勝ち組【SUBARUの文系就職】難易度や志望動機を解説!
会社名 | 就職難易度 |
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SUBARU | 高め 3.7 / 5.0 |
売上高 | |
4兆6857億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
788万円 | 121日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:40人程度 技術系:240人程度 | 学部卒:252,000円 院卒:273,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:SUBARU|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 1月 |
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SUBARUの選考フローは次の通りで、1月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 一次面接
- 最終面接
- 内々定
同社では、インターン参加者優遇の早期選考はありません。 また、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →SUBARUの採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 高め |
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スバルの就職難易度は、高めです。 採用倍率は文系で約33倍・理系で約4倍です。学歴フィルターは「産近甲龍以上」です。 採用大学はMARCHがボリュームゾーンですが、産近甲龍からの採用もあります。
就職できれば、勝ち組!
MY就活ネットは、同社に就職できれば勝ち組だと考えています。理由は次の3点です。
- 利益率が高い(トヨタ11.8%、ホンダ6.7%、日産4.4%、スバル9.9%)
- 「交通安全」の独自技術・ブランド力がある
- 北米での需要が強い
同社はトヨタ自動車に次いで利益率が高く、 その理由は「独自路線によるブランド力」と「北米での需要が強い」ことにあります。 自動車の販売台数は約8割が北米で、毎年増加を続けています。
特に利益率はボーナスや賃上げ余力に直結しますので、企業の比較の際には売上高より重視してください。
TOEICスコアは足切りなし!
スバルに必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 特に北米・豪州・欧州での販売台数が多く、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接回数 | 2回 |
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スバルの面接は2回のみで、同業他社に比べて負担が軽いです。
同社では「インターン優遇の早期選考」や「リクルーター面接」などはなく、1~2月のES提出・WEBテストの後に、 一次面接・最終面接の2回が実施されて内々定へと至ります。選考と選考の間が1ヶ月近く空いて、最終的に4月までかかります。 優遇制度がないとはいえ、インターンは「社風への共感」という志望動機の作成に役立ちます。志望度が高ければぜひ参加しましょう。
面接でされる質問内容は、次の通りです。雰囲気は終始和やかです。
- SUBARUの強みと弱み
- 学生時代頑張ったこと
- なぜ自動車業界なのか
- なぜSUBARUなのか
- 入社後挑戦したいこと
同社では珍しく「SUBARUの強みと弱み」が問われます。 これについてはこの記事の「強み・特徴」「弱み」の項目でも解説していますが、 例として「強みは独自路線のブランド力があること」「弱みは北米依存度が高いこと」が挙げられます。
主に「ガクチカ」と「志望動機」の深掘りが多いです。 ガクチカでは「直面した困難と乗り越えた方法」「リーダーシップ経験」「得られた学び」など、 予め準備しておくと面接で回答に窮することがないでしょう。
志望動機については「なぜ自動車業界なのか」「なぜSUBARUなのか」といった定番質問に対応するため、 インターンシップ・採用サイト・中期経営計画などを利用して「社風」を研究することが重要です。 また、これについては「志望動機」の項目で例文付きで解説します。
加えて面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。
エントリーシート
貴社の社風に共感しました!
スバルのエントリーシートは、次の4本の設問が課されます。
- 一番注力してきた学問分野
- 学生生活で挑戦したこと・その経験から学んだこと
- その経験を人生でどう活かしていくか
- SUBARUで将来、どの領域でどんな挑戦をしたいか
ESでは「就職活動の軸」を設定し、「なぜこの会社を選んだのか」を初めに書いて、それに矛盾しないよう逆算してすべての項目を埋めることをおすすめしています。 例えば「交通事故をなくしたい」という軸であれば、「安全・安心に関わるガクチカ」や「安全・安心に関わる挑戦」などです。
「学生時代頑張ったこと」は面接で特に深掘りされますが、 こちらも「軸の実現のために取り組んだこと」という視点で書いておくと、 「なぜそれを頑張ったのか」を問われたときに「安全・安心のためです」と同社の社風に合った回答ができます。
また、同社では求める人物像として次のように定められています。
これらの要素をES各所に散りばめて、「社風に合致した人間である」ことをアピールしましょう。
「この会社に入って挑戦したいこと」についてはリンク先の記事で解説していますが、 結論はやはり「軸の実現」です。ただし、志望部署や部門を前提に書く必要があります。 例えば海外営業であれば「交通渋滞の激しい東南アジアを『交通事故ゼロが当たり前』の社会にしたい」といった具合に、夢を語りましょう。
このようにES全体を「就職活動の軸」で統一することで、話に一貫性が生まれます。 MY就活ネットではこれを「ESのストーリー化」と呼んでいますが、 そのやり方は「【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!」の記事で詳しく解説しています。
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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スバルの志望動機について、例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、貴社の「交通事故をなくしたい」という強い理念に深く共感したからです。 私自身、ゲーム制作を通じて創造力と課題達成力を培ってきました。この経験を活かして、人々が安全運転を楽しみながら行えるような新しい価値を創造したいと考えています。
例えば、ドライバーの視線を記録し、それに基づいて「安全運転ポイント」が貯まるシステムを導入することで、安全運転を促進し、より楽しいものに変えることができると考えます。 ゲームの要素を取り入れることで、運転者が自然と安全意識を高められる仕組みを作り出すことができます。
SUBARUの「安心と楽しさ」の両立を目指す車づくりにおいて、私のゲーム制作で得た創造性を発揮し、社会に貢献したいと強く感じています。 これからも安全運転を楽しく思える新しい価値を提供し、交通事故のない社会の実現に向けて貢献したいです。
この例文では「社風への共感」を結論に、自身の「ゲーム制作の経験」をもとに説得力を高めています。 同時に同社の「求める人物像」にある「創造力」「課題達成力」などをアピールしています。
背景には「両親の交通事故をきっかけにこの軸を持つようになった」「運転は注意すべきところが多くとても疲れる」といった原体験があり、 「安全を楽しいものにしたい」と思うに至った経緯を用意しておきます。
このように「社風への共感」を結論にすることによって、同社専用の志望動機が出来上がります。 そのためには「就職活動の軸」を前提として、ガクチカ・強み弱みなどESの内容を一連のストーリーに仕上げる必要があります。 まだエピソードが用意できていない場合、自己分析から始めましょう。
また、文系向けに「メーカーの志望動機の書き方」を例文付きで、次の関連記事で解説しています。 同社のESでも使える内容ですので、ぜひ参考にしてください。
→【文系専用】メーカーの志望動機|必要な人材認定をもらうコツ
強み・特徴
強み | 交通事故ゼロを目指す |
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スバルの強み・特徴は、交通事故ゼロを目指す社風にあります。
同社は大正時代創業の「中島飛行機」をルーツに持ち、100年以上に渡って「安全・安心」をビジネスにしてきました。 かつて自動車業界では「安全は儲からない」という考えがありましたが、同社はそれでも「安全・安心」にこだわってきた結果、 「交通安全」で世界に通じるブランド力を持つに至りました。
同社ではアイサイトを中核とした「究極の先進安全運転支援」を目指しており、 運転負担軽減を目指した追従運転支援技術や高速道路での自動運転機能の開発をしています。 その効果は対車両事故の8割、対人事故の5割を減少させるほどです。
これらは独自路線の独自技術であり、仮に電気自動車の時代を迎えたとしても、ブランド力で他社に先行しています。 ブランド力は「高くても買う理由」になります。ゆえに価格競争に参加せずに済み、同社の高収益体質を支えています。
ゆえに、同社に入社する場合は「交通安全を広める」「安全意識を高める」といった、 「安全ブランド」をさらに強化し、価値を高めるような「入社後挑戦したいこと」を用意できるとよいですね。
弱み
弱み | 北米依存度が高い |
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スバルの弱みは、北米依存度が高いことです。
同社の自動車販売台数は24年3月期で「97.6万台」ですが、その約8割が北米です。 アメリカ・カナダでのスバル車の需要が伸び続けており、また同国のインフレや円安を背景に利益を拡大しています。
しかし、特定地域への依存度が高い状況は、少しリスクがあります。 景気の悪化・政治情勢などで大きな影響を被る可能性があり、リスク分散の意味で他地域とのバランスを取りたいところです。
一方で同社の中期経営計画ではアジア・大洋州・中南米などでの販売網拡大を掲げており、 特に東南アジアでの工場稼働開始など大きな成長を目指しています。 今後は同社の「安全ブランド」を活かして、全世界での展開を期待したいですね。
→自動車メーカーへの就職|9社の業界研究・志望動機・平均年収