【就活】LIXILの就職難易度|強みや志望動機・選考情報!
LIXILの就職難易度やエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報に加え、同社の強みや特徴など企業研究に役立つ情報を解説しています。新卒採用に応募する際、ぜひ参考にしてください。まず、基本情報は以下の通りです。
会社名 | LIXIL |
---|---|
就職難易度 | 高い |
売上高 | 1兆4832億円 |
採用人数 | 事務系:80名程度 技術系:120名程度 |
初任給 | 学部卒:222,500円 院卒:239,500円 |
平均年収 | 686万円 |
年間休日 | 126日 |
経営理念 | 世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現 |
参照:LIXIL|有価証券報告書(売上高・平均年収)
参照:LIXIL|募集要項(初任給・年間休日)
おすすめ・人気記事
就活情報・選考の流れ
LIXILの選考フローは、「ES提出→面接3回→内定」というプロセスを経ます。 一次面接合格者を対象に「職種説明会」「リクルーター面接」がありますが、こちらは「ミスマッチ解消目的」であり、選考要素はありません。 最終面接まですべてオンラインで行われますので、自宅にいながら選考を受けることができます。
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度は、高い!
LIXILの就職難易度は高いです。 ブランドを通じて有名企業であり、グローバル企業であることから高学歴ハイスペックな学生が集結するためです。 内定者の学歴はMARCH以上がほとんどです。
一方で採用人数は文系80名、理系120名程度とかなり多いです。 知名度の高い企業群の中では門戸が広いため、比較的内定は取りやすいと言えるでしょう。
同社に優遇選考の制度はありませんが、インターン参加者は裏で評価シートをつけられており、またエントリーシート作成の上でも参加経験は有利に働きます。 志望度が高ければぜひ、参加しましょう。
LIXILに必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接は、3回!
LIXILの面接では次のような質問がされ、すべて個人面接かつ雰囲気は穏やかです。
- 就活の軸
- 学生時代頑張ったこと
- 自分の強み・弱み
- 海外転勤への意欲
- 志望動機・入社して挑戦したいこと
- 志望職種について
イレギュラーな質問はなく、面接回数を重ねるごとに各項目について深掘りされていきます。
すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。
また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。
面接はいずれも「志望動機」が問われます。「なぜLIXILなのか」は必ず問われますので、 「『将来の夢』実現ストーリー」を前提に「就職活動の軸」と「社風」の一致を説明しなければなりません。
面接の内容はエントリーシートに沿ったものですので、提出したエントリーシートは必ずコピーをとっておき、 面接前に復習できるようにしておきましょう。
エントリーシート
「将来の夢」実現ストーリーをつくろう!
LIXILへのエントリーシートの書き方は、就職活動の軸を前提に「『将来の夢』実現ストーリー」をつくり、 同社の「経営理念・ビジョン・社風」と一致した志をアピールすることです。 最終的には「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けます。
ESの内容は、次の3つの質問でオーソドックスです。
- 学生時代に力を入れたこと
- 自己PR動画
- 会社選択するうえで重視するポイント
実はESは、「『将来の夢』実現ストーリー」を書くものなのをご存知でしょうか。 ESはどの会社も以下の三部作構成になっています。
- (過去編):学生時代頑張ったこと:将来の夢に向かって今まで何をしてきたか
- (現在編):長所・短所:将来の夢の実現にあたって現状の自分を把握できているか
- (未来編):なぜこの会社を選んだのか・この会社に入って挑戦したいこと:何をして将来の夢の実現するか
ストーリーの作り方は【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!で解説していますが、 ES本番を待つのではなく、インターンの段階でこれができていれば、かなり有利です。
同社の選考においても「就職活動の軸」を前提として、「過去編」「現在編」「未来編」の三部作構成でESを書き、 最終的には実現するには貴社のビジネスに携わるしかないという結論に持っていくのです。
ですから、採用ページのプロジェクトや社員紹介などを熟読し、 会社には何を目指す社風があるのかをじっくり研究し、志望動機に絡めていきましょう。
同社ESの場合、「会社選択するうえで重視するポイント」は就活の軸を問われる質問です。 加えて「自己PR動画」でも就活の軸を前提に、「こんな夢を持った人間」「貴社とビジョンが一致している」ということをアピールしましょう。
志望動機
ビジョンの一致をアピールしよう!
LIXILの志望動機の書き方は、会社の「経営理念・ビジョン・社風」と自分の「就職活動の軸」の一致をアピールし、 「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けることです。
同社の経営理念は次の通りです。
世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現
ここから導き出せる志望動機は以下の通りです。
- 若いうちから活躍できる環境があること
- 世界で広く展開していること
- 業界では高いシェアを持ち、多く業績を上げていること
- 高付加価値のビジネスであること
- 幅広い製品や技術によって社会の基盤作りに最も貢献できる会社
- 非常に幅広く事業を展開しており、技術の応用に積極的であること
- 社員の上昇志向が強く、その輪にあこがれたため
- 合理性を重視している点が自分の性格と合っているため
- 1人の裁量権が大きく活躍のチャンスがあること
- 頑張りが評価される仕組みがあるところ
志望動機では同業他社との比較検討が欠かせません。一般的には会社の強みで比較したくなるものです。 ですが、「事業ごとの売上高」や「事業内容」「海外売上比率」などで比較するのは得策ではありません。 というのも、同業他社はどこも同じ事業をやっていて、就活生の視点で比較するのは至難を極めるためです。
最適なのは「経営理念・ビジョン・社風」と「就職活動の軸」の一致具合をアピールする方法です。 経営理念や社風といったものはその会社に唯一無二のものであり、 会社の持つ「夢」とあなたの持つ「夢」が一致しているほど、志望動機として説得力のあるものは他にありません。
先にも少し触れましたが、エントリーシートは「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」 と述べる「『将来の夢』実現ストーリー」になるように構成されています。 このように、志望動機に書くことは最初から決まっているのです。
「就職活動の軸」が海外に関連するものであれば、「海外展開に積極的な社風」、 環境に関連するものであれば「環境問題に積極的」というように、会社の性格で一致したものを書きましょう。
ですから、ここにある志望動機もほんの一例にすぎません。 あなたの将来の夢と、会社の企業理念・ビジネスの目的を結びつけて考えて、志望動機をつくるのです。
そのためにはまず、自己分析をして、就職活動の軸を導き出さなければなりません。
「ワンキャリア」という就活サイトでは、LIXILに実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
LIXILの強み・特徴
住宅設備はなんでもお任せ!
LIXILの強み・特徴は、住宅設備の最大手であることです。 特にトイレに代表されるセラミックス製品ではTOTOと同社で国内を二分しており、またタイルに関しては世界最大のメーカーです。
TOTOとの最大の違いは、「水回り特化のTOTO」に対して「LIXILは住宅設備の総合メーカー」である点です。 水回りのシェアではTOTOのほうが高いのですが、LIXILはサッシ(ドアや窓)・内装・エクステリア・太陽光パネルなど、 なんでも取り扱っているところに特徴があります。
これはかつてTOTOと完全に競合していたINAXが、トステム・新日軽・東洋エクステリア・サンウェーブ工業を統合して、 住宅設備の総合メーカーとしてまとまったことによります。
施主はLIXILグループのカタログを一冊読めば済み、またゼネコンにとってもLIXIL1社に注文すれば済むため、 INAX単体でいたころに比べて相乗効果が出ています。
ちなみにセラミックスは、戦前の森村財閥出身のTOTO・LIXIL・日本ガイシ・日本特殊陶業などが世界シェア4割を握っており、TOTOも実はLIXILと同じ財閥グループです。
それだけ強力な技術力を持っている一方で海外進出はまだまだ途中ということで、 成長余地は大きく広がっており、LIXILは将来性が高いということができます。
ビジネスの目的を知ろう
同業他社とは経営理念で比較しよう!
受かるエントリーシートを書くには、「会社の経営理念と自分の将来の夢が一致している」と述べるのが最適です。 「自分の将来の夢」は「就職活動の軸」とも言いますが、つまりは両者の志が一致した、「仲間」に相応しい人材であることをアピールするのです。
そこでまず、会社の経営理念を調べ、どんなビジネスを展開していて、会社が持っている志を知るのが内定への第一歩となります。
LIXILのビジネスの目的は、「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」です。 もともとは売上高の大半が国内事業だったのですが、プロ経営者の瀬戸社長就任後は海外展開を進めており、まさに「世界中」のための会社となっています。
また、同社主力の「INAX」ブランドで知られるトイレ関連が有名ですが、「豊かで快適な住まいの実現」とあるように、 トイレにこだわっているわけではありません。
経営統合によって成立した「住宅設備の総合メーカー」として発展を遂げていくことが期待されます。
主要取引先
LIXILの主要取引先は、国内外のゼネコン・ハウスメーカーです。
建物を建てる際にはゼネコン・ハウスメーカーが施主と打ち合わせをして、内装や外装を決定していきます。 その時、LIXILのカタログを見せて「この設備がほしい」と指名を受けることで、注文が入ります。
LIXILの場合は「INAXブランド」が非常に有名で施主の指名を受けやすいのに加え、 サッシ・内装・エクステリアなど幅広い商品群を持っていることからLIXILのカタログ1冊を見せればいい・ LIXILにまとめて注文すればいいという手軽さから、ゼネコン・ハウスメーカーにも重宝されます。
競合他社
LIXILの競合他社は、TOTOです。 水回りの設備に使われるセラミックスでは海外にライバルはほとんどおらず、 海外展開でもTOTOと世界を二分していくものと予想されます。
「ウォシュレット」「ユニットバス」など実質日本にしかない設備も多く、 これはLIXIL・TOTOの2社が独占的シェアに安住することなくマーケティングに力を入れてきた証拠です。
LIXILでは「マーケティング部門」を専用で立ち上げるなどこの姿勢を明確にしており、 顧客心理をつかむことに長けている企業だということができます。
マーケティングは文系に用意された将来性バツグンのスキルであり、いずれどの業界でも必要になるスキルです。 「セラミックス製トイレ」自体は世界でも珍しくない製品ですが、 そこにマーケティングの視点を加えることで「ウォシュレット」のような独創的な価値が生まれます。
このようにLIXILでの文系の活躍余地は大きく、それが採用人数の多さに表れていますね。
ただし、LIXIL・TOTOの他に日本ガイシや日本特殊陶業を含めた「旧森村財閥」でセラミックス技術の世界シェア4割をとっており、 実質同じグループに属しているため、熾烈な価格競争にはならない可能性もあります。
弱み
LIXILの弱みは、TOTOと競合していることです。 同じ財閥グループ出身ではありますが、国内ではTOTOのシェアを覆すことはまず不可能でしょう。 なぜならTOTOも同様にマーケティング企業として水回り設備を進化させてきた企業だからです。
一方で、海外展開にあたっては「日本での知名度」は関係ありません。 近年LIXILは海外展開を積極的に進めており、その点では「水回り特化」ではなく「住宅設備の総合メーカー」である同社に分があります。
一時期、プロ経営者と創業家が主導権争いになるというガバナンス上の問題も生じたことがありますが、 プロ経営者側が株主を味方につけて、無事解決に至りました。
これで世界的な企業になる準備が整ったと言え、今後の発展が期待されます。
同社は「建設資材メーカー」に分類されます。 関連して建設業の仕組みも理解しておくと、企業理解に役立つでしょう。
→勝ち組!建設業界への就職45社!|将来性・ランキング・志望動機
→MY企業研究に戻る
同業他社の企業研究を見る
LIXILのような優良企業に内定をもらうには?
大企業を狙うならスカウト型!
大企業の半分以上がスカウト型を利用!
実は、大企業への就職を狙うならスカウト型を使うべき時代が来ています。 意外かもしれませんが、大企業ほどスカウト型での採用が増えており、 特に従業員5,000人以上の規模では、51.2%がその採用方法をとると回答しています(※データは[PDF]就職白書2024|就職みらい研究所)。
MY就活ネットのおすすめは「OfferBox」です。 なぜなら、就活生24万人(OfferBox 2024年卒利用実績データ)、企業17,000社以上と盛り上がりを見せており、大手は実績あるスカウトサイトを選ぶからです。
実際に私も体験してみましたが、適性検査と入力するプロフィールが書類選考以上の内容になっており、 企業が採用で重視する「人柄」「熱意」「将来性」をアピールできる仕組みになっています。 さらに企業が冷やかしの宣伝メールを送れない仕様で、本気のスカウトしか来ません。
もちろん学生は完全無料ですべての機能を使えます。 今すぐプロフィールを設定して、人事に見つけてもらう準備を始めましょう。
→「OfferBox」の公式サイト
早期選考にまだ間に合う!
就活まだ何もしていない人が勝ち組になる方法!
「就活、まだ何もしていない」というその不安、実は正解です。 そして何より「選考がどんなものかわからない」のが最大の不安ではないでしょうか。
それを解決するには早期選考に行くのが一番です。「選考に慣れる」ことができる上に、 通常選考よりライバルが少なく受かりやすいため、「実はもう内定がある」という余裕を持つことすら可能なのです。
そんな早期選考に招待されるために「インターンシップに行く」のが通常なのですが、 まだ何もしていない人でも「インターンなし」で、今から同じ条件に立てる方法があります。 それが「「ジョブトラ」に参加する」という方法です。
ジョブトラは「合同説明会」に加えて「グループワーク」が実施されるのが特徴の就活イベントで、 事前準備なしで最大6社の早期選考が一度に受けられるというものです。 「エントリーシート・自己分析」は不要で、「学部3年生(修士1年生)」なら就活完全初心者でOKです。
もちろん学生は完全無料ですから、早期選考を受けて「まだ何もしていない」状態を解消し、 「選考には慣れている」あわよくば「実はもう内定がある」という状態に持って行ってしまいましょう。 イベントは「たった半日」です。通常選考で泥沼に浸かるくらいなら、ジョブトラへ行きましょう。
→「ジョブトラ」に参加する
志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その1)
模範解答があれば憂いなし!
あなたのエントリーシートは100点満点ですか? …と言われても、わかりませんよね。自己採点するにしても、その基準となる模範解答がなければどうしようもありません。
もしこのまま提出して、果たして大丈夫でしょうか。
そこで先輩が実際に内定をとったエントリーシートを使いましょう。 それと比較して何が足りないのか、どう書けばいいのかがわかれば、自ずと完成度が高まっていきます。
「Unistyle」では、歴代就活生の合格エントリーシートを無料閲覧できます。
総合商社やインフラ企業、メーカー企業、外資系企業をはじめ、超一流企業からベンチャー企業まで71,000通を超えるエントリーシートが収録されています(2023年5月時点)。 あなたの志望企業の合格エントリーシートもほぼ見つかるサイトと言っていいでしょう。
また、合格ESだけでなく「企業研究」「同業他社比較」「就職活動の軸別のおすすめ業界」 「志望動機の書き方」など就活に役立つ限定記事もすべて無料で読むことができます。
ぜひ自分のエントリーシートの見直しのために、作成の参考のために手に入れておきたいですね。
自分にぴったりのインターンシップを見つけよう
インターンから内定まで口コミが満載!
「どこのインターンに行けばいいかわからない」と悩んでいませんか? 就活の主戦場はインターンであり、大学3年生の6月には就活が始まります。 ですが、こんな早期に志望先を決められている人なんて、あまりいないと思います。
そこで、ワンキャリアのサマーインターン特集を見てみましょう。 締め切り前のインターンが一覧で表示されていて、詳細ページに進むとそのインターンの口コミを読むことができます。 また、会員登録すると「自分の大学での人気企業」が見れたり、「内定・選考直結型インターン」への参加申し込みもできます。
他にも企業ごとに「実際に内定を取ったエントリーシート」、一次面接・二次面接など「選考の体験談」が計52万件が読めるなど、 インターンから内定まで必要な情報がそろっています。大学生・院生なら完全無料どころか、内定後に選考体験談を投稿すると謝礼があるので、 就活を始めるならぜひ利用しておきたいですね。
著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
→Xのアカウントページ