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勝ち組【東京ガスの就活】難易度|面接・志望動機の選考対策

会社名就職難易度
東京ガス非常に高い

4.3 / 5.0
売上高
2兆6645億円
平均年収年間休日
735万円126日
採用人数初任給
事務系:40名程度
技術系:80名程度(いずれも総合職)
学部卒:260,000円
院卒:285,000円
※平均年収が赤で表示されるものは就職四季報の総合職平均。その他は有価証券報告書を参照。
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。

参照:東京ガス|募集要項(初任給・年間休日)



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選考フロー

選考開始3月

 東京ガスの選考フローは次の通りで、3月開始です。

  1. ES提出・WEBテスト
  2. グループディスカッション1回
  3. ジョブマッチング面談2回
  4. 最終面接
  5. 内々定

 同社は「公正な採用活動」を表明していて、インターン参加者優遇の早期選考はありません。 ただしDX(デジタル人材)はGDがないこと、3月選考とは別に6月選考があることに注意してください。

 特別な理由がない限り3月期選考に応募しましょう。 3月期選考では文理とも「DX」「ビジネスマネジメント」「ソリューションコンサルティング」の選考領域が選べますが、 6月期選考では選択ができません。つまり、6月期は「余った枠を争う二次募集」です。

 また、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →東京ガスの採用ページ

 一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。

 

就職難易度

就職難易度非常に高い

 東京ガスの就職難易度は、非常に高いです。 採用倍率は文系で約70倍・理系で約8倍で、学歴フィルターは「MARCH・関関同立以上」です。 採用大学が文系・理系ともに難関大学に限られているためです。

文系の出身大学一橋大・大阪大・神戸大・お茶の水女子大・慶應義塾大・早稲田大・上智大・明治大・中央大
理系の出身大学東大・京大・東京科学大・大阪大・名古屋大・東北大・北海道大・筑波大・慶応義塾大・早稲田大・東京理科大
インターン優遇なし

 同社では「公正な採用活動」を表明しており、インターン優遇の早期選考やリクルーター面接はありません。 全員平等に、ES提出・WEBテストから面接に進みます。 ただし、インターンで「実際に肌で感じた社風」を志望動機に盛り込むと、説得力が増します。志望度が高ければぜひ参加しましょう。

内定直結インターン!|優遇選考で早期内定

 

勝ち組の理由

 MY就活ネットは、東京ガスへの就職は勝ち組と判断しています。理由は次の3点です。

 同社は電力・ガス業界でトップクラスに残業時間が少なく、同社の大卒初任給26万円は、JERA(同28万円)・電源開発(同27.8万円)に次いで3位の高さです。 加えて利益率が例年10%前後を推移していることから、今後の待遇アップにも期待できます。

 また、同社は財務面でも優良です。これについては東京ガスは優良企業?の項目で解説しています。

 

面接

面接回数4回

 東京ガスの面接は、グループディスカッション1回に加え、面接が3回実施されます。質問内容は次の通りです。

【関連記事】【新卒】面接で聞かれる質問65個の一覧とベストな回答例

 面接の内容は基本的にエントリーシートの内容に沿ったものです。 「学生時代頑張ったこと」や「なぜこの会社を選んだのか」ですね。 「就職活動の軸」を前提として、「軸の実現のため」という視点で回答しましょう。

 また、「会社でどんな力を活かせるか」は「自己PR」を問うものです。 「軸の実現に役立つ長所」を1つ選び、それを裏付けるエピソードをガクチカから引っ張ってくると説得力が高まります。 例えば筆者の私の場合「価値創造での社会貢献」を軸とし、「アイデア出しが得意なところ」をアピールします。

自己PRは何を答えればいい?|1000文字分の例文で解説!

 

エントリーシート

ES設問3本

 東京ガスのエントリーシートは、次の3本の設問が課されます。

 1つ目は「この会社に入って挑戦したいこと」を答えるものです。 詳細はリンク先の記事で解説していますが、結論は「就職活動の軸の実現」です。 実質的に志望動機とも関わりますから、セットで用意しましょう。

 2つ目は「学生時代頑張ったこと」です。 こちらも同様に「就職活動の軸の実現のために取り組んだこと」の中で、困難だった出来事を挙げましょう。 注意したいのは「やらされたこと・義務」を書かないということです。主体性がアピールできず、説得力がなくなるためです。

 3つ目もガクチカに関連するものですが、エピソード自体は2つ目と異なるものでも構いません。 「助けを求めた」「協力が得られた」「アイデアを出し合った」などの経験があるとよいですね。

 また、ESでは問われませんが、面接では「志望動機」が問われます。 特に「なぜ東京ガスなのか」は定番質問ですから、「経営理念・社風への共感」を結論とし、 それに説得力を持たせるためすべての設問を一連のストーリーとして書きましょう。

 これをMY就活ネットでは「ESのストーリー化」と呼んでいます。 次の関連記事では、インフラ業界向けにその書き方の解説をしています。

文系のインフラES対策|就活の軸から志望動機まで一貫解説

志望動機

ポイント社風への共感

 東京ガスの志望動機の例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。

例文

 私が貴社を志望する理由は、貴社が「ガス事業を核としながら、多様なエネルギーソリューションを通じて持続可能な社会の実現を目指す」という姿勢に共感したからです。

 私は学生時代、ゲーム制作プロジェクトに取り組み、企画から開発、リリース後の改善まで一貫して関わりました。 特にユーザーのニーズを深く分析し、新しい価値を生み出すプロセスにやりがいを感じ、チームでの課題解決に力を注ぎました。

 貴社はガス事業を基盤にしつつ、再生可能エネルギーやデジタル技術を活用した新たな価値創出に挑戦されています。 このように、エネルギーの安定供給を支えるだけでなく、新たな可能性を追求する姿勢は、私がゲーム制作で体得した「現状に満足せず、新しい価値を創造する」姿勢と通じるものがあります。

 私は、ゲーム制作で培った創造力や分析力、課題解決力を活かし、貴社の多様なエネルギーソリューションに貢献したいと考えています。 そして、東京ガスの一員として、お客様や地域社会に新しい価値を提供し、持続可能な未来づくりに取り組んでいきたいです。

解説

 この志望動機は、東京ガスの「多様なエネルギーソリューションを通じて持続可能な社会を目指す姿勢」に共感した点を中心に、自身の経験と企業の挑戦をうまく結びつけています。 具体的な学生時代の経験を通して、価値創造や課題解決力を強調しているため、説得力のある内容となっています。

 全体的に、東京ガスの企業理念と自分の経験をしっかりリンクさせ、貢献意欲を具体的に示した志望動機です。 企業の挑戦的な姿勢を理解したうえで、自身のスキルや姿勢を活かせることをアピールしており、好印象を与えられる構成となっています。

 また、インフラ業界を志望する方に向けて、「就活の軸」から「入社後に挑戦したいこと」まで、6項目の書き方を一貫して解説しています。 おすすめの就活の軸や、面接の深掘り対策を搭載した内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。

文系のインフラES対策|就活の軸から志望動機まで一貫解説

東京ガスの強み

強み顧客基盤

 東京ガスの強みは、安定した収益基盤と顧客基盤です。 ただし、インフラ企業は基本的に「安定」という言葉を嫌うため、 ESや面接では「顧客基盤」のほうに注目するとよいでしょう。

 同社ではもちろん「エネルギーの安定供給」は1つの使命であり、その売上が全体の90%を占めます。 しかし、有価証券報告書では「エンジニアリングソリューション事業」「暮らしサービス事業」「不動産事業」に力を入れていくとあります。 また電力自由化にあわせて、「ニジオ」という電力卸売業の会社も設立しています。

 このような新規事業を成功させるのに重要なのが顧客を集めることですが、 同社には都市ガス事業で培った盤石な顧客基盤がすでにあります。 つまり、新規事業を成功させる材料があるということです。

 同社は経営理念に「快適な暮らしづくり」と「環境に優しい都市づくり」を掲げていますが、 志望動機では「暮らしの面での価値創造」という要素を取り入れると、より「会社理解ができている」とアピールできます。

仕事内容

仕事内容ガス事業の資産活用

 東京ガスの主な仕事内容は、「営業戦略の企画立案」と「新サービスの企画立案」です。

 家庭用営業もありますが、実際に消費者と接するのは子会社や販売店が担当します。 総合職として入社した場合は、「営業方針の策定」や「営業トークの指導」など、営業マンのサポート業務が中心となります。

 同社は多様な事業を展開していますが、売上の90%以上を占めるのは「都市ガス事業」です。 地域にパイプラインを敷設し、一度契約を獲得すれば継続的な収益が見込める「ストックビジネス」となっています。 特に、工場地帯へパイプラインを伸ばすことで、大規模な需要を確保できます。

 都市ガス事業は初期投資として大規模な設備投資が必要ですが、現在ではパイプラインの整備がほぼ完了しており、安定的な収益を得るフェーズに移行しています。 そのため、東京ガスは非常に安定した企業といえます。

 東京ガスは、ガス事業以外の新規事業にも積極的に取り組んでいます。

電力事業子会社「ニジオ」を設立し、電力卸売業に参入。
不動産事業オフィスビルやマンションの開発を手掛け、ストックビジネス型の賃貸事業と、分譲マンション販売を展開。都市ガスを組み込むことで、さらなる安定収益化を図る。
ガス関連事業「東京炭酸」による炭酸ガスの生産、「東京酸素窒素」による液体酸素・液体窒素の販売。
ビル管理事業「東京ガスファシリティーズ」による施設管理業務。
ITソリューション事業ガスの安定供給システムを活かしたIT事業を「東京ガスiネット」が展開。

 これらの事業拡大は、バブル期には一般的でしたが、現在では安定した収益基盤がなければ実現できません。 東京ガスは、強固な財務基盤と都市ガス事業の安定性を活かし、持続的な成長を目指しています。

弱み

弱み資源価格の高騰

 東京ガスの弱みは 当然エネルギー事業ですから、原料価格の高騰為替リスクがあります。 これらは製造原価を増やし、利益を圧迫します。「原料費調整制度」が法律で認められており、 原料価格を合法的に顧客に転嫁することができるとはいえ、その制度を利用する手続きには多少の時間がかかります。 手続きの間は利益が圧迫されてしまうのです。

 その対策の1つが、ガス田権益の取得です。 オーストラリアや北米のガス田から、毎年天然ガスを購入できるように権益を取得しています。 調達先を一か所に限定せず、さまざまな地域のガス田に調達ルートを敷いておき、リスク分散しているのです。

インフラ業界49社!就職難易度や勝ち組企業などの業界研究

東京ガスは優良企業?

東京ガスの業績推移のグラフ

 東京ガスは優良企業です。理由は次の通りです。

 同社の財務は優良で、上場企業平均(自己資本比率30%・利益率7%)と比較して儲かっている会社です。 近年の資源価格の高騰を乗り越え、利益率10%前後に回復しています。 また、新規事業を成功させる基盤が備わっていることから、今後もさらに成長を続けていくと考えられます。

※財務データは東京ガスの有価証券報告書を参照しています。

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プロフィール写真

著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。大阪大学法学部卒。13卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、12年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ