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大手への就活こそスカウトアプリを使うべき理由|おすすめも紹介!

スカウトで落ちるのはなぜ?内定のメカニズムを攻略!

 実は、スカウト型就活サイトで大手企業の内定が取れる時代が来ています。「中小企業ばかり」「ブラックばかり」と心配する方に向けてデータで証拠を解説し、 満足な内定を実現するためのおすすめサイトを紹介します。



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スカウト型就活サイトとは?

 スカウト型就活サイトとは、学生が入力したプロフィールを企業の人事が検索して選考への招待を送る就活サイトです。 従来の「学生がアプローチする」のに対して「企業がアプローチする」のが特徴です。 別名で「逆オファー型」「逆求人サイト」とも呼ばれます。

 入力するプロフィールは、エントリーシート以上の内容になっており、同時に適性検査も受けられるため、 これらを充実させておくと「書類選考免除」や「いきなり最終面接」など選考スキップの特典がつく場合があり、 学生にとっても効率的な就活ができるというメリットがあります。

 

大手企業がスカウト型に注目している

大手の過半数がスカウト型採用をしている!

 実は、大手企業のスカウト・オファー型採用の採用率が急速に伸びています

 就職白書2023・2024のデータによると、スカウトの利用率が毎年伸び続けていて、 大企業から中小企業までの合算で、25卒では34%に達する見込みです。

23卒24卒25卒
22.8%28.5%34.0%

 そして、大企業の定義は「従業員数1000人以上」ですが、特に規模の大きい会社ほどスカウト型の利用率が高いという特徴があります。

中小企業
(~300人)
中企業
(300~999人)
大企業
(1,000~4,999人)
大企業
(5,000人~)
25.1%33.6%42.3%51.2%

 中小企業の方が「数が多い」ため、利用率は低くてもたくさんの会社がスカウト型採用をしているのですが、 大企業の過半数がスカウト型採用をしていることは無視できません。

参照:[PDF]就職白書2024[PDF]就職白書2023(いずれも16ページ)

 

スカウト型就活サイトのおすすめ

企業数と学生数が多いサイトを使おう!

 このように大手企業こそ利用するスカウト型就活サイトですが、就活生はどのサイトを使えば良いのでしょうか。

 学生にとっては残念ですが、企業はどの採用サービスを利用しているか公開したがらないところがあり、 どのスカウト型就活サイトも利用企業の公開は一部しかできていません。 なぜなら、ライバル企業に真似をされると学生の取り合いになってしまうからです。

 そこで重視するべきポイントは「利用企業数」と「利用学生数」の2つです。

 就活サイトを選ぶ大企業の立場で考えてみると、「人気のサービス」ほど学生が集まってくることが予想できます。 基本的には「利用企業数」の多いサービスほど「利用学生数」が増えるという仕組みですね。 そのようなサイトほど大手企業が多いと推測できます。

 以下で紹介するサイトはすべて完全無料です。 就活では学生からお金を取ってはいけないことが法律で決まっているため、何か請求されることはありませんので安心してください。

スカウト型就活サイトのおすすめ

 

OfferBox

サービス名企業数学生数運営会社
OfferBox17,700社240,000人i-plug

 OfferBoxは、i-plugが運営するスカウト型就活サイトです。 登録企業数が非常に多く、高学歴の利用も目立ちます。大学生協がおすすめしているという信頼性もあります。

 OfferBoxに登録すると使える「適性検査」は「累計100万人の結果に基いた適性診断ツールAnalyzeU+」というもので、 結果が見れるところに強みがあります。「強み」や「弱み」をまとめてくれる上に、 「どれだけ嘘をついたか」「矛盾した回答」などもわかるためその後の就活にも活かすことができます。

 何より企業による一斉送信機能がなく、冷やかしの宣伝メールが送れない仕様になっているところがおすすめポイントです。

 利用企業は上述の事情により一部しか公開されていませんが、資生堂・マイクロソフト・ニトリ・朝日新聞などが挙げられています。 メーカー・商社・広告・出版・メディアの利用があるとのことですから、優良企業と出会える可能性が高いですね。

→「OfferBox 」の公式サイト

※データは公式サイトから引用しました。

 

dodaキャンパス

サービス名企業数学生数運営会社
dodaキャンパス8,500社991,000人ベネッセ

 dodaキャンパスは、ベネッセが運営するスカウト型就活サイトです。 「赤ペン先生」でおなじみの「チャレンジ」で有名な会社ですが、そのノウハウを活かして自己PRの無料添削をしてくれるのが特徴です。

 また自己分析サポートAIの機能や自己分析ワークシートなど、 大手企業の人事に響くアピールポイントを効果的にプロフィールにできる仕掛けがたくさんあります。

 利用企業は同様に一部しか公開されていませんが、NTTデータ・三井住友海上・JTB・マルイグループ・ベネッセなどが挙げられています。 特に同社は「社内研修事業」も営んでいて企業とのコネがありますから、利用企業には期待が持てますね。

 dodaキャンパスはアプリをインストールすることで利用できます。

オファー型就活アプリ【dodaキャンパス】

※データは公式サイトから引用しました。

 

Matcher Scout

サービス名企業数学生数運営会社
Matcher Scout400社以上非公開Matcher

 Matcher Scoutは、Matcherが運営するスカウト型就活サイトです。 もともとOB・OG訪問アプリの一機能でしたが、スカウト部分のみ独立してアプリ化しました。 最短5日で内定などスピード感ある特別選考ルートが売りになっています。

 公開情報は少な目ですが、スカウトを受けたい企業の条件を細かく設定できるところに特徴があり、 例えば「コンサルティング業界」「総合職」「大手企業」といった設定ができ、 さらに「平均年収」や「完全土日祝休み」などでも絞り込むことも可能です。

 また先輩たちの自己PRやガクチカが読めるというメリットもあり、 エントリーシートやプロフィールのゴール地点を想像できるのが強いですね。

 利用企業はDMM・freee・リブセンス・出前館に加え、阪急阪神不動産・オープンハウスなどの不動産業界も挙げられています。 また、公式サイトによるとコンサルティング業界の利用も多いようです。

 Matcher Scoutも、アプリをインストールすることで利用できます。

【Matcher Scout】

※データは公式サイトから引用しました。

 

キャリアチケットスカウト

サービス名企業数学生数運営会社
キャリアチケットスカウト非公開毎月約1万人が登録レバレジーズ

 キャリアチケットスカウトは、レバレジーズが運営するスカウト型就活サイトです。 5つの質問に選択式で回答するだけで自己分析ができるところが特徴です。

 就活では「就職活動の軸」と「社風」の一致が内定の条件ですが、 アプリをインストールして即「就職活動の軸」が作れてしまうのは、その後の就活にも役立ちますね。

 利用企業は同様に一部のみ公開ですが、住友生命・損保ジャパン・旭化成不動産レジデンスなどが挙げられています。 企業数や学生数の詳細が非公開となっていますが、運営母体は転職業界で有名な企業ですから、 新卒採用でも企業とのコネがあり、利用企業に期待が持てます。

 キャリアチケットスカウトも、アプリをインストールすることで利用できます。

【キャリアチケットスカウト】

※データは公式サイトから引用しました。

 

大手企業がスカウト型を使う理由

大手がスカウト型を使う理由が3つある!

 大手企業がなぜスカウト型採用をするのでしょうか。 BtoCの有名企業はもちろん、BtoBでも大手なら知名度が高めで、わざわざスカウト型を利用しなくても就活生が集まりそうですよね。 ですが、大手企業こそスカウト型を使う理由があります。

 

1.採用効率が良いから

書類選考や一次面接の手間を省ける!

 企業にとって従来型の採用活動より、スカウト型のほうが採用効率が良いという理由があります。

 大手企業は学生人気が高いために応募が殺到し、数千人から時には万単位での応募があります。 その中から「自社に合った学生」を見つけ出すには、数千通のエントリーシートを読み、その半数くらいを面接に呼び、 現場の社員を面接官として動員して絞り込んでいかなければなりません。

 特に現場の社員は「営業」「生産」など普段の仕事そっちのけで対応しなければならず、 業務を圧迫するためできれば面接を最小限に抑えたいのが企業の本音です。

 筆者の私は営業部で働いていましたが、業績に直結する本業が最も大事です。 正直言って、人事部のような間接部門から仕事を依頼されると本業を圧迫し、深夜残業・休日出勤の原因になるため「邪魔をするな!」と怒るくらいイヤでした。

 一方でスカウト型採用を行うと、後述の理由から「書類選考」「一次面接」など絞り込みの過程をスキップすることができます。 現場の手を借りる事態を最小限に抑えられ、効率が良いというわけです。

 

2.エントリーシートよりプロフィールが詳しいから

ESより詳しいプロフィールがある!

 エントリーシートにどんな設問を課すかは、人事の悩みの種です。 採用選考で重視する3項目「人柄」「熱意」「今後の可能性」をアピールできる構成にしたいのですが、 結局思い通りにいかずとりあえず面接に呼ぶという対応を取らざるを得ません。

 一次面接や二次面接など選考の序盤で落ちるのは、「エントリーシートが人事の思惑通りに機能していない」証拠です。

 一方でスカウト型採用の場合、学生が入力するプロフィールはエントリーシート以上の内容になっており、 かつ適性検査などの結果もすでにある状態で人事が閲覧することができます。 つまり、書類選考や一次面接の役割をスカウト型就活サイトが代行してくれるというわけです。

 

3.自社を見落としている学生にアプローチできるから

実は学生は99.9%の大手企業を見逃している!

 日本に存在する大企業は、率にするとたったの0.3%ですが、それでも1.2万社あります。 大手を狙う学生でも、エントリーするのは平均14社程度ですから、99.9%の大手を見逃していることになります。

 私も就活当時はさまざまな大手企業への応募を見送りましたが、 13卒のころはスカウト型就活サイトがなかったため、「エントリーしてほしい」とわざわざ電話をかけてくる会社が複数ありました。 実際に私が入社したのはそんな企業のうちの1社ですが、現在に例えるとスカウトのようなものですね。

 そもそも1.2万社もの大手企業を学生が知り尽くすことなど不可能です。 中には「ビジネス界では有名なのに、学生には無名な企業」もたくさんあり、 そういった大手企業がスカウト型採用で「応募してくれる学生を探したい」というニーズがあるのです。

 

スカウト利用上の疑問や悩み

 スカウト型就活サイトを利用する際の疑問や悩みについて回答します。 ネガティブな口コミも散見されますが、13卒の社会人目線では利用しない理由がないくらいです。

 

1.スカウトをもらったのに落ちた

受かるための対策が必要!

 スカウト型就活サイトを経由しての選考でも、落ちるときは落ちます。 特に「就職活動の軸」を入力していない場合や、プロフィールが空白だらけの場合などは、 企業が採否を決める判断基準がないため落ちやすくなります。

 どんな場合に落ちやすくなり、逆に内定率を上げるためにはどうすればよいか、次の関連記事で解説していますので参照してください。

【関連記事】 【就活】スカウトで落ちるのはなぜ?内定のメカニズムを攻略!  

2.メールがたくさん来てうざい

入社後に比べれば、メールがないも同然!

 ネガティブな口コミで「メールがたくさん来てうざい」というコメントが散見されますが、 スカウトが届くのは就活の最初から最後までを平均して約20~30社です。 学生段階ではこれを「多すぎる」と思うかもしれません。実際、私も学生時代はそう思っていました。

 ですが、入社するとその比ではない仕事メールが来ます。 出勤するとすでに20通のメールが来ていて、日中に30通、加えて電話もバンバンかかってきますし、その上で上司から仕事を指示されます。 これに比べれば「就活全体を通して20~30社」など、メールがないのも同然です。

 筆者の私は入社後に怒涛のメールを体験し、「なぜあの頃めんどくさがったんだろう」と後悔しました。 みなさんはこのようなくだらない後悔をしないように注意してください。

 

3.スカウトは怪しい企業からしか来ないのでは?

実は昔からある採用方法で辞退も簡単!

 「スカウトは怪しい」と思う方も多いようです。 従来型の就活に比べて「うまい話」が多く、変な企業に無理やり入社させられるのではと不安になる気持ちもわかります。

 ですが、「スカウト」自体は古くからある採用方法です。 前述の通り、13卒当時は「プレエントリーをすると本選考に申し込まなくても電話がかかってくる」という時代でした。 これが「プロフィールの設定」「プレエントリーなし」「電話ではなく通知」に変わっただけです。

 また、通知が来てから企業を検索して調べる時間的余裕があり、「電話で即答を求められる」のに比べればかなり改善されています。 断るのも「辞退するボタン」を押すだけですから、心配は無用です。

 特に、「内定がもらえる気がしない」と不安になっている方には特に、 「就活のやり方を見直す」ことと「1つの成功体験」が必要です。 これについて詳しくは、次の関連記事をご覧ください。

【関連記事】 内定がもらえる気がしない?少しの工夫で簡単攻略エピソード4選!

著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ




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