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志望動機は【就活の軸との一致】熱意が伝わる書き方と例文

志望動機の書き方

 就職活動において、志望動機はあなたの熱意や価値観を企業に伝える重要なポイントです。 本記事では「就活の軸との一致」を軸に、夢の実現・企業規模・トップシェアなどを絡めた効果的な書き方と例文をご紹介します。



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志望動機が評価されるポイントとは?

ポイント就活の軸との一致

 就職活動において、志望動機が評価される最大のポイントは、「企業の社風と就活の軸がどれだけ一致しているか」です。 曖昧な志望動機や他社でも通用する内容では、熱意が伝わらず、不採用につながる可能性が高まります。

 企業が志望動機で見ている主なポイントは、以下の3つです。

 特に、企業の「規模が大きい」「業界トップシェア」といった特徴が、自分の目指すキャリアや夢と重なる場合、志望動機の説得力は大きく高まります。

 以下は、志望動機の浅いパターンと、軸との一致を示した良い例を比較した表です。

NG例(浅い志望動機)良い例(軸と一致)
御社は安定していると聞いたので、安心して働けると思いました。安定した基盤のもとで、長期的に成長しながら専門性を高めていきたいという軸に合致したため、志望しました。
トップシェアの企業だから魅力的だと思いました。トップシェア企業である貴社の環境で、自らも挑戦と成長を繰り返し、業界をリードする人材を目指したいと考えています。

 このように、自分の就活の軸を明確にしたうえで企業と結びつけることで、熱意と説得力を兼ね備えた志望動機に仕上がります。

 

就活の軸を明確にする方法

ポイント社風に合わせる

 「就活の軸」とは、あなたが企業選びにおいて重視している価値観や判断基準のことです。 これが明確になっていると、志望動機にも一貫性と説得力が生まれ、企業からの評価も高まります。

 就活の軸は人によって異なりますが、以下のような軸を設定する例がよく見られます。

 しかし、これだけでは軸として不十分です。企業の社風や文化との一致も非常に重要なポイントです。 単なる条件面ではなく、「この企業で自分らしく働けるか」を見極めることが、説得力ある志望動機につながります。

 以下は、実際の企業ごとの特徴と、それに合った就活の軸の例です。

企業名 特徴的な社風・文化 相性の良い就活の軸例 軸と社風のつなげ方(例)
SUBARU 「安心と愉しさ」を掲げたものづくり。ユーザー視点・現場重視の実直な社風 社会貢献/現場での成長/人に寄り添う価値提供 「人の命を守る車づくり」に共感し、社会に貢献できる製品開発に携わりたい
ソニー 自由闊達で創造性を重視。新しい価値を生み出す挑戦文化 挑戦志向/自己表現/革新的なものづくり 自分のアイデアを活かし、世界に影響を与える製品開発に挑戦したい
トヨタ自動車 改善・現地現物・チームワーク重視。長期視点の人材育成 着実な成長/チーム志向/地道な改善力の発揮 改善を積み重ねながら、チームで世界のモビリティを支える力を身につけたい

 このように、自分の就活の軸が企業の理念や文化と重なっていることを示すことで、志望動機により深い納得感とリアリティが生まれます。

 企業研究の際は、社風や働く人の声にも注目し、「この企業の環境だからこそ、自分の軸が活かせる」と語れる準備をしておきましょう。

 次の関連記事では就活の軸とは何かその例文を多数紹介しています。 まだ軸の設定が済んでいない場合、ぜひご覧ください。

 

就活の軸との一致を伝える4ステップ

 志望動機で差がつくのは、「就活の軸」と企業との一致をどれだけ深く、具体的に伝えられるかです。 以下の4ステップに沿って整理することで、納得感のある志望動機を作成できます。

 

ステップ1:就活の軸を明確にする

 まず、自分が大切にしている価値観や判断基準を言語化しましょう。

 例:「多くの人の暮らしを支える製品に関わりたい」「規模が大きい企業でインパクトのある仕事をしたい」

 

ステップ2:軸への本気度を証明する

 就活の軸が「理想」だけでなく、実体験に基づいたものだと証明することが大切です。

 軸が本物であることを裏付けることで、志望動機に信頼感が生まれます。

例1:「人の命を守る車づくり」に共感

 大学の自動車研究サークルで、自動運転技術に関する安全性の調査を行いました。 交通事故の事例を分析する中で、「車が正しく止まらなかった瞬間」がいかに命に直結するかを痛感。 その経験から、「単に便利なだけでなく、安全であることが技術の使命」だと考えるようになり、命を守る車づくりへの強い関心が芽生えました。

例2:世界に影響を与える製品開発

 留学先のインドで、水質汚染に悩む地域を訪問し、日本の浄水フィルターを紹介する学生プロジェクトに参加。 日本の製品がもたらす変化の大きさを目の当たりにし、「製品ひとつで人々の生活が大きく変わる」ことを実感。 以来、自分も世界に広がるモノづくりに関わりたいと考え、グローバル展開しているメーカーを志望するようになりました。

例3:チームで世界のモビリティを支える力を身につけたい

 全国レベルのロボコン大会にチームで出場し、役割分担と連携の重要性を学びました。 特に、トラブル時に自分が整備担当として冷静にリカバリーを主導した経験から、チームで成果を出す喜びを実感。 この経験を通じて、大規模なモビリティ社会を支えるには、一人ではなく仲間と連携する力が必要だと気づきました。

 以上のように、志望動機には「ガクチカ」の要素を入れる必要があります。 ガクチカについては次の関連記事で解説していますので、まだ作成できていない場合は併せてご覧ください。

 

ステップ3:企業の社風と照らし合わせる

 次に、その企業の社風や価値観が自分の軸と重なるかを具体的に確認しましょう。

 ここで「だからこそこの企業」という接点が見つかると、志望動機に一貫性が生まれます。

 

ステップ4:一致点に熱意と具体性を込めて言語化する

 最後に、自分の軸と企業の特徴が一致していることを、わかりやすく伝えましょう。

 「熱意」+「具体性」が揃えば、採用担当者に強く印象づける志望動機になります。

 「実現したい夢」は別途、「入社後に挑戦したいこと」というテーマで問われることが多いです。 予めそちらを作っておいて、その要約版を志望動機に取り入れる方法がおすすめです。 「挑戦したいこと」については、次の関連記事で解説しています。

 

就活の軸別・志望動機の例文集

 ここでは〈社風×就活の軸の一致〉を冒頭で示し、学生時代の経験→企業の特徴との関連→入社後に実現したい夢へと展開する“鉄板フォーマット”で例文を示します。

 

夢の実現を軸にした例文

 私の志望動機は、「AIで命を救う医療支援」という夢を実現できる環境が貴社にあると確信したためです。 就職活動では、技術によって人の命を守ることができる企業を軸に据えていました。 貴社は医療AI分野において先進的な取り組みを行っており、まさに私の目指す方向性と合致しています。

 大学院では、救急画像診断AIの研究に取り組み、現場医師の診断負担を軽減するためのアルゴリズム開発を進めました。 技術面だけでなく、実際の使用シーンを想定した運用提案まで行った経験があります。 さらに、医師との共同研究を通して「現場に根差した開発」の大切さも学びました。

 こうした経験と価値観を活かし、貴社のAI開発に参画することで、医療の質向上に貢献するとともに、将来的には世界中の病院で使われる診断支援システムを開発したいと考えています。

 

規模が大きい企業を軸にした例文

 私の志望動機は、スケールの大きな仕事に挑戦し、より多くの人々に影響を与えたいという就活の軸が、貴社の事業規模やミッションと一致しているからです。 特に私は、国内外で大規模なインフラやプロジェクトを展開する企業に強く惹かれてきました。

 学生時代は、国際学生フォーラムの運営スタッフとして、多国籍メンバーと共に企画・交渉・広報までを担いました。 異なる価値観の中で物事を進める難しさと、その先にある達成感を味わう中で、グローバルなフィールドで活躍したいという思いが一層強まりました

 貴社では、海外展開や多国籍チームによるプロジェクトが数多く進められており、自分の経験と価値観を活かせると感じています。 将来的には、国際開発案件に携わり、社会インフラを通して世界中の暮らしを支える仕事に貢献したいです。

 

トップシェア企業に惹かれる例文

 私の志望動機は、常に業界をリードし、社会に大きな影響を与える製品づくりに携わりたいという思いが、トップシェアを誇る貴社の姿勢と一致していると感じたからです。 私は「高品質な製品で世界を変える」という軸を持って企業選びを行ってきました。

 大学では、ユーザー体験を重視したVR音楽ゲームの開発に携わり、プレイ中の驚きや感動を設計することに注力しました。 その中で、感性やユーザーニーズに寄り添う開発の奥深さと楽しさを知り、「多くの人に選ばれる」ものづくりに魅力を感じました

 貴社の製品は国内外で高いシェアを誇ると同時に、ユーザーの期待を超える革新性を持っている点に大きく共感しています。 将来的には、製品開発の最前線でグローバル市場に挑戦し、業界を牽引する存在として成長したいと考えています。

 

自己成長・裁量重視の例文

 私の志望動機は、若いうちから裁量を持って挑戦できる環境に身を置き、自らの成長を加速させたいという軸が、貴社の企業風土と強く一致していると感じたからです。 特に、若手に大きな責任を任せる文化に魅力を感じています。

 学生時代には、IT系スタートアップでの長期インターンに参加し、新規営業戦略の立案から実行、改善まで一貫して任される経験を積みました。 結果として、受注率向上に貢献する施策を提案し、実績として残すことができました。この経験を通じて、自分の提案が結果を生む喜びと、挑戦することの重要性を学びました

 貴社では、社員一人ひとりの提案力や行動力がダイレクトに事業に影響する風土があると伺っています。 将来的には、新規事業開発に携わり、挑戦と成果のサイクルを回しながら、企業の成長と自己実現を両立させたいと考えています。

 

熱意が伝わる志望動機にするコツ

ポイント企業研究を反映する

 どれだけ立派な志望動機であっても、「他社でも言える内容」では採用担当者の心には響きません。 企業ごとの違いを踏まえ、「なぜこの企業でなければならないのか」という点を明確にすることが重要です。

 具体的には、次のようなものに触れ、企業独自の強みや魅力と自分の軸との一致を丁寧に伝えましょう。

 また、説明会やインターンなど、自分自身が実際に企業と接点を持った経験を盛り込むことで、志望動機にリアリティと説得力が加わります。 たとえば、

 「インターンで社員の主体性を重んじる文化に触れ、ここで働きたいという気持ちが強まった」

 といったエピソードがあると、熱意がより伝わりやすくなります。

 その企業に対して真剣に向き合っていることを具体的な言葉で示すことが、他の応募者との差別化につながります。 企業研究の深さや、自分の言葉で語る姿勢を大切にしましょう。

 また、次の関連記事ではMY就活ネット独自の企業研究を公開しています。 「企業の強みや特徴」などを解説していますので、志望動機作成の参考にしてください。

 

NG例と改善ポイント

 志望動機において、具体性が欠けている内容や他社でも通用する一般的な内容では、採用担当者に響きません。 以下に示すNGパターンと、それに対する改善例を参考に、もっと深い志望動機を作成しましょう。

NGパターン

❌「若いうちから裁量ある仕事に挑戦したい、自分を高め続けたい」

改善例

⭕「学生時代、チームのリーダーとしてプロジェクトを任され、困難な状況でも自らの判断で解決策を考え抜きました。その経験から、早期に裁量を持ち、自分自身の成長を実感できる環境が理想だと考え、貴社の若手社員への大きな信頼に強く魅力を感じています。」

NGの理由と改善点

 この表現は、一般的な志望動機であり、どの企業でも言える内容です。 具体性が不足しており、採用担当者が求める「なぜその企業でその軸を実現したいのか」という観点が抜けています。

 この内容に、実際に自分が経験したエピソードや企業が提供する具体的な機会(若手社員への信頼や責任を早期に任せる制度)を絡めることで、志望動機に具体性と説得力を持たせることができます。 実際に自分がその企業でどのように成長したいのかを具体的に言及することが重要です。

NGパターン

❌「社会課題の解決や人々の生活向上に貢献したい」

改善例

⭕「私の研究で取り組んできた環境問題の解決策を、貴社が展開する再生可能エネルギー事業に応用できると考えています。社会課題の解決を目指す貴社の取り組みに貢献したいという強い思いがあり、貴社での仕事を通じて具体的な成果を上げていきたいと考えています。」

NGの理由と改善点

 この表現は非常に広く、抽象的です。 志望動機としては理想的に聞こえますが、具体的な企業や役割に結びつけることができていないため、応募先企業の特徴や自分の適性に対する理解が不足している印象を与えます。

 具体的な社会課題を取り上げ、その課題に対して企業がどのように貢献しているか、そして自分がその課題解決にどのように貢献できるかを示すことが求められます。 たとえば、自分の研究やインターンで得た経験を元に、企業の取り組みとの関連性を明確にすることが重要です。

NGパターン

❌「長く安心して働ける基盤がある会社を選びたい」

改善例

⭕「貴社の安定した成長基盤の中で、社員一人ひとりの成長が重視される点に共感しています。特に、自己成長をサポートする制度が充実しており、長期的に貢献できる環境だと感じています。」

NGの理由と改善点

 この表現は、応募者が企業の安定性を重視していることは伝わりますが、企業が提供する魅力や自分のキャリア目標とは明確に結びついていません。 安定を重視するだけでは、企業の成長や挑戦への意欲が不足しているように見えてしまいます。

 安定性を重視する場合でも、その企業がどのように自分の成長をサポートしているのか、または自分の成長とどのように一致するのかを説明することが重要です。 企業の制度やサポートに言及し、長期的に貢献できる環境が整っている点を強調することが改善のポイントです。

NGパターン

❌「トップシェアや高い実績を誇る企業で働きたい」

改善例

⭕「貴社が業界でトップシェアを誇る理由は、常に顧客のニーズに応え続ける姿勢と、技術革新に力を入れているからだと感じています。私自身、貴社のイノベーションの一端を担い、さらに業界のリーダーとして成長していきたいと考えています。」

NGの理由と改善点

 トップシェアや高い実績を誇る企業で働きたいという表現は、多くの企業に当てはまる一般的な動機です。 どの企業でも言えることであり、その企業に特有の魅力や、応募者がその企業に惹かれた具体的な理由が不足しています。

 単に企業の規模や実績を挙げるのではなく、その企業がなぜトップシェアを誇るのかどのような取り組みがその成功に繋がっているのかを具体的に言及することが大切です。 また、自分がその企業でどのように貢献できるかを明確に示すことが、より説得力を持たせることにつながります。

まとめ:就活の軸が一貫していることが最大の武器

 就活の軸をしっかりと定め、それを言語化することで、自分の強みを明確に伝えることができます。 さらに、その軸を企業の強みや特徴とつなげることで、志望動機に説得力を持たせることが可能です。

 熱意を込めた志望動機は、面接官の心を動かし、あなたがその企業で活躍したいという真剣な思いを伝える大きな武器になります。 軸をしっかりと意識し、自分の思いを具体的に表現することで、他の応募者と差をつけることができるでしょう。

 「夢の実現」「規模の大きさ」「トップシェア」といったキーワードは、どれも強力な志望動機の一部として使えます。 しかし、これらをただ並べるだけでは、浅い志望動機に見えてしまうことも。重要なのは、これらの要素が自分の就活の軸とどれだけ一致しているかを示すことです。 軸との一致を意識することで、これらのキーワードも説得力を持つ武器として活用することができます。


 また、MY就活ネットではES全体について、165社の深掘り質問を分析し、それに対応した書き方を解説しています。 説得力あるESを作成できるようになりますので、ぜひ参考にしてください。

プロフィール写真

著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。大阪大学法学部卒。13卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、12年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ




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