してきました。

 工場の機械もそうです。単調な作業がいやなので、それを機械にやってもらうことにしました。 「楽をするため」の機械をつくって成長してきたのがファナックやキーエンスといった会社です。

 IT業界も同じです。図書館に行くのがめんどうだから検索サイトをつくった、 資料探しがめんどうだからパソコンで全部見られるようにした、 電卓をたたくのがめんどうだから表計算ソフトをつくった、買い物に行くのがめんどうだからショッピングサイトをつくった。

 私も過去には「めんどうな作業」を自動化するために何日も何週間もかけてプログラムを勉強し、 何週間も何か月もかけて自動化ソフトをつくったことがあります。本末転倒のようですが、 「楽をするため」ならまったく苦痛ではなかったのです。

 このように多くのビジネスが「楽をするため」に行われています。 こう考えたら、いろんなビジネスが面白く見えてきませんか?

 

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志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その1)

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志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その2)

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プロフィール写真

著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、8年間に渡り学生の就職活動を支援している。



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