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【三井住友銀行の就職】難易度|強みやESの書き方を解説!

会社名就職難易度
三井住友銀行低い
売上高
7兆7543億円
平均年収年間休日
864万円日数言及なし
採用人数初任給
500人程度学部卒:255,000円
院卒:280,000円
※平均年収が赤で表示されるものは就職四季報の総合職平均。その他は有価証券報告書を参照。
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。

参照:三井住友銀行|募集要項(初任給・年間休日)



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選考フロー

選考開始3月

 三井住友銀行の選考フローは次の通りで、3月開始です。

  1. ES提出・筆記試験
  2. 動画面接
  3. 一次面接
  4. 二次面接
  5. 最終面接
  6. 内々定

 インターン参加者優遇の早期選考があります。その場合はインターン直後の秋から開始です。 また、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →三井住友銀行の採用ページ

 一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。

 

就職難易度

就職難易度低い

 三井住友銀行の就職難易度低いです。 採用人数が多いため採用倍率は10倍程度と考えられ、学歴フィルターもありません。 採用大学は旧帝大から地方の私立大学まで多岐にわたり、誰でもチャンスがあります。

 三井住友銀行に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 アジア圏を中心に海外事業を行っており、仕事上で英語は必須になってくるためです。

海外経験がない!|帰国子女が有利なの?

 ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。

 また、MY就活ネットでは安易な銀行就職はおすすめしていません。 理由は次の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

銀行就職はやめとけ!|将来性のない「地獄」な大量の理由

 

早期選考・優遇選考

インターン優遇あり

 三井住友銀行では、インターン参加者優遇の早期選考がある他に、 通常選考でも学歴によってリクルーターがつくという優遇があります。

 同社では夏期インターンシップ(5日間のもの)を開催しており、活躍した場合は10月下旬ごろから前倒しの早期選考に呼ばれます。 年内内定が可能であり、採用枠がフルで空いている状態での選考ですから、非常に有利になります。 志望度が高ければ、ぜひ夏期インターンに参加しましょう。

 また、通常選考は3月開始ですが、ES提出・WEBテスト受験後に、同じ大学OB・OGがリクルーターとしてついてくれます。 これは「リクルーター面接」とは異なり「三井住友銀行への就活を支援してくれる」という存在です。 具体的には「エントリーシートの相談」「志望動機のチェック」「質問への回答」などです。

 面接本番では「ガクチカ」や「志望動機」のさらなる深掘りがありますから、 実際の行員のサポートを受けられることで内定が取れる可能性が飛躍的に高まります。 ただし、同じ大学OB・OGということから、基本的には「MARCH・関関同立以上」の特典と考えられます。

 

面接

面接回数3回

 三井住友銀行の面接は、3回行われます。主な質問内容は次の通りです。

【関連記事】【新卒】面接で聞かれる質問65個の一覧とベストな回答例

 「就職活動の軸」を設定し、すべての回答を軸で統一することを心がけましょう。 例えば「価値創造の面で社会貢献したい」という軸の場合、回答を以下の例のように統一します。

就職活動の軸価値創造の面で社会貢献したい
自己PR「アイデア出し」が得意なところ(エピソードはガクチカから持ってくる)
ガクチカゲーム制作に取り組み、価値創造に挑戦した。
挫折経験イラストが必要になり、未経験だが挑戦した。有名絵師を研究し、友人に客観的な意見をもらって技術を磨いた。
金融業界の志望理由金融が価値創造に大きく貢献するため。実際に「資金があればもっといいものができる」という経験をした。
銀行の志望理由(ある程度成長した事業を支援する証券会社に比べ)銀行は起業家にとって強力な味方になりうるから。
三井住友銀行の志望理由中期経営計画で一番に「社会的価値の創造」を掲げており、私にとって最適な社風だと感じたため。

 このように統一することで、話に一貫性が生まれます。 特に「三井住友銀行専用の志望動機」を書くためにはインターン・中期経営計画・採用サイトなどで「社風」を調査し、 それへの共感を結論として、逆算して各項目を充実させていきましょう。

 また、リクルーターがついた場合は適宜電話をかけて、志望動機などを披露しましょう。 補強すべきポイントや修正箇所などを教えてもらえますので、それを反映してブラッシュアップしましょう。

 また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。

面接でコミュニケーション能力を高く見せる必殺技

 

エントリーシート

ES設問3本

 三井住友銀行のエントリーシートは、次の3本の設問が課されます。

 1つ目は「学生時代頑張ったこと」の記事で解説しています。 これら3つの発揮事例について、取り組み自体は重複して構いません。 例としてゲーム制作の経験では「バグのないゲーム(プロ意識)」「開発メンバーとのアイデア出し(チームワーク)」「未経験のイラスト制作(挑戦)」などとなります。

 2つ目は「この会社に入って挑戦したいこと」の記事で解説しています。 これは志望動機の延長で、特に「三井住友銀行でなければできないこと」を述べなければなりません。 「社風」「採用サイト」「中期経営計画」の他に「行員に質問した内容」などを反映して、夢を語りましょう

 3つ目は「なぜこの会社を選んだのか」の記事で解説しているとともに、 次の項目で例文付きで解説します。

 以上のように、ES全体を「就職活動の軸」で統一することで、志望動機に説得力を出すことができます。 MY就活ネットではこれを「ESのストーリー化」と呼んでいます。 詳しいやり方は「【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!」の記事で解説しています。

 

志望動機

 ビジョンの一致をアピールしよう!

 三井住友銀行の志望動機の例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。

例文

 私が貴行を志望する理由は、中期経営計画で掲げられている「社会的価値の創造」に強く共感したからです。 金融を通じて社会に新しい価値を提供し、持続可能な未来を築くというビジョンに魅力を感じました。

 私は学生時代、ゲーム制作に取り組みました。 この経験を通じて、企画から実行、そしてユーザーのフィードバックを反映した改善のプロセスを学び、創造力を磨きました。 また、プロジェクトを成功に導くためのリーダーシップやチームワークの重要性も深く理解しました。

 特に起業家に向けた金融や経営支援の分野で貢献したいと考えています。 起業家は創造力と情熱を持って新しいビジネスに挑戦しますが、資金調達や経営の課題に直面することが多いです。 私のゲーム制作経験で培った創造的な問題解決能力やプロジェクト管理スキルを活かし、起業家が直面する課題を理解し、最適な金融サービスや経営支援を提供することで、彼らのビジョンの実現をサポートしたいと考えています。

 貴行の一員として、金融を通じて起業家の成功を支援し、社会に新たな価値を創造するお手伝いができれば幸いです。 貴行と共に、挑戦する企業を支え、持続可能な社会の発展に寄与したいと思います。

 

解説

 この例文では「中期経営計画の『社会的価値の創造』に共感した」ことを結論として、ゲーム制作の経験を使用して説得力を高めています。 同行では新興国の「貧困・格差問題」や日本の「イノベーションの創出・新たな産業の育成」などを重視しており、 かつ「ビジネスマッチング」などのサービスで企業の経営支援も行っています。

 これらを参考に、同じ方向の夢を持っていることをアピールすると同行専用の志望動機になります。 そこで「創造力」や「課題解決力」などに触れて、そのような事業に役立つ人材であることを伝えています。

 このように志望動機は「就職活動の軸」「ガクチカ」と不可分一体です。 これらのエピソードがまだ準備できていない場合、まずは自己分析から始めましょう。

逆算の自己分析|志望動機ファーストのやり方を解説!

 

三井住友銀行の強み・特徴

強み貧困層融資で成功

 三井住友銀行の強み・特徴としては、マイクロファイナンスが挙げられます。

 マイクロファイナンスとは、「貧困層」をターゲットにした新しい融資方法で、 農村部の女性など従来では口座すらつくれなかった人が複数集まって、 共同して責任を負ってお金を借り、事業や農作機械の購入にあてる仕組みを言います。

 銀行への就職が地獄である大量の理由の記事でも解説している通り、優良企業・中小企業に至るまで現地銀行が開拓済みの昨今、 本来であれば銀行の海外進出は非常に難しいのです。しかし、三井住友銀行はあえて誰も開拓していないインドネシアの貧困層をターゲットに、 マイクロファイナンスで成功しています。

 この銀行は「BTPN」という名前で、同社の連結子会社です。 経済成長率5%と高い成長率を誇るインドネシアは、人口2億6000万人と日本の2倍以上の市場規模があり、 すでにマイクロファイナンスの利用者は280万人を超えています。

 農村の貧困女性のビジネスを支援し、金融リテラシーもつけるという、 これまでにない新しい金融サービスで世界進出の足掛かりとしており、将来性が高いといえます。

 そしてここからさらに発展して、 ほぼすべての銀行取引がスマホで完結し、QRコード決済や外貨両替もできる「Jenius」というスマホアプリを開発し、 若年層のみならず個人事業主や富裕層まで取り込んでいます。

 同行は「アジアに第2、第3の三井住友銀行」を設立する強い意志を持っており、 海外展開なら三井住友銀行ということができるでしょう。

 

投資信託・保険の個人ノルマ廃止

 銀行のブラック要素が1つ少ない!

 三井住友銀行はメガバンクで唯一投資信託・保険の個人ノルマを廃止しました。

 バブル崩壊以降、低金利・ゼロ金利政策によって預金を日銀に預けるだけでは利益が稼げず、 さらに資金需要の低下から融資の貸出先もないという状況で、 銀行は投資信託や保険の販売を収益の柱としてきました。

 ですが、日本郵政で発覚した保険の不正販売事件のように、 金融商品と個人ノルマの相性が悪いことは以前から指摘されていました。

 高齢者など金融知識に乏しい消費者に対して言葉巧みにリスクの高い投資信託不要な保険などを販売し、 かつ銀行は手数料を取るだけで責任は取らないというビジネスで、倫理的に問題がありました。

 また銀行員へのストレスの負担も激しく、上司から厳しく叱責を受け、 やむなく不正販売に手を染めてしまうという仕組みになっていたのです。

 それを三井住友銀行は5年間かけて、業績の評価方法を変えました。 投資信託や保険の販売代金、手数料などで支店・個人を評価していたのを、撤廃したのです。 これにより銀行がブラックであった1つの要素がなくなったことになります。

銀行はブラック企業か?|最悪の就職先

 

主要取引先

 三井住友銀行の主要取引先は、財閥グループ企業その社員が挙げられます。

 銀行ビジネスにとって重要なのは、「貸したお金が返ってくること」です。 つまり、「よく借りてよく返してくれる大企業」が盤石な顧客基盤として重要というわけです。

 この点で同行は、地方銀行に比べて強力な顧客が多く、またその社員も「住宅ローン」などで大きな収益源になります。 ゆえに、財閥系であることが有利に働きます。

 しかし、これだけでは「今後の成長」ができませんから、 この強力な収益源を活かして「新興国」や「起業支援」など、新たな事業に進出しています。 特に先にも触れた「新興国での貧困層融資」「ビジネスマッチング」などが該当します。

 このように「財閥以外の新たな顧客」の開拓が進んでいきます。

 

競合他社

 三井住友銀行の競合他社は、メガバンクの他に、進出先の地方銀行が挙げられます。

 基本的にすべての優良企業はどこかの銀行が開拓済みです。 企業にとっては「取引先を1行に決めて優遇されたい」という思惑があり、メインバンクを切り替えることはまず、ありません。 つまり、その領域で勝負をしかけるのは困難です。

 そこで新規事業を始めるのですが、三菱UFJ銀行みずほ銀行も同様に新領域の開拓に意欲を見せています。 銀行法によって規制の多い業界ですから、進出先はほぼほぼ限られてきますので、いずれどこかでぶつかることになるでしょう。

 ただし、現在のところは三菱UFJが「富裕層向けサービス」、みずほが「大企業向けサービス」に注力しており、 三井住友の「中小企業向け」「貧困層融資」などは独自のサービスと言える状況です。

 また、メガバンク4行についての比較、業界の抱える問題、金融業界への志望動機などについて、次の関連記事にまとめました。 志望先を決定する際にぜひ、ご覧ください。

メガバンクへの就職|どこがいい?4行の比較・就職難易度を解説!

 

弱み

弱み進出先の客層

 三井住友銀行の弱みは、進出先が優良顧客でないことです。

 銀行はどこも顧客の取り合いで、中小零細企業に至るまで「第一地銀」と「第二地銀」ですでに開拓済みです。 特に「財務状況の良い会社」ほどよく借りてよく返してくれますから、それらはすべて開拓済みというわけです。

 そこで同行が狙っているのが「新興企業」や「貧困層」であり、金融用語で言うならば「与信が悪い顧客」となり、 これまであらゆる銀行が相手にしてこなかった分野です。 ここで「貸したお金」をどのように回収するのかが課題になります。

 加えて、新興企業が順調に成長するかどうかを見極めるようなノウハウが、銀行にはありません。 経理上のアドバイスやビジネスマッチングには強みがあるとしても、経営コンサルなどは経験がないわけです。

 ただし、財閥グループのメリットを活かし、潤沢な資金があるうちに挑戦しないと、 苦しくなってからではバブルの時のように不良債権に苦しむことになります。 新規事業に挑戦するなら、今しかないと言えます。

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著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。大阪大学法学部卒。13卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、12年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ