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【JR東日本の就職】難易度|早期選考や面接対策を解説!

会社名就職難易度
JR東日本非常に高い

5.0 / 5.0
売上高
2兆8875億円
平均年収年間休日
725万円114日
採用人数初任給
事務系:20名程度
技術系:60名程度
学部卒:262,075円
院卒:282,315円
※平均年収が赤で表示されるものは就職四季報の総合職平均。その他は有価証券報告書を参照。
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。

参照:JR東日本|募集要項(初任給・年間休日)



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選考フロー

選考開始3月

 JR東日本の選考フローは次の通りで、3月開始です。

  1. ES提出・WEBテスト
  2. 面接3回
  3. 内々定

 同社はインターン参加者優遇の早期選考があります。その場合はリクルーター面接が3回実施されます。 また、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →JR東日本の採用ページ

 一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。

 

就職難易度

就職難易度非常に高い

 JR東日本の就職難易度は、非常に高いです。 総合職に限ると採用倍率は文系で約100倍・理系で約12倍で、学歴フィルターは「MARCH・関関同立以上」だと考えられます。

 同社は応募者数を公表していませんので、インフラ企業の関西電力(文系2100通・理系600通)中部電力(文系1180通・理系700通)から推測し、 同社でも少なくとも文系2000通・理系700通の応募があると思われます。

 一方、エリア職は難易度が低めで、採用倍率は30倍程度になると考えられます。 総合職に比べて採用人数が多いこと・面接回数が1回分少ないことが主な理由です。ただし、MY就活ネットでは基本的にエリア職をおすすめしていません。 これは「一般職」と迷うものであり、「総合職」と迷う職区分ではないとお伝えしたいです。

エリア総合職はやめとけ!出世なし・年収低い・総合職と迷ってはいけない

インターン優遇あり

 同社ではインターンシップ参加者優遇の早期選考があり、インターン後の12月ごろからリクルーター面接が3回実施されます。 すべて合格すると本番の面接3回に臨むことになります。 リク面はES提出前ですので、ESを持参して添削してもらうことができます。

 加えて志望動機に「実際に肌で感じた社風」を取り入れることができるため、 志望度が高ければぜひインターンに参加しましょう。

内定直結インターン!|優遇選考で早期内定

 

面接

面接回数3回

 JR東日本の面接は、3回実施されますが、インターン参加者はES提出前にリクルーター面談(通称リク面)が3回追加されるのが特徴です。

リクルーター面接の内容

 インターン組には12月ごろ、「1対1の会社説明会」という名目でWeb面談の案内が届きます。 これは実質的な「リクルーター面接」であり、ここで評価が低いと以降の選考に進めません。必ず受諾し、熱意を伝えましょう。

 リク面は全3回で構成され、それぞれ内容が異なります。

1回目会社説明とそれに対する質疑応答、志望業界の確認
2回目「ガクチカ」「志望動機」「逆質問」
3回目上記の深掘り、逆質問はほとんどなし

 回を追うごとに選考色が強まり、3回目は実質的に本選考と同等と考えて準備すべきです。 特にガクチカでは「困難とそれをどう乗り越えたか」「リーダーシップ経験」が問われ、 志望動機では「当社で挑戦したいこと」もセットで聞かれる傾向があります。

 このリク面を通過すると、非インターン組と同様の本選考(対面面接)に進みます。

リクルーター面接は選考関係ある!|逆質問リストと聞かれること

面接の内容

 本選考の面接では、ESの深掘りが中心です。代表的な質問は以下の通りです。

【関連記事】【新卒】面接で聞かれる質問65個の一覧とベストな回答例

 同社では「海外鉄道プロジェクト」や「アジア地域への商業施設展開」を進めており、海外事業への意欲が重視されます。 英語力は必須ではありませんが、挑戦意欲は評価されるため、「TOEICを受けて課題を感じ、現在勉強中」といった姿勢を伝えると好印象です。

【海外経験がない新卒】面接対策|質問をチャンスに変える!

 また、すべての質問には「就職活動の軸」や「将来実現したいこと」をベースに、価値創造や地方創生に結びつけたストーリーで回答するのがコツです。 たとえば「入社後に挑戦したいこと」に「駅ナカ開発や沿線地域との連携による地方創生」などを盛り込むと、企業の方向性と合致します。

 ESは提出後もブラッシュアップし、軸がぶれないように再整理しておきましょう。面接では立ち居振る舞いや話し方も重要です。

面接のコツ|これであなたが輝いて見える!

 

エントリーシート

ES設問2本

 JR東日本のエントリーシートは、次の2本が課されます。

 1つ目は「就職活動の軸」を前提に「長所とそれにまつわるエピソード」をアピールしましょう。 同社は中期経営計画で「豊かさ」や「新たな価値を社会に提供」というキーワードを使っていますので、 「アイデア出しが得意です」という風に「創造力」や「課題解決力」「挑戦心」などをアピールするとよいでしょう。

 2つ目は「この会社に入って挑戦したいこと」の記事で詳しく解説していますが、 特に総合職では「鉄道という資産を活かしたビジネス展開」という視点が重要です。 「鉄道そのもの」は理系や現業職の仕事であり、文系の場合は「まちづくり」「駅施設活用」「地方活性化」「鉄道の付加価値向上」などが仕事になります。

 例えば「就職活動の軸」が「創造性を発揮したい」であれば、「駅に行けば行政手続き・買い物・習い事などすべて完結する地域のハブとなる施設をつくりたい」 というように、同社の資産を活かした夢を語るのがよいでしょう。

 このようにES各項目を「就職活動の軸」で統一することで、話に一貫性が出ます。 MY就活ネットではこれを「ESのストーリー化」と呼んでいますが、詳しいやり方は次の関連記事で解説しています。

【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!

志望動機

ポイント社風への共感

 JR東日本の志望動機の例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。

例文

 私が貴社を志望する理由は、貴社が「地方創生」を重要なミッションとして掲げ、地域社会の発展に積極的に取り組んでいることに共感したからです。

 学生時代に参加した災害復興ボランティアを通じて、被災地の復興や地方活性化の必要性を強く感じました。 この経験から、地方の魅力を引き出し、地域社会を活性化させる仕事に携わりたいという思いを抱くようになりました。

 貴社は、鉄道事業を基盤に観光・地域開発事業など幅広い分野で地域の活性化に貢献しています。 私は、災害復興ボランティアで培った現場での課題発見力やコミュニケーション能力を活かし、地域住民や自治体と連携しながら、新たな価値を創造するプロジェクトに取り組みたいと考えています。

 特に、地方の魅力を発信し、観光資源の活用や地域産業の振興に寄与する施策に関心があります。 貴社の一員として、地方の持続可能な発展を実現し、地域とともに成長する社会を築くために貢献していきたいと考えています。

解説

 この志望動機は、JR東日本が掲げる「地方創生」という社会的なミッションに対する共感を軸に、自身のボランティア経験と強みを活かして貢献したいという意欲を伝えています。 地域密着型の事業展開に対する理解と、自分の価値提供の方向性がしっかりと描かれている点が評価できます。

 全体として、JR東日本が重視する「地域との共生」を深く理解し、それを自らの体験や強みと結びつけて論理的に構成された志望動機です。 地域活性化に真剣に向き合いたいという姿勢が伝わる、好印象な内容です。

 また、次の関連記事では鉄道業界の志望動機について、書き方と例文を解説しています。

鉄道会社の志望動機の例文5選|「鉄道が好き」がNGな理由

JR東日本の強み・特徴

強み鉄道資産・顧客基盤

 JR東日本の強み・特徴は、鉄道事業をもとにしたさらなる価値創造に熱心なところです。

 同社は都内在来線が収益の大半を占めており、それで十分な利益を上げられているのですが、 「Suicaの導入」「駅ナカ・併設商業施設」「ホテル事業」「広告・出版事業」と鉄道を活かした新サービスを次々に実現しています。

 特に中期経営計画では「安全・安心」の他に「地方を豊かに」という題で、 「駅の地域拠点化」「農業の生産・加工・販売を一貫して取り組む」「インバウンド戦略の推進(外国人観光客を地方観光へ)」などを掲げています。 東北新幹線・北陸新幹線・地方在来線の収益拡大にもつながりますから、地方活性化は同社にとって大きなフロンティアです。

 加えて海外事業への取り組みを強化しようとしており、アジアを中心に「ルミネ」「アトレ」などの商業施設を開業したり、 海外鉄道プロジェクトをいくつも実現しているなど、海外事業にも積極的です。

 ゆえに、志望動機では「価値創造」「地方創生」「海外展開」などがキーワードとして使えるでしょう。

競合他社

 JR東日本の競合他社としては関東私鉄があります。 東京メトロや都営地下鉄とは路線が並行している部分がありますし、東京には東急や京急、京王、西武などたくさんの私鉄があります。

 鉄道路線の競合はもちろんのこと、各社も不動産開発・まちづくりを主要な事業としていますから、 商業施設・ホテル・駅スペース活用に至るまで大きく競合します。 また、この分野では不動産業界の他に建設業界も参入してきています。

 新幹線での長距離輸送では、飛行機やバス会社が競合他社となります。 特に東北地方への移動は距離が大変遠く、北へ行けば行くほど飛行機のほうが楽になります。 新幹線がどうやって飛行機と差別化を図るかが課題ですね。

 加えてJR東海が東京進出を企てていることも懸念事項の1つです。 JR東海はリニア新幹線の終点を品川に設定しており、これは「東京駅がすでにJR東日本によって開拓され尽くしている」ためで、 「品川をJR東海のものにしよう」という戦略です。

 これに対しJR東日本は「高輪ゲートウェイ駅」を設置して、その進出を食い止めようとしています。 品川周辺の不動産開発は今後、さらに熾烈を極めるでしょう。

 その時もう一つ問題になるのが「Suica」と「Toica」の争いです。 Suicaは「モバイルSuica」の導入や自販機、コンビニでの利用も促進したためにIC決済ではかなりのシェアをとっています。 しかし、リニア新幹線と品川開発で勢いに乗ったJR東海のToicaに押される可能性もあります。

 現在はJR東海のEX-ICをモバイルSuicaでも使えるようにするなど協力関係がみられますが、 JR各社はお互いに仲が悪いことで有名です。今後も覇権争いではなく、 いかに「最強」のSuicaが他社ICカードをうまく取り込んでいくかが課題ですね。

弱み

弱み都内在来線への依存度

 JR東日本の弱みは、都内在来線への依存度の高さです。

 コロナ禍のようなパンデミックにおいては、「人が集まる場所」を収入源としている同社としては大打撃を被ります。 JR各社は大きく赤字を計上し、一時は苦境に立たされました。 比較的「鉄道以外」への事業展開が進んでいる同社でさえ、その赤字を吸収することはできませんでした。

 これに対し、同社は中期経営計画で「Suicaのさらなる展開」や「地方創生」「海外事業」などで弱みをカバーしようとしており、 今後は「都内在来線」「都内の人口」に頼らないビジネス展開をしていくことでしょう。

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プロフィール写真

著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。大阪大学法学部卒。13卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、12年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ