【ガクチカ】イラスト制作の例文|強いエピソードにできる!

ガクチカにイラスト制作は使えます。 ビジネスに役立つ要素が多く、数値目標が設定しやすいなど「説得力あるエピソード」としても優秀だからです。 この書き方と例文について、実際に絵を描いている筆者の私が解説します。
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ガクチカにイラスト制作は使える?
結論から言うと、ガクチカにイラスト制作は使えます。
筆者の私自身、絵を描くのですが(タイトル画像もクリスタで描きました)ビジネスに役立つ要素が詰まっています。 あなたも次のような取り組みをしたと思います。
- 「ホロライブ」や「原神」など流行ものを研究する(マーケティング)
- 構図やポーズを検討し、完成品を他人に見せて、改善点を見つけ、反映する(PDCAサイクル)
- X・Skeb・FANBOXなどでファンを獲得する(価値創造)
- 作業通話などのグループに参加する(チームでの取り組み経験)
- 同じ人物を描いても見せ方次第で反応が大きく変わるなどの学び(経験から得た学び)
これだけあれば完璧です。 もしSkebなどを通じて外国人からの依頼を請けていれば、それは海外取引です。強いガクチカにできます。
構成
ガクチカは次の構成で書きます。
1.結論 | 学生時代は、イラスト制作に力を入れました。 |
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2.動機 | 新たな価値創造がしたかったためです。 |
3.目標 | SNSでのいいね数1000を目標に設定しました。 |
4.工夫 | 作業仲間と意見対立という困難に直面しましたが、論理的に結論を導くことができました。 |
5.結果 | 目標を上回る3000いいねが獲得できました。 |
6.学び | 同じものでも見せ方次第で反応が大きく変わることを学びました。 |
この6つの要素が必要になる理由は、165社の面接での深掘り質問を根拠にしています。 詳しくは次の関連記事で解説していますので、併せてご覧ください。
1.結論
ポイント | 結論ファースト |
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書き出しは、必ず結論からです。
新入社員が一番怒られることが「結論から話せ」です。 筆者の私もよく言われましたが、結論が最初に来ていないと、「何の話かわからない」まま話が進みます。 つまり、結論が後になればなるほど、それまで書いた文章は無駄になるというわけです。
最初の一文は簡潔に、結論だけを述べましょう。
例文
私は学生時代、イラスト制作に力を入れました。
2.動機
ポイント | 価値創造のため |
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動機は「就職活動の軸」と呼ばれますが、「仕事を通じて実現したいこと(将来の夢)」です。
絵描きをやっていると「いいねほしさでしょ?」などと言われがちですよね。ですが、いいねほしさでOKです。 「いいねを押す」ということは、そこに何かしらの感動が生まれているわけです。これを価値創造と言います。
価値創造はあらゆる企業が中期経営計画に掲げているキーワードであり、 志望動機に「価値創造を目指す社風に共感しました」と書きやすいため、おすすめです。
例文
新たな価値創造がしたかったからです。
3.目標
ポイント | 数値目標 |
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次に、目標を設定します。
目標は具体的でわかりやすいほど良く、数値目標が最適です。 「1000いいね」「フォロワー1000人」「依頼を月3件獲得する」などの目標を立てましょう。 当時そんなことを考えていなかった場合は、目標があったことにしましょう。
例文
SNSでのいいね数1000を目標に設定しました。
4.工夫
ポイント | チーム |
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工夫については、個人的な工夫に加えて「チームでの取り組み」も用意しておきましょう。 チームとは言っても、イラストは基本的に個人活動ですよね。 ですが、次のような例が「チームでの取り組み」として使えます。
- 作業通話に参加した
- 絵師仲間と励まし合うなどした
- サークル活動でイラスト制作を担当した
- アルバイト先でPOPを担当した
「チームでの取り組み」で重要なのは、理想の上司を振舞った経験です。 「指示命令を出した」「自分の意見に従わせた」といった内容ではなく、 「励まし合う風土を醸成した」「共感を示すなど元気づけることを心がけた」などみんなを活躍させたエピソードを書くべきなのです。
ですから、リーダーの肩書など不要です。
例文
取り組みでは絵描き仲間を集め、共同して流行のコンテンツや絵柄の市場調査をし、反省会をするなど相互に高め合いました。
ある時、意見対立という困難が発生しました。 内容は「別のコンテンツに手を出すべきか、同一コンテンツを続けるべきか」でした。 そこで私は有名イラストレーターの解説動画を複数探し、共に視聴して論理的に結論を導くことができました。
この際、頭ごなしに否定するのではなく「有利な方の選択」へと誘導することを心がけました。
ちなみに、具体的なコンテンツ名はおそらく面接官には通じないため、「流行のコンテンツ」くらいの説明にとどめておきましょう。
5.結果
ポイント | 達成・未達どちらも可 |
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結果は文章の構成として必須ですが、達成できたかどうかはどちらでも構いません。 ただし、達成できなかった場合は「悔しかった」「それが次回の挑戦の原動力になった」など感情と向上心を示しましょう。
達成できた場合の例文
その結果、目標を上回る3000いいねが獲得できました。
達成できなかった場合の例文
結果は目標にわずかに届かず、悔しい思いをしました。 このことが次回への原動力となり、反省と挑戦を続けています。
6.学び
ポイント | 挑戦したいことにつなげる |
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学びは、「入社後に挑戦したいこと」につなげます。 そのため、仕事上で役立つ学びを挙げましょう。例えば次のようなものがあります。
- 同じものでも見せ方によって反応が大きく変わること
- 創造力
- 表現力
- 市場調査の有用性
- 継続的な努力の重要性
- PDCAサイクル(計画・実行・反省・改善)で成長する力
- ブランディング(同一コンテンツを描き続けることで『はじめちゃんの人だ』のように認識されること)
- 共感を示すことの有用性
例文
この取り組みを通じて「創造力」が身につき、 また同じものでも見せ方次第で反応が大きく変わることを学びました。
そして、「入社後に挑戦したいこと」には次の一文を加えます。
例文
学生時代の取り組みで得た学びを活かして、照明や採光にこだわったラグジュアリーなマンションの提案に挑戦したいです。
例文のまとめ
例文
私は学生時代、イラスト制作に力を入れました。その理由は、新たな価値創造を実現したかったからです。
そこで、SNSでのいいね数1000を目標に設定し、取り組みました。 活動の中では、絵描き仲間を集め、共同で流行のコンテンツや絵柄の市場調査を行い、定期的に反省会を開くことで相互に成長できる環境を作りました。
しかし、活動を続ける中で「別のコンテンツに手を出すべきか、同じコンテンツを継続すべきか」という意見対立が発生しました。 そこで私は、有名イラストレーターの解説動画を複数探し、メンバーと共に視聴することで、論理的に結論を導きました。 この際、頭ごなしに否定するのではなく「有利な方の選択」へと誘導することを心がけました。
その結果、目標を大きく上回る3000いいねを獲得することができました。
この経験を通じて、創造力の向上に加え、同じ作品でも見せ方次第で反応が大きく変わることを学び、より効果的な表現方法を意識するようになりました。
想定される深掘り質問と回答例
実際の面接では、次のような深掘り質問が想定されます。
いいね数1000という目標はどのように設定しましたか?
回答例
それまでの獲得いいね数が100だったため、10倍の成果を出そうと考えました。
市場調査では具体的にどのようなデータを分析しましたか?
回答例
1日あたりの関連ポスト数や、関連動画の視聴回数などを分析しました。 絵柄については有名イラストレータ―の絵柄を参考にしました。
芸術系の大学でなく今の大学を選んだ理由はなんですか?
回答例
価値創造のためにはイラストのみならず、様々な分野の学びが必要だと考えたためです。 実際、イラストには人体構造の他に、光や色の知識、描く対象の背景にあるストーリーの理解も必要です。
この経験を他の活動に活かしましたか?
回答例
友人が行うポスター制作で、光や角度など「見せ方」の面でアドバイスしました。
また、ガクチカの書き方の詳細は次の関連記事でも解説しています。