【就活】住友倉庫の就職難易度|志望動機や選考情報!
住友倉庫の就職難易度やエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報に加え、同社の強みや特徴など企業研究に役立つ情報を解説しています。新卒採用に応募する際、ぜひ参考にしてください。まず、基本情報は以下の通りです。
会社名 | 住友倉庫 |
---|---|
就職難易度 | やや高め |
売上高 | 1846億円 |
採用人数 | 総合職:25人程度 |
初任給 | 学部卒:240,000円 |
平均年収 | 790万円 |
年間休日 | 祝日週は土曜出勤 |
経営理念 | 住友倉庫グループは、物流という万人が必要とする社会インフラを、時代をこえて真摯に下支えするとともに、お客様と社会が求める新たなサービスの創造に努めます。 |
参照:住友倉庫|有価証券報告書(売上高・平均年収)
参照:住友倉庫|募集要項(初任給・年間休日)
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就活情報・選考の流れ
住友倉庫の就活情報・選考の流れについて解説していきます。インターンシップや選考に乗り遅れないよう注意しましょう。 一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度は、やや高め!
住友倉庫の就職難易度はやや高めです。 BtoBのため就活生への知名度は低い一方で、物流・海運と併願する人が多く、 ライバルとなる就活生はやたらハイスペックだからです。
ESの提出数は1000通ほどで、採用倍率は36倍ほどになるようです。
財閥倉庫は各社ともほぼ同様のビジネスを手掛けているため、事業内容による比較はできません。 「経営理念」や「社風」による比較をするしかなく、 インターンシップへの参加経験は志望動機を書く上でこの上なく有利になります。
住友倉庫に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。 また海運業界と併願されがちなため、高スコアなライバルがごろごろいます。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接は、3回!
住友倉庫の面接は、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。
また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。
同社については選考が遅く、ES提出が6月まで・面接は6月から開始されます。 一次・二次・最終面接の3回に合格すれば内々定です。また、WEBテストとは別に二次面接後に筆記試験が課されます。
一次面接はWEB、二次面接以降はリアルで実施されますが、すべてグループ面接で行われます。 また意思確認程度と言われがちな最終面接ですが、落ちる人は落ちますので注意しましょう。
住友倉庫のビジネスの目的を理解した上で、就職活動の軸を意識しながら、 就活開始前にエントリーシートをつくってしまうことも重要です。
面接の内容はエントリーシートに沿ったものですので、提出したエントリーシートは必ずコピーをとっておき、 面接前に復習できるようにしておきましょう。
エントリーシート
「将来の夢」実現ストーリーをつくろう!
住友倉庫へのエントリーシートの書き方は、就職活動の軸を前提に「『将来の夢』実現ストーリー」をつくり、 同社の「経営理念・ビジョン・社風」と一致した志をアピールすることです。 最終的には「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けます。
ESのお題は「学生時代力を入れたこと」を学業と学業以外の2つと「志望動機」「就職活動の軸」の4本です。
実はESは、「『将来の夢』実現ストーリー」を書くものなのをご存知でしょうか。 ESはどの会社も以下の三部作構成になっています。
- (過去編):学生時代頑張ったこと:将来の夢に向かって今まで何をしてきたか
- (現在編):長所・短所:将来の夢の実現にあたって現状の自分を把握できているか
- (未来編):なぜこの会社を選んだのか・この会社に入って挑戦したいこと:何をして将来の夢の実現するか
ストーリーの作り方は【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!で解説していますが、 ES本番を待つのではなく、インターンの段階でこれができていれば、かなり有利です。
同社の選考においても「就職活動の軸」を前提として、「過去編」「現在編」「未来編」の三部作構成でESを書き、 最終的には実現するには貴社のビジネスに携わるしかないという結論に持っていくのです。
「なぜ倉庫業界なのか」「なぜ住友倉庫なのか」は面接で必ず問われますので、準備が必要です。 採用ページのプロジェクトや社員紹介などを熟読し、 会社には何を目指す社風があるのかをじっくり研究し、志望動機に絡めていきましょう。
同社ESの場合、ガクチカを2つも問われますので複数用意しておく必要があります。
志望動機
ビジョンの一致をアピールしよう!
住友倉庫の志望動機の書き方は、会社の「経営理念・ビジョン・社風」と自分の「就職活動の軸」の一致をアピールし、 「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けることです。
同社の経営理念は「住友倉庫グループは、物流という万人が必要とする社会インフラを、時代をこえて真摯に下支えするとともに、お客様と社会が求める新たなサービスの創造に努めます。」でした。 ここから導き出せる志望動機は以下の通りです。
- 物流の面で経済や生活を支えたい
- 縁の下の力持ちとして活躍したい
- 海外輸送を通じて様々なビジネスの展開を支えたい
- 物流と不動産開発を組み合わせたビジネスを行いたい
- 海運や陸運企業と異なり最適な物流経路を提案できる
- 資源のない日本に資源を輸入する重要な役割が果たせるため
- 長い歴史で築いた信頼性を活用できるため
倉庫業は、単に倉庫に物資を保管するだけの仕事ではありません。 不動産業も含めて安定した経営をしている業界ですが、「安定」を志望動機に書いてはいけません。
どの会社も海外展開や新規サービスに挑戦しており、陸運業、海運業、空運業とは異なった付加価値を生み出そうとしています。
ですから、志望動機では「陸運・海運にとらわれず顧客に最適な物流経路を提案できる」「倉庫で製品の仕上げをする」 「海外ビジネスを支援する」などがキーワードとして使えます。
志望動機では同業他社との比較検討が欠かせません。一般的には会社の強みで比較したくなるものです。 ですが、「事業ごとの売上高」や「事業内容」「海外売上比率」などで比較するのは得策ではありません。 というのも、同業他社はどこも同じ事業をやっていて、就活生の視点で比較するのは至難を極めるためです。
最適なのは「経営理念・ビジョン・社風」と「就職活動の軸」の一致具合をアピールする方法です。 経営理念や社風といったものはその会社に唯一無二のものであり、 会社の持つ「夢」とあなたの持つ「夢」が一致しているほど、志望動機として説得力のあるものは他にありません。
先にも少し触れましたが、エントリーシートは「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」 と述べる「『将来の夢』実現ストーリー」になるように構成されています。 このように、志望動機に書くことは最初から決まっているのです。
「就職活動の軸」が海外に関連するものであれば、「海外展開に積極的な社風」、 環境に関連するものであれば「環境問題に積極的」というように、会社の性格で一致したものを書きましょう。
ですから、ここにある志望動機もほんの一例にすぎません。 あなたの将来の夢と、会社の企業理念・ビジネスの目的を結びつけて考えて、志望動機をつくるのです。
そのためにはまず、自己分析をして、就職活動の軸を導き出さなければなりません。
「Unistyle」という就活サイトでは、住友倉庫に実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
住友倉庫の強み・特徴
物流業は経営理念で比較しよう!
住友倉庫の強み・特徴は、経営理念である「住友倉庫グループは、物流という万人が必要とする社会インフラを、時代をこえて真摯に下支えするとともに、お客様と社会が求める新たなサービスの創造に努めます。」に表現されています。
倉庫業界は「モノを預かるだけ」と勘違いされがちですが、預かるだけならどの会社でもできますから、 選ばれる倉庫会社になる必要があります。そこで、財閥倉庫は各社とも物流の旅行代理店とも言えるビジネスを展開しています。
海運・空運・陸運業界とは異なり、自社所有は倉庫と港湾での荷揚げ設備だけです。 つまり船やトラックを持っていません。ですが逆に、「輸送手段」に縛られないことが強みとなって顧客に最適な運送プランを立てることができます。
このようにして輸出入、船からの荷揚げ、国内・海外での陸上輸送というサプライチェーンを一貫して引き受けます。 物流においての理想は「必要な時に、必要な数だけ、モノが手に入る」ことです。 顧客企業は住友倉庫に預けておけば、最適な経路で輸送してもらえるというわけです。
ビジネスモデル
預かったモノのためなら、なんでもする!
住友倉庫のビジネスモデルは、倉庫や不動産を活用したストックビジネスです。
しかし、「預かるだけ」の倉庫なら国内外にいくらでもあり、「家賃の安いところ」に顧客を奪われるのは明白です。 そこで財閥倉庫は各社とも、物流の最適化の機能を付加価値として高め、 選ばれる倉庫としてサービスを磨いています。
輸送ルートのプランニングは、あまり大きな利益を生む事業ではありません。 というのも自社所有のトラックや船がないため、輸送それ自体は外注になり、 顧客から受け取った契約金は外注先にそのまま流れていくからです。
しかし物流機能を高めているために、「必要な時に、必要な数だけ、モノが手に入る」という利便性から、 顧客が「住友倉庫に預けよう」と思い至ってくれるわけです。 こうして賃料収入を得ることができます。
加えて各社同様に「倉庫跡地を活用した不動産事業」を行っており、ビル賃貸で収益を上げていますが、 こちらは「土地活用」程度の話です。「住友倉庫のビジネス」と言うほどのものではありませんので、 志望動機を書く際は物流の話をメインに据えるべきでしょう。
主要取引先
住友倉庫の主要取引先は、メーカーや商社です。
実はメーカーは、売れ行きに関わらず一定数量の商品を製造し続けなければなりません。 「売り切れ」を出してはならないこともありますが、「今週は売れないから/売れるから」と従業員を減らしたり増やしたりするのは容易でなく、 彼らに給料を支払うためには、工場を止めるわけにはいかないからです。
こうして積みあがった在庫を保管するスペースは必ず必要になります。 特に冷凍食品など特別な設備が必要な製品の場合は、倉庫会社に頼むしかありません。
同様に商社も「顧客の注文に即座に対応できる」必要がありますから、 メーカーから調達した商品を、物流機能の強い倉庫会社に預けておくのです。
競合他社
住友倉庫の競合他社は、三菱倉庫や三井倉庫、安田倉庫、澁澤倉庫が挙げられます。
これらの企業はどこも同じ事業を行っており、倉庫・港湾荷揚げ・輸送ルートの手配にとどまらず倉庫跡地活用まで、ことごとく同じです。 財閥倉庫は財閥グループ企業という強力な固定客がいますが、 近年はコンプライアンスの重視の傾向もあり、必ずしも財閥グループであることが強みにならない時代に突入しています。
(『グループ企業だから』という倉庫選定は価格面を重視しないことにつながり、 会社の利益を損なう=株主への裏切り行為になってしまうためです。)
そのため物流機能を強化して自社の魅力を高めていく必要があるのですが、 やはりどこも同じことをしていますので、就活生が事業内容を比較するのは困難を極めます。
志望動機を「経営理念・ビジョン・社風」におくしかないのは、こういう事情があるためです。
弱み
住友倉庫の弱みは、物流革命です。
物流機能を重視しているのは財閥倉庫だけでなく、商社はもちろんのこと、Amazonや楽天などの通販事業者、 大規模小売業、自社でトラック網を有する陸運業界もあります。 また近年ではトラックの自動運転などもあり、IT企業すらライバルになりえます。
現在はまだ「倉庫も物流機能もある」ことでその地位を維持していますが、 倉庫自体は誰でも建設できるものな上に、AI化・IT化で物流に革命が起きる場合に備えて、 財閥倉庫もIT投資が必要な時代に突入しています。
→財閥倉庫はホワイト?5社の業界研究・志望動機・平均年収
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同業他社の企業研究を見る
- 三井倉庫の企業研究(売上高:2605億円、平均年収:790万円、年間休日:祝日週は土曜出勤)
- 三菱倉庫の企業研究(売上高:2545億円、平均年収:938万円、年間休日:祝日週は土曜出勤)
- 住友倉庫の企業研究(売上高:1846億円、平均年収:790万円、年間休日:祝日週は土曜出勤)
- 澁澤倉庫の企業研究(売上高:734億円、平均年収:735万円、年間休日:祝日週は土曜出勤)
- 安田倉庫の企業研究(売上高:673億円、平均年収:733万円、年間休日:日数言及なし)
住友倉庫のような優良企業に内定をもらうには?
志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その1)
模範解答があれば憂いなし!
あなたのエントリーシートは100点満点ですか? …と言われても、わかりませんよね。自己採点するにしても、その基準となる模範解答がなければどうしようもありません。
もしこのまま提出して、果たして大丈夫でしょうか。
そこで先輩が実際に内定をとったエントリーシートを使いましょう。 それと比較して何が足りないのか、どう書けばいいのかがわかれば、自ずと完成度が高まっていきます。
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著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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