【文系就活は厳しい?】役割も就職先もある!やり方の理系との違い
「文系には就職先がない」「就職できない」と悩んでいませんか?理系に比べてスキルがなく、不利だと感じるかもしれません。 ですが、実は文系にしかできない仕事があり、社会に必要とされています。
目次
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文系の就活が厳しい理由
厳しいのは事実!
文系の就活は確かに厳しいです。その理由は次の3点です。
- 採用人数が少ない
- 仕事に直結するスキルがない
- 営業以外の採用がほぼない
文系は理系に比べて採用人数が少なく、特にメーカー企業では10~20人程度の枠しかありません。 有名企業では時に2,000人を超える応募が殺到するため、競争倍率は100倍を超えることも珍しくありません。 「人気企業ばかり受けて全滅する」ということが発生しやすい特徴があります。
そして、仕事に直結する学問をしてきたわけではないため、自己PRに悩みます。 理系が「研究を頑張りました」と言えばいい一方で、文系は大学の勉強がアピールにならず、 エントリーシートの作成で苦労します。
そして、「営業は嫌だ」という学生が非常に多い一方で、文系はほぼ営業配属です。 残念ながら、経理・法務・人事といった間接部門は「会社の主役」ではないため、原則として「主役である営業」に配属されるのです。 面接では「希望部署」で変なことを言って落とされる場合があります。
このように、企業選びや自己PRで失敗しがちなのが、文系就活の厳しさです。
理系が有利なの?
理系の「文系就職」はさらに厳しい!
実は、就活は理系が有利なわけではありません。
「技術系総合職」として応募する限りは、確かに「研究室に来ている推薦枠を選ぶだけ」で内定がもらえたりします。 大手企業でも募集人数が多く、競争倍率が低いという特徴もあります。 根暗であろうと、ノンバイサーであろうと、偏差値の高い大学に行っていれば就職も楽勝です。
ですが、彼らが「事務系総合職」として応募すると、文系以上に難しくなります。 なぜなら、文系職種は「文系にしかないスキル」が必要だからです。
文系にしかできない仕事がある!
実は、文系にしかできない仕事があります。それは、次の2つです。
- 「顧客の心理をつかむ」仕事
- 「理系社員に仕事をさせる」仕事
ここでは詳細を割愛しますが、文系のエリートコースである「事務系総合職」について、 その役割や仕事内容を次の関連記事で詳しく解説しています。
→事務系総合職とは?|仕事のキツさ・将来性・求められる力を解説!
1.顧客の心理をつかむ仕事
心理を読み解くのがビジネス上とても重要!
日本経済は2000年代に、顧客の心理を無視して技術偏重に走り大失敗を犯しています。 それは家電やパソコン・スマートフォンでの敗北です。
「技術こそ正義」と信じて次々に新機能を盛り込んでいったのですが、 顧客がそれを求めていないことに気づいておらず、中国・韓国勢に一気に市場を奪われてしまいました。 この失敗を機に「マーケティング」という「顧客の心理をつかむ仕事」が重視されるようになりました。
例えば日用品をつくるP&G・花王・資生堂、食品メーカーのキリン・味の素・日清食品などでは、 技術で大した差がつかないために、文系社員が大きな権限をもって商品開発・ブランド管理を担っています。 これは非常に高度な仕事で、「部長・役員待遇でのヘッドハンティング」が盛んです。
2.理系社員に仕事をさせる仕事
理系に指示を出しているのは文系
実は、「理系社員に仕事をさせる」のは文系の仕事です。
なぜなら、顧客の信頼を得ているのは営業担当であり、 「理系社員より文系社員に相談したい」と思われることが非常に多いからです。 筆者の私の経験では、「理系社員と話が通じないから君に頼むよ」なんて言われたこともあります。
「わかりやすい言葉に言い換える」「発言の意図をくみ取ってあげる」ということは、 文系が高校・大学と学んできたことですよね。これが顧客と理系をつなぐのに非常に役立ちます。
私の場合、「怒られる」ことよりも「理系社員に怒る」ことのほうが多かったです。
文系が有利な勝ち組の就職先
文系の採用がほとんどな業界もある!
実は、メーカーの「ものづくり」以外の仕事はほとんど文系有利です。 例えば次のような業界では、採用されるのはほぼ文系です。
- 金融業(銀行・証券・保険)
- 卸売業(総合商社・専門商社)
- 不動産業
- シンクタンク・コンサルティング業界
- メディア業界(テレビ・新聞)
これらの業界でも、稀に「データサイエンティストがほしい」「AI人材がほしい」などと理系社員を募集しますが、 それがニュースになるのは「珍しいから」です。理系の優遇が始まったわけではないことに注意してください。
余談になりますが、専門商社は平均年収800~1000万円にも上る「年収の高い業界」ですが、 ほぼ文系専用な上に応募者が少なく、競争倍率10倍程度と就職難易度の低い業界です。 とてもお買い得なのでぜひ業界研究をしてみてください。
加えて、人気業界でありながら「文系の採用人数が多い」ために比較的、競争倍率の低い「通信業界」もおすすめです。 インフラ業界の中では際立って利益率が高く、「新規事業がやりたい」「新しいものが好き」な方に向いている就職先です。
文系の就活のやり方
文系の役割を理解した上で就活に取り組むと、勝ち組にもなれます。 ここからは文系の就活のやり方について解説します。
ここでは「概要」にしぼって解説しますが、スケジュールや早期選考など詳しく知りたい方は次の関連記事をご覧ください。
1.就活の軸を持つ
就活の軸はすべての大前提!
まず、文系は「就活の軸」を持つことが重要です。
文系の役割は「顧客理解」だと解説しましたが、企業ブランドを正しく顧客に伝えるためには、 「企業の目指す理想」を深く理解している必要があります。
例えば自動車メーカーのSUBARUは「交通事故ゼロを目指す」という社風の企業ですが、 そこで文系社員として働くには同じく「交通事故をなくしたい人」がよいというわけです。 この「将来の夢」のことを就活用語で「就活の軸」と呼びます。
理系は「大学で学んだこと」をアピールする一方で、文系はこの「就活の軸」をアピールするという点で大きく異なります。
就活の軸・ES作成の支援アプリを使おう!
就活の軸・ES作成には、「【キャリアチケットスカウト】 」という就活アプリ(完全無料)を使うのがおすすめです。
このアプリでは5つの質問に、回答を選択するだけで自己分析が完了し、アプリ起動から「3分」で就活の軸を持つことができます。 またESの定番である「自己PR」「他己分析」「自分史」などもテンプレートに穴埋めするだけで作成でき、 説得力あるESがスマホ1つでできるようになっています。
加えて、作成した「就活の軸」「自己PR」を企業の人事が見て、特別選考にスカウトされる機能もあります。 もちろん辞退してもいいのですが、スカウトが来れば説得力あるESができた証拠になりますよね。 すでに書類選考突破の状態ですから、そのまま選考を受ければ早期内定を確保することも可能でしょう。
2.就活の軸に合った企業を探す
軸に合った企業20社に応募しよう!
次に、就活の軸に合った企業を探すという必要があります。
アピールポイントが就活の軸である以上、それに合った企業に応募しないと内定がもらえないというわけです。 もし軸とは関係なしに行きたい企業がある場合は、その「企業専用の軸」を別途用意しなければなりません。
また、文系の就職先は「採用人数が少ない」「競争倍率が高い」という特徴がありますから、 BtoB企業や穴場業界を志望先に加えた上で、15~20社は応募するべきでしょう。
MY就活ネットでは、「文系の活躍余地の大きいおすすめ業界」を紹介する記事を用意しています。 「BtoBの大手企業」や「応募の少ない穴場」などを解説していますので、企業探しの際は次の記事を参考にしてください。
「大手企業に入社したい」という方はとても多いと思います。 実は、文系が大手企業に内定を取るのにぴったりなのが、スカウト型就活サイトを使うことです。 なぜなら大手企業の50%超がこれを利用しており、「就活の軸を設定しておくと企業が向こうから声をかけてくる」という仕組みだからです。
おすすめは 「OfferBox」 です。
OfferBoxは「待ち」型の就活サイトで、SNSの要領でプロフィールを充実させていくと、 あなたに興味を持った企業の人事から「スカウト」が送られてくる就活サイトです。 時には「一次面接免除」「いきなり最終面接」などの優遇選考に招待されることもあります。
他のスカウトサイトとの大きな違いは、「企業による一斉送信ができない仕組み」になっていて、冷やかしの宣伝メールが来ないことです。 企業は限られた数のスカウトしか出せないため、本気のスカウトだけが来るのが特徴です。 これが人気を博し、就活生24万人が利用(OfferBox 2024年卒利用実績データより)しています。
一流企業やベンチャー企業はもちろん、BtoBの隠れ優良企業など15,000社以上が利用しています。 すでに学部3年生(修士1年生)の受付も開始しており、早い段階なら採用枠がフルで空いています。
→「OfferBox」でスカウトをもらう
3.ESで社風との一致をアピールする
御社にぴったりの人間です!
そして、エントリーシートで社風との一致をアピールするのが文系の就活の特徴です。 具体的には次のようなストーリーを作ります。
- 私には〇〇(就活の軸)という夢があります
- その実現のためなら、私は本気で取り組める人間です(自己PR)
- その実現に際して、今の私に足りているものは〇〇(長所)で、足りないものは〇〇(短所)です
- 夢を貴社のビジネスで実現します
理系の場合はここまで考える必要がありませんから、ESは文系の就活を難しくしている要因の1つです。 ですが、これができていれば選考で有利に働きます。 ESのストーリー化については次の記事で詳しく解説していますので、参照してください。
実際に内定を取った先輩のESを参考にするのが有効です。 ESを書き上げた後、それが「合格レベルに達しているかどうか」の指標にできるからです。 文系は理系以上にESの重要性が高いですから、可能な限り完成度を高めておきたいところです。
「Unistyle」や「ワンキャリア」 というサイトでは、歴代就活生の内定ESを多数収録しています。 就活生は完全無料ですので、この2つを利用すればほとんどの企業が網羅できるでしょう。
さて、「文系・理系の悩み」以外にも、就活にはたくさんの悩みがありますよね。 それをもやもやした状態にしておくと深刻化します。そこで、いったん「すべての悩みを書き出す」のがおすすめです。 次の関連記事では「ありがちな悩みと解消法」をたくさん書き出していますので、ぜひ参考にしてください。
10月の今から最短で内定をもらうには?
大企業を狙うならスカウト型!
大企業の半分以上がスカウト型を利用!
実は、大企業への就職を狙うならスカウト型を使うべき時代が来ています。 意外かもしれませんが、大企業ほどスカウト型での採用が増えており、 特に従業員5,000人以上の規模では、51.2%がその採用方法をとると回答しています(※データは[PDF]就職白書2024|就職みらい研究所)。
MY就活ネットのおすすめは「OfferBox」です。 なぜなら、就活生24万人(OfferBox 2024年卒利用実績データ)、企業17,000社以上と盛り上がりを見せており、大手は実績あるスカウトサイトを選ぶからです。
実際に私も体験してみましたが、適性検査と入力するプロフィールが書類選考以上の内容になっており、 企業が採用で重視する「人柄」「熱意」「将来性」をアピールできる仕組みになっています。 さらに企業が冷やかしの宣伝メールを送れない仕様で、本気のスカウトしか来ません。
もちろん学生は完全無料ですべての機能を使えます。 今すぐプロフィールを設定して、人事に見つけてもらう準備を始めましょう。
→「OfferBox」の公式サイト
自分にぴったりのインターンシップを見つけよう
インターンから内定まで口コミが満載!
「どこのインターンに行けばいいかわからない」と悩んでいませんか? 就活の主戦場はインターンであり、大学3年生の6月には就活が始まります。 ですが、こんな早期に志望先を決められている人なんて、あまりいないと思います。
そこで、ワンキャリアのサマーインターン特集を見てみましょう。 締め切り前のインターンが一覧で表示されていて、詳細ページに進むとそのインターンの口コミを読むことができます。 また、会員登録すると「自分の大学での人気企業」が見れたり、「内定・選考直結型インターン」への参加申し込みもできます。
他にも企業ごとに「実際に内定を取ったエントリーシート」、一次面接・二次面接など「選考の体験談」が計52万件が読めるなど、 インターンから内定まで必要な情報がそろっています。大学生・院生なら完全無料どころか、内定後に選考体験談を投稿すると謝礼があるので、 就活を始めるならぜひ利用しておきたいですね。
早期選考にまだ間に合う!
就活まだ何もしていない人が勝ち組になる方法!
「就活、まだ何もしていない」というその不安、実は正解です。 そして何より「選考がどんなものかわからない」のが最大の不安ではないでしょうか。
それを解決するには早期選考に行くのが一番です。「選考に慣れる」ことができる上に、 通常選考よりライバルが少なく受かりやすいため、「実はもう内定がある」という余裕を持つことすら可能なのです。
そんな早期選考に招待されるために「インターンシップに行く」のが通常なのですが、 まだ何もしていない人でも「インターンなし」で、今から同じ条件に立てる方法があります。 それが「「ジョブトラ」に参加する」という方法です。
ジョブトラは「合同説明会」に加えて「グループワーク」が実施されるのが特徴の就活イベントで、 事前準備なしで最大6社の早期選考が一度に受けられるというものです。 「エントリーシート・自己分析」は不要で、「学部3年生(修士1年生)」なら就活完全初心者でOKです。
もちろん学生は完全無料ですから、早期選考を受けて「まだ何もしていない」状態を解消し、 「選考には慣れている」あわよくば「実はもう内定がある」という状態に持って行ってしまいましょう。 イベントは「たった半日」です。通常選考で泥沼に浸かるくらいなら、ジョブトラへ行きましょう。
→「ジョブトラ」に参加する
志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その1)
模範解答があれば憂いなし!
あなたのエントリーシートは100点満点ですか? …と言われても、わかりませんよね。自己採点するにしても、その基準となる模範解答がなければどうしようもありません。
もしこのまま提出して、果たして大丈夫でしょうか。
そこで先輩が実際に内定をとったエントリーシートを使いましょう。 それと比較して何が足りないのか、どう書けばいいのかがわかれば、自ずと完成度が高まっていきます。
「Unistyle」では、歴代就活生の合格エントリーシートを無料閲覧できます。
総合商社やインフラ企業、メーカー企業、外資系企業をはじめ、超一流企業からベンチャー企業まで71,000通を超えるエントリーシートが収録されています(2023年5月時点)。 あなたの志望企業の合格エントリーシートもほぼ見つかるサイトと言っていいでしょう。
また、合格ESだけでなく「企業研究」「同業他社比較」「就職活動の軸別のおすすめ業界」 「志望動機の書き方」など就活に役立つ限定記事もすべて無料で読むことができます。
ぜひ自分のエントリーシートの見直しのために、作成の参考のために手に入れておきたいですね。
著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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