【内定辞退はいつまで?】10月以降~12月のやり方と例文!円満解決ができる
内定辞退のやり方は、9月までと10月以降で異なります。 内定辞退はいつまでにやればいいのか、そのやり方、電話やメールの例文を解説します。 「罵倒される」「お茶をかけられる」など不安いっぱいですが、心配する必要はありません。
この記事の要点
- 内定辞退は、極力9月30日までにしよう!
- 辞退は、なるべくメールや電話で済まそう!
- 10月1日以降の内定辞退は、会いに行く必要がある
- 入社直前の3月17日が、内定辞退の最終リミット
- あなたの人生のため、内定辞退を我慢してはいけない
目次
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内定辞退はいつまで?
内定辞退は、9月30日までが望ましい!
内定辞退はいつまでかというと、「9月30日まで」が望ましいです。 「望ましい」というのは、10月以降でも内定辞退が可能だからです。 ですが、10月に入ってしまうと「やり方」がめんどうになってしまいますので、なるべく早期に辞退するのがおすすめです。
10月1日に入ってしまうと、内々定は内定に切り替わります。 実は、10月1日に内定を2つ持っていると違法です。
というのも、内定は会社からの一方的な約束ではありません。 会社と就活生がお互いに「4月1日から働いてね」「4月1日から働くよ」と合意した契約なのです。 内定を2つ持っているということは、2つの会社と働く約束をしていることになってしまいます。
10月1日に「内定」になりますが、9月30日以前は「内々定」という状態です。 これは会社が政府ルールを破る手法ですが、「内々定」は「10月1日に内定を出すよ」という約束に過ぎません。 つまり、9月30日までは「会社からの一方的な約束」なので、辞退しても法的な責任は一切問われません。
内々定を複数もらった場合は、9月30日までに1社に絞り、残りは内定辞退する必要があります。
10月1日を過ぎて「内定承諾書」に署名・押印をしてしまっていた場合、 法律上「労働契約の予約」となり、労働契約を締結したのと同じ扱いになります。 そのため10月以降に内定辞退する場合、「退職届」を書かなければなりません。
また、会社にとって内定辞退は非常に由々しき問題です。 必要な人数が揃わず、「内定辞退は迷惑」だと思う採用担当者がほとんどです。 入社したくて面接に来ているはずなのに、裏切られるわけです。
そのため円満に内定辞退をするためには、なるべく早期に行うことが重要です。 本命企業の内々定が出た時点、より志望度の高い企業の内々定が出た時点で、 志望度の低い企業の内々定は直ちに内定辞退するようにしましょう。
内定辞退のやり方(9月まで)
※12月に内定辞退をする方は、「内定辞退のやり方(10月以降)」の項目をご覧ください。
9月30日までの内定辞退のやり方は、次の4つの手段があります。
- メールで内定辞退する
- 電話で内定辞退する
- 手紙で内定辞退する
- 直接会って内定辞退する
できれば「メールで内定辞退」という選択肢を取りたいですね。 会社によっては非常に交渉術に長けたリクルーターや人事がいる場合もあり、 「銀行に内定辞退しに行ったら、いつの間にか本命企業に内定辞退の電話をかけていた」という事例もあるくらいです。
証券会社の内定辞退で「水をかけられた」「カレーをかけられた」といった真偽不明の噂までありますが、 直接会うのは避けたいところです。 まずは、メールで内定辞退する方法から解説していきます。
内定辞退のメールの例文
申し訳なさそうに、感謝の気持ちを表現しよう!
内定辞退をメールで行う例文を紹介します。 内々定をもらって間もない時期なら、メールで内定辞退をすることができます。 遅くなれば遅くなるほど面倒になりますから、さっさと内定辞退してしまいましょう。
以下、メールで内定辞退する場合の例文です。
タイトル:内定辞退について
本文:
株式会社エムワイ商事 採用担当御中
お世話になっております。
MY大学 法学部法学科 伊藤 誠と申します。
先日は貴重なお時間を面接に当てていただき、本当にありがとうございました。
大変就職の厳しい時期ではありますが、 貴社のセミナーや面接でのご指導により、複数の会社様より内々定をいただくことができました。 内々定を1社に絞るに当たり、非常に残念ではありますが、御社の内々定を辞退させていただく運びとなりました。
ご迷惑をおかけして大変申し訳ありません。 何卒、ご了解の程よろしくお願い致します。
以上が内定辞退のメールの例文です。 書き方のマナーについては「『おっ!』と思わせる就活メールの書き方|選考申込等の例文」で詳しく解説していますので、併せて参照してください。
内定辞退の際、特に申し訳なく思う必要はありませんし、特に感謝の気持ちを持つことも不要です。 会社は就活生に対して「今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます」などというふざけたメールを大量送信しています。 内々定を断るからと言って何も悪いことはありません。
しかし、社会人のマナーとして何かお断りをする際は申し訳なさそうにするのが大切です。 電話で怒鳴られて終わるより、穏便に済んだほうがストレスになりませんし。
重要なのは「感謝の気持ち」と「申し訳ない」という気持ちをいかに文章で表すかということです。
メールのテクニックとして、「伝えにくいことは冒頭に書かない」というものがあります。 メールの上の方は関係のない話、伝えやすい話、つまりは「感謝の気持ち」を書き、 最後に申し訳なさそうに本題を書くと、申し訳なさの伝わり具合はバツグンになります。
しかしながら内定辞退がメールで済むことは稀です。 たいていの会社では確認の電話をかけてくるでしょう。
メールは全く関係のない人が送ったいたずらメールである可能性もありますし、 普通の会社員であれば、重要な話については必ず電話で確認を取ります。
内定辞退の電話の例文
申し訳なさそうに感謝を伝えてから、本題に入ろう!
内定辞退を電話で行う例文を紹介します。 メールのテクニックもそうですが、電話で内定辞退をする際は「申し訳なさそうにする」ことが重要です。 電話の場合もメールと同様、はじめに関係のない話をして、それから本題に移ります。
人事「はい。株式会社エムワイ金属工業 人事部でございます。」
学生「先日、内々定をいただきました杉浦 綾乃と申します。お世話になっております。」
人事「お世話になっております。」
学生「採用選考では貴重なお時間を頂戴し、ありがとうございました。」
人事「こちらこそ、ありがとうございました。」
学生「御社の採用選考が糧となり、複数の内々定をいただくことができました。」
人事「(内定辞退しようとしているな…)」
学生「大変残念ではありますが、御社の内々定を辞退させていただきたく、お電話致しました。」
人事「わかりました。十分ご検討されたことと思いますが、後日改めてお電話をさせていただきます。 そのときお気持ちにお変わりがないようでしたら、正式に内定辞退ということにしましょう。」
学生「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。よろしくお願いいたします。」
人事「よろしくお願いいたします。」
内定辞退は電話もメールも、伝えることに変わりはありません。 しかし電話の場合、感情がリアルタイムに伝わるため緊張しますし、楽ではありません。
さすがに内定辞退は一度の電話では済まないことが多いです。 しかし、内々定の時点であれば、内々定は単なる口約束にすぎませんので、 「そのまま就職しなければならない」なんてことはありません。
粘られても、会おうと言われても、お断りする決意が重要です。
また就活でする電話に関しては、「電話のマナー8選!|この例文を見ながらかけよう」の記事でも解説しています。
内定辞退は決して直接会ってはいけない!
直接会うと、説得されてしまう!
内定辞退では「直接会って話そう」と言われることがあります。 まだどの企業を辞退するか悩んでいる場合を除き、辞退の意思が固まっているなら決して会いに行ってはいけません。
上でも述べた通り、会社では普段からビジネスの場において交渉を行っています。 法務部であろうが、生産管理部であろうが、どの部門の人も交渉は毎日のことです。 そのため、人事もリクルーターも交渉のプロです。
ですから、内定辞退が交渉に持ち込まれたら、就活生に勝ち目はありません。
それでもなんだかんだ言って会社はあなたを喫茶店や本社に呼び出そうとするでしょう。 それが内定を辞退させたくない会社の最良の手段だからです。 ですが、就活生はこれに応じる義務はありません。
先にも述べた通り、「内定」は10月1日まで出せないことになっており、 9月30日までは「内々定」という法的拘束力のない状態です。 「会社に来ないと辞退させない」などと言われようと、そもそも契約していないのでその必要はありません。
あまりにもしつこいようなら「いや、もう辞退しますので」と電話を切ってしまえばそれで終わりです。
内定辞退のやり方(10月以降)
10月1日以降は、会いに行く必要がある!
※12月に内定辞退をする方は、こちらをご覧ください。
10月以降の内定辞退のやり方は、会社に直接行って人事と面談するしかありません。
内定式後は内々定が内定に切り替わり、法的拘束力が発生します。
内定辞退は可能ですが、その面倒さは「退職と同じ」と思っておきましょう。
11月や12月に「やっぱり辞退しよう」と思った場合でも、すでに契約は済んでいるわけです。 その契約を反故にするわけですから、書面での内定辞退が必須になります。 「内定承諾書」に押したハンコを取り消すのには、やはりハンコが必要ということです。
この場合は会社に直接会いに行くしかありません。
また、3月末の内定辞退も注意が必要です。10月以降の内定辞退は、退職するのと同じですから、 法的に辞める日の2週間前までに会社に連絡する必要があります。
仮に3月20日に内定辞退を申し出た場合、契約解除までまだ2週間残っています。 解除されるのは4月3日ということになります。つまり、4月1日~3日の間は働くと違法になってしまいます。
内定辞退ができるタイムリミットは3月17日 簡単に内定辞退ができるタイムリミットは9月30日ということになるでしょう。
内定辞退は迷惑?知ったこっちゃねえ!
あなたの人生のために、内定辞退は我慢するな!
内定辞退が迷惑かどうかは、学生が気にする必要はありません。 確かに就活生が内定取り消しを恐れるのと同様に、会社も内定辞退を恐れています。
会社は、各部署から「○○人ほしい」という要望を聞いて、人事部が調整し、各部署への新入社員の割り当てを決めてから採用選考をします。 つまり、初めから「営業部に7人」「経理部に2人」「設計部に4人」というように配属される人数が決まっているのです。 内定辞退をされてしまうと、配属できる人数が減ってしまいます。
内定辞退をされた会社は、空いた穴を埋めなくてはなりません。 しかし10月以降に採用選考をしようにも、優秀な就活生はすでにどこかの会社に内定をもらって就活をやめています。 10月以降では優秀な人材が残っていないのです。
各部署に約束した人数を配属させることができず、さらに優秀な学生を配属できる可能性も低くなります。 内定辞退をさせてしまった人事担当者は会社から厳しく責められます。
「なぜ内定辞退をするような就活生に内定を出したんだ!」と責められます。 非常に苦しいものです。辞めさせたわけではありません。辞められてしまったのです。 それでも怒られるのです。
内定辞退をした就活生にかかった採用選考の費用も無駄になり、 内定者懇談会や工場見学などのイベントにかかったお金も無駄になってしまいます。
ですが、会社の都合は、就活生が考える必要はありません。 採用活動にお金をかけたのは会社の勝手です。就活生が頼み込んで豪華な説明会会場を取らせたわけでも、 内定者懇談会で豪華なレストランを予約させたわけでもありません。
そもそも会社側も、就活生に対して「サイレントお祈り」など無礼なやり方で学生を落としてきているわけです。 そんな自分勝手な会社に気を遣って、本命企業を諦めてしまうほどくだらない人生はありません。 自分の人生のために、内定辞退は恐れずに行いましょう。
12月の今から最短で内定をもらうには?
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それを解決するには早期選考に行くのが一番です。「選考に慣れる」ことができる上に、 通常選考よりライバルが少なく受かりやすいため、「実はもう内定がある」という余裕を持つことすら可能なのです。
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著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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