【LIXILの就職】難易度・志望動機に役立つ「強み」を解説!
会社名 | 就職難易度 |
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LIXIL | 低い 1.0 / 5.0 |
売上高 | |
1兆4832億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
686万円 | 126日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:80名程度 技術系:120名程度 | 学部卒:229,200円 院卒:246,200円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:LIXIL|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 文系1月 理系11月 |
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LIXILの選考フローは次の通りで、文系1月・理系11月開始です。
- 会社説明会(参加必須)
- ES提出・WEBテスト
- 一次面接
- 最終面接
- 内々定
同社は理系のみインターン優遇の早期選考があります。 また、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →LIXILの採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 低い |
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LIXILの就職難易度は低いです。 採用倍率は文系で約15倍・理系で約9倍で、学歴フィルターはありません。 採用大学はMARCH・関関同立から日東駒専まで幅広く、他に金沢美工大・多摩美大など美大からの採用もあります。
知名度が高い一方で採用人数が文系80人・理系120人と多く、門戸が広い低倍率企業です。 ESは全通とされていることから、学歴など属性による足切りもなく、比較的内定が取りやすいと言えるでしょう。
インターン優遇 | 理系のみ |
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同社では理系のみインターン優遇の早期選考があり、その場合は11月選考開始です。 面接2回の選考フローは変わりませんが、年内内定が狙えるスピード感で選考が進みます。
一方、文系は優遇制度がありません。とはいえ、インターンで社員と直接コミュニケーションを取ることで、 志望動機に「実際に肌で感じた社風」を取り入れることができ、有利です。 志望度が高ければ、ぜひ参加しましょう。
LIXILに必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接回数 | 3回 |
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LIXILの面接では次のような質問がされ、すべて個人面接かつ雰囲気は穏やかです。
- 就活の軸(→就職活動の軸)
- 学生時代頑張ったこと(→学生時代頑張ったこと)
- 自分の強み・弱み(→長所・短所)
- 海外転勤への意欲
- LIXILを志望する理由(→なぜこの会社を選んだのか)
- 入社して挑戦したいこと(→この会社に入って挑戦したいこと)
- 志望職種について
イレギュラーな質問はなく、面接回数を重ねるごとに各項目について深掘りされていきます。 面接はいずれも「志望動機」が問われます。「なぜLIXILなのか」は必ず問われますので、 「就職活動の軸」を前提に、「社風への共感」をアピールしていきましょう。
また、同社では「仕事理解」に関する質問も多いです。 インターンや会社説明会までに「志望職種」を決めておき、具体的な仕事内容をイメージできるよう、社員に質問をしておきましょう。 次の関連記事は「リクルーター面接向け」の記事ですが、逆質問についても掲載しているためぜひご覧ください。
→リクルーター面接は選考関係ある!|逆質問リストと聞かれること
すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。
エントリーシート
ES設問 | 4本 |
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LIXILのエントリーシートは、次の4本の設問が課されます。
- 人生において頑張ったこと、力を入れて取り組んだこと
- あなたにとって「豊かで快適な住まい」とは?
- それを実現するためにどのような商品・サービスが必要か
- その商品・サービスを顧客にどう訴求するか
1つ目は「学生時代頑張ったこと」を書くものです。 前提として「就職活動の軸」を用意し、「軸の実現のため」に取り組んだことを書きます。 筆者の私の場合は、「価値創造での社会貢献」を軸とし、「イラスト制作の経験」を採用します。
残りの3項目は「この会社に入って挑戦したいこと」です。 「豊かで快適な住まい」を自分で定義し、それが実現できる商品・サービスを同社の商品ラインアップから選択して回答します。 例えば次のようなものが考えられます。
機能性と快適性の両立 | 効率的な動線設計や収納スペースの充実、断熱性や防音性の高い構造など。 断熱玄関ドア・スマートホーム |
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心地よいデザインと雰囲気 | 自然光を取り込む大きな窓や広々としたリビング、好きな色や素材を取り入れ、自分らしい住まいを演出する。 インテリア建材・デザイン窓・天窓・窓リフォームなど |
健康と安全を守る | 換気が良く、清潔で、湿度や温度が適切に保たれている環境。耐震性や防犯性で安全を守る。 電動シャッター・インテリアファブリック |
サステナブルな取り組み | 太陽光発電や省エネ設備、エコ素材の使用など、持続可能な社会に貢献できる住まい。 太陽光発電・屋根・外壁 |
「豊かで快適な住まい」をそう定義するに至ったきっかけを話せると、より説得力が高まります。 例えば私の場合、「イラスト制作では光の当て方で印象が大きく変わることを実感した」「ゆえに豊かで快適な住まいは『自然光』だ」と述べます。
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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LIXILの志望動機の例文と書き方を解説します。まず、例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、貴社の「住まいと暮らしの課題を解決する」という姿勢に共感したからです。 貴社は住宅設備や建材を通じて、世界中の人々に快適で持続可能な暮らしを提供し続けており、社会課題の解決に向けたその取り組みに大きな魅力を感じています。
これまで私は、イラスト制作を通じて「人々の心を動かし、日常を豊かにする表現」を追求してきました。 イラストは単に美しいだけでなく、受け手の感情や行動に影響を与える力があります。 この経験を通じて、何気ない日常の中に新しい価値を生み出すことの大切さを学びました。
貴社が提供する製品やサービスもまた、住まいや暮らしに新たな価値を生み出し、日常を豊かに変える力を持っていると感じています。 私自身、これまで培ってきた創造性や表現力を活かし、貴社の製品デザインやプロモーション活動、そしてブランド価値の向上に貢献したいと考えています。
例えば、住まいの中で「心地よさ」や「安心感」を視覚的に表現することで、ユーザーに選ばれるブランドづくりを支援したいです。 また、イラスト制作で培ったユーザー目線での提案力を活かし、製品開発やマーケティングの場面でお役に立てると考えています。
貴社の一員として、住まいや暮らしに新たな価値を提案し、世界中の人々の「豊かさ」を共に創造していきたいです。
この志望動機は、企業の社会的使命への共感と、自身のクリエイティブな経験を結びつけ、LIXILの「住まいと暮らしの課題を解決する」という理念に寄り添った内容になっています。 共感・経験・企業理解・具体的貢献の流れが自然で、説得力のある構成です。
- 冒頭:企業理念への共感の明示
「住まいと暮らしの課題を解決する姿勢」という具体的な企業理念に触れ、その社会的意義と取り組みの魅力を端的に伝えています。これにより、志望理由が明確かつ真摯であることが伝わります。 - 経験:イラスト制作を通じた表現力の強調
「人々の心を動かし、日常を豊かにする表現」という表現で、自身の専門性と創造性を具体的に示しています。 感情や行動に影響を与える力を持つ表現という視点から、企業の製品・サービスが持つ価値との共通点を意識させています。 - 企業理解:製品・サービスの価値創造への共感
LIXILの提供するものが「日常を豊かに変える力を持つ」と述べ、企業の事業と自分の経験を重ね合わせています。企業の社会的役割への理解が示されており、深い企業研究がうかがえます。 - 具体的な貢献案の提示
「心地よさ」や「安心感」を視覚的に表現するなど、イラスト制作で培ったスキルを活かした具体的な提案が盛り込まれています。 これは単なる志望理由に留まらず、入社後の自分の役割をイメージさせ、説得力を増しています。 - 結び:企業のビジョンと自分の志向の一致
「豊かさを共に創造していきたい」という意欲的な表現で締めくくり、企業の未来志向に寄り添った姿勢を強調しています。 前向きで協働的な姿勢が伝わる良いまとめです。
全体を通して、LIXILの企業理念と自身のクリエイティブな強みをバランスよく融合させており、説得力の高い志望動機となっています。 社会課題への関心と具体的な貢献意欲を示すことで、応募者の熱意がよく伝わる内容です。
LIXILの強み・特徴
強み | 住宅設備の総合力 |
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LIXILの強み・特徴は、住宅設備の最大手であることです。 特にトイレに代表されるセラミックス製品ではTOTOと同社で国内を二分しており、またタイルに関しては世界最大のメーカーです。
TOTOとの最大の違いは、「水回り特化のTOTO」に対して「LIXILは住宅設備の総合メーカー」である点です。 水回りのシェアではTOTOのほうが高いのですが、LIXILはサッシ(ドアや窓)・内装・エクステリア・太陽光パネルなど、 なんでも取り扱っているところに特徴があります。
これはかつてTOTOと完全に競合していたINAXが、トステム・新日軽・東洋エクステリア・サンウェーブ工業を統合して、 住宅設備の総合メーカーとしてまとまったことによります。
施主はLIXILグループのカタログを一冊読めば済み、またゼネコンにとってもLIXIL1社に注文すれば済むため、 INAX単体でいたころに比べて相乗効果が出ています。
ちなみにセラミックスは、戦前の森村財閥出身のTOTO・LIXIL・日本ガイシ・日本特殊陶業などが世界シェア4割を握っており、TOTOも実はLIXILと同じ財閥グループです。
もともとは売上高の大半が国内事業だったのですが、プロ経営者の瀬戸社長就任後は海外展開を進めており、まさに「世界中」のための会社となっています。 成長余地は大きく広がっており、LIXILは将来性が高いということができます。
主要取引先
LIXILの主要取引先は、国内外のゼネコン・ハウスメーカーです。
建物を建てる際にはゼネコン・ハウスメーカーが施主と打ち合わせをして、内装や外装を決定していきます。 その時、LIXILのカタログを見せて「この設備がほしい」と指名を受けることで、注文が入ります。
LIXILの場合は「INAXブランド」が非常に有名で施主の指名を受けやすいのに加え、 サッシ・内装・エクステリアなど幅広い商品群を持っていることからLIXILのカタログ1冊を見せればいい・ LIXILにまとめて注文すればいいという手軽さから、ゼネコン・ハウスメーカーにも重宝されます。
競合他社
LIXILの競合他社は、TOTOです。 水回りの設備に使われるセラミックスでは海外にライバルはほとんどおらず、 海外展開でもTOTOと世界を二分していくものと予想されます。
「ウォシュレット」「ユニットバス」など実質日本にしかない設備も多く、 これはLIXIL・TOTOの2社が独占的シェアに安住することなくマーケティングに力を入れてきた証拠です。
LIXILでは「マーケティング部門」を専用で立ち上げるなどこの姿勢を明確にしており、 顧客心理をつかむことに長けている企業だということができます。
マーケティングは文系に用意された将来性バツグンのスキルであり、いずれどの業界でも必要になるスキルです。 「セラミックス製トイレ」自体は世界でも珍しくない製品ですが、 そこにマーケティングの視点を加えることで「ウォシュレット」のような独創的な価値が生まれます。
このようにLIXILでの文系の活躍余地は大きく、それが採用人数の多さに表れていますね。
ただし、LIXIL・TOTOの他に日本ガイシや日本特殊陶業を含めた「旧森村財閥」でセラミックス技術の世界シェア4割をとっており、 実質同じグループに属しているため、熾烈な価格競争にはならない可能性もあります。
弱み
弱み | TOTOとの競合 |
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LIXILの弱みは、TOTOと競合していることです。 同じ財閥グループ出身ではありますが、国内ではTOTOのシェアを覆すことはまず不可能でしょう。 なぜならTOTOも同様にマーケティング企業として水回り設備を進化させてきた企業だからです。
一方で、海外展開にあたっては「日本での知名度」は関係ありません。 近年LIXILは海外展開を積極的に進めており、その点では「水回り特化」ではなく「住宅設備の総合メーカー」である同社に分があります。
一時期、プロ経営者と創業家が主導権争いになるというガバナンス上の問題も生じたことがありますが、 プロ経営者側が株主を味方につけて、無事解決に至りました。
これで世界的な企業になる準備が整ったと言え、今後の発展が期待されます。
同社は「建設資材メーカー」に分類されます。 関連して建設業の仕組みも理解しておくと、企業理解に役立つでしょう。
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