勝ち組【NEXCO東日本の就職】難易度・学歴フィルターなど
会社名 | 就職難易度 |
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NEXCO東日本 | 低い 1.0 / 5.0 |
売上高 | |
1兆1115億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
775万円 | 120日以上 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:35名程度 技術系:70名程度 | 学部卒:268,000円 院卒:285,500円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:NEXCO東日本|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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NEXCO東日本の選考フローは次の通りで、3月開始です。
- ES提出・筆記試験
- 一次面接
- 二次面接
- 最終面接
- 内々定
インターン参加者優遇の早期選考はありません。 また、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →NEXCO東日本の採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 低い |
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NEXCO東日本の就職難易度は低いです。 就職人気が低く、採用倍率は文系で約19倍・理系で約5倍と想定します。学歴フィルターはありません。 採用大学が旧帝大から地方私立大まで幅広く、偏りが見られないためです。
同社は「転勤地獄」のため忌避される傾向にあるようです。 3年スパンで人事異動があり、事業エリア内(関東・長野・新潟・東北・北海道)のどこへ行くか予想がつきません。 これは文系でも理系でも同様です。
インターン優遇 | なし |
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インターン参加者優遇の早期選考はありません。 しかし、面接では「NEXCO中日本ではなく東日本を選ぶ理由」を問われるのですが、「実際に肌で感じた社風」を回答できれば説得力ある志望動機になります。 志望度が高ければ、ぜひインターンに参加して「社風」について調査しましょう。
NEXCO東日本に必要なTOEICスコアは明示されていません。 事業のほとんどが国内ですから、仕事上必須というわけでもないため、TOEICが強みになるシーンは少ないでしょう。
ただし、今後の人口減少を考えるとODA案件などで海外事業を行う可能性もあります。 その時のために備えて英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接回数 | 3回 |
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NEXCO東日本の面接は、3回実施されます。
同社ではインターン参加者優遇の早期選考はなく、3月のES提出・WEBテスト受験に始まります。 3回の面接を経て、すべて合格すると内々定です。面接各回では、次のような質問がされます。
- 就職活動の軸
- 学生時代頑張ったこと
- 直面した困難と乗り越えた方法
- 強みと弱み
- 鉄道・航空でなく高速道路を選ぶ理由
- NEXCO中・首都高でなく当社を選ぶ理由
- 入社後に挑戦したい仕事
- 他社の選考状況
同社では特に「なぜ高速道路なのか」「なぜその中でもNEXCO東日本なのか」の質問が多いです。 「トラック輸送による陸運を支えること」「地方と大都市をつなぐこと」「サービスエリアがあること」の他に、 「事業エリア」または「社風」を理由に志望動機を用意しておくとよいでしょう。
特に「社風」については中期経営計画・採用サイト・インターンシップ等で「感じた社風」という、 主観的な回答で説得力を高めることができますので、おすすめです。
また、「弱み」については「本当に困る弱み」を選んだ上で、 それを「克服しようと努力している姿勢」を見せることが重要です。 これについて詳しくは「【例文】長所と短所の一覧|「おっ!」と思わせる回答例」で解説しています。
面接では、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。 その他「立ち振る舞い方」「うまい回答方法」など面接のコツを次の関連記事で解説しています。
エントリーシート
ES設問 | 4本 |
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NEXCO東日本のエントリーシートは、次の4本の設問が課されます。
- 自己PR
- 学業面で頑張ったこと、得られた成果や会社でどのように活かせるか
- 学業以外で頑張ったこと、以下同文
- 志望理由と入社後挑戦したいこと
1つ目の「自己PR」は、「会社の社風」に役立つ長所を選びましょう。 同社では高速道路の付加価値向上に積極的な社風がありますので、 「創造力」「アイデア」などをアピールし、その裏付けとなるエピソードはガクチカから引っ張ってくるとよいでしょう。
2つ目・3つ目は「学生時代頑張ったこと」の記事で詳細を解説していますが、 重要なのは「自らの意志で好きで取り組んだこと」を書くということです。 「やらされたこと・義務(単位取得など)」を書いてしまうと、「主体性がない」と判断されてしまいます。
こちらも「就職活動の軸」を前提に、それに合った取り組みを書くと話に一貫性が出ます。 「付加価値向上」の面で書くならガクチカでは創造力を活かした・培った取り組みを書きます。筆者の私の場合は「ゲーム制作の経験」を使用します。
4つ目は次の項目で例文付きで解説しますが、「この会社に入って挑戦したいこと」は「軸の実現」です。 上記例で言うならば「創造力を活かして高速道路の付加価値を向上すること」になります。 これではまだ具体性が足りませんので、「サービスエリアを家族の思い出の場所にしたい」「休憩所ではなく目的地にしたい」など夢を語るのがよいでしょう。
以上のように、すべての項目を「就職活動の軸」で統一することを、MY就活ネットでは「ESのストーリー化」と呼んでいます。 詳しいやり方は「【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!」の記事で解説しています。
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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NEXCO東日本の志望動機の書き方について、例文付きで解説します。 ここまでを踏まえた例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、貴社が高速道路を単なる交通手段にとどまらず、地域社会に貢献する価値創造の場として捉え、付加価値向上に取り組んでいる点に共感したからです。
私は、学生時代にゲーム制作を通じて培った創造力を活かし、貴社の取り組みに貢献したいと考えています。 ゲーム制作のプロジェクトでは、ユーザーに新しい体験を提供するためのアイデアを発案し、企画・開発・改善を行いました。 この経験から、利用者の視点に立ったサービス設計や、斬新な発想で価値を創出する能力を身につけました。
貴社の取り組む高速道路のサービスエリアや施設の付加価値向上、デジタル技術を活用した新サービスの展開において、私の創造力が役立つと確信しています。 地域の人々やドライバーにとって、より便利で魅力的な高速道路体験を提供することで、貴社の目指す持続可能な社会貢献に寄与したいと考えています。
この志望動機は、NEXCO東日本の社会的価値創造への姿勢に共感を示しつつ、応募者自身の「創造力」と「ユーザー視点」を軸にした貢献意欲を丁寧に表現しています。 文章構成も一貫しており、志望理由から自己PR、将来的な貢献までを自然につないでいます。
- 冒頭:企業理念への共感を軸にした動機提示
志望理由の核心として、「高速道路を地域社会への価値創出の場とする」というNEXCO東日本の姿勢に対する共感が述べられています。単なるインフラ運営企業としてではなく、付加価値の創造に取り組む企業として評価している点が好印象です。 - 経験の具体性:ゲーム制作で培った創造力と発想力
応募者自身の経験として、「ゲーム制作プロジェクト」を取り上げています。この活動を通じて得た「新しい体験を提供する企画力」や「利用者目線での設計力」は、高速道路利用者向けのサービス向上にも応用できるスキルとして、説得力があります。 - 企業活動との接続:具体的な貢献の方向性を提示
NEXCO東日本が力を入れる「サービスエリアの付加価値向上」や「デジタル技術による新サービス展開」に自分の能力が活かせるという点を明確に述べています。ただ志望するだけでなく、どこに自分の強みがフィットするのかを具体的に描いている点が評価できます。 - 結び:価値提供と社会貢献への意欲表明
最後は、「便利で魅力的な高速道路体験の提供を通じて、社会貢献を果たす」という未来志向のビジョンで締めくくられており、長期的な成長意欲と社会的意義への共感が感じられます。
全体を通して、企業の特徴を的確にとらえたうえで、自身の強みと明確につなげているため、志望動機として非常に完成度が高い内容です。 特に、創造力やユーザー目線というソフトスキルを、インフラ企業にどう転用できるかが具体的に示されている点が秀逸です。
また、次の関連記事ではインフラ志望の方に向けて、「就活の軸」から「志望動機」まで一貫解説しています。 ESをストーリー化し、説得力を高めるために、ぜひご覧ください。
NEXCO東日本の強み・特徴
強み | 関東と地方の接続 |
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NEXCO東日本の強み・特徴は、「関東以北の東日本を東京とつないでいること」です。
上記のES・志望動機では一般の旅客を想定した書き方をしていますが、同社の主要顧客は物流を支えるトラックです。 同社が支える陸上物流は、ECサイトでのショッピングを便利にし、 「地方で暮らしていても都会と同じ利便性を享受できる」ような社会の実現に一役買っています。
また、地方創生が叫ばれる昨今、特に人口の少ない北海道・東北の活性化を担えることと、クルマ社会である地方を東京をつなげることは社会貢献度の高い仕事です。 北海道・東北の観光地を活かすことについても、クルマ移動ができれば家族向けにPRできます。 「高速道路という資産」を活用し、サービスエリアの拡充・併設商業施設の充実によって旅行客を呼び込み、高速道路自体を目的地と化すような付加価値向上も可能です。
SA・IC付近は「人の集まる場所」であり、不動産開発の余地があります。 鉄道なら駅の周辺に商業施設やマンションが立ち並びますよね。これと同じ事業が高速道路でもできるわけです。 このようなビジネスは「人を集める」ことから始める必要がありますが、同社にはその基盤がすでに備わっています。
一方で鉄道業界とは異なり、まだ路線延伸の途上であることから「付加価値向上」に手が回っていない現状があります。 逆に言えば高速道路はフロンティアであり、「旅の魅力」をゼロから実現できる同社は、 「事業をゼロから立ち上げたい」という学生にぴったりの業界です。
仕事は激務?
NEXCO東日本の仕事が激務なのかというと、シチュエーションによっては激務になります。
同社での仕事は文系・理系ともに「プロジェクトの管理」であり、 その計画・外注先への的確な指示・報告書を受け取って進捗管理をする・視察に出かけるなど、身体的な負担は基本的に少ないです。 ですが、それはすべてがうまくいっているときの話です。
筆者の私はNEXCO相手の事業も手掛ける会社で働いていましたが、 何か問題が起きるとNEXCOの社員は「責任者」であるため家に帰れなくなります。 土曜日の深夜にすら電話をかけてきたこともあります。平日深夜の電話なら毎日当たり前です。
同社の平均残業時間は「月27時間」とされていますが、「残業時間に含まれない出張」の時間も考慮すると、 拘束時間はもっと長いと考えられます。いわゆる「ホワイト企業」のイメージからは少し離れているように思います。
「担当するプロジェクトすべてがうまくいっている状態」などあまり考えにくいですから、 まったりと激務が交互にやってくる職場だと思っておきましょう。
弱み
弱み | 設備の老朽化 |
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NEXCO東日本の弱みは、設備の老朽化です。
同社の中期経営計画でも大半が「安全・安心・老朽化対策」に割かれています。 これらは確かに「使命」として重要な仕事ではあるのですが、どちらかというと「理系の仕事」です。 その対策にリソースを割かれるため、「付加価値向上」のための取り組みに積極的な投資ができません。
一方で「不動産開発事業」は大きな利益が見込めることから、近年は不動産デベロッパーだけでなく、物流業界や建設業界も続々と参入してきています。 特に前田建設工業のように「インフラ運営」を主力事業にしようとしている企業もあります。
NEXCO東日本は「道路公団」だった経緯からも仕事を外注に任せてしまうところがあり、 サービスエリアの運営権ごと外部企業に任せてしまう=本来自社で得られたはずの利益を外部に渡してしまう事態が発生しないか、 個人的に心配しています。
同業他社の企業研究を見る
- NEXCO中日本の企業研究(売上高:9839億円、平均年収:775万円、年間休日:120日以上)
- 首都高速道路の企業研究(売上高:3402億円、平均年収:827万円、年間休日:125日)
- JR東日本の企業研究(売上高:2兆8875億円、平均年収:725万円、年間休日:114日)
- JR東海の企業研究(売上高:1兆8318億円、平均年収:760万円、年間休日:120日)
- JR西日本の企業研究(売上高:1兆7079億円、平均年収:665万円、年間休日:119日)
- NEXCO東日本の企業研究(売上高:1兆1115億円、平均年収:775万円、年間休日:120日以上)
- NEXCO西日本の企業研究(売上高:1兆770億円、平均年収:765万円、年間休日:120日以上)