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【残業なし=ホワイト】は間違い?暇すぎる苦悩と残業代の価値

 就活の時点では「残業なし=ホワイト企業」という印象を抱きがちです。 ですが、「残業なし」に隠された退屈な日々、年収の減少、スキル停滞など、私が実際に感じたデメリットを詳しく解説します。 意外にも、適度な残業がやりがいや成長に繋がることもあり、多少の残業はあったほうがいいと結論付けています。



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多少の残業はあった方がいい理由とは?

残業なしは、退屈で逆に苦痛になることも!

 「会社にいてもする仕事がない」状態は、いわゆる 社内ニート と呼ばれます。 仕事は苦しいものでありつつも、まったく仕事がない状況もまた苦痛です。

 例えば「追い出し部屋」や「窓際族」のような存在がそうです。彼らのように時間を持て余す状況は、果たして ホワイト企業といえるのでしょうか。

 

「残業なし=理想」ではない理由

 就活生に人気の「残業のない会社」ですが、現実には次のような問題が発生します。

 

仕事が無い日の一日とは?

 実際に仕事が全くない日には、以下のような「何もしないけれど会社にはいるだけ」の生活になります。

時間の過ごし方内容
新聞を読む仕事と無関係な時間潰し
エクセルを開いて閉じる「働いているフリ」
トイレに頻繁に行く時間稼ぎ
マニュアルを読む特に必要もないが仕方なく読む

 これらの行動は、掲示板などでネタにされる「市役所職員の1日」などにも例えられます。 一見楽に思えても、毎日続けばストレスの温床です。

 

定時までの「何もしない時間」が苦痛に

 たとえ定時退社できても、その前の「空白の時間」が問題になります。 会社にいる限りは趣味に使うこともできず、ただ「何もできない時間」を過ごすことになります。

 暇な時間ほど時間の流れは遅く感じ、ただ「定時を待つだけの日々」は苦痛そのもの。 そして最終的には、精神的に追い詰められ退職へとつながるケースもあります。

 実際、筆者の私は苦痛に耐えかねて独自に勉強を始め、不動産投資や副業を通じて退職を決意しました。 結果的にいい方向に転がったものの、毎日「人生の無駄」だと思いながら出勤するのは非常に苦痛でした。

 

多少の残業があるほうが、むしろ健康的?

 適度な仕事があることで、時間の流れが早く感じられ、仕事のストレスも軽減されます。 「仕事してるフリ」をしなくてよい分、精神的な消耗も少なく済みます。

 私は人事異動で「忙しい部署」に移り、「残業が必要な程度に仕事がある」ことで、時間の流れを早く感じました。 CADやExcelなどを使いこなし、顧客から電話がかかってくるなど誰に見せても恥ずかしくない仕事姿を見せることができ、 卑屈に感じることはなくなりました。

 

結論:残業なし=ホワイト企業ではない

 残業がないことは一見良いことに思えますが、必ずしもホワイト企業とは限りません。 適度な業務量と、働きがいが両立している企業こそが「真のホワイト企業」といえるのです。

 また、次の関連記事では筆者の私が「残業のない部署」「残業の多い部署」の両方を経験したことを活かし、 それぞれでどう感じていたか、おすすめの残業時間はいくらかなどについて解説しています。

残業代は大きな収入源!ホワイト企業でも見逃せない

残業代は、月収を30%増やす効果がある!

 残業がない会社で高い年収を得るのは、実は非常に難しいのが現実です。
「ホワイト企業ランキング」などでは、残業の少なさ高年収が注目されますが、 その年収を支えているのは、残業代であることが多いのです。

 

年収1000万円を残業なしで目指すには?

 たとえばボーナスが年6か月分ある企業を想定すると、年収=「基本給×12 + ボーナス6」=18か月分となります。 目標年収1000万円を18で割ると、以下のような試算になります。

試算項目内容
必要な基本給1000万円 ÷ 18か月 = 約55.5万円
月給毎月55万円以上の基本給が必要
例:基本給20万円の場合12年で35万円の昇給が必要(年3万円ペース)

 年3万円ずつ昇給する会社は、商社・銀行などの激務業界に限られます。 インフラ系などの「ホワイト企業」では、そこまでの昇給は現実的ではありません。 結論として、残業なしで年収1000万円は非常に困難です。

 

残業代が収入に与えるインパクト

 ここで、実際のケースをご紹介します。

 同じ条件でボーナスが6か月分ある場合、年収は以下の通りです。

残業時間年収
月40時間473万円
残業なし391万円

 約80万円の差は、軽自動車1台分にも相当するインパクトです。

 

若手社員ほど残業の影響が大きい

 特に役職手当のない新入社員では、残業の有無が年収を大きく左右します。

 一般的に入社数年で年収500万円を超えるのはレアケースですが、残業があれば可能です。

 

まとめ:残業代は軽視できないリアルな収入源

 「残業なし」は一見理想的ですが、収入面では大きな損失となる可能性があります。
特に若手のうちは、残業代が生活の支えになることも多いのです。

残業を受け入れて残業代をもらおう!

1日2時間程度の残業がちょうどいい!

 ホワイト企業は、しっかりとした残業代の支払い制度があります。 そして日本社会では、依然として長時間労働が評価される文化があります。

 実際には、「頑張って残業している姿」が評価され、あまりに残業していると、逆に低評価にしづらいという心理が働きます。
つまり、頑張っている姿を見せるだけでも評価が上がることがあるのです。

 逆に「定時で帰る=やる気がない」と見なす会社は、真のホワイト企業とは言えません

 

残業2時間で生活に余裕が出る!

 毎日2時間の残業をすれば、月40時間の残業になります。 この40時間で、月収が6〜7万円アップするケースは多く、 残業1時間あたり約1800円を得られることになります。

残業時間追加収入(目安)
1日2時間 × 20日 = 40時間6〜7万円/月
1時間あたり1800円
 

平日夜に遊ぶより残業して稼ごう

 定時退社して2時間遊ぶのと、2時間残業して3600円稼ぐのと、どちらが有益でしょうか?
平日の夜は時間も限られ、疲れもあります。中途半端な自由時間より、残業で稼いで、 週末に思いきり遊ぶ方がコスパが良いという考え方もあります。

 時給1800円のアルバイトは希少ですし、職場の延長で稼げるなら効率的ですね。

 私の場合、平日はとにかく節約し、昼食代も500円で済ますようにしていました。 1日2時間の残業をすれば、残業代は1週間で18,000円ほどになります。 その分で本を買ったり、デパートのレストランへ行ったり、ホテルに泊まったりしていました。

 

社内ニートよりも残業して自己投資を

 「暇すぎる」「やることがない」という状態で社内ニートになると、時間も精神も消耗します。 それよりも、1日2時間程度の残業をこなしつつ、適度に忙しく、収入も安定している方が健全です。

 残業を拒否するのではなく、「使いこなす」意識が大切。時間の有効活用にもつながります。

 

まとめ:賢く残業を取り入れて収入アップを

 「残業=悪」と決めつけるのではなく、戦略的に取り入れることで収入と評価の両方を高めることができます。
生活のゆとりや将来の資産形成にもつながる残業代、ぜひ有効に活用しましょう。

 

募集要項の「残業なし」に注意

残業なし」はサービス残業の可能性もある!

 求人票や募集要項に「残業なし」と書かれていると、つい安心してしまいがちですが、 そのまま信じるのは危険です。ホワイト企業とは限りません。

 実際には、残業代を払いたくないがために「残業なし」と記載しているケースもあります。 そして、実際には定時を過ぎても働かせる「サービス残業」が横行していることも。

 

36協定がない企業は「残業あり」と書けない

 企業が合法的に残業をさせるには、労働組合または過半数代表と36協定を結ぶ必要があります。 これを締結していない会社は、法的に残業させることができません

 つまり、「36協定がない=残業できない」ため、募集要項に「残業なし」と書くしかないのです。 それにも関わらず、実際には働かせている――これは違法残業・サービス残業となります。

36協定が邪魔をする|サービス残業の原因!

 

「定時で帰れないのに、残業なし」の現実

 どんな仕事でも、毎日きっちり定時で終わるとは限りません。 しかし「残業なし」と書いてしまった以上、残業をしていることがバレてはいけないのです。

 そのため、会社は残業代を支払わず、残業の実態を隠し続ける…。 これこそがブラック企業の典型的な構図であり、ホワイト企業とは真逆です。

 

「残業なし=良い会社」ではない

 「残業なし=ホワイト企業」ではなく、「残業なし=働かせ方に問題があるかも」と疑ってみる必要があります。 就職活動では、募集要項や求人票を鵜呑みにせず、裏側を見極める力が重要です。

 インターンや社員の口コミ、企業説明会での質問などを活用し、実態と表記のズレを確認しましょう。

 

まとめ:「残業なし」の言葉に惑わされない

 表面上の言葉ではなく、その裏にある制度や現場の働き方に注目しましょう。 「残業なし」がサービス残業の隠れ蓑である可能性もあるのです。

プロフィール写真

著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。大阪大学法学部卒。13卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、12年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ




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