文系の【メーカー就職】勝ち組優良企業ランキング33社

文系のメーカー就職は狭き門で難しいのが実情です。ですがBtoBなら、優良企業でも「就職しやすい穴場」があります。 年収や将来性をもとに勝ち組ランキングを作成しました。採用倍率・就職難易度と併せて紹介し、文系総合職の仕事内容・出世コース・向いている人などを解説します。
目次
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文系のメーカー就職は難しい?
文系のメーカー就職は難しいですが、不可能ではありません。 理系と比べて厳しい現実があるため、対策を知ることが重要です。以下の3つの理由から、文系就活生にとってメーカーは「狭き門」となりやすいのです。
- 採用倍率が高い(文系:40~300倍、理系:3~30倍)
- 志望動機を作りにくい(「製品が好き」はNGワード → おすすめの言い換え方はこちら)
- 仕事内容の理解が難しい(特にBtoB企業は情報が少ない)
文系の倍率が高くなる背景
倍率の高さには理由があります。たとえば、大手メーカーでは理系の採用が200人に対して、文系は20人程度と採用枠に大きな差があります。 さらに、文系の応募者数は理系を上回ることが多く、文系2000人・理系1000人というケースもあります。
この結果、文系の倍率は100倍を超えることも珍しくありません。準備なしに挑むと、かなり厳しい戦いになるのは確かです。
理系と文系、それぞれの強みの違い
理系は、大学で学んだ専門知識を活かして、開発や研究といった職種にそのまま直結することが多く、就職活動でのアピールもしやすい傾向にあります。
一方で文系は、学問内容が業務に直結しづらいため不利に見えることがあります。 しかし、市場を読み解く力や、伝える力はマーケティングや企画職で重要視される強みでもあります。 理系とは違う視点から価値を提供できる職種も多く存在します。
狙い目はBtoBメーカー
文系でもメーカーに就職したいなら、BtoB企業を狙うのが効果的です。 こうした企業は学生の知名度が低く、応募者も大手より少なめ。そのため、倍率が10~40倍程度と現実的な水準に落ち着いています。
たとえば、ある中堅メーカーでは「文系10人募集に対して応募150人」といったケースもあり、学歴フィルターが存在しないこともあります。 ネームバリューにとらわれず、視野を広げて企業選びをすることが鍵となります。
次の項目では「文系でも狙える優良メーカー」をランキング形式で紹介しています。 また、各企業ごと企業研究記事では、選考対策や面接ポイント、志望動機の作り方まで詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
勝ち組ランキング
平均年収・利益率・将来性などを勘案して「勝ち組ランキング」を作成しました。採用倍率・学歴フィルターは文系のものを採用しています。 また、各データは「就職四季報」を参照しています。
- 1位 キーエンス
- 2位 ディスコ
- 3位 東京エレクトロン
- 4位 ファナック
- 5位 日本製鉄
-
6位
信越化学工業
就職難易度: 4.7
採用倍率は約55倍、学歴フィルター「MARCH・関関同立以上」売上高2兆4149億円・平均年収886万円
利益率が日本屈指。年収は公表されているより高い。
【化学】信越化学工業の企業研究記事 -
7位
ルネサスエレクトロニクス
就職難易度: 4.6
採用倍率は約52倍、学歴フィルターはなし。売上高1兆4694億円・平均年収954万円
マイコンで世界首位級。凋落からの大復活で日本屈指の高収益企業に変貌。
【電機】ルネサスエレクトロニクスの企業研究記事 - 8位 JFEスチール
- 9位 SMC
-
10位
富士フイルム
就職難易度: 4.9
採用倍率は約120倍、学歴フィルター「MARCH・関関同立以上」売上高2兆9609億円・平均年収974万円
「第二の創業」が成功。半導体材料・医療機器に強み。
【化学】富士フイルムの企業研究記事 - 11位 クラレ
- 12位 SCREEN
- 13位 アドバンテスト
- 14位 東ソー
- 15位 住友電気工業
- 16位 住友金属鉱山
- 17位 神戸製鋼所
- 18位 積水化学工業
- 19位 日東電工
- 20位 三菱重工業
- 21位 川崎重工業
- 22位 三井金属鉱業
- 23位 JX金属
- 24位 栗田工業
- 25位 オルガノ
- 26位 大同特殊鋼
- 27位 荏原製作所
- 28位 DMG森精機
- 29位 フジクラ
- 30位 日産化学
- 31位 ヒロセ電機
- 32位 プロテリアル
- 33位 日鉄鉱業
次の関連記事ではこの他に、メーカーを含めた「文系におすすめの業界」を紹介しています。 待遇・将来性の他に、文系の就職難易度の低い穴場も解説していますので、ぜひご覧ください。
文系の仕事内容とは?
仕事内容 | 顧客心理をつかむこと |
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メーカーでの文系の仕事内容とは、顧客心理をつかむことです。
BtoB業界では「提案営業」が流行しています。 「顧客の困りごと」を先回りして解決策を用意し、「製品代」に「コンサルティング代」を乗せて高い利益をとるのです。 理系総合職が「設計・製造」で貢献するのに対し、文系総合職は「課題発見力・創造力」で貢献します。
メーカーの面接では「希望職種の仕事内容を理解しているか」と問われることが多いです。 「販売」「契約」といった表面的な回答ではなく、「顧客の抱える課題を発見して解決策を提案することです」と回答できるとよいですね。
→事務系総合職とは?|仕事のキツさ・将来性・求められる力を解説!
文系の出世コースはどこ?
出世コース | 営業・商品開発 |
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文系の出世コースは、「営業」か「商品開発」です。
会社では「直接利益を出す部門」が強く、営業・商品開発・生産管理がこれに該当します。 ただし、「商品開発」は理系の部門としている会社も多いため注意しましょう。
一方で「人事部」「経理部」「総務部」「法務部」などの間接部門は、直接利益を出さないため発言力がありません。 特に人事部はイメージと異なり、大きな権限を持っていませんので注意が必要です。
メーカーに向いている人はどんな人?
向いている人 | アイデアマン |
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文系でメーカーに向いている人は、一言でいうと「アイデアマン」です。
メーカー企業の「中期経営計画」「長期ビジョン」には「新たな価値創造」というキーワードが頻出します。 主に「提案営業」のことを指しているのですが、顧客には「不良品率を下げたい」「生産効率をアップしたい」といった潜在ニーズがあります。 これに対し、自社技術の組み合わせで解決策を考えるのが文系の仕事です。
潜在ニーズは言葉に表れないことも多いです。 例えば「フォークリフトの接触事故を減らしたい」と思いながら「広い工場がほしい」と言うのです。 この「広い工場」という言葉から、顧客が真に何を求めているかを読み取る読解力も必要になります。
このように、課題を発見して解決策を考える「アイデアマン」が、メーカー就職に向いています。
一方で、メーカー就職のデメリットや「向いていない人の特徴」については、次の関連記事をご覧ください。
また、次の関連記事では「メーカーの志望動機」「メーカー向けの就職活動の軸の例」を紹介しています。 メーカー志望の場合は併せてご覧ください。
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