【三井倉庫の就職】難易度・選考に役立つ「強み」を解説!
会社名 | 就職難易度 |
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三井倉庫 | 低め 2.0 / 5.0 |
売上高 | |
2605億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
790万円 | 祝日週は土曜出勤 |
採用人数 | 初任給 |
総合職:35人程度 | 学部卒:260,000円 院卒:262,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:三井倉庫|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 4月 |
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三井倉庫の選考フローは次の通りで、4月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 録画面接1回
- 集団面接1回
- 個人面接1回
- 内々定
ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →三井倉庫の採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 低め |
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三井倉庫の就職難易度は低めです。 応募数は440通で、採用倍率は約13倍です。学歴フィルターはないと考えられ、採用大学は旧帝大から地方私立大まで幅広いです。
インターン優遇 | あり |
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同社はインターンシップ参加者優遇の早期選考を実施しており、 その場合は選考開始が2月になり、3月には内々定に至ります。録画面接含めて3回という面接回数は変わりません。
財閥倉庫は各社ともほぼ同様のビジネスを手掛けているため、会社間の比較が非常に困難です。 「社風への共感」を理由にするしかないのですが、それに説得力を出すためには「インターン」「OB訪問」のどちらかは必要になります。 ゆえに、志望度が高ければぜひインターンに参加しましょう。
三井倉庫に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。 また海運業界と併願されがちなため、高スコアなライバルがごろごろいます。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接回数 | 3回 |
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三井倉庫の面接は、録画面接1回、集団面接1回、個人面接1回の計3回です。 質問内容は次の通りです。
- 部活やサークル活動について
- 趣味について
- 自己PR(→自己PRは何を答えればいい?|1000文字分の例文で解説!)
- 学生時代力を入れたこと(→学生時代頑張ったこと)
- 物流業界を志望する理由
- 三井倉庫を選ぶ理由(→なぜこの会社を選んだのか)
- 他社の選考状況
同社では部活・サークル・趣味などパーソナリティに関する質問からスタートし、その後ガクチカの深掘りがされます。 「就職活動の軸」を用意し、「軸の実現のため」という視点でガクチカを用意しておきましょう。 例えば「価値創造での社会貢献」という軸なら、「ゲーム制作」「イラスト制作」などのエピソードを使います。
志望動機も同様で、「軸の実現に最適な社風だと思ったため」という風に、「軸の実現」で回答を統一することで、説得力を高められます。
同社では、選考開始が遅めで4月にES提出・WEBテストが開始されます。 面接は書類選考の早かった人から随時行われます。
一次面接は録画による選考で結果の通知は1週間程度かかります。二次面接以降は対面になり、結果も即日通知されるようです。 意思確認程度と言われがちな最終面接ですが、しっかり選考して落ちる場合も十分あるので注意しましょう。
また、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。 この他「立ち振る舞い方」「うまい回答方法」など面接のコツを次の関連記事で解説しています。
エントリーシート
ES設問 | 2本 |
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三井倉庫のエントリーシートは、「学生時代力を入れたこと」「自己PR」の2本です。
1つ目は「学生時代頑張ったこと」で、2つ目は「長所とそれを裏付けるエピソード」です。 エピソードはガクチカと被ってもよいのですが、長所の選び方にはなるべく「就職活動の軸」と関連するものがよいでしょう。 これについて詳しくは、長所と短所の一覧|「おっ!」と思わせる回答例で解説しています。
ESでは問われませんが、「なぜ倉庫業界なのか」「なぜ三井倉庫なのか」は面接で必ず問われますので、志望動機の準備が必要です。 しかし倉庫業界は各社同じ事業に取り組んでいる上に、付加価値向上の方針・倉庫跡地の不動産活用・今後の方針、 さらには経営理念に至るまでことごとく似通っています。
そこでインターンシップや同社開催のイベントに積極的に参加し、社員に「社風」に関する質問をしましょう。 これをもって「肌で感じた社風」を志望動機に取り込むことができます。
それができなかった場合は、採用ページのプロジェクトや社員紹介などを熟読し、 会社には何を目指す社風があるのかをじっくり研究し、志望動機に絡めていきましょう。
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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三井倉庫の志望動機の例文と書き方を解説します。まず、例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、効率化を追求する貴社の社風に共感したからです。
学生時代、私はゲーム制作プロジェクトに携わり、プロジェクト進行の効率化を目指してタスク管理システムを導入し、開発チーム内の作業分担と進行状況を「見える化」する取り組みを行いました。 この結果、作業の重複や遅延を防ぎ、スムーズにプロジェクトを完遂することができました。 この経験を通じて、効率的な運営体制の構築が成果に直結することを実感しました。
貴社は、物流や倉庫業務において高度な効率化を実現し、顧客にとって最適なサービスを提供されています。 また、DXの推進や新たな物流ソリューションの開発など、常に先進的な取り組みを続ける姿勢に強く惹かれました。
私は、学生時代に培った問題解決力や効率化への意識を活かし、貴社の物流サービスのさらなる向上に貢献したいと考えています。 そして、貴社の一員として、社会や顧客のニーズに応える物流インフラを支えることで、企業と社会の発展に寄与したいと思っています。
この志望動機は、「効率化」という明確な軸を中心に据え、学生時代の経験と三井倉庫の企業姿勢を効果的に結び付けており、論理的で実践的な構成となっています。
- 冒頭:価値観と社風の一致
冒頭では、三井倉庫の「効率化を追求する社風」に共感したという明確な志望理由を提示しており、応募者の価値観と企業文化の親和性が伝わります。抽象的になりがちな冒頭において、軸が明確である点は好印象です。 - 経験:効率化の具体的実践
学生時代に行った「タスク管理システムの導入」「見える化による重複・遅延の防止」といった具体的なアクションが記載されており、効率化の重要性を行動を通じて理解した姿勢が表れています。 単なる結果ではなく、仕組みの工夫にまで言及しているため、実務に近い発想力が感じられます。 - 企業理解:DXや物流ソリューションへの関心
三井倉庫の「高度な効率化」「DXの推進」「物流ソリューションの開発」といった実際の取り組みに着目している点が、企業研究の深さを裏付けています。特に、単に物流企業として見るのではなく、変革を追求する企業として捉えている姿勢が差別化ポイントです。 - 将来像:自分の強みと企業貢献
経験で培った「問題解決力」「効率化への意識」を、三井倉庫の業務改善やサービス向上に活かしたいという意欲が明確です。最後の一文では、「企業と社会の発展」というミクロ(業務)とマクロ(社会貢献)をつなぐ視座が加わっており、志の高さがうかがえます。
全体としてこの志望動機は、「効率化」という切り口で一貫性を持たせつつ、自身の経験・企業理解・将来の貢献意欲まで網羅的に表現されている点が優れています。 ロジカルでありながら熱意も感じられる内容で、実務への適応力と当事者意識の高さが読み取れる構成となっています。
三井倉庫の強み
社風 | 効率化を求める社風 |
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三井倉庫の強みは、効率化を求める社風です。 物流で大切なことは「必要なものが必要な数だけ即座に手に入る」ことです。 効率化を推進する同社は、物流の最適化によく合った社風を持っていると言えます。
同社は、中期経営計画で次のように定めています。
- 統合ソリューションサービスの拡大
- サステナビリティ対応ビジネスの拡大
- 業際の深掘
- 標準化の全社浸透
- 業務品質の向上
- オペレーションのローコスト化
1~3は高付加価値化に関するもので、「物流の最適化」「高付加価値の分野の取り扱い強化」の他、 環境・労働・災害など「サステナビリティ」に配慮することで顧客がバッシングを受けない安心感を提供します。
注目すべきは4~6で、主にデジタル化・効率化の話です。 これは「コスト削減」ですが、1~3が「どの会社でもやっていること」なのに対して、 効率を求める部分は志望動機が書きやすいポイントですね。
主要取引先
三井倉庫の主要取引先は、メーカーや商社です。
実はメーカーは、売れ行きに関わらず一定数量の商品を製造し続けなければなりません。 「売り切れ」を出してはならないこともありますが、「今週は売れないから/売れるから」と従業員を減らしたり増やしたりするのは容易でなく、 彼らに給料を支払うためには、工場を止めるわけにはいかないからです。
こうして積みあがった在庫を保管するスペースは必ず必要になります。 特に冷凍食品など特別な設備が必要な製品の場合は、倉庫会社に頼むしかありません。
同様に商社も「顧客の注文に即座に対応できる」必要がありますから、 メーカーから調達した商品を、物流機能の強い倉庫会社に預けておくのです。
競合他社
三井倉庫の競合他社は、次の4社が挙げられます。
これらの企業はどこも同じ事業を行っており、倉庫・港湾荷揚げ・輸送ルートの手配にとどまらず倉庫跡地活用まで、ことごとく同じです。 財閥倉庫は財閥グループ企業という強力な固定客がいますが、 近年はコンプライアンスの重視の傾向もあり、必ずしも財閥グループであることが強みにならない時代に突入しています。
(『グループ企業だから』という倉庫選定は価格面を重視しないことにつながり、 会社の利益を損なう=株主への裏切り行為になってしまうためです。)
そのため物流機能を強化して自社の魅力を高めていく必要があるのですが、 やはりどこも同じことをしていますので、就活生が事業内容を比較するのは困難を極めます。 志望動機を「社風」におくしかないのは、こういう事情があるためです。
倉庫業界の仕事内容・残業や休日についてなどの比較は、次の関連記事で解説しています。
弱み
三井倉庫の弱みは、物流革命です。
物流機能を重視しているのは財閥倉庫だけでなく、商社はもちろんのこと、Amazonや楽天などの通販事業者、 大規模小売業、自社でトラック網を有する陸運業界もあります。 また近年ではトラックの自動運転などもあり、IT企業すらライバルになりえます。
現在はまだ「倉庫も物流機能もある」ことでその地位を維持していますが、 倉庫自体は誰でも建設できるものな上に、AI化・IT化で物流に革命が起きる場合に備えて、 財閥倉庫もIT投資が必要な時代に突入しています。
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