勝ち組【JX金属への就職】難易度・採用大学など選考対策!
会社名 | 就職難易度 |
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JX金属 | 穴場 0.4 / 5.0 |
売上高 | |
7149億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
936万円 | 122日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:30名程度 技術系:30名程度 | 学部卒:275,000円 院卒:302,100円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:JX金属|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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JX金属の選考フローは次の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 動画選考1回
- 面接3回
- 内々定
開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →JX金属の採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 穴場 |
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JX金属の就職難易度は、穴場です。 採用倍率は文系約20倍・理系約20倍で、学歴フィルターはありません。 採用大学が次の通り、幅広く採用されているためです。
文系 | 大阪大・九州大・早稲田大・ICU・上智大・明治大・立教大・中央大・関西大・関西学院大・同志社大・立命館大・小樽商科大・順天堂大 |
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理系 | 京都大・東京科学大・北海道大・東北大・九州大・慶応義塾大・芝浦工業大・東京農工大・豊橋技科大・法政大・関西大・関西学院大・同志社大・東洋大・秋田大・茨城大・埼玉大・千葉工大・横国大・愛媛大・佐賀大・大分大・津山高専 |
採用人数が文系30人・理系30人程度と少ない一方で、就職人気が低く文系600人・理系600人しか応募者がいません。 学生人気が高炉メーカーに集中すること、エネオスの子会社であることが主な原因として考えられます。
一方で就職四季報によると、総合職平均年収が936万円あり、年収は大手メーカー級です。 同書記載の30歳モデル賃金「371,900円」にボーナス「186万円」を足すと、30歳時点で年収632万円に到達します。 また残業時間が月13.1時間・有給取得率90%などホワイト企業であり、就職できれば勝ち組です。
面接
面接回数 | 3回 |
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JX金属の面接は3回実施され、質問内容は次の通りです。
- 自己PR
- 学生時代に力を入れたこと
- (関連して)チームで取り組んだ経験
- (関連して)リーダーシップ経験
- (関連して)困難を乗り越えた方法
- なぜJX金属を選ぶのか
- 入社後に挑戦したいこと
- 他社の選考状況(→他社の選考状況はなぜ聞かれる?高評価な答え方と例文)
- 逆質問
最終面接前に「カジュアル面談」という名称の人事面談が実施されます。 こちらは役員面接を前に不安解消を目的としたもので、選考ではありません。 逆質問は一次・二次・カジュアル面談・最終面接とすべての段階で行えます。
次の関連記事は「リクルーター面接」向けですが、逆質問についてもおすすめを紹介していますので、併せてご覧ください。
→リクルーター面接は選考関係ある!|逆質問リストと聞かれること
エントリーシート
ES設問 | 3本 |
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JX金属のエントリーシートは、次の3本の設問が課されます。
- 卒論・ゼミの内容について
- そのテーマを選択した理由
- 「Ownership」を発揮したエピソード(2つ)
- 志望動機
志望動機を「社風への共感」とし、それに説得力を持たせるために「就職活動の軸」を設定します。 すべての項目に矛盾がないように、「軸の実現」という観点で回答を統一します。
また、同社は求める人物像として「Ownership」という言葉を設定しています。 その要素として「思い入れ」「革新の気概」「誠実・真摯」の3つを挙げています。 簡単に言い換えると「当事者意識」であり、「自分の思いつきで何かを実現したい」という思いのことです。
これらを前提に、私の場合の例を紹介します。
就職活動の軸 | 価値創造での社会貢献がしたい。 →【就活の軸は将来の夢】説得力ある例文と考え方を解説 |
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ゼミ | マーケティング戦略。データ分析を活用した市場調査や、競争優位性を生み出すブランド構築、さらには顧客体験(UX)の向上を目的としたマーケティング戦略について研究した。 |
理由 | 「モノ」以上の付加価値をつけることに興味を持っていたため。 |
ガクチカ1 | サークルでのゲーム制作の経験。価値創造のために取り組んだ経験を書く。「創造力」「課題解決力」などをアピール →【例文】学生時代頑張ったことの書き方|面接の定番質問に対応! |
ガクチカ2 | イラスト制作の経験。「誰かの命令」や「義務」はNG。自らやりたくてやったことを書く。 |
志望動機 | 高付加価値を目指す社風に共感した。 |
以上のように、回答を統一することでES全体に説得力を出すことができます。 この書き方をMY就活ネットでは「ESのストーリー化」と呼んでいますが、その方法については次の関連記事で解説しています。
→【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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JX金属の志望動機の例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、貴社がニッチ分野において高付加価値を生み出し、独自の技術で市場を切り拓く姿勢に共感したからです。 貴社は、電子材料や機能性材料といった先端分野に注力し、次世代技術を支える重要な役割を果たしています。その挑戦的な姿勢と高い専門性に強く惹かれました。
私は学生時代にゲーム制作に取り組み、ユーザーにとって価値のある体験を生み出すために、独自のアイデアと技術を組み合わせることを意識してきました。 特に、競争の激しい市場において、他にはない付加価値を提供することの重要性を学びました。
貴社のように、限られた市場でも高い技術力を活かし、競争優位性を築く企業であれば、私の創造力や課題解決力を活かし、新たな価値を生み出すことができると考えています。 貴社の一員として、成長しながら社会に貢献できるよう努めていきたいです。
この志望動機は、JX金属の特徴的な強みである「ニッチ分野での高付加価値の創出」と「独自技術による市場開拓」に焦点を当て、企業理解と共感を軸に構成されています。 独自の技術力と専門性を高く評価し、志望理由として明確に伝えている点が評価できます。
- 冒頭:企業の技術力と市場戦略への共感
「ニッチ分野」「高付加価値」「独自の技術」「次世代技術を支える重要な役割」といったキーワードを盛り込み、JX金属の強みを的確に捉えていることがわかります。 挑戦的な姿勢や専門性に惹かれたとすることで、企業研究がしっかり行われている印象を与えます。 - 中盤:学生時代の経験と価値観の結びつけ
ゲーム制作という経験を通じ、「ユーザーに価値のある体験を提供する」という観点から、独自アイデアと技術の融合を重視している点が表現されています。 競争の激しい市場での差別化の重要性を学んだという記述は、JX金属の事業内容と志望動機を自然にリンクさせています。 - 後半:自身の強みと企業での貢献意欲
「創造力や課題解決力」を活かして新たな価値創造に挑みたいという姿勢が明確で、自身の能力が企業のニッチ市場戦略にマッチしていることをアピールしています。 また「成長しながら社会に貢献したい」という前向きな意欲も、採用担当者に好印象を与えるでしょう。
全体として、企業の強みを理解したうえで、自分の経験やスキルと結びつけている点が優れており、志望動機としての完成度が高い文章です。
特に、ニッチ市場や技術分野での差別化を志望理由に据える業界志望者にとって参考になる構成と言えます。
また、「メーカーという業界」を志望する理由についても問われる場合があります。 こちらも準備をしていないと、とっさに答えるのが難しいですから、次の関連記事をご覧ください。
JX金属の強み
強み | ニッチ戦略 |
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JX金属の強みは、ニッチ戦略で高収益を狙う社風にあります。
同社は「銅」の鉱山権益を持ち、「精錬」に取り組んでいます。ですが、それは事業の一部に過ぎず、 「精錬した銅」を半導体材料・高機能材料へと加工する事業に注力しています。
半導体用ターゲット(半導体製造装置に使用)・タンタル・ニオブ金属粉末(半導体の酸化膜形成に使用)・圧延銅箔(基板に使用)という製品で世界シェア1位を取るなど、 高度な技術力を要する一方で、大手が参入しない分野で圧倒的なシェアをとる「ニッチ戦略」を取っています。
長期ビジョンでは「半導体材料」「情報通信材料」を「フォーカス事業」として設定し、「少量多品種・高利益率の製品を拡充する」としていることからも、 同社が意識的にニッチ戦略を取り、高付加価値を目指す社風があることがわかりますね。
現在は利益の半分がベース事業(金属の精錬)ですが、2040年にはフォーカス事業がベース事業の5倍の利益を生むことを目標としています。 ゆえに、志望動機の作成にあたっては「精錬」ではなく「高付加価値化」に注目するとよいでしょう。
競合他社
JX金属の競合他社は、非鉄金属業界に属する次の企業群が挙げられます。
UACJとは製品が異なり、日鉄鉱業は高機能材料への取り組みがありません。 ただし、「同業他社との比較」を問われた際はこれらの企業もチェックしておきましょう。 この他の企業はすべて高機能材料の取り組みを強化しています。
弱み
弱み | 利益率が低い |
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JX金属の弱みは、利益率が低いことです。
同社の利益率は5.3%となっており、同業他社(住友電気工業5.1%、古河電気工業1.0%、三菱マテリアル3.5%、日鉄鉱業7.2%)と比較すると平均的ではありますが、 上場企業平均の7%を下回っています。 この原因は「フォーカス事業がまだ成長途上」にあることです。
今後は半導体・自動車向けの圧延銅箔・半導体用ターゲットの増産に加え、さらなる新素材の開発に注力していきます。
同業他社の企業研究を見る
- UACJの企業研究(売上高:9987億円、平均年収:882万円、年間休日:121日)
- フジクラの企業研究(売上高:9793億円、平均年収:845万円、年間休日:121日)
- JX金属の企業研究(売上高:7149億円、平均年収:936万円、年間休日:122日)
- 三井金属鉱業の企業研究(売上高:7123億円、平均年収:983万円、年間休日:124日)
- DOWAホールディングスの企業研究(売上高:6786億円、平均年収:918万円、年間休日:123日)
- 大同特殊鋼の企業研究(売上高:5749億円、平均年収:934万円、年間休日:127日)
- 日本軽金属の企業研究(売上高:5501億円、平均年収:725万円、年間休日:120日)
- 山陽特殊製鋼の企業研究(売上高:2470億円、平均年収:890万円、年間休日:119日)
- 日鉄鉱業の企業研究(売上高:1967億円、平均年収:949万円、年間休日:123日)
- 日本製鉄の企業研究(売上高:8兆6955億円、平均年収:1251万円、年間休日:119日)
- JFEスチールの企業研究(売上高:4兆8596億円、平均年収:1070万円、年間休日:119日)
- 住友電気工業の企業研究(売上高:4兆6797億円、平均年収:974万円、年間休日:121日)
- 神戸製鋼所の企業研究(売上高:2兆5550億円、平均年収:988万円、年間休日:121日)
- 古河電気工業の企業研究(売上高:1兆2017億円、平均年収:781万円、年間休日:121日)
- 三菱マテリアルの企業研究(売上高:1兆9620億円、平均年収:875万円、年間休日:126日)
- プロテリアルの企業研究(売上高:1兆332億円、平均年収:903万円、年間休日:126日)
- 住友金属鉱山の企業研究(売上高:1兆5933億円、平均年収:1084万円、年間休日:125日)