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【オワハラとは?】内定辞退を迫る手口と、円満解決の対処法

 オワハラ(就活終われハラスメント)とは、企業が内々定を出す際に、学生に対して就職活動の終了を強要する行為のことです。 「内定を出すから他社を辞退してほしい」「懇親会を頻繁に開催し、他社の選考を受ける時間を奪う」といった手口が一般的です。

 オワハラに法的拘束力はなく、学生には就活を続ける自由があります。 しかし、強引な引き止めに対してどのように対応すればよいのか、困っている方も多いのではないでしょうか?

 本記事では、オワハラの具体的な手口・企業がオワハラを行う理由・就活生が取るべき対策について詳しく解説します。 違法性の有無や適切なかわし方を知ることで、オワハラに悩むことなく就職活動を進めましょう!



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オワハラとは

 オワハラとは、企業が内々定を出す際に、学生に対して就活の終了を求め、他社の選考や内定を辞退させる圧力をかける行為を指します。

 この圧力は必ずしも直接的ではなく、「その場で他社の辞退連絡をするよう指示する」といったケースは稀です。 多くの場合、「懇親会やイベントに頻繁に招待し、学生の時間を拘束する」「面接が集中する6月1日に意思確認の面接を設定する」など、間接的な手法が用いられます。

 

企業がオワハラをする理由

理由採用枠を埋めたい

 企業がオワハラを行う背景には、「自社への入社を確実にしたい」という事情があります。

 

採用担当者の評価と採用計画の影響

 企業の人事部には、決められた採用枠を確実に埋める責務があります。

 採用計画は、各部署の人員ニーズをもとに策定され、必要な人数が確保されることを前提に組織運営が進められます。 そのため、内定者が辞退すると人手不足が発生し、各部署から人事部へクレームが寄せられる可能性があります。

 

内定辞退によるコスト増加

 学生が内定を辞退するのは自由ですが、採用担当者にとっては大きな課題となります。

 予定していた人員が確保できないと、新たに採用活動をやり直さなければならず、追加のコストや労力が発生します。 また、採用計画通りに内定者を確保できない場合、採用担当者の評価(人事考課)が下がることもあります。

 

オワハラの例

ポイント就活妨害

 オワハラでは、企業が様々な手段を用いて就活生の選択肢を奪おうとします。具体的な事例を見ていきましょう。

何度も面接に呼び出される
→週末がすべて埋まるほど頻繁に面接や意思確認の場が設定され、他社の選考を受ける時間が奪われる。
「就活を終わりにするなら内定を出す」と迫られる
→「他社の選考を辞退すること」を条件に内定を提示される。
「この場で他社に辞退の連絡をするなら内定を出す」と指示される
→目の前で電話をかけさせ、他社の内定や選考を辞退させようとする。
内定後に何度も懇親会へ呼び出される
→「懇親会」「研修」などの名目で拘束し、就活を続ける時間を奪う。
定期的に人事から「入社意欲の確認」電話がかかってくる
→プレッシャーをかけて辞退を防ごうとする。
内定辞退を申し出ると、人事が激怒する
→強い口調で引き留められたり、説教をされたりする。
「内定承諾書」や「誓約書」への署名を求められる
→署名後に「これで就活終了!他社を受けたら違法だよ」と言われることも。
 

かつてのオワハラとの違い

 バブル期には、企業が就活生を引き留めるために海外旅行や高級ホテルでの食事会などの豪華な接待を行っていました。 しかし、現在では企業側にも余裕がなくなり、単なる妨害行為に変化しています。

 

オワハラに屈する必要はない

 「内定承諾書」や「誓約書」に署名しても、法的な拘束力はありません。 企業の圧力に屈せず、自分にとって最適な就職先を見極めることが重要です。オワハラに負けず、積極的に就活を続けていきましょう。

 

オワハラに法的拘束力はない!

ポイント完全無視でOK

 就活生がオワハラを気にする必要は一切ありません。 企業の圧力に屈せず、自分の意志で就活を進めて問題ありません。その理由を解説します。

 

1.就活を終わらせる約束に法的効力はない

 企業が「内定を出す代わりに就活を終わらせるように」と求めることがありますが、これは法的に無効です。

「職業選択の自由」(憲法22条)
→憲法で保障された権利のため、企業が「就活を禁止する」ことはできません。
口約束でも書面でも無効
→「就活を辞めると約束したから続けてはいけない」と企業が言っても、それには何の拘束力もありません。
 

2.内定承諾書や誓約書に法的強制力はない

 内定を出した企業が「内定承諾書」や「誓約書」への署名を求め、「これで就活終了」と言ってくる場合があります。 しかし、これも法的には無効です。

「就活を続けると違法」なんてことはない
→企業が勝手に決めたルールに過ぎません。
「内定を持ったまま就活を続ける」ことは違法ではない
→違法となるのは「複数の内定を持ったまま、入社の時期を迎えた場合」のみ。
 

3.企業ができることは何もない

 企業が「内定辞退は許されない」と言ってきても、実際には以下の理由で何の効力もありません。

内定は「労働契約」ではない
→正式な労働契約は入社後に結ばれるため、入社前なら自由に辞退可能。
法律上、企業が就活生を拘束する手段はない
→企業が「辞退は違法」と言ってきても、単なる脅しです。
 

オワハラ対策|円満にかわす方法

 オワハラに対処する方法を考えてみましょう。  法律的にはオワハラに屈する必要はありませんが、できるだけ波風を立てずに就活を続けるのが賢明です。 企業を怒らせずに就活を続行し、最終的に自分にとって最良の選択ができるように対策を講じましょう。

 

対策1:無視する(面従腹背)

 最も簡単な対処法は、「わかりました」と口だけで答えて無視することです。

 企業側も、平気でサイレントお祈りやルール違反をしてきます。オワハラに対して正直に対応する必要はありません。

 

対策2:嘘をつく(単位取得を理由にする)

 懇親会や企業イベントで就活の時間を奪われる場合、「学業優先」を理由に嘘をついて欠席するのが効果的です。

有効な言い訳の例

 企業も「内定者が留年してしまうこと」は避けたいので、学業を理由にするのが最も納得されやすいです。 ただし、人事は嘘を見抜くプロなので、無理のある言い訳はしないように注意しましょう。

 

対策3:正直に言う(迷っていることを伝える)

 リスクはありますが、「迷っている」と正直に伝える方法もあります。

正直に話すメリット

 就活生の視点では「知名度」や「初任給」だけが判断基準になりがちですが、企業側の視点を聞くことで新たな発見があるかもしれません。 ただし、内定を取り消されるリスクもゼロではないため、慎重に判断しましょう。

 

志望度が高ければ無用な争いはしない方が良い

ポイントなんとなくの就活は辞める

 オワハラには法的拘束力がなく、無視しても問題ありません。 しかし、志望度が高い企業に対しては「なんとなく就活を続ける」のは避けるべきです。

 というのも、人事もプロですから、内定を辞退しそうな人は察しがつきます。 どうせバレるのですから下手に嘘をついてごまかすのはリスクがあります。

 迷っているなら正直に話し、入社してもよいと思うなら「一番に内定をくれた会社」に決めてしまいましょう。

 会社側もあなたを採用する気満々で、辞退者が出ると採用活動をやり直さなければなりません。 そんな状況ですから、はっきりしないことが一番困ります。

 「入社する」「辞退する」「迷っていることを話す」の態度は早期にはっきりさせるのが、 内定をくれた企業に対する誠意です。


 このように、就活では内定をもらったとしても悩みがつきませんよね。 そこで、次の記事で「就活あるあるな悩みと解消法」を多数紹介していますので、 いったんすべて悩みを書き出してすっきりするという方法を取りましょう。

著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。大阪大学法学部卒。13卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、12年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ




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