【大手からスカウト】される新卒向け就活術|おすすめは?

実は、スカウト型就活サイトで大手企業の内定が取れる時代が来ています。「中小企業ばかり」「ブラックばかり」と心配する方に向けてデータで証拠を解説し、 満足な内定を実現するためのおすすめサイトを紹介します。
目次
おすすめ・人気記事
スカウト型就活サイトとは?
項目 | スカウト型就活サイト | 従来型の就活 |
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アプローチ方法 | 企業から学生にスカウト | 学生から企業に応募 |
主なサービス例 | OfferBox、キミスカ、dodaキャンパス | マイナビ、リクナビ、就活エージェント |
内定までのスピード | 比較的早い | やや時間がかかる |
学生側の負担 | プロフィールを充実させればOK | ES作成、面接準備などが必要 |
ミスマッチの少なさ | 少なめ(企業が吟味) | やや多め |
デメリット | スカウトが来る保証はない | 選考数が多く、疲労しやすい |
スカウト型就活サイトは、学生が登録したプロフィールを企業の人事が検索し、選考への招待(スカウト)を送るタイプの就活サービスです。 従来の「学生から企業にアプローチする」形式とは異なり、企業側から学生にアプローチしてくるのが大きな特徴です。 このスタイルは「逆オファー型」や「逆求人サイト」とも呼ばれています。
学生が入力するプロフィールは、一般的なエントリーシートよりも情報量が多く、適性検査を同時に受けられることが多いです。 内容を充実させておくことで、企業からの信頼度が上がり、選考ステップをスキップできる特典がつくこともあります。
- 書類選考が免除される
- 最初から最終面接に進める
そのため、スカウト型は効率よく内定を狙いたい学生にとって非常に有利な就活方法といえます。
大手企業からスカウトが来るって本当?
大手企業 | 51.2%が利用 |
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大手企業からスカウトがもらえる時代が来ています。 大手企業のスカウト利用率は51.2%に達し、2社中1社はこの採用方法をとっていると言えるためです。 また、SNSの口コミでも「大手企業からスカウトが来た」という声が増えています。
就職白書のデータによると、規模の大きい会社ほどスカウト型の利用率が高くなっています。 従業員数5,000人以上の超大手では、その利用率が51.2%に達しており、大手への就活にはスカウトが必須と言えます。

参照:[PDF]就職白書2024・[PDF]就職白書2023(いずれも16ページ)
スカウト型就活サイトのおすすめ
ポイント | 利用者の多さで選ぶ |
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大手企業の多くが活用している「スカウト型就活サイト」ですが、 就活生にとっては「どのサービスを使えば良いのか分からない」と悩むこともあるでしょう。
というのも、企業側はどの就活サービスを利用しているかをあまり公開したがりません。 その理由は、ライバル企業に採用戦略を知られてしまうと、学生の獲得競争が激しくなってしまうためです。 したがって、どのスカウト型サイトでも「利用企業の一部しか公開されていない」のが実情です。
そこで注目すべきなのが、「利用企業数」と「利用学生数」という2つの指標です。
もしあなたが企業の人事担当者なら、当然「多くの学生が集まるサイト」を選びたくなるはずです。 そして実際、多くの企業が利用するサービスほど、学生の登録者数も自然と増える傾向にあります。 つまり「利用企業数が多い=人気のあるサービス」と考えられ、そのようなサイトには大手企業も多く参加している可能性が高いのです。
この記事で紹介するスカウト型就活サイトは、すべて完全無料で利用できます。 そもそも就活サービスは法律上、学生からお金を取ってはいけないと定められており、料金が発生することは一切ありません。 安心して活用してみてください。
また、次の関連記事では大手志望の新卒に向けて、おすすめのスカウトサイトのランキングを作成しました。 大手とのマッチング可能性をもとにランク付けしていますので、ぜひ参考にしてください。
スカウト型就活サイトのおすすめ
OfferBox
サービス名 | 企業数 | 学生数 | 運営会社 |
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OfferBox | 17,700社 | 240,000人 | i-plug |
OfferBoxは、i-plugが運営するスカウト型就活サイトです。 登録企業数が非常に多く、高学歴の利用も目立ちます。大学生協がおすすめしているという信頼性もあります。 何より企業による一斉送信機能がなく、冷やかしの宣伝メールが送れない仕様になっているところがおすすめポイントです。
公式サイトによると、プライム上場企業の68%が利用しているというデータがあります。 企業数・学生数ともに非常に多いですから、大手企業と出会える可能性が高いと言えます。 利用企業は上述の事情により一部しか公開されていませんが、資生堂・マイクロソフト・ニトリ・朝日新聞などが挙げられています。
また、無料登録すると「適性検査」を受けることができます。これは「累計100万人の結果に基いた適性診断ツールAnalyzeU+」というもので、 結果が見れるところに強みがあります。「強み」や「弱み」をまとめてくれる上に、 「どれだけ嘘をついたか」「矛盾した回答」などもわかるためその後の就活にも活かすことができます。
→「OfferBox
」の公式サイト
※データは公式サイトから引用しました。
キャリアチケット就職スカウト
サービス名 | 企業数 | 学生数 | 運営会社 |
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キャリアチケット就職スカウト | 非公開 | 毎月約1万人が登録 | レバレジーズ |
キャリアチケット就職スカウトは、レバレジーズが運営するスカウト型就活サイトです。 5つの質問に選択式で回答するだけで自己分析ができるところが特徴です。
就活では「就職活動の軸」と「社風」の一致が内定の条件ですが、 アプリをインストールして即「就職活動の軸」が作れてしまうのは、その後の就活にも役立ちますね。
利用企業は同様に一部のみ公開ですが、住友生命・損保ジャパン・旭化成不動産レジデンスなどが挙げられています。 企業数や学生数の詳細が非公開となっていますが、運営母体は転職業界で有名な企業ですから、 新卒採用でも企業とのコネがあり、利用企業に期待が持てます。
キャリアチケット就職スカウトも、アプリをインストールすることで利用できます。
※データは公式サイトから引用しました。
大手からスカウトされるコツ
スカウト型就活サイトを有効に活用するには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。 とくに大手企業からスカウトされたいと考えている学生は、次の3つのコツを意識すると効果的です。
- 早期に登録する
- プロフィールを充実させる
- 自己分析をする
1.早期に登録する
登録 | 3年生の早いうち |
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まず重要なのは、大学3年生のできるだけ早い時期に登録することです。
就活の早期化が叫ばれる昨今、企業は早期に学生と接触したいという思惑があります。 知名度の高いBtoC企業はインターンで学生を集めればよいのですが、知名度の低いBtoB企業は、 たとえ世界的な一流企業でも、早い段階では学生が集まらないという悩みがあります。
そこで、選考が始まるより早いうちにスカウトサイトに登録し、 企業の人事の検索にヒットする準備を済ませておきましょう。
2.プロフィールを充実させる
プロフィール | 8割入力しよう |
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実は、プロフィールを充実させることで企業からの注目度が大幅にアップします。

この画像は、私が実際にスカウトサイトでプロフィールの入力度を高めた際の「企業の注目度」です。 何も入力せずに放置していると「14%」だったのですが、8割入力すると「83%」にまでアップしています。 これに伴って、スカウトが届く頻度が高まりました。
何より「〇〇という経験に興味を持ちました」「△△の経験との組み合わせで、稀有な人材だと感じられました」といった、 プロフィールの内容に言及したスカウトが増えたことが注目ポイントです。 これは、「大量送信の宣伝メール」ではなく「本気で採用する気のあるスカウト」ということになります。
なぜなら、人事は「プロフィールを検索」することで学生を探しており、特に「ガクチカ」「希望条件」「大学名」などを設定しておくと、 検索にヒットしやすくなるためです。
例えばOfferBoxでは「80%以上入力した学生の平均オファー受信数は41件」とされています(※※OfferBox23年卒利用実績データより)。 大手を目指すなら、プロフィール入力度80%を目指しましょう。
入力度が低いと、スカウトが来ても落ちやすいという結果を生むことになります。 これについて、詳しくは次の関連記事で解説しています。
3.自己分析をする
ポイント | 軸とガクチカをつなげる |
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プロフィールの下準備として必要なのが、自己分析です。
自己分析とは、何を目指して生きているのかを考えることです。 その「将来の夢(就活の軸)」と「ガクチカ」を関連付けることで、説得力を出すことができます。 その上でプロフィールに入力すると、「自社にぴったりな学生だ」と人事が判断しやすくなります。
例えば次のように準備しておきます。
例①
就活の軸:新たな価値創造での社会貢献がしたい
ガクチカ:サークルでのゲーム制作の経験。価値創造の面白さを実感した。
例②
就活の軸:持続可能社会を実現したい
ガクチカ:災害復興ボランティアの経験。持続可能社会の重要性を実感した。
例③
就活の軸:新領域への挑戦を続けたい
ガクチカ:ゲーム制作に関連してイラスト・WEBサイト・プログラミングと隣接分野へ挑戦した経験。
このように「就活の軸」「ガクチカ」をセットで準備しておくと、「軸への本気度」をアピールすることができます。 そして、人事は「うちのビジネスと同じことに本気になれる学生だ」と判断できるようになり、本気のスカウトを送ってくれるというわけです。
自己分析については、次の関連記事で詳しく解説していますので、ぜひ参照してください。