【就活に有利な資格】TOEIC以外は気にしなくていい!
就活に有利になる資格は、実はTOEICスコアだけです。英語の資格は、海外展開をする企業に対して「熱意のアピール」になります。 一方で、簿記も宅建もFPもほとんどプラスになりません。というのもこれらは入社後でも十分取得できる資格であり、「頑張ったんだね」で終わってしまうからです。
この記事の要点
- 就活で有利になるのは、TOEICだけ(スコア不問)!
- 資格は、就活の軸と関連がなければ加点なし!
- 難しすぎる資格は入社意欲の説得力が落ちる!
- 運転免許は必須!
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就活で本当に有利な資格はTOEIC
就活で有利になるのは、TOEICだけ!
就活の役に立つ資格は、TOEICのスコアだけです。 そして何点でも良く、ハイスコアでなくてもアピールに使えます。 応募できる会社を増やすためにも、TOEICだけは受験しておくことをおすすめします。
というのも、今どきは「海外展開」をしている、もしくは予定している会社が大半で、英語に関する質問はほぼ必ずされるからです。 そんなときにTOEICのスコアがあれば、「今はこんな点数ですが、〇〇点を目指して勉強中です!」と言えるわけです。 このように「英語への意欲」をアピールするのに最適というわけです。
よく「750点以上」「800点ないと意味がない」などとマウントを取られることがありますが、点数はどうでもいいです。 「600点で海外に配属された」という人もいれば「そもそも英語じゃない国に行かされた」という人もいるからです。 しかしそんなとき、受験さえしていれば「外国語のやる気の証拠」になります。
就活の軸と関わりのある資格
資格のアピールは、就活の軸と関連を持たせよう!
TOEIC以外の資格は必須ではない上に、就活の軸と関わりがなければ意味がありません。
就活はそもそも、ビジョンの一致が内定の条件です。 「あなたの就活の軸」と「会社の経営理念・ビジョン・社風」が一致していることをアピールするのですが、 それに関係のない資格は何のアピールにもならないことを前提として覚えてください。
以下では資格と就活の軸をリンクさせたアピールを紹介します。
日商簿記
日商簿記は2級でも3級でもいいのですが、これをアピールするには就活の軸が「会計」と関わりがなければなりません。 例えば以下の通りです。
私は「一流の経理マン」になりたいと思っています。
私はビジネス書を読んでいるときに「財務責任者」という存在を知りました。 資金繰りがショートしないぎりぎりのラインを見極めて「投資資金を捻出する」という仕事を「格好いい」と感じました。 そこで学生時代は会計知識をつけるため、日商簿記の勉強を頑張りました。
高難易度の1級に受かっている必要はありません。ただ「目指して勉強中」と言えればOKです。
フィナンシャルプランナー
フィナンシャルプランナーなら、就活の軸が「資産」と関わりがなければなりません。 例えば以下の通りです。
私は「老後の生活問題」を解決したいと思っています。
その悩みを払拭するため、「資産運用」に目を付けました。同じ悩みを抱えている人は世の中にたくさんいます。 これを通じてみんなの悩みを解決したいと思い、学生時代はフィナンシャルプランナーの勉強を頑張りました。
宅地建物取引士
宅地建物取引士なら、就活の軸が「不動産」と関わりがなければなりません。 例えば以下の通りです。
私は「空き家問題」を解決したいと思っています。
日本は居住可能な土地が少なく、「土地の買い手」はたくさんいる一方で「売り手が少ない」という問題があることを知りました。 しかし放置された空き家がたくさんあり、これをもったいないと感じています。 その解決のため、学生時代はまず宅地建物取引士の勉強を頑張りました。
こちらの資格も同様に、持っているだけでは意味がありません。 基本的に資格は「入社してから取ればいい」ものであり、TOEICを除いて「すでに受かっているから加点」ということは一切ありません。
番外編:ITパスポート
就活の軸との関連なしに、とりあえず資格欄に書くものとして「ITパスポート」がおすすめです。 普段からパソコンを使っている人なら簡単に取得できるのですが、実は国家資格であり、会社でそれなりに評価されます。
というのも、会社に「パソコンが苦手」という人がたくさんいるためです。 特に最近は「スマートフォン」が普及し、若者でもパソコンがわからないという事例が増えています。 そんな中、「パソコンが使える」ことを「国家が認定してくれる」わけですから意外にもウケるのです。
ただし、「資格」そのものはあくまで「おまけの話」です。 「どうしても資格欄に何か書きたい」という場合にのみ取得をおすすめします。
難しすぎる資格は逆効果!
「ビジネスよりそっちの世界に興味があるのでは?」
会社は「あなたの就活の軸」がいかに「会社の経営理念・ビジョン・社風」と一致しているかを確認します。 そのため資格があったら、それで何をするつもりなのかを必ず聞いてきます。 上記のようにビジネスに主眼を置いている場合はいいのですが、難しすぎる資格は逆効果になる場合があります。
司法書士
司法書士は、弁護士に次いで高難易度の資格です。 就活の軸が「法務関係」であったとしても、普通は独立開業する資格ですので「入社したい」という説得力が落ちます。
「ビジネスを通じて〇〇を実現するために、司法書士の勉強が必要だった」と言えたらいいのですが、 司法書士をとってまで会社で働く理由が私には思いつきませんでした。
公認会計士
公認会計士も、高難易度の資格です。 こちらも通常は独立開業する資格であり、ビジネスというよりは「監査法人」などで好まれるものです。 同様にここまでやってしまえば、「入社したい」という説得力が落ちます。
この資格をアピールするなら、「憧れの最高財務責任者になるには、これくらい必要だと思った」に加えて「御社の投資資金を捻出すれば〇〇な社会が実現できる」など、 企業会計と理想の社会の2つをアピールしなければならないでしょう。
運転免許証は必須!
「運転免許は持っていて当たり前」と思われている!
最低限持っていなければならない資格が、運転免許証です。 運転免許を持っているかどうかは、いちいち聞かれません。持っているのが当たり前だと思われているからです。
確かに自動車は生活上、必須ではありません。ですが入社すると、レンタカーを借りて移動することがたびたびあります。 社用車を使うこともあるでしょう。今どき社用車がマニュアル車だということはまずありませんが、 少なくとも車の免許は持っていないと仕事にならないこともあるでしょう。
「車に乗らないから」と免許を取らずにいると、入社してからはなかなか免許を取る機会がありません。 就活時点で必要なわけではありませんが、入社までには必ず必要です。
「資格がない」と悩む必要なし!
資格より単位を確実に取ろう!
ここまでも述べてきましたが、資格がない場合でも問題ありません。 就活はビジョンの一致が内定の条件であり、その他の資格はオプションに過ぎません。 就活の軸と関連がない限り、何の加点にもならないので悩む必要はないのです。
実際、私が就活のときに持っていた資格は「普通自動車」と「普通自動二輪」の運転免許だけですし、 運転免許すら「内定をもらってから取りに行く」という人もいました。資格欄が空欄でも大丈夫です。
一方で「大卒」で応募する限り、卒業できることだけは必須です。 加点にならない資格の勉強をするくらいなら、単位をしっかり取りましょう!
さて、「資格の悩み」以外にも、就活にはたくさんの悩みがありますよね。 それをもやもやした状態にしておくと深刻化します。そこで、いったん「すべての悩みを書き出す」のがおすすめです。 次の関連記事では「ありがちな悩みと解消法」をたくさん書き出していますので、ぜひ参考にしてください。