【リクナビ・マイナビはなぜ無料?】ビジネスモデルを解説!
就活で利用するリクナビ・マイナビはなぜ無料なのか。それなのになぜ儲かるのかについて、両社のビジネスモデルを解説します。 「どっちを使うべきか」悩んでいる方も、両方使ったほうがトクな理由がわかってスッキリするでしょう。
この記事の要点
- 就活サイトはすべて無料!なぜなら法律で決まっているから
- 代わりに企業からの広告料で稼いでいる
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就活サイトはすべて無料!その理由
「無料」が法律で決まっているから!
リクナビやマイナビに限らずすべての就活サイトが、就活生は完全無料で使えます。 その理由は、法律で「求職者から手数料を徴収してはならない」と決まっているためです。 就活サイトはその代わりに「企業から」手数料を徴収することで運営されています。
有料職業紹介事業者は、前項の規定にかかわらず、求職者からは手数料を徴収してはならない。
引用元:職業安定法第32条の3第2項
ですから、もし有料の就活サイトがあったら違法です。見つけた場合は通報してください。 考えても見れば当然です。お金がないから就活をするのに、そんな弱みにつけこんで手数料を取るなんてヤクザの商売ですよね。 実際に就職斡旋はもともとヤクザの商売でしたから、それを適正化するために今の形になったのです。
就活サイトのビジネスモデル
就活生を集めて、企業から広告料を取る!
就活サイトのビジネスモデルは、就活生の集まる場所をつくり、企業から広告料・参加料をもらうという、 一種のプラットフォームビジネスです。
法律で決まっているため、就活生からお金を取ることはありません。その代わりに企業に利用料を課金しています。 就活サイトに企業情報を掲載するにはお金がかかります。 また合同説明会に出展するためにも、企業は大金を支払っています。
なぜ無料で使える?
企業がお金を払っているから!
就活生が無料で使えるのは、採用したい企業側がお金を払っているからです。 例えばリクナビやマイナビには膨大な量の企業ページがあります。 これらの企業はすべて、リクナビやマイナビに掲載料金を支払っているのです。
掲載料金はリクナビで270万円、マイナビで280万円とされていますが、これは「基本料金」に過ぎません。 「取材ページの追加」や「掲載順位の優先」そして「スカウトメール」などオプションがたくさんあり、 それらを利用するごとに追加料金がかかります。
このように、学生無料の裏で企業が大金を費やしているという現実があります。
なぜ就活イベントでお土産がもらえる?
就活生をたくさん集めるため!
合同説明会などの就活イベントでは「QUOカード」や「就職四季報」などのお土産がもらえたり、 豪華な年ではマイナビが「イベントスタンプラリー」を行い、7ヶ所回った就活生に5万円分のプレゼントをしていました。 アップルウォッチやiPad、ディズニーランドのパスポート、デジタル一眼レフカメラなど、豪華な景品が用意されていたようです。
これらのお土産は主催者である就活サイトが用意しているのですが、その代金は企業の出展料から出ています。
それだけ豪華景品を用意してなお、余りあるほど莫大な出展料を徴収しているために可能なことです。 ではその利益をなぜ持って帰らず、お土産として就活生に還元するのでしょうか。
それは、就活生の参加者を増やしたいからです。
「人を集めるビジネス」だと先ほど触れましたが、 就活生がたくさん集まれば集まるほど、企業にとって魅力的なイベントになります。 特に消費者への知名度の低いBtoB企業にとっては、「就活生と接触できる唯一のチャンス」でもあるわけです。
豪華景品が話題になって就活生が集まれば、出展企業は喜びます。 それどころか「来場者数」をカウントして、「このイベントには何万人も来たんですよ」と営業トークができます。
出展したい企業が増えれば、値上げができますよね。 つまりイベントが流行れば流行るほど儲かる仕組みになっているのです。 そのためリクナビやマイナビなどの就活サイトは広告を打ち、お土産を用意し、就活生を大勢集めようとします。
これがリクナビやマイナビのビジネスモデルです。
このような「人を集めて収益化するビジネス」の他の例としては、鉄道業界(沿線開発)や通信業界(スマホ・QRコード・オンラインショッピング等)が挙げられます。 この観点から志望動機を作成すると、人事の目にはあなたが輝いて映るでしょう。
両方使うべき理由
どこか1つしか使わない会社が多いから!
「リクナビとマイナビ、どっちを使おう」とお悩みの就活生のみなさん、両方使いましょう。
というのも、就活生は無料で使えるのも理由の1つですが、 なんといってもどちらか一方にしか掲載しない会社が大半だからです。
企業情報を掲載するだけで約300万円かかるのに、掲載順位を高めたり特集記事を書いてもらったり、 説明会や面接の予約システムの利用、スカウトメールの送信などオプション料金も高額です。 ならば、限られた予算を1社に集中させて「リクナビ(またはマイナビ)で優遇される」ほうが、両方に中途半端に掲載されるより効果があるというわけです。
さて、就活生にとっては片方しか使わないと、単純計算で50%の企業を知らないうちに切り捨ててしまうことになります。 両方登録して特に損はしないので、両方使うのが原則です。
リクナビ・マイナビ以外を使うメリット
大手にはない独自の特典があるから!
リクナビ・マイナビ以外の就活サイトを使うメリットは、さまざまな「特典」を用意してもらえることです。
「とりあえず大手だけ使えばいい」と思ってしまいがちですが、 掲載料金の問題で「それ以外の就活サイト」を利用する企業もたくさんあります。 そして、そんな就活サイトは企業を呼び込むために、就活生をたくさん集める必要があります。
そこで就活生向けに「独自性のあるサービス」を提供するのです。
ワンキャリア
例えばワンキャリアという就活サイトでは、 「地元企業特集」「内定直結型イベント」など、単なる合同説明会に比べて魅力のある企画を行っています。 そして何よりうれしいのが、会員登録すると先輩就活生の内定エントリーシートが無料で読み放題な点です。
それに加えて、内定後に選考体験談やESを投稿すると謝礼があるなど、登録の手間以上のメリットがあります。
OfferBox
また、近年急速に伸びているOfferBoxでは、 プロフィールを設定しておくと企業の方からアプローチしてくれる「スカウト型」のサービスを提供しています。 就活生は待っているだけで、「書類選考免除」「いきなり最終面接」などの特典付きで選考への招待が受け取れるのです。
→「OfferBox」でスカウトをもらう
特に最近では「大手企業ほどスカウト型サイトを活用している」という傾向があり、 その実施率は「従業員5,000人以上の大企業」で50%を超えています。 「大手に行くならスカウト型」の時代が来ているのですが、これについて詳しくは次の関連記事で解説しています。
このように、大手以外の就活サイトを利用すると、大手にはない独自のサービスが受けられます。 特典内容を吟味して会員登録しておくのが得をする就活のやり方です。
MY就活ネットではこの他にも、「失敗しない就活のやり方」について筆者の失敗体験を踏まえて解説しています。 学生特有の思い込みを捨て、「ビジネス目線で」取り組むことで、40年間自慢できる人生を実現しましょう。
12月の今から最短で内定をもらうには?
大企業を狙うならスカウト型!
大企業の半分以上がスカウト型を利用!
実は、大企業への就職を狙うならスカウト型を使うべき時代が来ています。 意外かもしれませんが、大企業ほどスカウト型での採用が増えており、 特に従業員5,000人以上の規模では、51.2%がその採用方法をとると回答しています(※データは[PDF]就職白書2024|就職みらい研究所)。
MY就活ネットのおすすめは「OfferBox」です。 なぜなら、就活生24万人(OfferBox 2024年卒利用実績データ)、企業17,000社以上と盛り上がりを見せており、大手は実績あるスカウトサイトを選ぶからです。
実際に私も体験してみましたが、適性検査と入力するプロフィールが書類選考以上の内容になっており、 企業が採用で重視する「人柄」「熱意」「将来性」をアピールできる仕組みになっています。 さらに企業が冷やかしの宣伝メールを送れない仕様で、本気のスカウトしか来ません。
もちろん学生は完全無料ですべての機能を使えます。 今すぐプロフィールを設定して、人事に見つけてもらう準備を始めましょう。
→「OfferBox」の公式サイト
早期選考にまだ間に合う!
就活まだ何もしていない人が勝ち組になる方法!
「就活、まだ何もしていない」というその不安、実は正解です。 そして何より「選考がどんなものかわからない」のが最大の不安ではないでしょうか。
それを解決するには早期選考に行くのが一番です。「選考に慣れる」ことができる上に、 通常選考よりライバルが少なく受かりやすいため、「実はもう内定がある」という余裕を持つことすら可能なのです。
そんな早期選考に招待されるために「インターンシップに行く」のが通常なのですが、 まだ何もしていない人でも「インターンなし」で、今から同じ条件に立てる方法があります。 それが「「ジョブトラ」に参加する」という方法です。
ジョブトラは「合同説明会」に加えて「グループワーク」が実施されるのが特徴の就活イベントで、 事前準備なしで最大6社の早期選考が一度に受けられるというものです。 「エントリーシート・自己分析」は不要で、「学部3年生(修士1年生)」なら就活完全初心者でOKです。
もちろん学生は完全無料ですから、早期選考を受けて「まだ何もしていない」状態を解消し、 「選考には慣れている」あわよくば「実はもう内定がある」という状態に持って行ってしまいましょう。 イベントは「たった半日」です。通常選考で泥沼に浸かるくらいなら、ジョブトラへ行きましょう。
→「ジョブトラ」に参加する
志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その1)
模範解答があれば憂いなし!
あなたのエントリーシートは100点満点ですか? …と言われても、わかりませんよね。自己採点するにしても、その基準となる模範解答がなければどうしようもありません。
もしこのまま提出して、果たして大丈夫でしょうか。
そこで先輩が実際に内定をとったエントリーシートを使いましょう。 それと比較して何が足りないのか、どう書けばいいのかがわかれば、自ずと完成度が高まっていきます。
「Unistyle」では、歴代就活生の合格エントリーシートを無料閲覧できます。
総合商社やインフラ企業、メーカー企業、外資系企業をはじめ、超一流企業からベンチャー企業まで71,000通を超えるエントリーシートが収録されています(2023年5月時点)。 あなたの志望企業の合格エントリーシートもほぼ見つかるサイトと言っていいでしょう。
また、合格ESだけでなく「企業研究」「同業他社比較」「就職活動の軸別のおすすめ業界」 「志望動機の書き方」など就活に役立つ限定記事もすべて無料で読むことができます。
ぜひ自分のエントリーシートの見直しのために、作成の参考のために手に入れておきたいですね。
自分にぴったりのインターンシップを見つけよう
インターンから内定まで口コミが満載!
「どこのインターンに行けばいいかわからない」と悩んでいませんか? 就活の主戦場はインターンであり、大学3年生の6月には就活が始まります。 ですが、こんな早期に志望先を決められている人なんて、あまりいないと思います。
そこで、ワンキャリアのサマーインターン特集を見てみましょう。 締め切り前のインターンが一覧で表示されていて、詳細ページに進むとそのインターンの口コミを読むことができます。 また、会員登録すると「自分の大学での人気企業」が見れたり、「内定・選考直結型インターン」への参加申し込みもできます。
他にも企業ごとに「実際に内定を取ったエントリーシート」、一次面接・二次面接など「選考の体験談」が計52万件が読めるなど、 インターンから内定まで必要な情報がそろっています。大学生・院生なら完全無料どころか、内定後に選考体験談を投稿すると謝礼があるので、 就活を始めるならぜひ利用しておきたいですね。
著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
→Xのアカウントページ
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