【面接】短所の答え方と例文|人事を「おっ」と思わせる方法!
面接での短所の答え方・選び方にはコツがあり、これをマスターすれば人事の心にクリティカルヒットします。 どうすれば内定をグッと近づけることができるか、その方法を例文付きで解説します。
この記事の要点
- 短所は素直に認めることと、克服する姿勢が必須!
- 就活の軸を関連するものを選ぼう!
- 上記を守った例文を5つ紹介!
目次
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短所の答え方
未熟さを認めて克服する姿勢をアピールしよう!
面接での短所の答え方は、「克服できる短所」を選び、「短所を真摯に認め、克服しようとしている姿勢」をアピールすることです。 面接では自分の悪口は言いたくないですよね。「自分を良く見せたい」と思ってしまいますよね。 ですが人事が求める新人は、「素直に非を認めて反省・克服する」新人です。
つまり、「素直に短所を認める」ことと「短所を克服しようとしている」ことをアピールすれば、 人事がほしがる「理想の新人」だと伝えることができ、内定がグッと近づくのです。
逆に「ミスをごまかす・隠す」「非を認めない」のは悪い新人です。 「手先が不器用」「歌が下手」など「どうでもいい短所」を答えたり、「短所は長所の裏返し」などとダメージを軽減しようとしては、 悪い新人のアピールになってしまいます。
以下では、具体的にどうすれば人事の心に響く答え方ができるか解説します。
克服する姿勢は必須のセット!
克服する姿勢が必須!
短所の答え方として最重要なのが、「克服しようとしている話」を必ず付け加えることです。
短所は短所であることを正直に認めなければなりませんが、認めるだけではいけません。 人事が新人に求めることは、なんといっても向上心です。そしてその本気度が知りたいのです。 「短所を短所のまま放っておく」のは最悪です。「悪い新人」の見本です。
「短所を正直に認める」「克服しようとしている姿勢」のセットではじめて、 面接官が喜ぶ回答をすることができます。
実は、面接で短所を述べるのは自分を正当に評価しているかを見られるだけでなく、 また自分で自分の悪口を言わせるためではなく、向上心を評価されるので、チャンスとなります。
「就活の軸」に関連する短所を選ぼう
ビジョンの実現に邪魔になる短所を選ぼう!
就職活動の軸という言葉をたびたび耳にすると思います。 実は、長所や短所もこれに沿って選ばなければなりません。そもそも就職活動の軸とは「将来の夢」のことであり、 「夢の実現に役立つ長所」「夢の実現の邪魔になる短所」を述べることが必要です。
というのも、エントリーシートや面接は「『将来の夢』実現ストーリー」をぶつけるもので、 夢への本気度、そしてその志が会社の「経営理念・ビジョン・社風」と一致していることをアピールする場だからです。
このことはご存知でしたか?もし初耳だという場合は、次の記事をご覧ください。
このように「将来の夢」という全体に対して、関連する形で短所を選ぶことによって、 一貫性のある話ができるようになります。
短所が思いつかない!
短所は、なぜ理想を実現できていないのかから考えると簡単!
「短所が思いつかない」とお悩みの方も多いと思います。 いくらでもあるけど選べない、そもそも短所を意識したことがないという場合も多いでしょう。 ですが、面接で「短所は思いつきませんでした」などと言ってしまえば致命傷です。短所のない人間はいません。自信過剰な新人は扱いに困るので敬遠されます。
そこで、就職活動の軸に立ち返ってみましょう。「将来の夢」は、実現できていないからこそ「夢」なのです。
例えば「家でゴロゴロしていたい」という夢だった場合、なぜ実現に至っていないのでしょうか。
もし家事ロボットを開発すれば、もっとゴロゴロできる時間を増やせるわけですよね。 でもそれをしていないのは、「プログラムを勉強したくない」「部材を組み立てる作業をしたくない」など、 めんどくさがりだからではないでしょうか。
このように短所は夢から導き出すのが最も良い方法です。
まだ「就職活動の軸」が決まっていない方は、先に自己分析をしましょう。 夢なくして大卒総合職の内定はありません。ですが、難しく考える必要はありません。
ビジネスというものは「楽をしたいから」「モテたいから」と始まったものばかりです。 家電にしてもホンダのスーパーカブにしても、果ては産業革命だって「奥さんに楽をさせてあげたいから」と始まったものです。 そういう「怠惰な夢」「ドロドロの欲望」でいいのです。むしろその方が人間らしくて、説得力がありますよね。そんな「独自性・説得力」のある「就職活動の軸」の作り方を、次の記事で解説しています。
面接での短所の例文
面接での短所の例文を紹介します。用意した例文は次の5通りです。
基本は「就活の軸に関連する短所」であり、「短所の克服の最中であること」が必要です。 そこに、「短所を改善する手段」を付け加えて話すことで、面接では向上心をアピールできます。
「遠慮がち」の例文
私の短所は遠慮がちなところです。将来の夢を実現するのに障壁となる短所ですが、 ゼミやサークルでの役回りを一番に名乗り出ることで克服しようとしています。
「遠慮がち」を短所として述べる場合、 上記のように「一番に名乗り出るクセをつける」訓練をしていると述べましょう。
克服する方法はいくらでもあると思いますが、 「それで本当に克服できるの?」と言われてしまわないような方法を選びましょう。
「決断力がない」の例文
私の短所は決断力がないところです。将来の夢を実現するのに障壁となる短所ですが、 優柔不断という短所を克服するため、買い物に行く際に制限時間を設けたり、大学ではクイズ研究サークルに入り、 早押しクイズの練習をするなどして即決即断の訓練をしています。
「決断に時間がかかる」「優柔不断」を短所だと面接で言う場合、 上記のように「即決即断」ができるように訓練していると述べましょう。
具体的に克服の方法を書くことでより一層説得力がつきます。 もちろん、将来の夢と短所の克服がどう関連するのかも説明する必要があります。
「せっかち」の例文
私の短所はせっかちなところです。将来の夢を実現するのに障壁となる短所ですが、 せっかちという短所を克服するため、物事に取り組む際には計画を立て、あせりすぎないように忠実に計画を守るようにしています。
例えば試験勉強をする際、一気に教科書を読んでも覚えられないので、1日30ページ読むと決めてそれ以上は進まないようにしています。
「せっかち」を短所だと面接で言う場合、 「計画的に物事に取り組む」という方法で克服しようとしていると説明しましょう。
ただ計画的というだけでは抽象的なので、具体的な例を挙げてさらに詳しく説明することで、 説得力を持たせることができます。
「マイペース」の例文
私の短所はマイペースなところです。将来の夢を実現するのに障壁となる短所ですが、 マイペースという短所を克服するため、友達と自主ゼミを行い、資料を準備しての発表の機会を持つことで、 期限までに資料を完成させるという訓練を行っています。
「マイペース」を短所だと面接で言う場合、時間を守る、期日を守る、 他人に合わせるといった活動をしていると述べましょう。
自主ゼミは訓練の一環にもなり、さらに「自主ゼミって何?」と興味を引くこともできますので、 二度おいしい有効な手段ですね。
「人見知り」の例文
私の短所は人見知りなところです。将来の夢を実現するのに障壁となる短所ですが、 人見知りという短所を克服するため、接客のアルバイトをして見知らぬ人と話をしたり、 あえてバーへ行き、たまたま居合わせた知らない人と会話することで訓練しています。
「人見知り」を短所だと面接で言う場合、「強制的に知らない人と話をしなければならない環境に身を置く」 という対策をとり、短所を克服しようとしていることを説明しましょう。
アルバイトより皆が驚くような方法のほうがインパクトは強いでしょう。
短所を克服する意思を述べる
短所を強制的に克服する取り組みを考えよう!
面接で短所を聞かれたら、 向上心をアピールするため必ず克服している最中である短所を述べましょう。
例えば「英語が苦手」ならば、「英語を猛勉強して短所を克服しようとしている」ことを面接で伝えます。 苦手であるという短所と向き合い、克服するべく努力していることを述べることで、 向上心があり、将来の夢の実現に前向きで、本気で取り組んでいることをアピールできます。
短所が「人見知り」であれば、「ゼミやサークルなどに参加し、強制的に初対面の人と会話せざるを得ない状況を作り出し、 初対面の人との会話のスキル向上に努めている」と述べることで、 「単なる人見知り」に終わらず向上心にあふれているアピールになります。
「強制的に○○という状況を作り出す」という、短所克服の手段の説明があるとより一層良いでしょう。 手段を明示することで話に説得力が出て、「本気で短所を克服しようとしている」ことが伝わります。
しかし、短所が「優柔不断」だと、短所を克服する方法がなかなか思いつきません。 「即断即決できるように訓練している」と言えたらよいのですが、そうする手段がはっきりしません。 どうすれば優柔不断を改善できるか思いつかない限り、面接で短所として使わないほうが良いでしょう。
もちろんすでに克服した短所は、すでに短所ではありませんので不適切ですが、 「まだ短所克服の途中」とすることで面接にも使えますし、むしろ長所にも使えます。 長所については、面接の自己PRで解説しています。
短所は誰にでもあるものです。短所のない人などいません。 そのため短所を隠したり、他のどうでもいい短所で誤魔化したりする必要はありません。 隠したり、誤魔化したりするのは自分の短所と向き合えていない証拠になりますので、低評価を受けます。
それなら堂々と正直に短所を面接で述べ、しかし現状に満足しておらず、 短所を克服している最中であると宣言することで向上心をしっかりアピールしたほうがよっぽど高評価です。 これについては「コミュニケーション能力」にも関わる内容のため、次の関連記事で解説しています。
→面接に受かるために必要なことの記事に戻る
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著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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