三菱倉庫の就職難易度|強み・選考フロー・志望動機を解説!
三菱倉庫の就職難易度やエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報に加え、同社の強みや特徴など企業研究に役立つ情報を解説しています。新卒採用に応募する際、ぜひ参考にしてください。まず、基本情報は以下の通りです。
会社名 | 就職難易度 |
---|---|
三菱倉庫 | 低め 2.0 / 5.0 |
売上高 | |
2545億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
951万円 | 祝日週は土曜出勤 |
採用人数 | 初任給 |
総合職:50人程度 | 学部卒:260,000円 院卒:271,000円 |
参照:三菱倉庫|募集要項(初任給・年間休日)
おすすめ・人気記事
選考フロー
選考開始 | 3月 |
---|
三菱倉庫の選考フローは次の通りで、3月開始です。
- 会社説明会(参加必須)
- ES提出(↑と同時)
- 面接3回
- 内々定
ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →三菱倉庫の採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 低め |
---|
三菱倉庫の就職難易度は低めです。 応募者数は1000通ほどで、採用倍率は約20倍です。学歴フィルターはないと考えられ、採用大学は旧帝大から地方私立大まで幅広いです。
インターン優遇 | あり |
---|
同社はインターン参加者優遇の早期選考を実施しており、その場合は選考開始が1月になります。 また、財閥倉庫は各社ともほぼ同様のビジネスを手掛けているため、事業内容による比較はできません。 「経営理念」や「社風」による比較をするしかなく、インターンシップへの参加経験は志望動機を書く上でこの上なく有利になります。
三菱倉庫に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。 また海運業界と併願されがちなため、高スコアなライバルがごろごろいます。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接回数 | 3回 |
---|
三菱倉庫の面接は、3回行われます。質問内容は次の通りです。
- 自己PR(→自己PRは何を答えればいい?|1000文字分の例文で解説!)
- 学生時代力を入れたこと(→学生時代頑張ったこと)
- 三菱倉庫を選ぶ理由(→なぜこの会社を選んだのか)
- 趣味について
- 他社の選考状況
- 仕事内容の理解はしているか
面接ではガクチカの深掘りが多く、少なくとも「直面した困難と乗り越えた方法」「リーダーシップ経験」「経験から得た学び」を含めた上で、 「就職活動の軸」「志望動機」とのつながりを意識して準備しましょう。 例えば「価値創造での社会貢献」という軸ならば、「ゲーム制作の経験」など価値創造に関わる内容で書きます。
こうすることで「なぜそれに取り組もうと思ったのか(価値創造のため)」「志望動機にどうつながるか(価値創造を重視する社風に共感した)」など、 深掘り質問に対応が可能になります。
志望動機では「なぜ倉庫業界なのか」「なぜ三菱倉庫なのか」は必ず問われますので、インターンシップなど同社開催のイベントで「社風」に関する質問をしておいて、 「実際に肌で感じた社風」への共感をアピールするとよいでしょう。
同社では、3月の参加必須の会社説明会と同時にES提出が開始されます。 面接は書類選考の早かった人から随時行われ、一次・二次・最終面接の3回に合格すれば内々定です。 また、最終面接は「意思確認」ではなくしっかりと「選考」です。インターン参加者でも落ちるため、注意しましょう。
ちなみに、筆者の私が同社の選考を受けた際は、説明会その場で筆記試験・ES作成ということがありました。 財閥倉庫はこのように「抜き打ち試験」がありますので、油断しないようにしましょう。
エントリーシート
ES設問 | 5本 |
---|
三菱倉庫へのエントリーシートは、「学生時代力を入れたこと」を3つと「志望動機」「集団内でどのように行動するか」の5本です。
1~3つ目は「学生時代頑張ったこと」です。 数が多く大変ですが、「華々しい活動のインパクト」ではなく「就職活動の軸に関連する取り組み」でそろえましょう。
4つ目は「なぜこの会社を選んだのか」です。 こちらの答えは「就活の軸の実現のため」です。その中で特に同社を選んだ理由として、「経営理念・社風への共感」を採用するとよいでしょう。
5つ目は、リーダーシップに関する質問です。こちらはガクチカのエピソードを抜粋して、「助けを求めた」「協力を得られた」などの経験を書きましょう。
以上のようにESは、「就活の軸」「ガクチカ」「志望動機」を一連のストーリーとして書くことで、それぞれの説得力を高めることができます。 加えて採用ページのプロジェクトや社員紹介などを熟読し、 会社には何を目指す社風があるのかをじっくり研究し、志望動機に絡めていくと、さらによいですね。
ESのストーリー化については、【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!の記事で詳しく解説しています。
志望動機
ビジョンの一致をアピールしよう!
三菱倉庫の志望動機の例文と書き方を解説します。まず、例文は次の通りです。
例文
私が貴社を志望する理由は、「現状に満足せず挑戦し続ける」という貴社の社風に強く共感したからです。
学生時代、私はゲーム制作プロジェクトに取り組み、既存の枠にとらわれず、新たな表現や体験を提供するための挑戦を続けました。 プレイヤー視点に立って試行錯誤を重ね、独自のアイデアを形にすることで、完成度の高い作品を創り上げた経験は、挑戦し続けることの大切さを学ぶ契機となりました。
貴社は、長い歴史の中で培われた信頼に基づき、物流や不動産事業において新たな価値を創造し続けており、その姿勢に強く魅力を感じています。 また、DX推進やグローバル展開といった先進的な取り組みを積極的に行い、物流業界において挑戦を続ける姿に感銘を受けました。
私は、大学時代に培った問題解決力や挑戦心を活かし、貴社の事業に貢献するとともに、さらなる成長を目指して努力を続けたいと考えています。 そして、三菱倉庫の一員として、未来の物流を支え、新たな価値を社会に提供する挑戦を続けたいです。
解説
この例文では、独自に解釈した「三菱倉庫の社風」に対する共感を志望動機としており、 それに説得力を持たせるため、自身の「ゲーム制作の経験」を活用しています。
倉庫業界は物流事業・不動産事業・今後の取り組みに至るまですべて同じことをしている上に経営理念まで似たり寄ったりなため、比較が非常に困難です。 そこで、インターンシップや会社説明会などで社員と接触し、社風を独自に解釈する他ありません。 イベントに参加できない場合は採用ページの社員インタビューなどを参照しましょう。
また、先にも触れましたが志望動機は「就職活動の軸」「ガクチカ」と不可分一体です。 これらのエピソードがまだ準備できていない場合、まず自己分析から始めましょう。
「ワンキャリア」という就活サイトでは、三菱倉庫に実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
三菱倉庫の強みと社風
社風 | 挑戦し続ける社風 |
---|
三菱倉庫の強みは、現状に満足せず挑戦し続ける社風にあります。 現在でも十分な利益が上げられており、また好立地の倉庫跡など価値の高い不動産を所有しています。 しかし、さらに高度な倉庫・新規顧客の獲得に向けて挑戦を続ける姿勢が見られます。
同社は中期経営計画にて、物流事業の強化について次のように定めています。
- 重点3分野「医療・ヘルスケア」「食品・飲料」「機械・電機」の事業拡大を図る
- 市場拡大が見込まれる「新素材」を重点分野に追加する
- 新規業務の獲得、既存業務の深耕による収益増と業務効率化・適正料金の収受による利益率向上により、物流事業の稼ぐ力を強化する。
1つ目は、特別な設備のある倉庫が必要な分野のことです。 医薬品や冷蔵・冷凍食品、機械などは「冷蔵倉庫・冷凍倉庫」「空調管理」「セキュリティ」などさまざまな設備が必要です。 そういった倉庫は高い利益が見込まれるとともに、「信頼」が必要になりますから、同社にぴったりの事業ですね。
2つ目は、高度な材料です。例えば自動車・発電機・半導体の材料のことですね。 これらは品質管理が大変で、「大気中の汗が混入したら不良品」というようなものまで存在します。 こういった管理の難しい素材に対応することで、高い利益を見込めるということです。
3つ目は、ベンチャー企業や異業種とのパートナーシップ・営業力強化によって、新規顧客を獲得するということです。 財閥倉庫はどれもメインの顧客が財閥グループ企業ですから、同社はそれを飛び出そうということです。
また、不動産事業では財閥倉庫5社で唯一「自社所有物件」を飛び出して、事業を拡大し続けています。 この事業の売上が他4社の3倍以上に大きくなり、利益率も28%と非常に好調です。
主要取引先
三菱倉庫の主要取引先は、メーカーや商社です。
実はメーカーは、売れ行きに関わらず一定数量の商品を製造し続けなければなりません。 「売り切れ」を出してはならないこともありますが、「今週は売れないから/売れるから」と従業員を減らしたり増やしたりするのは容易でなく、 彼らに給料を支払うためには、工場を止めるわけにはいかないからです。
こうして積みあがった在庫を保管するスペースは必ず必要になります。 特に冷凍食品など特別な設備が必要な製品の場合は、倉庫会社に頼むしかありません。
同様に商社も「顧客の注文に即座に対応できる」必要がありますから、 メーカーから調達した商品を、物流機能の強い倉庫会社に預けておくのです。
競合他社
三菱倉庫の競合他社は、三井倉庫や住友倉庫、安田倉庫、澁澤倉庫が挙げられます。
これらの企業はどこも同じ事業を行っており、倉庫・港湾荷揚げ・輸送ルートの手配にとどまらず倉庫跡地活用まで、ことごとく同じです。 財閥倉庫は財閥グループ企業という強力な固定客がいますが、 近年はコンプライアンスの重視の傾向もあり、必ずしも財閥グループであることが強みにならない時代に突入しています。
(『グループ企業だから』という倉庫選定は価格面を重視しないことにつながり、 会社の利益を損なう=株主への裏切り行為になってしまうためです。)
そのため物流機能を強化して自社の魅力を高めていく必要があるのですが、 やはりどこも同じことをしていますので、就活生が事業内容を比較するのは困難を極めます。 志望動機を「経営理念・ビジョン・社風」におくしかないのは、こういう事情があるためです。
倉庫業界の仕事内容・残業や休日についてなどの比較は、次の関連記事で解説しています。
弱み
三菱倉庫の弱みは、物流革命です。
物流機能を重視しているのは財閥倉庫だけでなく、商社はもちろんのこと、Amazonや楽天などの通販事業者、 大規模小売業、自社でトラック網を有する陸運業界もあります。 また近年ではトラックの自動運転などもあり、IT企業すらライバルになりえます。
現在はまだ「倉庫も物流機能もある」ことでその地位を維持していますが、
倉庫自体は誰でも建設できるものな上に、AI化・IT化で物流に革命が起きる場合に備えて、
財閥倉庫もIT投資が必要な時代に突入しています。
→MY企業研究に戻る
同業他社の企業研究を見る
- 三井倉庫の企業研究(売上高:2605億円、平均年収:790万円、年間休日:祝日週は土曜出勤)
- 三菱倉庫の企業研究(売上高:2545億円、平均年収:951万円、年間休日:祝日週は土曜出勤)
- 住友倉庫の企業研究(売上高:1846億円、平均年収:928万円、年間休日:祝日週は土曜出勤)
- 澁澤倉庫の企業研究(売上高:734億円、平均年収:791万円、年間休日:祝日週は土曜出勤)
- 安田倉庫の企業研究(売上高:673億円、平均年収:733万円、年間休日:日数言及なし)
- 企業研究のやり方|優良企業に内定を取るため調べること
- 就活おすすめ!厳選「隠れ優良企業」|厳選の一流BtoB企業
- 禁断のブラック企業リスト
- 文系学生にオススメの業界|高給ホワイト一流企業
- 働きやすい!優良ホワイト企業リスト60選
三菱倉庫のような優良企業に内定をもらうには?
大企業を狙うならスカウト型!
大企業の半分以上がスカウト型を利用!
実は、大企業への就職を狙うならスカウト型を使うべき時代が来ています。 意外かもしれませんが、大企業ほどスカウト型での採用が増えており、 特に従業員5,000人以上の規模では、51.2%がその採用方法をとると回答しています(※データは[PDF]就職白書2024|就職みらい研究所)。
MY就活ネットのおすすめは「OfferBox」です。
なぜなら、就活生24万人(OfferBox 2024年卒利用実績データ)、企業17,000社以上と盛り上がりを見せており、大手は実績あるスカウトサイトを選ぶからです。
実際に私も体験してみましたが、適性検査と入力するプロフィールが書類選考以上の内容になっており、 企業が採用で重視する「人柄」「熱意」「将来性」をアピールできる仕組みになっています。 さらに企業が冷やかしの宣伝メールを送れない仕様で、本気のスカウトしか来ません。
もちろん学生は完全無料ですべての機能を使えます。 今すぐプロフィールを設定して、人事に見つけてもらう準備を始めましょう。
→「OfferBox」の公式サイト
早期選考にまだ間に合う!
就活まだ何もしていない人が勝ち組になる方法!
「就活、まだ何もしていない」というその不安、実は正解です。 そして何より「選考がどんなものかわからない」のが最大の不安ではないでしょうか。
それを解決するには早期選考に行くのが一番です。「選考に慣れる」ことができる上に、 通常選考よりライバルが少なく受かりやすいため、「実はもう内定がある」という余裕を持つことすら可能なのです。
そんな早期選考に招待されるために「インターンシップに行く」のが通常なのですが、
まだ何もしていない人でも「インターンなし」で、今から同じ条件に立てる方法があります。
それが「「ジョブトラ」に参加する」という方法です。
ジョブトラは「合同説明会」に加えて「グループワーク」が実施されるのが特徴の就活イベントで、 事前準備なしで最大6社の早期選考が一度に受けられるというものです。 「エントリーシート・自己分析」は不要で、「学部3年生(修士1年生)」なら就活完全初心者でOKです。
もちろん学生は完全無料ですから、早期選考を受けて「まだ何もしていない」状態を解消し、 「選考には慣れている」あわよくば「実はもう内定がある」という状態に持って行ってしまいましょう。 イベントは「たった半日」です。通常選考で泥沼に浸かるくらいなら、ジョブトラへ行きましょう。
→「ジョブトラ」に参加する
内定の前提条件をまだ満たしていない!?就活泥沼化の原因
「自己分析」をよくわからないまま、放置していませんか?
自己分析とは「ビジョンを決めてその実現ストーリーをつくること」ですが、 大卒総合職としての就活では「私は貴社とビジョンが一致しています」という特有の志望動機を要求されます。 ゆえに内定を得るためには自己分析をすることが前提条件です。
ですが、多くの就活生がよくわからないまま放置して内定がもらえず、就活が長引いて泥沼化します。 「学歴」や「経験」がどれだけよくても、自己分析をしないだけで地獄を見るのです。
そこで【キャリアチケットスカウト】
という就活アプリを利用しましょう。
このアプリでは5つの質問に答えるだけで自己分析が完了し、それを元にエントリーシートを作成するサポートもしてくれます。 「最初に何を」「次に何を」すべきかを順番に示してくれるので、「前提条件を満たしていなかった」という事故が防げます。
また、このアプリで作成した「就活の軸」や「自己PR」などを元に企業から特別選考に招待される機能もあります。 もちろん辞退してもいいのですが、その会社は「あなたとビジョンの一致した会社」ですから、内定確度は高いです。 オファーをもらってから検索してみたら、実はそれがあなたの天職かもしれません。
まずはアプリをインストールして、自己分析から始めてみましょう。もちろん完全無料です。
志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!
模範解答があれば憂いなし!
あなたのエントリーシートは100点満点ですか? …と言われても、わかりませんよね。自己採点するにしても、その基準となる模範解答がなければどうしようもありません。
もしこのまま提出して、果たして大丈夫でしょうか。
そこで先輩が実際に内定をとったエントリーシートを使いましょう。 それと比較して何が足りないのか、どう書けばいいのかがわかれば、自ずと完成度が高まっていきます。
そこで、ワンキャリアの利用がおすすめです。
総合商社やインフラ企業、メーカー企業、外資系企業をはじめ、超一流企業からベンチャー企業まで年間3万件を超えるエントリーシートや面接体験談が収録されています。 あなたの志望企業の合格エントリーシートもほぼ見つかるサイトと言っていいでしょう。
また、合格ESだけでなく「締切間近のインターンシップ」「内定直結型のイベント」「一流企業の集まる合同説明会」など、 会員限定で参加できるイベントもすべて無料で利用できます。
ぜひ自分のエントリーシートの見直しのために、作成の参考のために手に入れておきたいですね。
著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
→Xのアカウントページ