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【就活】「尊敬する人物」の答え方|誰を選べばいい?

 就活ではエントリーシートに尊敬する人物を書く場合があります。 面接でも「尊敬する人物を教えてください」と質問を受ける場合があります。 就活でよくある質問ですね。

 しかし、尊敬する人物とはいってもパッと思いつかないことが多いでしょう。 皆が皆、誰かを目標にして生きているわけではありませんし、 「尊敬する人物」がいない人、見つからない人だって多いはずです。

 さて、尊敬する人物はどんな人がいいのでしょうか。



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著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書、日経ビジネスを元に学生の就職活動を支援している。


 

「尊敬する人物」はどんな人物を選べばいい?

 就職活動の軸はもう決まっているでしょうか。就活の軸とは将来の夢のことですが、 実は、尊敬する人物就活の軸から導き出すものです。

 面接官はあなたが何を目的に、何をして生きてきたのか、また今後どのように生きていくのかを知りたいのです。 自己PRや志望動機と全く関係のない「尊敬する人物」を挙げても全く効果はありません。 就活で聞かれる質問は、すべて就活の軸から導き出す必要があります。

 例えば就活の軸が「社会貢献がしたい」である場合、尊敬する人物は「社会貢献をしている人」の中から選びます。 そうすれば話に一貫性が出て、説得力が増します

 また、その人物の「生き様」や「考え方」などが、 自分が生きる上で「役立つ」「実践すべき」と言える場合も説得力があります。

 まずは「就活の軸(将来の夢)」を確定しましょう。そして、あなたの就活の軸をすでに実現している人物、 あるいは実現に近い人物を考えます。そしてwikipedia等でその人物について詳しく調べ、 自分のエントリーシートを書く上で便利な人物を「尊敬する人物」としてエントリーシートに書くのです。

 もちろんエントリーシートに書く以外でも、面接で突然聞かれる可能性も十分にあります。 予め就活の軸を決め、尊敬する人物も考え出しておくことは重要です。

 

尊敬する人物の例

 尊敬する人物を紹介します。

  • 就活の軸が「社会貢献がしたい」の場合
    • 黒柳徹子:ユニセフ親善大使であり、社会貢献の鏡
    • 孫正義:ソフトバンク社長であり、震災被害者支援で100億円を寄付
    • 藤原紀香:被災者支援、世界こども基金
    • 坂本龍一:森林保全団体
    • ダルビッシュ有:発展途上国への水支援
    • 高橋尚子:中古シューズを集めて発展途上国の子どもへ寄贈
  • 就活の軸が「お金持ちになりたい」の場合
    • 孫正義:ソフトバンク社長
    • ホリエモン:元ライブドア社長
    • 村上太一:「転職会議」などで知られるリブセンス社長
    • 与沢翼:「秒速1億円」で知られる元ネオヒルズ族
    • 柳井正:総資産1兆円超のユニクロ社長
    • 三木谷浩史:楽天社長
    • 田中良和:グリー社長

 

名経営者

 名経営者としては、稲盛和夫氏もおすすめです。 京セラや第二電電(現:KDDI)を創業し、独自の「アメーバ経営」という「チーム単位の独立採算制」を敷き、 全社的に経営への関心を高めて好業績を生み出してきた人物です。

 電話事業のNTT独占を初めて破った人物であり、また 2010年に経営破たんしたJALに「再生請負人」として招致されJAL会長に就任すると、 たった1年で業績を回復させる経営手腕は日経ビジネスなど、ビジネス界を賑わせました。

 また、ソニー創業者の盛田昭夫氏もおすすめです。 同氏は今風にわかりやすくいうと「昭和のスティーブジョブズ」であり、 ソニーをイノベーティブでクールな会社に育て上げた人物です。

 世界初のトランジスタラジオで旧型の真空管ラジオを駆逐し、 ウォークマンの世界的なヒットで「音楽を持ち運ぶ文化」をつくった点でビジネス界で理想の人物として今も語られています。

 イノベーションを目指す志望動機であれば、盛田氏を引き合いに書くのもよいでしょう。

 そしてホンダの創業者である本田宗一郎氏も人気です。 「妻が買い出しに自転車で行く」のが大変そうだからとエンジンを取り付けた「スーパーカブ」のエピソードは、 まさにイノベーションそのものです。

 自動車事業への熱意が非常に強く、当時造船業が主流で国家戦略として政府から支援が受けられませんでしたが、 経営難の中でもマン島TTレースやF1等ビッグレースの参戦を決めるなど、 「やりたいことをやる」という人物でした。

 事業が「やりたいこと」そのものですと、就活でも良いアピールになります。

 

歴史上の人物

 サラリーマンはけっこう歴史上の人物が好きなものです。 当然、就活生も歴史上の人物が好きなものだと考えている人は多いです。 面接で「尊敬する歴史上の人物」について質問を受ける可能性は高いです。

 歴史上の人物も、前もって考えておかなければ、パッとは出てこないものです。 自分の就活の軸に照らし合わせ、自分の目標とする生き様を歴史に残している人物を選びましょう。

 戦国武将は特にウケが良いです。というのも、サラリーマンを「企業戦士」というだけあって、 戦国武将のようにリーダーシップを発揮し、自ら最前線で戦い、実績を上げることが好まれるからです。

  • 尊敬する歴史上の人物:戦国武将
    • 織田信長:小国の尾張を天下統一直前まで成長させた戦国武将
    • 豊臣秀吉:織田信長の実力に目をつけ、あとを継いで天下統一を行った天才武将
    • 徳川家康:豊臣秀吉も気を遣うほどの実力者であり、後継者決定まで抜かりなかった
    • 毛利元就
    • 長宗我部元親
    • 斎藤道三
    • 今川義元
    • 小早川秀秋
    • 浅井長政
    • 武田信玄

 戦国武将に限らず、三国志の曹操、劉備、劉邦、関羽、諸葛亮孔明、司馬懿なども人気ですね。 日本や中国の武将は会社の役員くらいの年齢層に人気があり、ウケがいいです。

 

海外の人物

 尊敬する人物は日本人に限る必要がありません。 グローバル社会ですから、海外の外国人を尊敬する人物としてもいいのです。

 戦国武将や日本の著名人だと、他の就活生とネタが被る可能性があります。 外国人だと他の就活生と被ることもあまりなく、珍しいかもしれません。

  • 尊敬する歴史上の人物:世界史
    • ギルガメシュ:シュメール王朝の伝説的王
    • アレクサンドロス大王:世界を征服しかけたマケドニアの王
    • カエサル:ローマ帝国初代皇帝
    • ハンニバル:一度はローマを滅亡の危機に陥れたカルタゴの将軍
    • トラヤヌス:ローマ帝国五賢帝の1人。ローマ最大版図。
    • ユスティニアヌス:東ローマ帝国皇帝
    • カール5世:神聖ローマ帝国皇帝。最大版図
    • スレイマン1世:オスマン帝国皇帝。最盛期の神聖ローマ帝国を滅ぼしかけた
    • マリア・テレジア:ハンガリー女王にして神聖ローマ帝国皇后
    • ヨーゼフ2世:農奴解放令、宗教寛容令など先進的な神聖ローマ帝国皇帝
    • ピョートル1世:ロシア帝国皇帝。ものづくりを大切にした職人
  • 尊敬する人物:海外の実業家
    • ビル・ゲイツ:マイクロソフト創業者
    • ウォーレン・バフェット:天才的投資家
    • ジム・ウォルトン:ウォルマート創業者
    • シェルドン・アデルソン:カジノリゾート運営会社会長
    • ウォルト・ディズニー:ディズニーの作者
    • アンドリュー・カーネギー:米国鉄鋼王
    • ヘンリー・フォード:フォード社創業者
    • ジョン・ロックフェラー:米国石油王

 

身近な人物

 尊敬する人物は著名人である必要はありません。 身近な人を「尊敬する人物」としてもいいのです。

 例えば大学の教授、先輩、友達などでも良いですし、父親や母親など、両親を挙げる人もいます。

 注意しなければならないのは、著名人でない場合、面接官が知らない人物であるということです。 短い面接時間で人物について紹介し、さらに何を尊敬しているのかも言わなければなりません。 この意味では著名人を「尊敬する人物」としておく方が楽ではあります。

 また、友達や先輩を「尊敬する人物」とした場合、社会人にとっては「目標が低い」と思われてしまいがちです。 よっぽどすごい友達や先輩がいるのならともかく、 身近で年も離れていない人物に今は「負けている」ことになりますので、評価が悪くなる可能性があります。

 「尊敬する人物」も「就活の軸」から派生して考えなければなりませんので、 就活の軸、つまり将来の夢がその友達や先輩がすでに実現しているのであれば、 もちろんそれで構いません。

 しかし多少先を行っている程度なら、もっと先を行っている著名人を探した方が賢明でしょう。

 

「尊敬する人物」の答え方

 人物が決まったら、ESや面接でどのように答えるかに移ります。

 将来の夢の「先行者」として選んだ場合はもちろんのこと、 直接夢と関係がなくても「生き様」「考え方」など、 自分が「こうありたい」と思うに至ったエピソードを1つ準備します。

 次に、「将来の夢」との関連性を付け加えます。 その人物の目指した理想像・生き様・考え方が、自分の夢の実現にあたって、 自分の「参考になる」「役立つ」「こうあるべき」といった説明をします。

 以下はヘンリー・フォード氏を「尊敬する人物」とした場合の例文です。

 私の尊敬する人物は、ヘンリ・フォード氏です。

 ヘンリー・フォード氏の有名な言葉に「もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、彼らは『もっと速い馬が欲しい』と答えていただろう」 というものがありますが、顧客の表面化したニーズではなく「真の願望」を掘り下げたところに、 本質思考・マーケティング思考が垣間見えます。

 私は社会に強い影響を与えたいという思いのもと、就職活動をしています。 社会に「新しい定番」を生み出す仕事がしたいと考えていますが、 ヘンリー・フォード氏のように、「物事の表面ではなくその奥底にある本質」を常に意識したいです。

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