勝ち組【KDDIの就職】難易度・志望動機など選考対策!

会社名 | 就職難易度 |
---|---|
KDDI | 非常に高い 4.2 / 5.0 |
売上高 | |
5兆9179億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
986万円 | 122日 |
採用人数 | 初任給 |
250名程度 | 305,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:KDDI|募集要項(初任給・年間休日)
おすすめ・人気記事
就職難易度
就職難易度 | 非常に高い |
---|
KDDIの就職難易度は、非常に高いです。 採用倍率は30~40倍で、学歴フィルターはMARCH・関関同立以上です。 同社では総合職採用において文理で区別をしておらず、採用人数が250人と多めです。
一方で応募者は東大・京大をはじめとした高学歴エリートが多く、 その理由は日本を代表するインフラ企業であり、安定性も高く、営業利益率が20%前後の超優良企業であるためです。
KDDIに必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
選考には関係ありませんが、入社までにスコア600点を目指すように記載があります。 どのみちTOEICは受けることになりますので、先に受けておくのがよいでしょう。
勝ち組の理由
MY就活ネットは、KDDIへの就職は勝ち組だと判断しています。理由は次の3点です。
- 営業利益率が18.9%と高い(上場企業平均は7%)
- 盤石な顧客基盤があること
- 新規事業への熱意が高いこと
「携帯料金引き下げ」により「オワコン」と言われがちな同社ですが、実はその影響をほぼ受けていません。 なぜなら「数千万の顧客基盤」が「新規事業をなんでも成功させられる」状態を生み出しているからです。 KDDIは今後も将来性が高く、就職できれば勝ち組だと言えます。
選考フロー
選考開始 | 1月 |
---|
KDDIの選考フローは以下の通りで、1月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 面接3回
- 内々定
インターン参加者優遇の早期選考があります。その場合は10月選考開始です。 また、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →KDDIの採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
早期選考
インターン優遇 | あり |
---|
KDDIではインターン優遇の早期選考があります。 同社では、夏期インターンの後に参加者限定イベントとして「会社説明会+座談会」を行っており、 その後に早期選考の案内があります。
この場合、ES提出・WEBテストの受験が大学3年生の10月末に前倒しされ、 早ければ年内内定が狙えます。「面接3回」という選考フローは変わりませんが、 採用枠がフルに空いた状態で選考が受けられるため、内定取得には非常に有利です。
面接
面接回数 | 3回 |
---|
KDDIの面接は、3回実施されます。質問内容は次の通りです。
- 大学時代チームで協力した経験
- (関連して)その中での自分の役割
- (関連して)直面した困難と乗り越えた方法
- (関連して)対立した意見と解決方法
- (関連して)経験で身につけたこと
- 強みと弱み、弱みの改善方法
- なぜ通信業界なのか
- 競合他社でなく、なぜKDDIなのか
- キャリアプラン
同社では「チームで取り組んだガクチカ」について深掘りが多く、 その中でどのようにリーダーシップを発揮したかを確認されます。 これは単に「サークルリーダーをやった」「バイトリーダーをやった」という肩書の話ではなく、課題解決を通じてチームを導いた具体的な経験を問われています。
例えば「サークルでのゲーム制作の経験では、どのジャンルにするか意見対立が起きた。 結論ありきではなく見込める客層、同ジャンルの供給の多さなどを具体的にまとめ、客観的に『売れる方』を選ぼうと提案した」 という風になります。
強みと弱みでは、「強みを裏付けるエピソード」「弱みを克服しようと努力している姿勢」をそれぞれ準備しておきましょう。 特に後者が重要で、「弱みを素直に認めること」と「向上心を見せること」に注意してください。 これらの選び方については「【例文】長所と短所の一覧|「おっ!」と思わせる回答例」の記事で詳しく解説しています。
志望動機については「なぜ通信業界なのか」「なぜKDDIなのか」が必ず問われます。 ここでは結論を「貴社の社風に共感したため」とするのがおすすめです。 そこでインターン・説明会・採用サイト・中期経営計画などを利用して「社風」を調査しておきましょう。
エントリーシート
ES設問 | 2本 |
---|
KDDIのエントリーシートは、次の2点が問われます。
- 大学入試以降取り組んだ最も難易度の高かった経験
- 選択したコースでどのようなことを実現したいか、また活かしたい自身の強み
1つ目は「学生時代頑張ったこと」ですが、 面接ではチームで取り組んだ経験を問われるため、このガクチカも「チームでの経験」だと考えるべきでしょう。 面接でされる質問を予め取り入れて書いておくと、後に困ることがないでしょう。
また「就職活動の軸」を前提として、「その実現のために取り組んだこと」とするのがおすすめです。 例えば「ゲーム制作の経験」であれば、軸を「価値創造で社会貢献がしたい」としておくと話に一貫性が生まれます。
2つ目は「この会社に入って挑戦したいこと」です。 結論は「軸の実現」です。上の例でいえば「価値創造で社会貢献がしたい」ですが、 選択したコースに応じて「どんな仕事に携わって、どんな価値創造をするか」という視点で書いてみましょう。
このように、ES・面接での回答をすべて「就職活動の軸」で統一すると、志望動機に説得力が出ます。 MY就活ネットではこれを「ESのストーリー化」と呼んでいますが、 そのやり方は「【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!」の記事で詳しく解説しています。
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
---|
KDDIの志望動機の例文と書き方を解説します。まず、例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、挑戦を重んじる企業文化のもと、通信を軸に人々の生活に感動をもたらす新たな価値を創出している点に強く共感したからです。
学生時代のゲーム制作サークルでは企画から開発、発表までを仲間と協力して行い、ユーザーに喜ばれる体験を届ける難しさとやりがいを実感しました。 限られた条件の中で創意工夫を重ね、課題を乗り越えて一つの作品を完成させた経験は、「挑戦を楽しむ力」や「最後までやり抜く力」を養ってくれました。
貴社の「つなぐ」という理念のもと、通信とデジタルの力で人や社会を豊かにするという姿勢に強く共鳴しています。 特に、事務系総合職として経営企画やマーケティング、国際業務などの幅広い分野で経験を積み、ユーザー視点とデータ分析をもとに新しいサービスの価値を提案・実現していきたいです。
挑戦を歓迎する貴社のダイナミックな環境の中で、自分自身も成長しながら、社会に感動を届けるプロジェクトを推進していきたいと考えています。
この例では就職活動の軸として「つなぐ」「挑戦する精神」を挙げていますが、 このままではKDDIの経営理念や社風を引用しただけで「熱意」のアピールとして中途半端ですから、 自己PRで「つなぐ・挑戦」を根拠づける具体的なエピソードを話すとよいでしょう。
また、学生時代の経験について「ビジネス上の実績」は必要ありません。 学んだことを応用してサークル活動などに役立てた経験などが信憑性を感じられるでしょう。
通信業界は会社間の比較が難しいため、最も有効なのは「就職活動の軸と社風の一致」をアピールすることです。 インターンシップや会社説明会、OB・OG訪問を通じて実際に感じた社風を志望動機に盛り込むと説得力が出ます。 そのため、各種イベントに参加する前に自己分析をして、就職活動の軸を作成しておきましょう。
KDDIの強み・特徴
強み | 厚い顧客基盤がある点 |
---|
KDDIは強み・特徴は、「数千万の顧客基盤がすでにあること」です。 もとは国際電話を独占する国営企業として設立され、第二電電やトヨタ主体のIDOと合併して現在のKDDIとなり、 現在では「携帯キャリア」とも呼ばれています。
携帯電話・スマートフォンばかりに目が行きますが、auひかりやWebmoney、じぶん銀行、au損害保険の他、 auでんきでは電力小売り事業にも進出しています。
経営理念の「豊かなコミュニケーション社会」とは携帯電話・スマートフォンのことだけを言っているのではありません。 KDDIにとって携帯電話・スマートフォンはひとつの「つなぐ」手段にすぎず、単なるスマホキャリアではないという意思が込められています。
KDDIはすでに、IoT産業にも乗り出しています。 次世代5G通信を前提とした自動運転技術の他、工場や農業においても「モノとモノのインターネット」により、 カメラやセンサーを介して情報収集して「経費削減」や「高効率化」などに取り組んでいます。
このように「人と人」「人とモノ」果ては「モノとモノ」のコミュニケーションを楽に、便利にしていくのがKDDIのビジネスの目的であり、 数千万の顧客基盤があるからこそ、新規事業がだいたいなんでも成功するという状態にあるのです。
ビジネスモデル
電波に独自の価値をつけること!
KDDIのビジネスモデルは、使用料金の徴収によるストックビジネスです。 しかし、ただ「電波を貸し出す」だけでは、他社に顧客を奪われてしまいます。 そこで「電波に独自の価値をつける」ことで差別化を図らなければなりません。本来ならば。
ところが「値段以外の魅力が特にない」のが現実で、 かつては各社独自のサービスを生み出してきましたが、現在ではどこのキャリアも同じサービスを展開していますよね。
「消費者の心に響く価値」の追求が限界に突き当たってしまったことを意味し、 それを考え出すのが今後の仕事です。ですが、良いサービスを生み出しても他社に真似されます。
十分な利益は出せているものの、現状を打開するために苦しんでいるという業界です。 とはいえ「電波に独自の価値をつける」ことこそが、携帯キャリアのビジネスの本質であることは変わりません。
就活では「サービスの違い」ではなく「経営理念」で比較して、 各社の掲げる理想のうち、どれを追いたいかという視点をエントリーシートに盛り込みましょう。
主要取引先
KDDIの主要取引先は、一般消費者と法人ですが、 今後IoTが進めば法人がメインの取引先になるでしょう。 というのも、IoTは製造業と密接にかかわるためです。
例えば冷蔵庫とスマートフォンをインターネットでつなぎ、冷蔵庫の中身が減っていたら通知を出す、 家電量販店では棚と工場をインターネットでつなり、商品の在庫が減ってきたら自動的に発注するなど、 主に「製造の面」「電機製品」で役立つ技術です。
ですから、ソニーやパナソニック、三菱電機、トヨタ、ホンダなどの自動車メーカー、部品メーカー、海外の鴻海など、 顧客は非常に多岐にわたりますが、ほとんどが製造業でしょう。
しかしもちろん、Iotの乗った製品はエンドユーザーである一般消費者が使用するわけですから、 その面でも一般消費者と関わることもあると思います。
また、スマートフォンではやはり法人もですが、一般消費者も重要です。 しかし、NTTドコモに比べて消費者向けサービスが少なく、少し見劣りする感じがします。
競合他社
KDDIの競合他社は、NTTドコモやソフトバンクの他に、 日立ソリューションズ、日本航空といった、すでにIoTに名乗りをあげている企業・これからIoTに進出してくるあらゆる企業、あらゆるベンチャー企業が競合となりえます。
これは「スマートフォン事業」ではなく「数千万の顧客基盤を活かした新規事業」で競合するという意味です。 スマホ回線での差別化はほぼ不可能ですから、その「回線」や「顧客基盤」という資産を活かして収益を狙わなければなりません。 NTTドコモやソフトバンクも同じことをしていますから、当然競合します。
ここでは「何の分野に挑戦するか」の判断が重要になってきます。 要は、競合他社が参入する前に圧倒的1位を取り(カテゴリーキングといいます)、 後続の付け入る隙を与えないような迅速なビジネス展開が必要だということです。
→【通信業界の就職は難しい?】オワコンどころか勝ち組すぎる件
弱み
弱み | 独自性を出すのが困難 |
---|
KDDIの弱みは、独自性を出すのが難しい点です。 携帯キャリアには楽天も参入したことで現在4社になっていますが、どれも「人を集めて収益化する」というビジネスを展開しています。 QRコード決済の参入が相次いだことも記憶に新しいですね。
一方で携帯料金の引き下げは、あまり脅威ではありません。
この業界は政治介入によって値下げ圧力に屈しましたが、利益率はほとんど変わっていません。 なぜなら、通信業界は「スマホ回線の月額利用料」ではなく「回線や顧客基盤」という資産を活かしたビジネスへ、すでに軸足を移しているからです。
たびたび「通信業界はオワコンではないか」と心配される方がいますが、 実はむしろ「どんな新規事業もだいたい成功する」という圧倒的勝ち組業界です。