【フジクラの就職】難易度/倍率/学歴フィルターなど選考対策
会社名 | 就職難易度 |
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フジクラ | 穴場 1.9 / 5.0 |
売上高 | |
9793億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
845万円 | 121日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:10名程度 技術系:40名程度 | 学部卒:275,000円 院卒:295,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:フジクラ|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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フジクラの選考フローは以下の通りで、3月選考開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 面接3回
- 内々定
インターン参加者優遇の早期選考があります。その場合は1月選考開始です。 また、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →フジクラの採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 穴場 |
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フジクラの就職難易度は、穴場です。 採用倍率は文系で約35倍・理系で約3倍と推測され、学歴フィルターはありません。 採用大学は多岐に渡り、地方私立大が目立ちます。
採用人数が少ないですが、インターンシップなどを通じて早期に接触し、会社への理解を深めていけば、 誰にでもチャンスがあるということができます。
同社は光ケーブルに関連した高い技術力を持ち、生成AIの流行に伴って爆発的な成長を遂げています。 営業利益率は13.84%と上場企業平均(7%)を大幅に上回っており、就職できれば勝ち組です。
インターン優遇 | あり |
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特に同社では理系はインターン参加者・文系は就活フォーラム参加者それぞれ優遇の早期選考があります。 就活フォーラムは年によって名称が変わりますが、「会社説明会+座談会」のような形式で、応募条件もありません。 志望度が高ければぜひ参加しましょう。
フジクラに必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 同社の採用サイトFAQにも「入社後に勉強して英語力をつける社員も多くいますので、ご安心ください」とあります。
一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接回数 | 3回 |
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フジクラの面接は、3回実施されます。 回数は早期選考・通常選考ともに共通で、時期だけの違いとなります。 質問内容は次の通りです。
- 周りからなんと呼ばれるか
- 自己PR
- 学生時代頑張ったこと
- 志望動機
- 入社して実現したいこと
同社の面接は1回あたり30分と普通の時間です。 基本的にESの内容に沿った質問に加え、「どのようにしてフジクラを知ったのか」「電線御三家の中でなぜフジクラなのか」 といった志望動機の面を深く聞かれます。
電線御三家とは「住友電気工業」「古河電気工業」「フジクラ」の3社のことですが、 事業内容ではほとんど違いがありませんので、経営理念や社風に言及して比較するのがよいでしょう。
「就職活動の軸」と「経営理念」の一致、 「貴社のビジネスに携わらなければならない」という結論に持っていくストーリーを忘れずに、 また提出したESはコピーをとっておき、面接前に復習するようにしましょう。
エントリーシート
ES設問 | 4本 |
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フジクラのエントリーシートは、次の4本の設問が課されます。
- 学業・ゼミで学んだ内容
- あなた自身について
- 学生時代最も打ち込んだこと
- コロナ禍において意識や行動が変容したこと
「あなた自身について」は「自己PR」を書きます。初めに「就職活動の軸」を設定し、 その実現に役立つ長所と、それを裏付けるエピソードを書きましょう。例えば「価値創造で社会貢献がしたい」という軸を設定した場合、 「アイデア出しが得意なところ」「課題発見力があるところ」などをアピールします。
「学生時代頑張ったこと」はリンク先の記事で詳しく解説していますが、 ここで注意したいのは「やらされたこと・義務」ではなく「軸の実現のために好きで取り組んだこと」を書くということです。 例えば私の例で言えば「ゲーム制作の経験」などが挙げられます。
コロナ禍での変容については、ネガティブな内容ではなく「成長したと思うこと」を書くとよいでしょう。 例えば次のようなものが考えられます。
新しい生活習慣の確立 | 健康維持のための新しい生活習慣を取り入れるようになり、心身の健康を保つ意識が高まりました。バランスの取れた生活を送るための習慣が形成されました。 |
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協働力とチームワークの強化 | 物理的な距離がある中でも、チームとの連携を強化し、目標を共有しながら効果的に業務を進める力が向上しました。 |
危機管理意識の向上 | 不確実な状況での判断力やリスク管理能力が向上し、今後の予期せぬ事態にも冷静に対応できる自信がつきました。 |
新たなチャレンジ精神の醸成 | 変化が求められる中で、新しい方法やアイデアに挑戦することを恐れず、積極的に取り組む姿勢が身につきました。 |
情報収集力と判断力の向上 | 信頼できる情報を見極め、迅速に判断を下す力が向上しました。多くの情報が飛び交う中で、必要な情報を効率的に収集し、適切に行動する力が身につきました。 |
コロナ禍ではYoutubeやゲーム業界の売上が伸びました。 「巣ごもり需要」に対応できた人は、現在になっても安定的に収益を上げています。 このことから環境の変化への対応の重要性に気づいた人も多いのではないでしょうか。
この回答についても「軸の実現」に関わるものが選べるとよいですね。 私の例では「外出自粛で退屈な人のためにゲーム制作に取り組んだ」と話をつなげることができます。
以上のように、回答を「就職活動の軸」で統一することで、話に一貫性が生まれます。 MY就活ネットではこれを「ESのストーリー化」と呼んでいますが、 そのやり方は「【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!」の記事で詳しく解説しています。
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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フジクラの志望動機の例文と書き方を解説します。まず、例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、貴社が掲げる「顧客の価値創造と社会に貢献する」という理念に深く共感したからです。 特に、情報通信やエネルギー分野での革新的なソリューションを通じて、社会課題を解決し続けている姿勢に魅力を感じています。
私はこれまでゲーム制作を通じて、創造力と問題解決力を培ってきました。 ゲーム開発では、ユーザーのニーズを深く理解し、期待を超える体験を提供するための創意工夫が求められます。 この経験は、新しい価値を生み出す製品やサービスの開発に直結すると考えています。
貴社の多岐にわたる事業の中でも、特に情報通信インフラの整備やエネルギーの効率化における技術革新に携わりたいと考えています。 現代社会において、これらの分野は人々の生活を支える基盤であり、私もその一翼を担い、より良い社会の構築に貢献したいと強く感じています。
貴社のグローバルな舞台で、私の創造性と挑戦心を活かし、価値創造の一翼を担うことで、社会に貢献したいという思いを持っています。
この志望動機は、フジクラの理念(顧客価値・社会貢献)に共感を示しつつ、自身の経験と企業の技術領域(情報通信・エネルギー)を丁寧に結び付けた点が魅力です。 文章構成も理念への共感 → 自己経験 → 関心領域 → 将来の貢献という流れでわかりやすく整理されています。
- 冒頭:理念への共感と企業姿勢の理解
「顧客の価値創造と社会に貢献する」というフジクラの経営理念をしっかりと引用し、それに対する共感から書き始めている点で企業研究の深さがうかがえます。 また、「情報通信」「エネルギー」といった具体的な分野に触れていることで、業務内容への理解の高さも伝わります。 - 経験:ゲーム制作による創造性と問題解決力のアピール
ゲーム制作という一見異業種の経験を、ユーザー理解・価値提供という文脈で技術職に必要な視点と重ねて説明できており、説得力があります。フジクラの開発職や提案型の技術支援業務との親和性も読み取れる内容です。 - 関心領域:情報通信・エネルギー分野への関心
フジクラの主力事業のうち、インフラやエネルギー関連に特に関心を寄せていることが明確に伝わってきます。 「人々の生活を支える基盤」「より良い社会」といった表現から、志望者の視野の広さと社会課題への意識も評価できます。 - 将来の展望:グローバルな挑戦意欲
最終段落では、「グローバルな舞台」「創造性と挑戦心」といったキーワードを使いながら、入社後の姿勢と活躍意欲をアピールしています。 フジクラの海外展開にも合致したメッセージで、企業とのマッチ度が高くなっています。
総じて、フジクラの経営理念・主力分野・事業展開への理解をベースに、自らの経験と価値観をうまく結びつけた完成度の高い志望動機です。 文系理系を問わず、価値創造に貢献したいという志向を強くアピールできる内容となっており、面接でも有利に働くでしょう。
また、「メーカーという業界」を志望する理由についても問われる場合があります。 こちらも準備をしていないと、とっさに答えるのが難しいですから、次の関連記事をご覧ください。
フジクラの強み・特徴
強み | 儲かる高機能品に注力 |
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フジクラは、銅を素材にした「電線」「光ファイバ」「自動車用ワイヤーハーネス」を長らく強みとしてきましたが、 前2つの量産品は国内外のインフラ建設がひと段落したこともあり、需要が減少しています。 また自動車部品は新型コロナの影響で損失が発生しています。
しかし、同社は想定済み。「量産品」から「高付加価値品」へと主力を転換することを目指し、 「第3の創業」というビジョンを掲げています。例えば、現在人気を博している「SWR/WTC」はデータセンター向けの光ファイバケーブルですが、 これは量産品では実現できない省スペース・大容量通信のもので、「5G」の高速大容量通信の時代を支えます。
このように「つなぐ」という本質に立ち返って、時代の求めるケーブルメーカーとして、 生まれ変わりの瞬間に携わりたいという熱意ある学生が求められています。
主要取引先
フジクラの主要取引先は、非鉄金属系の専門商社と、住友商事や三井物産などの総合商社です。
フジクラの素材は、トヨタなどの自動車メーカー、電機メーカー、機械メーカーなどさまざまな業界、 規模にかかわらず様々な会社が利用します。しかし、フジクラは利用者と直接取引しているわけではありません。
というのも、顧客が多すぎて1社では対応しきれないからです。取引をする際は、相手の「与信」を調査しなければなりません。 取引先企業の決算書を読んで、「商品の代金をきちんと支払ってくれる会社かどうか」を見極める必要があります。
そこで、フジクラは「与信調査」と「顧客のとりまとめ」を複数の商社に依頼し、 商社がそれぞれの顧客の「与信調査」をし、各顧客の購入希望を募って「大口注文」をつくり、 まとめてフジクラに発注するのです。
競合他社
フジクラの競合他社には、同じ「電線御三家」である住友電気工業や古河電気工業などがあります。
電線御三家としては事業内容の違いがあまりないため比較がしにくく、 かつそれが弱点となって量産品では利益が出せなくなってきています。 ですが、フジクラは「第3の創業」を掲げており、高付加価値路線に転換しようとしているところが強みになります。
およそ普及した量産品のことを「コモディティ」と言いますが、それらを高付加価値化するには、 マーケティングの視点が欠かせません。先ほども紹介した「SWR/WTC」は通信大容量化の時代の要求に応えた商品で、 まさに「コモディティ化した光ファイバ」を「高付加価値化」した例と言えるでしょう。
弱み
弱み | 汎用品の採算悪化 |
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フジクラの弱みは、汎用品の急激な需要悪化です。
「第3の創業」はすでに最終フェーズにさしかかろうという段階ですが、 高付加価値品の主力化より汎用品の需要の低下が早すぎると、赤字をカバーできません。
ですが、同社の危機意識はかなり高く、利益確保のためなら売上減少もいとわないという姿勢で、 採算重視の受注戦略を取るなど儲からないことはやめるという強い決意が見えます。
電線・光ファイバ需要の落ち着きに加えて新型コロナで自動車部品すら打撃を受けている一方で、 本業黒字は維持しています。すでに高収益体質に転換しつつあり、 この危機対応力が今回の経済情勢大変動に対応できたと言えるでしょう。
以上より、フジクラは環境の変化に強い会社だと言えます。
同業他社の企業研究を見る
- UACJの企業研究(売上高:9987億円、平均年収:882万円、年間休日:121日)
- フジクラの企業研究(売上高:9793億円、平均年収:845万円、年間休日:121日)
- JX金属の企業研究(売上高:7149億円、平均年収:936万円、年間休日:122日)
- 三井金属鉱業の企業研究(売上高:7123億円、平均年収:983万円、年間休日:124日)
- DOWAホールディングスの企業研究(売上高:6786億円、平均年収:918万円、年間休日:123日)
- 大同特殊鋼の企業研究(売上高:5749億円、平均年収:934万円、年間休日:127日)
- 日本軽金属の企業研究(売上高:5501億円、平均年収:725万円、年間休日:120日)
- 山陽特殊製鋼の企業研究(売上高:2470億円、平均年収:890万円、年間休日:119日)
- 日鉄鉱業の企業研究(売上高:1967億円、平均年収:949万円、年間休日:123日)
- 日本製鉄の企業研究(売上高:8兆6955億円、平均年収:1251万円、年間休日:119日)
- JFEスチールの企業研究(売上高:4兆8596億円、平均年収:1070万円、年間休日:119日)
- 住友電気工業の企業研究(売上高:4兆6797億円、平均年収:974万円、年間休日:121日)
- 神戸製鋼所の企業研究(売上高:2兆5550億円、平均年収:988万円、年間休日:121日)
- 古河電気工業の企業研究(売上高:1兆2017億円、平均年収:781万円、年間休日:121日)
- 三菱マテリアルの企業研究(売上高:1兆9620億円、平均年収:875万円、年間休日:126日)
- プロテリアルの企業研究(売上高:1兆332億円、平均年収:903万円、年間休日:126日)
- 住友金属鉱山の企業研究(売上高:1兆5933億円、平均年収:1084万円、年間休日:125日)