勝ち組【三菱UFJ銀行への就職】難易度/志望動機などを解説
会社名 | 就職難易度 |
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三菱UFJ銀行 | 低い |
売上高 | |
8兆4847億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
812万円 | 日数言及なし |
採用人数 | 初任給 |
530人程度 | 学部卒:300,000円 院卒:310,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:三菱UFJ銀行|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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三菱UFJ銀行の選考フローは次の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 面接3回
- 内々定
インターン参加者向けの早期選考があるという情報がありますが、一方でリクルーター面接はありません。 ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →三菱UFJ銀行の採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 低い |
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三菱UFJ銀行の就職難易度は低いです。 採用倍率は10倍程度と考えられ、学歴フィルターはありません。 採用大学は旧帝大から地方の私立大学まで多岐にわたります。一方で「東洋経済オンラインの就職人気ランキング」で13位につけるなど、就職人気は高めです。
三菱UFJ銀行に必要なTOEICスコアは明示されていません。 しかし、現在は海外業務が増えており、仕事上で英語が必要になってきます。 そこで英語への意欲を示すため、TOEICを受験して「スコアの低さに驚き、現在勉強中です」と言えるようにしておきましょう。
また、MY就活ネットでは安易な銀行就職はおすすめしていません。 理由は次の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
早期選考
インターン優遇 | あり |
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三菱UFJ銀行では、インターン参加者優遇の早期選考があります。
インターン終了後の秋よりリクルーターがつきます。面談は基本的にすべてオンラインで実施されます。 内容は「学生からの逆質問」がメインで、また本選考のES提出前であることから、 選考というよりは「選考で有利になるためのサポート」です。
ここで志望度が高いことを伝え、「ガクチカ」や「志望動機」など想定されるES内容を予め準備し、リクルーターに披露しましょう。 「修正すべきポイント」「補強すべき部分」などを教えてもらえる上に、 社員と接触したことで「実際に感じた社風」を志望動機に取り入れることができます。
その後、ES提出が早めに案内され、年内に面接が開始され、1月中には内々定が出るというスケジュール感です。
面接
面接回数 | 3回 |
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三菱UFJ銀行の面接は、3回行われます。面接では次のような質問がされます。
- 就職活動の軸
- 人生のターニングポイント
- 学生時代頑張ったこと
- 強みと弱みについて
- 入社後挑戦したいこと
- なぜ金融業界なのか
- なぜ三菱UFJ銀行なのか
これらの質問は、「就職活動の軸」を明確にし、志望動機を「社風への共感」「富裕層ビジネスへの関心」から逆算して準備すると説得力が高まります。
特に「なぜ金融業界なのか」「なぜ三菱UFJ銀行なのか」は定番かつ重要です。 最近注力しているウェルネスマネジメント(富裕層向け資産運用)など、具体的な事業名を挙げて語れると評価されやすくなります。
また、面接では「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。三菱UFJ銀行は伝統ある企業ですが、若手にはチャレンジ精神とエネルギーも求めています。 緊張して話せないときは、「第一志望なので緊張しています」と素直に伝えることで好印象を与えることができます。
さらに、プライベートバンキングや富裕層ビジネスへの適性を意識し、「誠実で信頼感のある受け答え」や「数字や論理に強い点」もアピールするとよいでしょう。
エントリーシート
ES設問 | 5本 |
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三菱UFJ銀行のエントリーシートは、次の5本が課されます。
- 学生時代力を入れたことと、具体的な行動
- 当行を志望した理由
- どのような幼少期を過ごしたか
- 中学時代に力を入れたこと
- 高校時代に力を入れたこと
1つ目は「学生時代頑張ったこと」で詳しく解説しています。 これについては「就職活動の軸」を前提に、その実現のために取り組んだことを書きます。 例えば軸が「価値創造」なら「ゲーム制作」、「持続可能社会の実現」なら「災害復興ボランティア」のように関連性の高いものを選びます。
2つ目については「なぜこの会社を選んだのか」の他、次の項目で例文付きで解説します。 こちらは「就職活動の軸と社風の一致」または「社風への共感」を結論とします。 ここから逆算して、「同行と同じ思いを抱くようになったきっかけ」や「その思いへの本気度」を他の各項目で証明します。
3つ目は「軸に関連のある遊び」などを書くとよいでしょう。 私の場合、「ブロックや積み木などで建物をつくって遊んでいました。当時から『創造的』であったと思います。」というように書きます。
4つ目も同様です。大学の「ガクチカ」や「志望動機」につながるように、エピソードを選びましょう。 私の場合は「プログラミングに興味を持ち、様々な言語に挑戦しました。ゲームがつくりたくて、スクリプトをもらって改造して遊んでいました。」 という風に答えます。
5つ目も同様です。「高校時代は『自動化』に興味を持って、マウスやキーボードの操作を自動化するプログラムを組むなどしていました。」 というように、一貫性を持たせます。
以上を志望動機につなげるのですが、「持続可能社会」であれば「プログラミングを通じて、何事も『仕組み』が重要であることを学んできました。 ただ環境保護を叫ぶのではなく、保護につながるビジネスを支援することが最も持続可能社会につながります。」とできます。
「取り組み内容が事業内容に合致している」ことよりも「取り組みから何を学んだか」を重視するとよいでしょう。
このように、ES全体を「就職活動の軸」で統一することで、話に一貫性が生まれます。 MY就活ネットではこれを「ESのストーリー化」と呼んでいます。 詳しいやり方は「【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!」の記事で解説しています。
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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三菱UFJ銀行の志望動機の例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。
私が貴行を志望する理由は、「世界に選ばれる、信頼のグローバル金融グループ」という理念に深く共感したからです。
学生時代、私は災害復興ボランティアに参加し、地域の再建に向けた活動を通じて、人々に寄り添いながら課題解決に取り組むことの大切さを学びました。 この経験を通じて、金融を通じて社会に貢献する仕事に携わりたいという思いが芽生えました。
貴行が国内外に広がるネットワークと多様な金融サービスを通じて、企業の成長支援や地域社会の活性化に貢献している点に大きな魅力を感じています。 また、デジタル化を推進し、新しい価値を創造する姿勢にも共感しました。
私は、ボランティア活動で培った共感力や行動力を活かし、地域や企業の課題解決に貢献したいと考えています。 貴行の一員として、金融サービスを通じて人々の生活や経済活動を支えるとともに、持続可能な社会の実現に寄与していきたいです。
この志望動機は、三菱UFJ銀行の掲げるグローバルな理念に対する共感を起点に、学生時代の実体験と将来的な貢献意欲を結びつけた構成です。 特に、「社会貢献」や「グローバル展開」といったキーワードが効果的に盛り込まれています。
- 志望理由:グローバル金融グループの理念に共感
「世界に選ばれる、信頼のグローバル金融グループ」という企業理念に共鳴し、それが志望理由の中核になっています。企業の方向性と自分の価値観の一致を冒頭で明確に伝えており、導入としての説得力があります。 - 自己経験:災害復興ボランティアによる社会貢献意識の芽生え
地域再建という社会的テーマに関わった経験が、金融業界を志す動機につながっています。自らの行動に基づいたエピソードであり、「人々に寄り添う姿勢」や「課題解決への姿勢」が具体的に伝わります。 - 企業理解:国内外ネットワークと多様な金融サービスへの関心
三菱UFJ銀行が持つスケールや強み(ネットワーク・サービスの多様性)を具体的に挙げている点が好印象です。ただ単に大手だから選ぶのではなく、「地域社会への貢献」「企業支援」といった視点で志望している点が際立っています。 - 自己PRと貢献意欲:共感力と行動力の活用
ボランティア経験から得た力を金融業務にどう活かすかが明確に書かれており、将来的に地域・企業への支援を通じて社会全体に貢献するという意欲も伝わってきます。個人の強みと企業のミッションが自然に接続されています。
全体を通じて、理念共感→自己経験→企業理解→貢献意欲という流れが整理されており、読みやすく説得力のある志望動機に仕上がっています。 社会貢献とグローバル視点を両立して語れている点が、三菱UFJ銀行の特徴と合致しています。
以上のように、志望動機は「就活の軸との一致」を結論に組み立てることが効果的です。 詳しい書き方については次の関連記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
三菱UFJ銀行の強み
強み | 富裕層ビジネス |
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三菱UFJ銀行の強みは、国内最大の顧客基盤と豊富な海外拠点にあります。 かつてはバブル崩壊後にこれらの強みを十分に活かせていませんでしたが、近年では有望な新規事業を開始し、注目を集めています。
新たな注力事業「ウェルネスマネジメント」
三菱UFJ銀行が近年注力しているのがウェルネスマネジメントです。 これはプライベートバンキングとしても知られ、スイスなど欧州を中心に発展した富裕層向け資産運用サービスです。
- 対象顧客:1人あたり5,000万円~1億円以上の資産を保有する富裕層
- サービス内容:個別にポートフォリオを構築し、運用代行
- 利益モデル:高いリターンとともに、手数料収入を得る
この分野は、投資銀行や海外の証券会社では一般的なビジネスです。高額資産を扱うため、専門性が高く利益性も大きいのが特徴です。
社員からの人気も高い「プライベートバンキング部門」
プライベートバンキング部門は社員にとって憧れの部署であり、多くの社員がその部門での勤務を希望しています。
海外大手との比較と差別化要因
以下のような海外の有力投資銀行もこの分野で知られています。
- UBS
- モルガンスタンレー
- クレディスイス
- ゴールドマンサックス
しかしながら、これらの企業は日本市場で顧客基盤を持たないため、事業展開に苦戦しています。
三菱UFJ銀行の優位性と提携戦略
三菱UFJ銀行は国内最大の顧客基盤を有しており、すでに多くの大企業・富裕層を顧客として囲い込んでいます。 そこでモルガンスタンレーと提携し、ノウハウと顧客基盤を融合させた形でプライベートバンキング分野に本格参入しました。
今後の展望と課題
この新規事業は、国内トップ銀行ならではの取り組みであり、他行より有利な条件で市場をリードできる可能性があります。 さらに、眠っている資産を市場に流動化させることで、日本経済への貢献も期待されます。
ただし、この分野は野村證券など証券業界が得意とする領域であり、また外資系投資銀行との競合も避けられません。 したがって、爆発的な成長が見込まれるわけではない点には留意が必要です。
大企業向けサービスに強い
同業他社とは経営理念で比較しよう!
三菱UFJ銀行は、みずほ銀行や三井住友銀行と同様に、大企業向けサービスに強い銀行です。
同行は伝統的に旧三菱財閥に属する大企業を顧客として抱えており、 その海外展開のサポート、資金調達・M&Aの支援などのサービスを拡充させ、大企業をひきつけています。
この業務を「投資銀行」と呼ぶこともありますが、資金調達やM&Aはかなり厚い手数料を稼ぐことができ、 財閥系名門企業を多く抱える同行は優良な顧客基盤があると言え、強みとなっています。
ただし、この事業は他のメガバンクも同様に行っています。 志望動機作成に当たっては「事業内容」ではなく「経営理念や社風」で比較することをおすすめします。
競合他社
三菱UFJ銀行の競合他社は、三井住友銀行・みずほ銀行の2行です。
メガバンク3行はいずれも大企業向けを得意としており、それぞれ優良な顧客基盤があります。 ゆえに、他行から顧客を奪うのは非常に困難です。
というのも、金融の商慣習として、企業は「取引行を1行に絞って優遇されたい」という思惑があり、 銀行も「よく借りて、よく返してくれる企業」を優遇するからです。 このような関係性があるため、地銀から顧客を奪うことすら難しいのが金融業界です。
中小企業を相手にしようとすると、やはり地元の地銀や商工中金・日本政策公庫などが競合になりますから、 三菱UFJ銀行は国内のパイを奪いに行くより、富裕層向けサービスに舵を切ったというわけですね。
また、メガバンク4行についての比較、業界の抱える問題、金融業界への志望動機などについて、次の関連記事にまとめました。 志望先を決定する際にぜひ、ご覧ください。
→メガバンクへの就職|どこがいい?4行の比較・就職難易度を解説!
弱み
弱み | 行員の不祥事 |
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三菱UFJ銀行の弱みは、行員による不祥事です。
三菱UFJ銀行、違法行為が止まらず…業務効率化と人材の質の低下が原因か|ビジネスジャーナルによると、 「貸金庫の資産窃盗事件」のみならず「顧客企業を副支店長が脅迫した事件」「顧客企業の事業統合などに関する非公開情報をグループ傘下企業に流す」 「富裕層・高齢者に元本割れリスクの高い金融商品を販売する」などの様々な事件が報じられています。
筆者の私自身、投資の勉強をした際には「銀行の資産運用は信用するな」といろんなところで言われましたが、 実際にハイリスク商品を売りつけている実態が暴かれると、「自力で投資してよかった」と思います。
このようなコンプライアンス意識の低い不祥事は、信頼を前提に事業を行っている銀行にとって致命的です。 富裕層向けのウェルネスマネジメントを始めたばかりだというのに、信頼できない状況を自ら生み出してしまっています。
こうなると、顧客はゴールドマンサックスを始めとした外資系投資銀行、野村證券を始めとした証券会社などの選択肢がありますから、 わざわざ三菱UFJ銀行を選ぶ必要がないという結論に至ってしまいます。