【就活】フジクラの就職難易度|強みや志望動機・選考情報!
フジクラの就職難易度やエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報に加え、同社の強みや特徴など企業研究に役立つ情報を解説しています。新卒採用に応募する際、ぜひ参考にしてください。まず、基本情報は以下の通りです。
会社名 | フジクラ |
---|---|
就職難易度 | 穴場 |
売上高 | 7997億円 |
採用人数 | 事務系:15名程度 技術系:20名程度 |
初任給 | 学部卒:255,000円 院卒:275,000円 |
平均年収 | 845万円 |
年間休日 | 121日 |
経営理念 | ”つなぐ”テクノロジーを通じ顧客の価値創造と社会に貢献する |
参照:フジクラ|有価証券報告書(売上高・平均年収)
参照:フジクラ|募集要項(初任給・年間休日)
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就活情報・選考の流れ
フジクラの就活情報や選考の流れについて解説していきます。インターンシップや選考に乗り遅れないよう注意しましょう。
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度は、穴場!
フジクラの就職難易度は、穴場です。 事業内容がすべてBtoBと公共事業なため、就活生への知名度が全くと言っていいほど無いためです。
そのため、インターンシップなどを通じて早期に接触し、会社への理解を深めていけば、 誰にでもチャンスがあるということができます。
フジクラに必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 同社の採用サイトFAQにも「入社後に勉強して英語力をつける社員も多くいますので、ご安心ください」とあります。
一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接は、4回!
フジクラの面接は、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。
また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。
同社では、リクルーター面接やインターン参加者向けの優遇選考などは実施していません。 3月に開始されるES提出から、一次面接・二次面接・役員面接・最終面接の4回の面接が行われます。
同社の面接は1回あたり30分と普通の時間です。 基本的にESの内容に沿った質問に加え、「どのようにしてフジクラを知ったのか」「電線御三家の中でなぜフジクラなのか」 といった志望動機の面を深く聞かれます。
電線御三家とは「住友電気工業」「古河電気工業」「フジクラ」の3社のことですが、 事業内容ではほとんど違いがありませんので、経営理念や社風に言及して比較するのがよいでしょう。
「就職活動の軸」と「経営理念」の一致、 「貴社のビジネスに携わらなければならない」という結論に持っていくストーリーを忘れずに、 また提出したESはコピーをとっておき、面接前に復習するようにしましょう。
エントリーシート
「将来の夢」実現ストーリーをつくろう!
フジクラへのエントリーシートの書き方は、就職活動の軸を前提に「『将来の夢』実現ストーリー」をつくり、 同社の「経営理念・ビジョン・社風」と一致した志をアピールすることです。 最終的には「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けます。
ESのお題は「あなたはどんな人物ですか?」「企業選びで大切にしていること」「周囲と協力しながら、チームで成果を上げた経験」「新しいことに自主的にチャレンジした経験」「人生で最も苦労したこと」の5本です。
実はESは、「『将来の夢』実現ストーリー」を書くものなのをご存知でしょうか。 ESはどの会社も以下の三部作構成になっています。
- (過去編):学生時代頑張ったこと:将来の夢に向かって今まで何をしてきたか
- (現在編):長所・短所:将来の夢の実現にあたって現状の自分を把握できているか
- (未来編):なぜこの会社を選んだのか・この会社に入って挑戦したいこと:何をして将来の夢の実現するか
ストーリーの作り方は【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!で解説していますが、 ES本番を待つのではなく、インターンの段階でこれができていれば、かなり有利です。
同社の選考においても「就職活動の軸」を前提として、「過去編」「現在編」「未来編」の三部作構成でESを書き、 最終的には実現するには貴社のビジネスに携わるしかないという結論に持っていくのです。
ですから、採用ページのプロジェクトや社員紹介などを熟読し、 会社には何を目指す社風があるのかをじっくり研究し、志望動機に絡めていきましょう。
同社ESの場合、「あなたはどんな人物ですか?」は「エピソード付き長所」です。ガクチカの取り組みの中での話でも構いませんが、 長所は長所専用のエピソードがあると「中身が濃い人間」としてアピールになるでしょう。
「企業選びで大切にしていること」は「就職活動の軸」そのものを問うもので、残りは「学生時代頑張ったこと」ですね。 また、ESでは問われませんが「志望動機」は面接で深く質問されますので、事前に準備しておきましょう。
志望動機
ビジョンの一致をアピールしよう!
フジクラの志望動機の書き方は、会社の「経営理念・ビジョン・社風」と自分の「就職活動の軸」の一致をアピールし、 「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けることです。
同社の経営理念は「”つなぐ”テクノロジーを通じ顧客の価値創造と社会に貢献する」ことで、 ここから導き出せる志望動機は以下の通りです。
- 社会貢献
- 仕事にやりがいがあること
- 使命感を持って働けること
- チャレンジ精神のある会社
- 世界のスタンダードになりえる新しいものを作り出すこと
- 世界で広く展開していること
- 業界ではトップのシェアを持ち、最も多い業績を上げていること
- 幅広い製品や技術によって社会の基盤作りに最も貢献できる会社
- 非常に幅広く事業を展開しており、技術の応用に積極的であること
- 様々な技術を結集して作られる製品にモノづくりの魅力
- 日本の産業のトップとして常に世界を視野に入れた仕事
志望動機では同業他社との比較検討が欠かせません。一般的には会社の強みで比較したくなるものです。 ですが、「事業ごとの売上高」や「事業内容」「海外売上比率」などで比較するのは得策ではありません。 というのも、同業他社はどこも同じ事業をやっていて、就活生の視点で比較するのは至難を極めるためです。
最適なのは「経営理念・ビジョン・社風」と「就職活動の軸」の一致具合をアピールする方法です。 経営理念や社風といったものはその会社に唯一無二のものであり、 会社の持つ「夢」とあなたの持つ「夢」が一致しているほど、志望動機として説得力のあるものは他にありません。
先にも少し触れましたが、エントリーシートは「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」 と述べる「『将来の夢』実現ストーリー」になるように構成されています。 このように、志望動機に書くことは最初から決まっているのです。
「就職活動の軸」が海外に関連するものであれば、「海外展開に積極的な社風」、 環境に関連するものであれば「環境問題に積極的」というように、会社の性格で一致したものを書きましょう。
また、文系のメーカーの志望動機については、次の関連記事で書き方と例文を解説しています。
→【文系専用】メーカーの志望動機|必要な人材認定をもらうコツ
「Unistyle」という就活サイトでは、フジクラに実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
フジクラの強み・特徴
同業他社とは経営理念で比較しよう!
フジクラの強み・特徴は、経営理念である「”つなぐ”テクノロジーを通じ顧客の価値創造と社会に貢献する」に表されています。 同社は電線御三家の一角(住友電工・古河電工・フジクラ)を成し、その技術を基にした「光ファイバ」「自動車用ワイヤーハーネス」など、 「つなぐ」ことに特化した事業を展開しています。
ビジネスモデル
儲かる高付加価値品にシフト中!
フジクラは、銅を素材にした「電線」「光ファイバ」「自動車用ワイヤーハーネス」を長らく強みとしてきましたが、 前2つの量産品は国内外のインフラ建設がひと段落したこともあり、需要が減少しています。 また自動車部品は新型コロナの影響で損失が発生しています。
しかし、同社は想定済み。「量産品」から「高付加価値品」へと主力を転換することを目指し、 「第3の創業」というビジョンを掲げています。例えば、現在人気を博している「SWR/WTC」はデータセンター向けの光ファイバケーブルですが、 これは量産品では実現できない省スペース・大容量通信のもので、「5G」の高速大容量通信の時代を支えます。
このように「つなぐ」という本質に立ち返って、時代の求めるケーブルメーカーとして、 生まれ変わりの瞬間に携わりたいという熱意ある学生が求められています。
取引方法については、同社の製品は自動車メーカー、電気部品メーカー、機械メーカーなど幅広い需要があるため、 販売をフジクラですべて対応するには顧客が多すぎます。 そこで、基本的には「専門商社」に販売し、専門商社が幅広い小口の顧客に小売りしていきます。
フジクラの素材は品質が高いため海外でも人気があり、商社を通じてあらゆる需要に応えていますが、 実際に素材を利用する工場や工事現場に直接売りに行くわけではありません。
フジクラは規模が非常に大きく、その大きさゆえにあらゆる需要に応えることができ、また「あらゆる顧客を吸い付ける」効果があります。 また「顧客より立場が強い」という効果もあり、ハードネゴ(大幅な値引き交渉)をはねつけることができます。
品質の高い様々な素材を大量生産し、顧客を次々に拡大し、強い立場で悪く言えば「殿様商売」をするのが、 フジクラのビジネスモデルです。
主要取引先
フジクラの主要取引先は、非鉄金属系の専門商社と、住友商事や三井物産などの総合商社です。
フジクラの素材は、トヨタなどの自動車メーカー、電機メーカー、機械メーカーなどさまざまな業界、 規模にかかわらず様々な会社が利用します。しかし、フジクラは利用者と直接取引しているわけではありません。
というのも、顧客が多すぎて1社では対応しきれないからです。取引をする際は、相手の「与信」を調査しなければなりません。 取引先企業の決算書を読んで、「商品の代金をきちんと支払ってくれる会社かどうか」を見極める必要があります。
そこで、フジクラは「与信調査」と「顧客のとりまとめ」を複数の商社に依頼し、 商社がそれぞれの顧客の「与信調査」をし、各顧客の購入希望を募って「大口注文」をつくり、 まとめてフジクラに発注するのです。
競合他社
フジクラの競合他社には、同じ「電線御三家」である住友電気工業や古河電気工業などがあります。
電線御三家としては事業内容の違いがあまりないため比較がしにくく、 かつそれが弱点となって量産品では利益が出せなくなってきています。 ですが、フジクラは「第3の創業」を掲げており、高付加価値路線に転換しようとしているところが強みになります。
およそ普及した量産品のことを「コモディティ」と言いますが、それらを高付加価値化するには、 マーケティングの視点が欠かせません。先ほども紹介した「SWR/WTC」は通信大容量化の時代の要求に応えた商品で、 まさに「コモディティ化した光ファイバ」を「高付加価値化」した例と言えるでしょう。
弱み
フジクラの弱みは、量産品の急激な需要悪化です。
「第3の創業」はすでに最終フェーズにさしかかろうという段階ですが、 高付加価値品の主力化より量産品の需要の低下が早すぎると、赤字をカバーできません。
ですが、同社の危機意識はかなり高く、利益確保のためなら売上減少もいとわないという姿勢で、 採算重視の受注戦略を取るなど儲からないことはやめるという強い決意が見えます。
電線・光ファイバ需要の落ち着きに加えて新型コロナで自動車部品すら打撃を受けている一方で、 本業黒字は維持しています。すでに高収益体質に転換しつつあり、 この危機対応力が今回の経済情勢大変動に対応できたと言えるでしょう。
以上より、フジクラは環境の変化に強い会社だと言えます。
→非鉄金属メーカー15社!業界研究・ランキング・ホワイトな理由
→素材メーカーとは?属する3業界の違い・年収・ランキング
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同業他社の企業研究を見る
- フジクラの企業研究(売上高:7997億円、平均年収:845万円、年間休日:121日)
- 日本製鉄の企業研究(売上高:8兆8680億円、平均年収:829万円、年間休日:119日)
- JFEスチールの企業研究(売上高:5兆1746億円、平均年収:1171万円、年間休日:119日)
- 住友電気工業の企業研究(売上高:4兆4028億円、平均年収:820万円、年間休日:121日)
- 古河電気工業の企業研究(売上高:1兆565億円、平均年収:678万円、年間休日:121日)
- 三菱マテリアルの企業研究(売上高:1兆5406億円、平均年収:709万円、年間休日:126日)
- 住友金属鉱山の企業研究(売上高:1兆4453億円、平均年収:823万円、年間休日:125日)
フジクラのような優良企業に内定をもらうには?
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早期選考にまだ間に合う!
就活まだ何もしていない人が勝ち組になる方法!
「就活、まだ何もしていない」というその不安、実は正解です。 そして何より「選考がどんなものかわからない」のが最大の不安ではないでしょうか。
それを解決するには早期選考に行くのが一番です。「選考に慣れる」ことができる上に、 通常選考よりライバルが少なく受かりやすいため、「実はもう内定がある」という余裕を持つことすら可能なのです。
そんな早期選考に招待されるために「インターンシップに行く」のが通常なのですが、 まだ何もしていない人でも「インターンなし」で、今から同じ条件に立てる方法があります。 それが「「ジョブトラ」に参加する」という方法です。
ジョブトラは「合同説明会」に加えて「グループワーク」が実施されるのが特徴の就活イベントで、 事前準備なしで最大6社の早期選考が一度に受けられるというものです。 「エントリーシート・自己分析」は不要で、「学部3年生(修士1年生)」なら就活完全初心者でOKです。
もちろん学生は完全無料ですから、早期選考を受けて「まだ何もしていない」状態を解消し、 「選考には慣れている」あわよくば「実はもう内定がある」という状態に持って行ってしまいましょう。 イベントは「たった半日」です。通常選考で泥沼に浸かるくらいなら、ジョブトラへ行きましょう。
→「ジョブトラ」に参加する
志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その1)
模範解答があれば憂いなし!
あなたのエントリーシートは100点満点ですか? …と言われても、わかりませんよね。自己採点するにしても、その基準となる模範解答がなければどうしようもありません。
もしこのまま提出して、果たして大丈夫でしょうか。
そこで先輩が実際に内定をとったエントリーシートを使いましょう。 それと比較して何が足りないのか、どう書けばいいのかがわかれば、自ずと完成度が高まっていきます。
「Unistyle」では、歴代就活生の合格エントリーシートを無料閲覧できます。
総合商社やインフラ企業、メーカー企業、外資系企業をはじめ、超一流企業からベンチャー企業まで71,000通を超えるエントリーシートが収録されています(2023年5月時点)。 あなたの志望企業の合格エントリーシートもほぼ見つかるサイトと言っていいでしょう。
また、合格ESだけでなく「企業研究」「同業他社比較」「就職活動の軸別のおすすめ業界」 「志望動機の書き方」など就活に役立つ限定記事もすべて無料で読むことができます。
ぜひ自分のエントリーシートの見直しのために、作成の参考のために手に入れておきたいですね。
著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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