【JR西日本の総合職】就職難易度・早期選考など面接対策!
会社名 | 就職難易度 |
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JR西日本 | 非常に高い 5.0 / 5.0 |
売上高 | |
1兆7079億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
665万円 | 119日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:20名程度 技術系:60名程度 | 学部卒:253,066円 院卒:272,558円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:JR西日本|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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JR西日本の選考フローは次の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- リクルーター面接4回
- 対面面談2回
- 内々定
同社はインターン参加者優遇の早期選考があります。 また、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →JR西日本の採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 非常に高い |
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JR西日本の就職難易度は、非常に高いです。 エリートコースである総合職の採用倍率は文系で約100倍・理系で約12倍で、学歴フィルターは「MARCH・関関同立以上」だと考えられます。
同社は応募者数を公表していませんので、インフラ企業の関西電力(文系2100通・理系600通)中部電力(文系1180通・理系700通)から推測し、 同社でも少なくとも文系2000通・理系700通の応募があると思われます。 また、採用計画にて「総合職80人・高専卒80人・プロフェッショナル職650人」と定めており、総合職の採用人数は少ないです。
一方、プロフェッショナル職は難易度が低めで、採用倍率は30倍程度になると考えられます。 JR3社で最も採用人数が多く、高卒でも応募できる区分のため学歴フィルターはないでしょう。 ただし、こちらは「現業職」であり、出世はほぼ見込めません。
インターン優遇 | あり |
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同社では、インターン参加者のうち、優秀だった学生に絞って優遇選考があります。 この場合、選考は2月開始でリクルーター面接1回・最終面接1回で内々定へ至ります。通常選考に比べてかなり負担が軽いです。
優遇措置があることに加え、志望動機に「実際に肌で感じた社風」を取り入れられることも大きなメリットです。 通常選考に比べて大きく有利に戦えるため、志望度が高ければぜひ同社インターンに参加しましょう。
JR西日本に必要なTOEICスコアは明示されていません。 事業のほとんどが国内ですから、仕事上必須というわけでもないため、TOEICが強みになるシーンは少ないでしょう。
ただし、今後の人口減少を考えるとODA案件などで海外事業を行う可能性もあります。 その時のために備えて英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接回数 | 6回 |
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JR西日本の面接は、リク面が4回と本番の面接2回で計6回です。
リク面は「キャリア面談」本番の面接は「対面面談」という名称ですが、いずれも選考であることに変わりはありません。 私が同社のリク面を受けたころは梅田のカフェで行われましたが、やはり1回目から面接そのものでした。 何か誘われたら選考だと思って、気を抜かないようにしましょう。
→リクルーター面接は選考関係ある!|逆質問リストと聞かれること
リク面を含めた面接での質問内容は次の通りです。
- 学生時代頑張ったこと
- 入社して挑戦したいこと
- 長所・短所とそれに関するエピソード
- 志望動機(なぜ鉄道業界か・なぜJR西日本か)
- 他にどの業界を見ているか
- 逆質問
「なぜ鉄道業界か」「なぜJR東・東海・私鉄でなくJR西日本なのか」「他社の選考状況」は毎回問われます。 志望度の低さを匂わせると、その時点で落とされるため「JR西日本でなければならない理由」をしっかり作っていきましょう。
MY就活ネットのおすすめは「経営理念・社風への共感」を結論として、 「ガクチカ」「挑戦したいこと」「志望動機」を「就職活動の軸」で統一し、 質問回答を1つのストーリーにすることです。
同社は中期経営計画で「不動産・まちづくり」「既存事業(モバイルICOCA・J-WESTカード・ビッグデータ)を活用した新規事業の創出」を掲げており、 特に「創出力ある人財」を育成すると宣言しています。そこで「創造力」「アイデア」の面で自己PRし、 「最も新規事業に積極的で、それを成功させられる顧客基盤がある」と述べるのが1つ。
もう1つは「JR西日本の広い路線網」に注目して「大阪・福岡の大都市とつなぐことで地方創生がしたい」と述べるのもおすすめです。 こちらは筆者の私が実際にESに書いた内容で、リクルーターからは大変褒められました。
いずれにせよ、同社の企業研究を深めて「ビジネスモデル」を理解しておくことが重要です。
エントリーシート
ES設問 | 3本 |
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JR西日本のエントリーシートは、次の3本の設問が課され、それぞれ300字程度でまとめます。
- 当社の志望理由と、当社で取り組みたいこと
- 長所短所を含めたセールスポイント
- 学生生活で特に力を入れて取り組んだこと、その経験で学んだこと
1つ目は面接の項目でも解説しましたが、「なぜこの会社を選んだのか」「この会社に入って挑戦したいこと」の混合です。 「JR他社でも私鉄でもなくJR西日本でなければならない理由」を求められます。 およそ「経営理念・社風への共感」か「関西・中国エリアへの熱意」のいずれかが結論になるかと思います。
2つ目は「就職活動の軸」に関連したセールスポイントを選びましょう。 私の場合、「新たな価値の創造」に関連して「アイデア出しが得意なところ」をアピールします。
同時に「短所」も求められています。ここで気を付けたいのは、「本当に困る短所」を選んだうえで「克服しようと努力する姿勢」を見せることです。 よく「どうでもいい短所」を選んだり「長所の裏返し」などとごまかす人がいますが、それでは「ミスを隠す悪い新人」を彷彿とさせます。 「理想の新人」を演じるには「弱みを正直に話す」ことと「向上心」をアピールすることが重要です。
3つ目は「学生時代頑張ったこと」を書くものですが、 「志望動機」「セールスポイント」の根拠となるようなエピソードを書きましょう。 私の場合、「アイデア出し」の根拠を示すため「ゲーム制作の経験」を書くことになります。
以上のように、すべての項目を「就職活動の軸」で統一することを、MY就活ネットでは「ESのストーリー化」と呼んでいます。 詳しいやり方は「【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!」の記事で解説しています。
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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JR西日本の志望動機の例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、貴社の中期経営計画に掲げられている「新たな事業の創出」に共感し、その実現に貢献したいと考えたからです。
学生時代のゲーム制作プロジェクトでは、ゼロから企画を立ち上げ、ユーザーのニーズを深く考察し、斬新なコンテンツを生み出す喜びを経験しました。 この経験を通じて、クリエイティブな発想と実行力を磨くことができました。
貴社は関西・中国エリアを管轄し、地域社会と密接に関わる事業を展開しています。 私は、地域特性を活かした新たなサービスや観光資源を活用したビジネスモデルの構築に関心があります。 例えば、ゲーム制作で培ったエンターテインメントの視点を活かし、デジタル技術やAR/VRを活用した観光体験の提案や、地域文化を発信するイベントの企画など、地域の魅力を最大限に引き出すプロジェクトに挑戦したいと考えています。
JR西日本の一員として、新しい価値を創造し、地域社会の発展に寄与することで、関西・中国エリアの未来を切り開くことに挑戦したいと考えています。
この志望動機は、JR西日本の掲げる「新たな事業の創出」という戦略的ビジョンに共鳴し、自身の創造的経験を活かして貢献したいという意欲を丁寧に描いています。 地域社会と向き合う視点と、デジタル技術を通じた新しい価値の創造という具体的な構想が融合した、バランスの良い構成です。
- 冒頭:企業の経営方針との共感
中期経営計画にある「新たな事業の創出」に共感したという導入により、志望理由の軸が明確に示されています。表面的な魅力ではなく、経営レベルの方針への共鳴である点が志望度の高さを印象づけます。 - 経験の裏付け:ゲーム制作での創造力と実行力
ゼロからの企画立案やユーザーのニーズ分析など、ゲーム制作のプロセスを通して得た経験が、新規事業開発に通じる力として語られています。実体験を通じた能力アピールが説得力を高めています。 - 企業理解と興味分野の具体化
JR西日本の地域密着型の特性を踏まえ、観光資源の活用や地域サービスへの関心が述べられています。また、エンターテインメント視点やAR/VRなどの提案があり、ただの共感にとどまらず、自らの貢献方法まで落とし込めている点が優れています。 - まとめ:自身の挑戦意欲と貢献意識
JR西日本の一員として「地域の未来を切り開く」という表現で、自身の挑戦意欲と公共性への意識がしっかりと締めくくられています。地域貢献と企業成長の両立を目指す視点が伝わってきます。
全体として、「企業ビジョン × 自分の経験・強み × 将来の貢献意欲」が丁寧に結びついており、説得力のある志望動機となっています。 特に、デジタルや体験型コンテンツによる新規事業創出への具体的な関心が、他の志望者との差別化ポイントとなるでしょう。
また、次の関連記事では鉄道業界の志望動機について、5つの例文を解説付きで紹介しています。 「鉄道が好き」「人の生活を支える」など使ってはいけない志望動機もありますので、ぜひチェックしてください。
JR西日本の強み・特徴
強み | 新規事業への熱意 |
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JR西日本の強み・特徴は、新たな事業の創出に熱意がある点と、関西・中国エリアで最大の顧客基盤を誇る点です。
JR東海が「新幹線の付加価値向上」、JR東日本が「地方創生」を掲げている中で、 同社だけが中期経営計画で「新規事業」「創出力ある人財」について言及しています。
参照:JR西日本グループ中期経営計画|JR西日本の公式サイト
鉄道業界というと、どうしても「安全・安心」に目が行ってしまうと思います。 しかし、それは理系や現業職の仕事です。文系の仕事は「鉄道という資産を活かしたビジネス展開」であることに注意してください。
その最たる例が「不動産開発事業」で、駅ナカ・周辺商業施設・ホテル事業などがあります。 しかしこれは私鉄も同様の事業をしていることから、「関西圏」だけに絞った志望動機を書いてしまうと、 「JR西日本でなければならない理由」になりません。
そこでESでは、同社が「大都市と地方をつないでいる点」、また「同エリアで最も大きい顧客基盤があること」に注目し、 新たな挑戦を成功させる条件がそろっていることを取り入れると「JR西日本専用の志望動機」が出来上がります。
競合他社
JR西日本の競合他社としては関西私鉄と不動産デベロッパーが挙げられます。
鉄道事業では阪急・阪神・南海・近鉄・京阪と多数の会社と競合しており、 梅田・難波間のドル箱路線は大阪メトロの独占状態です。 このような状況では不動産開発事業でも当然に大きく競合します。
加えて不動産開発といえば、住友不動産を始めとした不動産デベロッパーも競合になります。 近年では建設業界もこの分野に参入してきていますから、競合はとても多いです。
ただし、関西圏と山陽・山陰とつながっているのはJR西日本だけであり、瀬戸大橋を通じて四国から集客することも可能です。 「大都市=地方間の移動」を武器にできることは、競合に対する大きな強みです。
弱み
弱み | 地方衰退 |
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JR西日本の弱みは、地方衰退です。
JR東海が「地方創生」にあまり積極的でないのは、地方衰退が避けられないものだからでしょう。 JR東海には「東京・大阪をつなぐ新幹線」というドル箱路線がある一方で、JR西日本にはドル箱路線がありません。 ゆえに、同社は「地方創生」に活路を見出すしかないのが現実です。
とはいえ中国地方の観光資源をまだ有効活用できていないのも事実です。 「地域の魅力を伝える観光プロジェクト」「特産品の物流プロジェクト」「駅を拠点とした地域コミュニティ活性化プロジェクト」 などの新規事業を通じて、地方創生ができる可能性はあります。
同業他社の企業研究を見る
- NEXCO中日本の企業研究(売上高:9839億円、平均年収:775万円、年間休日:120日以上)
- 首都高速道路の企業研究(売上高:3402億円、平均年収:827万円、年間休日:125日)
- JR東日本の企業研究(売上高:2兆8875億円、平均年収:725万円、年間休日:114日)
- JR東海の企業研究(売上高:1兆8318億円、平均年収:760万円、年間休日:120日)
- JR西日本の企業研究(売上高:1兆7079億円、平均年収:665万円、年間休日:119日)
- NEXCO東日本の企業研究(売上高:1兆1115億円、平均年収:775万円、年間休日:120日以上)
- NEXCO西日本の企業研究(売上高:1兆770億円、平均年収:765万円、年間休日:120日以上)