勝ち組【首都高速道路の就職】難易度|学歴・面接対策を解説
会社名 | 就職難易度 |
---|---|
首都高速道路 | 高い 4.5 / 5.0 |
売上高 | |
3402億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
827万円 | 125日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:10名程度 技術系:25名程度 | 学部卒:284,944円 院卒:304,236円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:首都高速道路|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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首都高速道路の選考フローは次の通りで、3月開始です。
- ES提出
- 面接1回
- WEBテスト
- 面接3回
- 内々定
インターン参加者優遇の早期選考があります。その場合は12月開始です。 また、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →首都高速道路の採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 高い |
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首都高速道路の就職難易度は高いです。 採用倍率は文系で約60倍・理系で約40倍と想定され、学歴は「MARCH・関関同立以上」が必要になります。 採用大学は理系では「日東駒専」の採用がありますが、文系では「早慶・MARCH」の採用しかないためです。
学歴フィルターというわけではないと思いますが、単純に応募者数が多く、高学歴な学生との激しい争いになるためと考えられます。 以下は、文理別の採用実績校です。
文系 | 慶應義塾大・早稲田大・明治大・青山学院大・立教大・中央大・法政大・学習院大・東京学芸大 |
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理系 | 東京大・名古屋大・東北大・東京理科大・横浜国立大・筑波大・千葉大・東京都立大・岩手大・宇都宮大・茨城大・埼玉大・千葉工業大・東京海洋大・東京都市大・山梨大・名古屋工業大・豊橋技術科学大・九州工業大・琉球大・工学院大・中央大・立命館大・東洋大・日本大・東京工科大 |
就職できれば勝ち組!
同社の就職人気が高い理由は次の3点です。
- 知名度が高い
- 転勤がない(首都圏特化)
- 年収や休日が高待遇
以上より就職できれば勝ち組だと言えますが、NEXCO3社と同じく月30時間前後の残業と、 担当プロジェクトのトラブルによる緊急出勤の他、深夜残業など基本的に激務であることは覚悟しなければなりません。
インターン優遇 | あり |
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同社ではインターン参加者優遇の早期選考が実施されており、 その場合は本選考開始が12月に前倒しされた上で、面接が2回で済むようです。 また、インターンは会社理解・志望動機作成に役立ちます。志望度が高ければぜひ参加しておきましょう。
首都高速道路に必要なTOEICスコアは明示されていません。 事業のほとんどが国内ですから、仕事上必須というわけでもないため、TOEICが強みになるシーンは少ないでしょう。
ただし、今後の人口減少を考えるとODA案件などで海外事業を行う可能性もあります。 その時のために備えて英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接回数 | 4回 |
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首都高速道路の面接は4回で、一次面接合格後に「WEBテスト」を挟みます。
面接内容はいずれも次のような質問がされます。
- 鉄道より高速道路を選ぶ理由
- 長所と短所を具体例つきで
- どんな人と働きたいか
- リーダーシップ経験
- 入社して挑戦したい仕事
- 志望動機
特に「鉄道や航空ではなく高速道路を選んだ理由」や、「なぜNEXCO3社ではなく首都高を志望するのか」は重視されます。 前者については、首都高速道路ならではの「首都圏の交通とまちづくりに直接関われる点」を軸に話すと効果的です。
後者については、NEXCOと異なり自らが主体となって首都圏のサービスエリア・不動産開発などを一から設計・提案できるという特徴があります。 この点をふまえ、「大規模な顧客基盤を活かして、新しい価値を生み出したい」という意欲を示しましょう。
社員の方々の話を直接聞くことで、同社の社風や特徴への理解を深めることも重要です。 説明会やインターンでの質問を通じて、「どんな人と働きたいか」といった質問にも、より説得力のある回答ができるようになります。
また、すべての質問において「就活の軸」や「将来の夢」とリンクさせたストーリーで答えるのがコツです。 提出済みのESも見直し、「自分がなぜ首都高でなければいけないのか」を言語化しておきましょう。
さらに、面接では明るく元気な受け答えが高評価につながります。 緊張する場合も、「第一志望なので緊張しています」と素直に伝えることで、かえって好印象を持たれることもあります。
等身大の自分で臨みつつ、「理想の後輩像」を意識しながら、自信と誠実さを伝えていきましょう。
→コミュニケーション能力がない!|でも就職できる面接法エントリーシート
ES設問 | 3本 |
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首都高速道路のエントリーシートは、次の3本の設問が課されます。
- 当社を志望する理由
- 学生時代最も困難だったことと乗り越えた方法
- 首都高の現状を踏まえ、未来の首都高がどうなっているか自由に
1つ目の志望動機は「なぜこの会社を選んだのか」の記事の他に、次の項目で例文付きで解説します。 ここでは「首都高でなければならない理由」に加えて「ガクチカ」とも関連付けて一連のストーリーになるよう意識して書きます。 例として、私がESを書く場合を想定したイメージを挙げます。
就職活動の軸 | 価値創造の面で社会貢献がしたい |
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志望動機 | 「新事業創造への挑戦」を掲げる中期経営計画に共感した |
ガクチカ | 「ゲーム制作」で価値創造に挑戦した。困難だったのは、未経験の「イラスト制作」への挑戦。 |
首都高の未来 | 高架下の活用や周辺不動産開発により「クルマで行く東京」を実現し、地方のファミリー層のハブになっている |
このように、ESは全体を「就職活動の軸」で統一して、 「社風などへの共感」を結論とすることで「同社専用の志望動機」が出来上がります。 このことを前提に、他の項目を仕上げていきましょう。
2つ目は「学生時代頑張ったこと」の記事で詳しく解説しています。 ここで注意したいのは「軸の実現のために」取り組んだことを書くもので、「やらされたこと・義務」を書いてはいけないということです。
「サークルリーダー」「バイトリーダー」など「肩書自慢」で終わってしまうと、それは「やらされたこと」にカウントされます。 「軸の実現のためにみんなを導いて困難を乗り越えた」というエピソードが重要です。
3つ目は「この会社に入って挑戦したいこと」です。 「首都高の現状を踏まえ」とあるように、同社の企業理解ができているかも問われます。 その上で「未来の首都高がどうなっているか」とは「自分の力で首都高をこうしたい」という夢を語るものです。
間違っても「今と変わらず旅行・物流を支えている」で終わってしまってはいけません。 私の例で言うと、「価値創造がうまくいった場合の理想的な状態」を書きます。
以上のように、ESを「就職活動の軸」で統一することで、話に一貫性が生まれます。 MY就活ネットではこれを「ESのストーリー化」と呼んでいます。 詳しいやり方は「【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!」の記事で解説しています。
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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首都高速道路の志望動機の例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、貴社の中期経営計画で掲げられている「新たな企業価値の創出」に強く共感したからです。 都市インフラとしての貴社が、交通網の提供にとどまらず、社会や利用者に新しい価値を提供し続ける姿勢に惹かれました。
学生時代のゲーム制作経験を通じて、エンターテインメントの領域で新しい価値を創造することの難しさとやりがいを体感しました。 ゲームの企画から開発、ユーザーのフィードバックを基にした改善のプロセスを経て、ユーザーに感動や楽しさを提供する方法を学びました。
私は、家族でクルマを利用して東京を楽しむ体験をより豊かにしたいという思いを持っています。 東京の高速道路が家族連れにとってもっと魅力的で便利なものになるよう、ゲーム制作で培った創造力を活かし、 新しいサービスや付加価値を提供することで「家族でクルマで行く東京」を実現したいと考えています。
例えば、家族向けの観光情報やイベントの提供、子どもが楽しめるサービスエリアの企画など、利用者にとっての付加価値を創出するプロジェクトに貢献したいです。 貴社と共に、新たな価値を創出し、家族の絆を深める楽しい東京体験を提供するお手伝いができればと思います。
この志望動機では、首都高速道路の掲げるビジョンと応募者自身の創造的な経験を重ね合わせ、「家族でクルマを使う東京体験の向上」という明確なテーマで志望理由が展開されています。 社会的意義と個人的な思いが融合した内容で、説得力があります。
- 冒頭:企業理念への共感
首都高速道路の中期経営計画に言及し、「新たな企業価値の創出」というキーワードに対する共感を起点としています。事業理解に基づいた志望理由が明示されており、企業研究の成果がうかがえます。 - 自己PR:創造力とユーザー視点の経験
学生時代のゲーム制作経験を通して「新しい価値の創出」の難しさと楽しさを体感したというエピソードを紹介し、応募者のスキルや視点が企業の方向性と一致していることを示しています。特にユーザー起点の改善経験は、サービス開発において有効な素養です。 - 志の具体化:「家族で楽しむ東京体験」
「家族でクルマを使って東京を楽しむ」というパーソナルかつ社会性のあるテーマを掲げており、志望動機に独自性があります。企業の事業領域(首都高速道路)に対して、自分の目指す姿を明確にリンクさせている点が評価できます。 - 提案力:具体的なアイデアでの貢献意欲
家族向けの観光情報やイベント、子ども向けサービスエリアの企画といった具体的な取り組みを提示しており、貢献意欲の強さと実行力を感じさせます。ただ「やりたい」ではなく「このように貢献したい」という視点が重要です。
全体として、首都高速道路が目指す「都市インフラの価値創出」と、応募者が得意とする「ユーザーに新しい体験を提供する力」が自然につながった内容です。 企業への理解と、実現したい未来像が明確に語られており、非常に完成度の高い志望動機です。
また、次の関連記事ではインフラ志望の方に向けて、「就活の軸」から「志望動機」まで一貫解説しています。 ESをストーリー化し、説得力を高めるために、ぜひご覧ください。
強み・特徴
強み | 見込み顧客が多い |
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首都高速道路の強み・特徴は、最も人口の多い首都圏を管轄していることです。
同社の「新規事業に取り組む企業風土を育成したい」という姿勢に関連して言うならば、 ビジネスはおよそ「人の集まる場所」で起こります。通常は「人を集める」ことから始めなければなりませんが、 同社の場合は首都高という資産がすでにあり、大勢の人が通ります。
さらにNEXCO各社が顧客を連れてきてくれるため、人口以上の顧客基盤が備わっているところに大きな強みがあります。
そして、家族連れの場合は「子どもを連れての電車移動」が苦になる家庭も多いです。 鉄道業界や不動産業界では実現できない「不動産開発」が、首都高になら可能です。
ですが、現状は「路線の改修」に経営資源が割かれており、沿線の不動産開発・まちづくりの事業には本腰を入れられていません。 加えてNEXCO3社と異なり、首都高には「パーキングエリア」はあるものの「サービスエリア」はありません。 逆に言えば、すべて自分がゼロからやるという気概の学生にはぴったりの会社です。
弱み
弱み | 道路維持で忙しい |
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首都高速道路の弱みは、道路の維持改修で手一杯な点です。
道路の拡幅・改修工事など、安心・安全という同社の前提となる仕事が多く、 新規事業に手を付ける余裕がないというのが現実です。 近年のオンラインショッピングの流行に伴い、トラック輸送の需要が高まっており、どうしても道路工事が優先になってしまいます。
加えて自動運転や渋滞解消への対応、DX化によるコスト削減、カーボンニュートラルの取り組みなど、 あまりに仕事が多すぎるという問題を抱えています。
特に中期経営計画には「新事業創造に向けた風土醸成」という文言があり、 言い換えれば「現在、新規事業をやりたがる社風はない」と言っているのと同じです。 同社が成長を遂げるには、まだまだ多くのステップが待ち構えているというわけですね。
同業他社の企業研究を見る
- NEXCO中日本の企業研究(売上高:9839億円、平均年収:775万円、年間休日:120日以上)
- 首都高速道路の企業研究(売上高:3402億円、平均年収:827万円、年間休日:125日)
- JR東日本の企業研究(売上高:2兆8875億円、平均年収:725万円、年間休日:114日)
- JR東海の企業研究(売上高:1兆8318億円、平均年収:760万円、年間休日:120日)
- JR西日本の企業研究(売上高:1兆7079億円、平均年収:665万円、年間休日:119日)
- NEXCO東日本の企業研究(売上高:1兆1115億円、平均年収:775万円、年間休日:120日以上)
- NEXCO西日本の企業研究(売上高:1兆770億円、平均年収:765万円、年間休日:120日以上)