勝ち組【りそな銀行の就活】難易度や志望動機など選考対策!
会社名 | 就職難易度 |
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りそな銀行 | 低い 1.0 / 5.0 |
売上高 | |
6505億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
887万円 | 122日 |
採用人数 | 初任給 |
600人程度 | 学部卒:280,000円 院卒:280,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:りそな銀行|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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りそな銀行の選考フローは次の通りで、通常選考は3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 面接3回
- 内々定
インターン参加者向けの早期選考があり、その場合は1月開始です。 ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →りそな銀行の採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 低い |
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りそな銀行の就活難易度は低いです。 採用倍率は7倍程度で、学歴フィルターはありません。 採用大学が旧帝大から地方の女子大まで幅広いためです。
低倍率とはいえ、油断は禁物です。エントリーシートをしっかり作り込んで臨みましょう。
インターン優遇 | あり |
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インターン優遇の早期選考があります。その場合、選考開始が1月に前倒しされます。 「リクルーター面接2回→最終面接」という選考フローに変わりますが、三菱UFJ・三井住友・みずほの各行のリクルーターとは異なり、 しっかり選考されて落ちる場合もあるため注意しましょう。
ゆえに、結局「面接計3回」なのは変わりません。
→リクルーター面接は選考関係ある!|逆質問リストと聞かれること
また、同行に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、 とはいえ今後の人口減少を考えると海外展開を再開するほかなく、海外異動の可能性もあります。 その時のために備えて英語への意欲は示さなければなりませんので、スコアが低くても受験はしておきましょう。
また、MY就活ネットでは安易な銀行就職はおすすめしていません。 理由は次の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
面接
面接回数 | 3回 |
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りそな銀行の面接は、3回実施されます。質問内容は次の通りです。
- 就職活動の軸
- 学生時代に力を入れたこと
- 強みや弱みについて
- 他にどこの業界を見ているのか
- なぜ金融業界か
- なぜりそな銀行か
- 周囲からどんな人だと言われるか
- 他社の選考状況
質問回答は、「就職活動の軸」ですべて統一しましょう。 ガクチカは「軸の実現のために取り組んだこと」、強みや弱みは「軸に役立つもの・邪魔になるもの」 志望動機も「軸と社風が一致しているため」もしくは「社風に共感したため」となります。
こうすることで話に一貫性が生まれ、「就職活動の軸」から「入行後挑戦したいこと」まで一連のストーリーとして話すことができます。
特に「なぜ金融業界か」「なぜりそな銀行か」は必ず問われる定番質問です。 前者については「メガバンクへの就職|どこがいい?4行の比較・就職難易度を解説」の記事で、 後者については次の項目で例文付きで解説します。
志望動機の結論は「社風への共感」とすることがおすすめです。 中期経営計画や採用サイトを読み、またインターンシップや会社説明会などを利用して社員と接触し、 「社風」に関する質問をしておくことで「実際に肌で感じた社風」を話すことができ、説得力が高いためです。
エントリーシート
ES設問 | 3本 |
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りそな銀行のエントリーシートは、次の3本が問われます。
- 志望コースを選んだ理由
- 「私の誇れる実績」について簡潔に
- 「私の誇れる実績」について、そこに至るまでの行動
先にも触れましたが、「就職活動の軸」で内容を統一し、志望動機に説得力を持たせましょう。 例えば私の場合、「ソリューションコース」を選んで次のように回答します。
就職活動の軸 | 持続可能な産業育成がしたい。そう思ったきっかけは、イラスト制作の経験の中で、有名イラストレーターが解説動画などを通じて技術の承継をしてくれていること、レオナルドダヴィンチの技術が未だ活きていることなどに感動を覚えたため。 →【就活の軸】金融志望の例文18選|銀行の種類別おすすめ! |
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ガクチカ | イラスト制作の経験。SNSでのフォロワー数1000人を目標に設定し、作業仲間を集めて切磋琢磨しながら取り組んだ。 →【例文】学生時代頑張ったことの書き方|面接の定番質問に対応! |
行動 | 流行のコンテンツや絵柄について市場調査をし、人気イラストレーターの教えを実践した。途中で作業仲間と意見対立という困難が発生したが、市場調査のデータを元に最適解の選択へと誘導した。この際、反対意見にも共感を示し衝突を防止することを意識した。 |
コースの選択理由 | ソリューションコースを選択した理由は、中小企業の持続可能性に危機感を持っているため。事業承継が行われず、技術が失われるのは社会的損失だと考えている。イラスト制作の経験から技術承継の大切さを知っている私は、この問題を解決する使命があると考えた。 |
以上のように「持続可能な産業育成」という観点で内容を統一することで、それに対する本気度がアピールできます。 同行の強みは「有力中小企業の顧客基盤」にあり、また「事業承継」や「M&A」を重視する姿勢を見せています。 そこで、中小企業に注目した「産業育成」をテーマにすると、説得力が出せます。
このようにES全体を統一することを、MY就活ネットでは「ESのストーリー化」と呼んでいます。 詳しい書き方は次の関連記事で解説していますので、併せてご覧ください。
→【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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りそな銀行の志望動機について、例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。
私が貴行を志望する理由は、中小企業にフォーカスした産業育成を重視する姿勢に共感したからです。
学生時代、私はイラスト制作に取り組み、技術の承継とその重要性を学びました。 この経験を通じて、事業承継やM&Aがいかに重要であるかを実感し、将来的には持続可能な産業育成に貢献したいと強く思うようになりました。
貴行が中小企業向けの事業承継やM&Aに注力しており、産業育成に貢献している点に魅力を感じています。 また、デジタル技術を活用した新たな金融サービスの提供にも積極的であり、地域社会と共に成長を目指す姿勢に共感しました。
私は、学生時代に培った地域と技術への理解を活かし、貴行の一員として、事業承継やM&Aを通じて持続可能な産業育成に貢献したいと考えています。
この志望動機は、りそな銀行の中小企業支援や産業育成への姿勢に対する共感を軸に構成されており、自身の経験と企業の取組を丁寧に結びつけている点が特徴です。 特に「技術の承継」から「事業承継」への着眼点がユニークです。
- 冒頭:企業姿勢への共感
りそな銀行が中小企業に注力し、産業育成に積極的である点を志望理由の核としています。地域経済の土台を支えるという銀行の社会的役割に対し、深い理解が示されています。 - 原体験:イラスト制作を通じた承継の気づき
一見金融とは遠く見えるイラスト制作の体験ですが、技術承継の重要性を実感したという視点がユニークです。この経験を「事業承継」「M&A」への関心にうまくつなげており、自己の背景と志望理由の橋渡しとして有効に機能しています。 - 企業理解:りそな銀行の事業領域への関心
事業承継やM&Aへの注力、さらにデジタル技術によるサービス展開といったりそな銀行の強みを具体的に挙げています。表面的な理解にとどまらず、実際の取り組みまで踏み込んで言及している点が好印象です。 - 貢献意欲:自身の強みと将来像の提示
「地域と技術への理解」という自己資産を提示し、それをどう貢献に活かすかを明言しています。持続可能な産業育成というビジョンを明確に掲げており、企業の方向性と自分の成長目標が一致していることが伝わります。
全体として、地に足のついた地域貢献意識と、実体験に基づいた説得力ある志望動機となっています。専門性を深めたいという意志もにじみ出ており、りそな銀行の求める人材像と重なる点が多い内容です。
以上のように、志望動機は「就活の軸との一致」を結論に組み立てることが効果的です。 詳しい書き方については次の関連記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
りそな銀行の強み・特徴
強み | 中小企業の顧客基盤 |
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りそな銀行の強みは、大企業から中小企業までを顧客として抱える点です。
メガバンクは大企業を中心に顧客をもっており、りそな銀行本体はそれと同様です。 ですが、「埼玉りそな銀行」の他、「近畿大阪銀行」「関西アーバン銀行」「みなと銀行」の3行を傘下に持ち、 中小企業をも顧客として抱えているのです。
メガバンクで唯一、銀行内に信託銀行部門を持っているため、 大企業と中小企業の間の「相続・事業継承」などでも強みを発揮できます。
特に近年では中小企業オーナーの高齢化が進み、オーナー死亡時に会社も一緒につぶれてしまうなど、 「会社の相続」の問題が噴出しています。りそな銀行は信託業務でこれに取り組み、 中小企業の永続性で強みを発揮しています。
もう1つの強みとして、他行が経費削減で店舗を縮小する一方で、 りそな銀行は個人向け店舗を増やしているという、独自の成長戦略を描いています。
従来型の大きな店舗とは異なり、住宅ローンや資産運用の相談に特化しています。 現金を置いていないため重装備の防犯対策をする必要もなく、 かつ平日昼間に限られていた窓口での対面の機会を増やすことで、窓口の販売実績が増加しています。
もともと銀行の窓口に来れなかった層が、りそなの個人向け店舗を訪れるという、 埋もれていた顧客を獲得している点は、りそな銀行の大きな魅力です。
そして、もう1つりそな銀行が重要視しているのが「リテール部門」です。 リテール部門は簡単に言えば「経営コンサルティング」です。 企業がもっと儲かるように、経営コンサルティングと融資を組み合わせて成長させる部門です。
地銀などでは「ビジネスマッチング」が行われ、銀行が代わりにお客さんを探してくれるサービスが流行しています。 りそな銀行ではさらに経営コンサルティングを行うことで、相手先企業を成長させ、 もっとお金を借りてくれるようにするという部門があるのです。
『りそな銀行』と『埼玉りそな銀行』の違い
都銀と地銀が1つのグループになった銀行!
りそなグループにはりそな銀行と埼玉りそな銀行の2行があり、 名前が似ていて「どう違うのか」が気になる方も多いと思います。
結論から言うと、りそな銀行は都市銀行、埼玉りそな銀行は地方銀行だという違いです。
母体の1つ旧大和銀行はもともと都市銀行でしたが、旧あさひ銀行は母体が埼玉銀行という地方銀行だったため、埼玉りそな銀行のほうが若干規模が小さめです。
埼玉りそな銀行(旧あさひ銀行)はもともと埼玉銀行だったという経緯から埼玉県の指定金融機関となっており、 地銀ならではの地方の有力企業を顧客として抱えており、りそなグループ内でも最も成績がよい銀行です。
よくある勘違いが「『埼玉りそな銀行』は『りそな銀行』から独立した、切り離された」というものですが、 生まれつき別の銀行だったということを覚えておいてください。
ちなみに採用選考ではグループ採用となっており、りそなホールディングスで採用された後、 『りそな銀行』『埼玉りそな銀行』それぞれに配属される形になっています。
主要取引先
りそな銀行の主要取引先は、中小企業と一般消費者です。 特に製造業や不動産業が多めではありますが、基本的に「お金を必要としているあらゆる会社、個人」を相手にします。
同行はメガバンクに数えられたり、除外されたりする曖昧な立ち位置ですが、 顧客層は中小企業、特に埼玉の顧客が多く、また個人の顧客もその企業の社員たちです。 ゆえにビジネスの面で見ると、地銀の性格が強いと思われます。
利益で見てみると、法人向けで3000億円、個人向けで2000億円の利益を出しており、個人向けの重要性が高いと言えます。 前述の「個人向け店舗を増やしている」ことからも推察できますね。
競合他社
りそな銀行の競合他社は、まず三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行のメガバンク3行があげられます。
銀行として儲かるのはやはり、借りてくれる金額の大きい大企業です。 メガバンクは利益の半分以上を大企業向けビジネスで稼いでいるのですが、 りそな銀行にとって大企業は、すでに他のメガバンクが開拓済みで横やりを入れられない状況です。
そこで銀行ビジネスの原点に立ち返り、中小企業の成長を支援するという方向を目指すのですが、 優位性があるのは埼玉県だけで、他の地域はその地元の地方銀行がすでに顧客を開拓済みです。 加えて企業融資では商工中金や日本政策公庫もあり、またりそなができることはメガバンクもできるため、苦戦を強いられます。
ですが、りそなグループには「埼玉りそな銀行」に加え「関西みらいフィナンシャルグループ」という強力な子会社があります。 他のメガバンクと異なり、中小企業との接点が多いのです。
当然、規模を活かしたビジネスマッチング、規模を活かした低金利融資で勝負をしかけていくことになるでしょう。 しかし、中小企業にとっては「またバブルの時のように引きはがしにあうのではないか」という不安もありますし、 「今まで一緒に頑張ってきた地銀と付き合っているほうが景気の悪い時にも支援してもらえるのではないか」という期待もあります。
また、メガバンク4行についての比較、業界の抱える問題、金融業界への志望動機などについて、次の関連記事にまとめました。 志望先を決定する際にぜひ、ご覧ください。
→メガバンクへの就職|どこがいい?4行の比較・就職難易度を解説!
弱み
弱み | 大企業の顧客が少ない |
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りそな銀行の弱みは、大企業向けサービスに弱いという点です。
メガバンク3行は大企業向けに、株式や債券を通じた資金調達の支援、 M&Aアドバイザー・財務ソリューションなどの手厚い経営支援などを行い、関係を強固なものにしています。 しかし、りそな銀行は大企業とのつながりが薄く、このような稼ぎ方ができないというのが実情です。
とはいえ、地銀に比べると預金残高が非常に多く、資金需要にこたえる余力は十分にあります。 今後はどうやって各地域の地銀の牙城を砕いていくかが課題です。