【実体験】高学歴の就活のやり方|勝ち組企業に内定を取るには?
高学歴の就活のやり方を解説します。就活では学歴に応じて有利な特典がありますが、それらをフルに活用して勝ち組企業に内定を取りましょう。 旧帝大卒の私の実体験・失敗体験をもとに、具体的に何をするべきか紹介しています。
目次
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はじめに
高学歴でも就活に失敗する場合がある!
筆者の私は旧帝大の大阪大学法学部を卒業し、メーカートップクラスの年収を誇る企業に入社しました。
しかし、そこに至るまでに数々の失敗を積み重ね、全落ちも経験しています。 確かに高学歴だと優遇されることが多いのですが、企業は学歴だけで採用しているわけではありません。
この失敗経験を踏まえ、具体的にどうすれば勝ち組企業に入社できるか解説します。
高学歴が有利なポイント

高学歴が就活で有利に働くポイントは、次の4点です。
- インターン選考に合格しやすい
- 学歴フィルターにかからない
- リクルーター面接に呼ばれる
- OB訪問ができる
インターン選考に合格しやすい
インターン選考は学歴が大きく影響する!
高学歴だとインターン選考に合格しやすいというメリットがあります。
筆者の私はロクに準備していなかったのですが、人気インフラ企業のインターンの書類選考・面接に合格しました。 この段階では準備ができていない学生がほとんどのため、学歴だけで受かる場合があります。 実際、そのインターンの参加者は「東大・京大・阪大・神戸大」の4校しかいませんでした。
近年の就活は、インターン参加者向けの優遇選考で内定を取るのが主流になりつつあります。 ここでしっかり主体性と熱意をアピールできれば一流企業に楽に内定を取るのも可能です。
学歴フィルターにかからない
MARCH以上はどの会社でも高学歴!
本選考では、学歴フィルターが存在します。 ESや筆記試験の結果を問わず「学歴」で不合格にされることを意味しますが、次の大学群は、学歴フィルターにかかりません。
旧帝一工・早慶 | 東大・京大・東京科学大・一橋大・阪大・名大・東北大・九大・北大・早大・慶大 |
---|---|
上位国公立 | 東京外大・筑波大・東京農工大・千葉大・横国大・横浜市立大・東京学芸大・東京都立大・大阪公立大・神戸大・京都工芸繊維大・信州大・熊本大・お茶の水女子大・奈良女子大 |
上位私立大 | 東京理科大・上智大・ICU・学習院大・明大・青学大・立教大・中大・法大・関大・関学大・同大・立命館大・津田塾大 |
また、理系の場合は地方国公立もOKな会社がほとんどです。
言い換えると書いたエントリーシートは必ず読んでもらえるということです。 ESの出来によっては書類選考に落ちたり、後述のリクルーター面接の結果で「書類選考不合格扱い」にされることもありますが、 選考の土俵には必ず立てるのがメリットの1つです。
リクルーター面接に呼ばれる
秘密裏の早期選考が受けられる!
実は、高学歴を対象にした裏ルートの選考を実施する企業があります。 インフラ企業・旧国営企業・人気企業が「1対1の質問会」「座談会」などと称したイベントに呼んでくれるのですが、 これをリクルーター面接と呼びます。
実質的に、通常選考が始まるより前に面接をするという早期選考の一種なのですが、 採用枠がフルに空いた段階ですから有利になります。しかし、これは「選考の前倒し」に過ぎず、内容は面接そのものですので準備が必要です。
OB訪問ができる
OB訪問は人事に評価される!
高学歴の場合、ほとんどの一流企業に自分の大学のOBがいるため、OB訪問ができるというメリットがあります。
特に総合商社を志望する場合、OB訪問が必須です。 およそインターンシップが終了した3年生の秋ごろから、大学の学生課または会社に電話をかけてOB訪問を申し込みます。 総合商社ではOB訪問が選考開始のきっかけになっており、これを経由しないとそもそも選考が受けられません。
高学歴の就活戦略
上記のメリットを活かした高学歴の就活のやり方を解説します。 具体的には、次の手順を踏み、インターン優遇ルートの早期内定を狙います。
1.自己分析をする
自己分析は就活の大前提!
高学歴が就活に失敗する原因は、自己分析にあります。
筆者の私は自己分析を怠ったため、「一貫性あるES」が書けませんでした。 その結果、リク面が順調に進んでいた会社でも、ESを提出した瞬間に音信不通になりました。
自己分析は簡単に言うと、「将来の夢」実現ストーリーをつくることです。 夢のことを就活用語で「就職活動の軸」と呼び、軸と社風の一致具合によって内定が出ます。 そもそもこれができていないと、高学歴でも書類選考で落ちるというわけです。
自己分析でつくるストーリーの例は、次の通りです。
就職活動の軸 | 価値創造での社会貢献 →【就活の軸は将来の夢】説得力ある例文と考え方を解説 |
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ガクチカ | ゲーム制作の経験 →【例文】学生時代頑張ったことの書き方|面接の定番質問に対応! |
自分史 | 価値創造に熱意を抱いた経緯 価値創造にまつわるエピソード |
自己PR | アイデア出しが得意なところ →自己PRは何を答えればいい?|1000文字分の例文で解説! |
弱み | 優先順位に迷うところ。メンバーと目的を設定することで克服しようとしている 克服するための取り組みが必須 |
この例では「価値創造での社会貢献がしたい」という軸を設定し、「軸の実現のため」という観点で回答を統一しています。 その上で志望動機に「価値創造を重視する貴社の社風に共感した」と書くと一貫性あるESが出来上がります。
詳しいやり方は次の関連記事で解説していますが、これができていればES・面接の合格率は大きく上がります。
2.インターンで有望さをアピールする
インターンで理想の新人を演じよう!
志望度の高い企業のインターンに参加し、有望さをアピールしましょう。 具体的には、次の3点です。
- 主体的に作業に取り組む
- メンバーを褒める
- 社風に関する質問をする
会社の求める「主体性」とは、仕事に対する強い責任感です。 インターンでの作業はグループで行うことが多いですが、自分の給料に直結しているつもりで、「1円でも高く売るための方法」を考えて積極的に提案してください。 これを「当事者意識」と言いますが、会社は「当事者意識の高い社員」を渇望しています。
そして、メンバーを褒めることも重要です。「敵に塩を送る」のがイヤでマウントを取りたくなってしまうものですが、逆です。 高学歴は最初から優秀なことがわかっているので、「優秀さ」よりも「好かれる人」であることをアピールしましょう。 簡単に言えば、「理想の上司」を振舞うということです。
また、志望動機に「社風に共感しました」と書くために、社風を確認する質問をしましょう。 例えば次のような質問を、ことあるごとに社員に投げかけてみましょう。
- 御社の社風を一言で表すとどのようなものですか?
- 働く環境で、特に大切にされている価値観は何ですか?
- 御社では、どのような人が活躍していますか?
3.会社主催のイベントに参加する
会社から何か呼ばれたらすべて早期選考!
高学歴の場合、会社主催のイベントによく呼ばれます。 筆者の私が受けたものでは、次のようなイベントがありました。
- 少人数の会社説明会(NTT西日本)
- 社員との懇談会(JR東海、日本製鉄)
- 学内会社説明会(トヨタ自動車)
- 1対1の質問会(JT、関西電力、JR西日本、JFEエンジニアリング、日鉄エンジニアリング、豊田自動織機)
これらはすべて選考です。 「説明会」「懇談会」など参加ハードルの低い名称がつけられがちですが、これがリクルーター面接です。 「選考の前倒し」であるため、この時点で自己分析を完了させておく必要があります。
また、インターン後の「フォローアップ研修」「懇談会」なども選考開始の契機になっていますので、 会社から何か誘われたら必ず参加しましょう。
4.隠れ優良企業を探す
採用倍率の低い勝ち組企業がある!
筆者の私は自己分析を怠ったためにいったん全落ちしたのですが、すぐに就活のやり方を見直して、 隠れ優良企業を狙うことで、もともと受けていた会社より優良な会社に内定を取ることができました。
「学生にとっての優良企業」と「ビジネス界が認める優良企業」は違います。 前者は「売上高」「知名度」などで評価されますが、後者は「将来性」「利益率」などで評価されます。 これにより後者のほうが待遇の良いホワイト企業である可能性が高く、入社後も自慢できます。
そのような企業群を「隠れ優良企業」と呼びますが、有名企業よりよっぽど勝ち組な会社がたくさんあります。 そしてそれらは、低倍率で内定が取りやすいです。
そんな企業を探すのにおすすめの方法が、スカウト型就活サイトを使うことです。
実は、大企業のスカウト利用率が年々上昇を続けており、従業員5000人以上の大手企業では利用率が51.2%にのぼっています。 (詳しくは大手への就活こそスカウトアプリを使うべき理由|おすすめも紹介!の記事を参照)
高学歴は目立ちやすいですから、大手企業から声がかかる可能性が高いです。
MY就活ネットのおすすめは
「OfferBox」
です。
OfferBoxは「待ち」型の就活サイトで、SNSの要領でプロフィールを充実させていくと、 あなたに興味を持った企業の人事から「スカウト」が送られてくる就活サイトです。 時には「一次面接免除」「いきなり最終面接」などの優遇選考に招待されることもあります。
他のスカウトサイトとの大きな違いは、「企業による一斉送信ができない仕組み」になっていて、冷やかしの宣伝メールが来ないことです。 企業は限られた数のスカウトしか出せないため、本気のスカウトだけが来るのが特徴です。 これが人気を博し、就活生24万人が利用(OfferBox 2024年卒利用実績データより)しています。
一流企業やベンチャー企業はもちろん、BtoBの隠れ優良企業など15,000社以上が利用しています。 すでに学部3年生(修士1年生)の受付も開始しており、早い段階なら採用枠がフルで空いています。
→「OfferBox」でスカウトをもらう
MY就活ネットではこのように、「間違った就活」や「失敗しないための対策」などを、 筆者自身の失敗経験を踏まえて解説しています。次の関連記事では、企業が水面下で行う優遇選考があることを前提に、 「いつ、何をすればいいか」についてまとめていますので、ぜひご覧ください。

著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。大阪大学法学部卒。13卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、12年間に渡り学生の就職活動を支援している。
→Xのアカウントページ
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