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勝ち組【三井金属の就職】難易度/面接/志望動機など選考対策

会社名就職難易度
三井金属鉱業低め

2.4 / 5.0
売上高
7123億円
平均年収年間休日
983万円124日
採用人数初任給
事務系:10名程度
技術系:30名程度
学部卒:275,000円
院卒:302,500円
※平均年収が赤で表示されるものは就職四季報の総合職平均。その他は有価証券報告書を参照。
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。

参照:三井金属鉱業|募集要項(初任給・年間休日)



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選考フロー

選考開始1月

 三井金属鉱業の選考フローは次の通りで、1月開始です。

  1. ES提出・WEBテスト
  2. 面接3回
  3. 内々定

 理系のみインターン優遇の早期選考があります。その場合は11月選考開始です。 ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →三井金属鉱業の採用ページ

 一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。

 

就職難易度

就職難易度低め

 三井金属鉱業の就職難易度は、低めです。 採用倍率は文系約40倍・理系約5倍で、ES通過率は40%です。学歴フィルターは「地方国公立以上」と考えられます。 採用大学は次の通りです。

文系京都大・一橋大・早稲田大・神戸大・上智大・法政大・同志社大・関西学院大・成蹊大・福井大
理系東京科学大・北海道大・東北大・名古屋大・大阪公立大・神戸大・東京理科大・芝浦工業大・秋田大・山形大・筑波大・千葉大・埼玉大・山梨大・愛媛大・佐賀大・山口大・福岡工業大・九州工業大・佐賀大・宮崎大・成蹊大

 採用人数が文系10人・理系30人程度と少ない一方で、就職人気が低く文系400人・理系140人しか応募者がいません。 就職四季報によると、総合職平均年収が983万円・30歳時点で624万円あり、年収は大手メーカー級です。 また残業時間が月18.6時間・有給取得率75%などホワイト企業であり、就職できれば勝ち組です。

インターン優遇あり

 理系のみインターン優遇の早期選考があります。その場合は選考開始が11月に前倒しされます。 10月ごろに「意見交換会」という名目でリクルーター面接が実施され、研究所見学を経て選考が始まります。 面接3回の選考フローは変わりません。

リクルーター面接は選考関係ある!|逆質問リストと聞かれること

 文系は優遇制度がありませんが、会社理解・仕事理解を深めてから応募すると、志望動機にも説得力が出しやすいため、ぜひ参加しましょう。

内定直結インターン!|優遇選考で早期内定

 

面接

面接回数3回

 三井金属鉱業の面接は3回実施され、質問内容は次の通りです。

【関連記事】【新卒】面接で聞かれる質問65個の一覧とベストな回答例

 質問はESの内容に沿ったもので、奇抜な質問などはありません。 ESをストーリー化して完成度を高めておくと、面接で困ることがないでしょう。

 

エントリーシート

ES設問6本

 三井金属鉱業のエントリーシートは、次の6本の設問が課されます。

 志望動機を「社風への共感」とし、それに説得力を持たせるために「就職活動の軸」を設定します。 すべての項目に矛盾がないように、「軸の実現」という観点で回答を統一します。 次に、私の場合の例を紹介します。

就職活動の軸価値創造での社会貢献がしたい。
【就活の軸は将来の夢】説得力ある例文と考え方を解説
自己PRアイデア出しが得意なところ。エピソードはガクチカを参照
自己PRは何を答えればいい?|1000文字分の例文で解説!
強みメンバーへの配慮を欠かさないところ。エピソードはガクチカを参照
弱み意思決定に時間がかかるところ。3秒ルールを設け、迷ったら「Yes」と答えることで克服しようとしている。
【例文】長所と短所の一覧|「おっ!」と思わせる回答例
ガクチカサークルでのゲーム制作の経験。価値創造のために取り組んだ経験を書く。「創造力」「課題解決力」などをアピール
【例文】学生時代頑張ったことの書き方|面接の定番質問に対応!
希望職種営業。顧客との接点を活かして潜在ニーズを探り、新素材の提案による価値創造がしたいため。
将来なりたい自分像価値創造人間として「高く売って喜ばれる」ような人間になりたい。
【例文】会社に入って挑戦したいこと|人事が喜ぶ書き方!

 以上のように、回答を統一することでES全体に説得力を出すことができます。 この書き方をMY就活ネットでは「ESのストーリー化」と呼んでいますが、その方法については次の関連記事で解説しています。

【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!

志望動機

ポイント社風への共感

 三井金属鉱業の志望動機の例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。

例文

 私が貴社を志望する理由は、高機能材料による高付加価値化や、次世代産業における新規事業領域の開拓を目指す貴社の社風に強く共感したからです。 社会の進化とともに、より高度な材料技術が求められる中、貴社が持つ独自技術や先端分野への挑戦姿勢に魅力を感じました。

 私は学生時代にゲーム制作に取り組み、ユーザーの期待を超える価値を創造することの重要性を学びました。 特に、単なるコンテンツ提供にとどまらず、最先端の技術を取り入れることで新たな市場を開拓することにやりがいを感じました。 この経験を通じて、技術革新を活かして高付加価値を生み出す貴社の事業に深く共感しました。

 貴社は、自動車・半導体・エネルギーといった多様な分野で、高機能材料を通じた社会貢献を果たしており、その姿勢は私の価値観と一致しています。 私は、貴社の一員として、新たな技術や市場の可能性を追求し、次世代産業に貢献していきたいと考えています。

解説

 この志望動機は、三井金属鉱業の「高機能材料による高付加価値化」や「次世代産業における新規事業領域の開拓」という明確な企業ビジョンに対し、強い共感と具体的な貢献意欲を示しています。 企業の先端技術と挑戦的な姿勢を的確に理解していることが表現されており、企業研究が十分に行われている印象を与えます。

 全体として、企業理念と事業内容への深い理解、自己の経験との関連付け、社会貢献への強い意志がバランスよく表現されています。 より具体的なエピソードや数値目標を入れればさらに説得力が増しますが、現状でも十分に高評価が期待できる完成度です。

 また、「メーカーという業界」を志望する理由についても問われる場合があります。 こちらも準備をしていないと、とっさに答えるのが難しいですから、次の関連記事をご覧ください。

【文系】なぜメーカーなのか|「業界の」志望動機

三井金属鉱業の強み

強み高機能材料

 三井金属鉱業の強みは、高機能材料を豊富にそろえている点です。

 特に回路基板に使用する「極薄銅箔」で世界シェア9割、「2輪用排ガス浄化触媒」で世界シェア5割を誇り、 スマホ・液晶などの半導体材料、アルミの純度を高めるフィルター、亜鉛メッキ、EV向け電池材料など、 「単なる銅」ではなく「付加価値の高い高機能品」を製造販売しているところに特徴があります。

 高機能品は「替えが利かない」ために高く売れる商品群で、汎用品に比べて研究開発力や高い技術力を要するものの、 価格競争に陥りにくく、顧客が向こうから買いに来るなどメリットが多いです。

 中期経営計画では「銅箔」「機能性粉体」などの高機能品への注力を宣言しており、 またM&Aなどを活用して新規事業領域への進出も狙っています。

 魅力的な市場として「モビリティ(EV)」「次世代エレクトロニクス(AI・ロボットなど)」「環境・エネルギー」「ライフサイエンス」などを挙げており、 今後の企業価値向上を目指しています。

競合他社

 三井金属鉱業の競合他社は、非鉄金属業界に属する次の企業群が挙げられます。

 ただし、これらの企業は「銅」そのものを販売しているのではなく、三井金属鉱業と同様に「高機能材料」への加工を強みとしています。 ゆえに単純な価格競争にはならず、新素材開発での競争になります。

大手でも穴場【非鉄金属への就職】勝ち組ホワイト企業群

弱み

弱み需要変動

 三井金属鉱業の弱みは、需要変動の波が大きいことです。

 平時は利益率10%前後(上場企業平均は7%)を推移する高収益企業ですが、利益率が半分以下に落ち込む年がたびたびあります。 この原因は「スマホ・パソコン等の買い替え需要の波」「EV需要の停滞」などが挙げられます。 特にEVでは中国で価格破壊が起きており、日本・欧州ともに販売が落ち込んでいます。

 一方で同社は「高機能材料」における新分野開拓に挑戦的であり、 「半導体」「モビリティ」への依存度を相対的に下げることを目標にしています。

三井金属鉱業は優良企業?

三井金属鉱業の業績推移のグラフ

 三井金属鉱業は優良企業です。理由は次の通りです。

 同社の財務は優良で、上場企業平均(自己資本比率30%・利益率7%)と比較して儲かっている会社です。 特に利益率が10%前後あり、儲かる高機能品を多数持っていることがうかがえます。 非鉄金属業界では大手でも2~5%程度が通常で、7%を上回るのは三井金属鉱業とフジクラのみです。

※財務データは三井金属鉱業の有価証券報告書を参照しています。

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著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。大阪大学法学部卒。13卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、12年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ