ES添削のやり方|誰に依頼するべき?自己PRや志望動機を今すぐチェック!

ES添削を誰に頼むかも悩みますが、そもそも間に合わない場合もあります。 そこで自己PRや志望動機の添削のやり方や、誰に添削を頼むべきかの解説をします。
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ES添削のやり方
ES添削のやり方は、次の手順で行います。
1.企業が重視するポイントを確認する
まずは「企業が採用選考で重視していること」を確認しましょう。 就職みらい研究所が企業向けに実施したアンケートによると、採用選考で重視する項目は次の3つが上位を占めています。
- 1位:人柄:93.9%
- 2位:自社への熱意:76.5%
- 3位:今後の可能性:67.4%
つまり、ESの添削では「人柄」「自社への熱意」「今後の可能性」をアピールできる構成になっていればよいということになります。
2.「人柄」をアピールできているか確認する
ESで「人柄」をアピールするためには、具体的なエピソードを盛り込む必要があります。 そこで、自己PRの添削の例をご覧ください。以下のように「普段の自分の振る舞い」が想像できるような、具体的なエピソードを追加しましょう。
自己PRの添削例
学生時代は「子どもの通学を見守るボランティア活動」に力を入れて取り組みました。 これにより、みんなで一時停止を呼びかけ合う習慣を形成することができました。
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学生時代は「子どもの通学を見守るボランティア活動」に力を入れて取り組みました。
この取り組みの中で、落ち着きのない子どもに交差点で立ち止まってもらう必要性を感じました。しかし、口頭で注意するだけでは言うことを聞いてもらえません。 そこで、子どもに人気のタレントの振る舞いを研究し、それをアレンジしてポーズをとってみせて、 子どもに真似をしてもらうという対策を講じました。
これにより、みんなで一時停止を呼びかけ合う習慣を形成することができました。
3.「熱意」をアピールできているか確認する
「熱意」をアピールするためには、「企業の求める人物像」を自己PRに盛り込むのが効果的です。 そこで以下の例のように、「企業にマッチした人物」であることをアピールする形に変更しましょう。
自己PRの添削例
私は、想いをカタチに出来る人材です。
学生時代は「子どもの通学を見守るボランティア活動」に力を入れて取り組みました。
この取り組みの中で、落ち着きのない子どもに交差点で立ち止まってもらう必要性を感じました。しかし、口頭で注意するだけでは言うことを聞いてもらえません。 そこで、子どもに人気のタレントの振る舞いを研究し、それをアレンジしてポーズをとってみせて、 子どもに真似をしてもらうという対策を講じました。
これにより、みんなで一時停止を呼びかけ合う習慣を形成することができました。 以上より、私は自身を「想いをカタチに出来る人材」であると自負します。
4.「今後の可能性」をアピールできているか確認する
「今後の可能性」をアピールするためには、「就職活動の軸」と「社風」の一致が必要です。 そこで「自己PR」に「就職活動の軸」を追加し、「志望動機」では「社風」に触れるのがよいでしょう。
以下の例のように、「就職活動の軸への本気度」と「就職活動の軸と社風の一致」を同時にアピールすることで、 間接的に「志望企業のビジネスへの本気度」を示すことができます。
自己PRの添削例
私は、想いをカタチに出来る人材です。
「交通事故をゼロにしたい」という将来の夢の実現のために、 学生時代は「子どもの通学を見守るボランティア活動」に力を入れて取り組みました。
この取り組みの中で、落ち着きのない子どもに交差点で立ち止まってもらう必要性を感じました。しかし、口頭で注意するだけでは言うことを聞いてもらえません。 そこで、子どもに人気のタレントの振る舞いを研究し、それをアレンジしてポーズをとってみせて、 子どもに真似をしてもらうという対策を講じました。
これにより、みんなで一時停止を呼びかけ合う習慣を形成することができました。 以上より、私は自身を「想いをカタチに出来る人材」であると自負します。
志望動機の添削例
貴社の「交通事故をゼロにする」という社風と、私の「交通事故をなくしたい」という将来の夢が一致しているため、入社を志望します。
私は就職活動にあたって貴社webサイトを拝見し、安全を重視する経営理念や事業内容に共感しました。 それを現場で確認するため貴社インターンシップに参加し、多くの社員の方と話をする中で、 「交通事故をゼロにする」ことを全社共有の目的としていることを確認できました。
これまで述べてきた通り、私は「交通事故をなくす」という大きな目的に向かって、 創造力を働かせ、コミュニケーション力を活かし、バイタリティーを発揮してきました。 恥ずかしいことでも愚直に取り組む私の姿勢は、貴社の求める人物像と一致していると自負しています。
以上より、私は「交通事故をゼロにする」という目的に向かって、 それをカタチにしていく仕事がしたいと思い、貴社を志望するに至りました。
受かるESのチェックポイント
「受かるES」を書くためには、次のことをチェックしましょう。
1.ES全体をストーリー化できているか
志望動機に説得力を出すためには、ES全体を志望動機の根拠にする必要があります。 ES全体を読み返して、次のように「ストーリー化」できているかどうかを確認しましょう。
- (過去編):学生時代頑張ったこと:将来の夢に向かって今まで何をしてきたか
- (現在編):長所・短所:将来の夢の実現にあたって現状の自分を把握できているか
- (未来編):なぜこの会社を選んだのか・この会社に入って挑戦したいこと:何をして将来の夢の実現するか
上記の添削例では、自己PRを「交通事故ゼロのために頑張ったこと」とし、志望動機で「交通事故ゼロのために入社したい」としました。 このように「志望企業の社風と同様のこと」に「一貫した強い姿勢で取り組んできた」ことを示した上で、 「貴社に入社したい」と述べることで、志望動機に説得力を持たせることができます。
2.文章のルールに従っているか
ESでよくあるミスが、「文章のルールに従っていないこと」です。
ESはOB・OGの他にリクルーター、面接官、人事部長、役員とさまざまな人が読みます。 添削の際は「60~70代の社長が読む」ことを意識して、ビジネス文書のルールを守ることが必要です。
- 結論を冒頭に記述する:「結論・理由・具体例・結論」の流れ(PREP法)を守る
- 簡潔にまとめる:読点(、)を多用する長い文章は避け、句点(。)で区切る
- 具体性を持たせる:あいまいな表現は避け、数字や具体的なエピソードを記述する
- 誤字脱字を見直す:誤字脱字や文法ミスがないようチェックしてから清書する
- 略語・専門用語を避ける:伝わらない可能性がある言葉は使用を避ける
- 文体を統一する:「ですます調」に統一し、「である調」を混在させない
- 記号や絵文字を使用しない:「!」「?」「(笑)」などは使用しない
中でも「結論・理由・具体例・結論」の流れ(PREP法)を守ることは、非常に重要です。 この文章の流れを逸脱すると「読んでもらえない」という事態をも引き起こしかねません。 必ず「冒頭に結論を書いていること」を確認してください。
3.各設問の深掘りは十分か
ESの完成度が低いと、圧迫面接を受ける原因になったり、書類選考で不合格になるリスクがあります。 これらを防ぐためには、予め「圧迫面接を想定した質問」を自分自身に投げかけてみることが有効です。 例えば、以下のような質問に対して答えられる内容になっているでしょうか。
- 学生時代、なんでそれを頑張ろうと思ったの?
- 頑張ったっていうけど、目標とかなかったの?
- それを頑張って将来どうしたいの?
- その短所って致命的じゃない?
- その長所って何の役に立つの?
- それってうちの会社じゃなくても実現できるんじゃない?
- 簡単に実現できそうだけど、その後はどうするの?
4.向上心のアピールをする準備ができているか
「短所」について面接で深掘りされることを想定して、「克服しようとする姿勢」を準備しておくことで、 「向上心」を効果的にアピールすることができます。
ESの「短所」の欄を軽視しがちですが、実は面接で深掘りされることがとても多い項目です。 なぜなら、「悪い新入社員」を判別するのに最も適した項目だからです。
「特に困らない短所」「長所との読み替えが可能な短所」など、ダメージ軽減を図っていませんか? 例えば「諦めが悪い」「堅苦しい」「なれなれしい」といった、裏を返せば長所になるようなものはNGです。
この理由は、「ミスを隠す新入社員」を彷彿とさせるためです。 短所を短所のまま放っておくのでは「向上心がない」とみなされ、欠点を自覚して克服しないのであれば、 「今後の可能性」が低いと判断されてしまいます。
そこで、本当に困る短所を選び、克服しようとする姿勢を準備しておくことが必要です。
短所の面接対策
「うっかりミスが多いという短所」がありますが、「指差し確認を習慣化して克服しよう」と取り組んでいます。
【無料】ES添削は誰に依頼する?
「ES添削を誰かに依頼したい」という方も多いでしょう。 そこで、無料で試せる4つの方法を紹介します。
1.就活を終えた先輩に依頼する
就活を終えた先輩に依頼するのも、1つの手です。 この方法を取るメリットは、その場で添削してもらえることです。他の方法で間に合わない場合にぴったりですね。
一方のデメリットは、自分の志望企業に合わせた添削ができないことです。 ES全体の構成や文章のチェックはしてもらえますが、「企業の求める人物像」や「社風との一致」は確認できません。 時間がない場合の最終手段として認識しておきましょう。
2.大学のキャリアセンターに依頼する
大学のキャリアセンターに依頼するのも、有効です。 この方法を取るメリットは、社会人目線で評価してもらえることです。 文章構成や敬語の使い方などは、完璧に仕上がることが期待できます。
一方のデメリットは、やはり自分の志望企業に合わせた添削ができないことです。 キャリアセンターも各企業の社風まで知り尽くしているわけではありません。 「文章」としては仕上がっても、「ES」として熱意の伝わる内容になるかは、自分自身の努力が必要になります。
3.実際に内定を取った合格ESを参考にする
「実際に内定を取った合格ESを参考にする」という手段もあります。 この方法を取るメリットは、志望企業に合わせたESに仕上げることができるという点です。 「何をアピールすればよいのか」「どんな志望動機を書けば受かるのか」などを知ることができます。
一方のデメリットは、文章構成が完璧とは限らないことです。 文章が正しく書けていなくても、書類選考に合格することがあります。 つまりは「面接力でカバーした可能性もある」ということです。
そこで有効なのが、この方法と「キャリアセンター」を併用することです。 まず「合格ES」を参考にして書き上げて、キャリアセンターで添削を依頼すれば「熱意の伝わるES」が完成します。 時間の許す限りはこの方法を取るのが最も有効でしょう。
ちなみに「合格ES」は「Unistyle」 「ワンキャリア」 の2つのサイトで完全無料で読めますので、ぜひ利用しましょう。
4.OB・OG訪問で依頼する
「OB・OG訪問でES添削を依頼するのは失礼かもしれない」と悩んでいませんか?実はまったくの逆で、最も有効な手段です。
私の友人で「志望度が高すぎて不安」になり、OB・OG訪問の制度のない企業に電話をかけた人がいます。 人事はこれを大変喜び、OBとの面談をセッティングしてくれて、その友人は熱意を認められて内定を取得する結果に至りました。
「電話でアポイントを取って訪問する」のは社会人でもできればやりたくないことなのですが、 それを学生がするのは「熱意の証拠」になり、また人事部を通して訪問する以上は、OB・OGが採用担当者に結果を報告する義務があります。 そこで「どうしても入社したいので、ESを添削してほしい」と依頼すれば、その熱意の高さは確実に伝わります。
OB・OGはもちろん社会人ですし、志望先に実際に内定を取った人物でもあります。 「志望先に合わせたES」で、かつ「文章構成も完璧なES」が完成するでしょう。
5.生成AIに添削させる
生成AIにエントリーシートを添削させるという手段もあります。 提出数時間前など、とにかく時間がない時はChatGPTに読ませてみましょう。
ただし、生成AIは「言葉遣い」や「表記ゆれ」を修正してくれますが、 「文章の順番を入れ替える」「不足している要素を補う」といったことはしてくれないため、 やはりある程度自分で文章構成を仕上げておく必要があります。
就活へのAI活用については次の記事で詳しく検証していますので、こちらも参照してください。
著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。大阪大学法学部卒。13卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、12年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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