DOWAホールディングスの就職|難易度・学歴フィルターなどを解説!
会社名 | 就職難易度 |
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DOWAホールディングス | 穴場 0.4 / 5.0 |
売上高 | |
6786億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
918万円 | 123日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:20名程度 技術系:50名程度 | 学部卒:275,000円 院卒:302,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:DOWAホールディングス|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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DOWAホールディングスの選考フローは以下の通りで、3月選考開始です。
- 会社説明会(参加必須)
- ES提出・WEBテスト
- 面接(文系3回・理系2回)
- 内々定
インターン参加者優遇の早期選考があります。その場合は1月選考開始です。 また、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →DOWAホールディングスの採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 穴場 |
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DOWAホールディングスの就職難易度は、穴場です。 採用倍率は文系で約12倍・理系で約5倍で、ES通過率は文系80%・理系86%です。学歴フィルターはありません。 採用大学は次の通りです。
文系の採用大学 | 早稲田大・神戸大・明治大・法政大・学習院大・同志社大・立命館大・関西外大・秋田大・三重大・福井大・武蔵大 |
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理系の採用大学 | 北海道大・東北大・九州大・東京理科大・東京農工大・奈良先端科学技術大・成蹊大・秋田大・室蘭工大・弘前大・岩手大・山形大・群馬大・茨城大・埼玉大・静岡大・富山大・香川大・高知工科大・愛媛大・熊本大・福岡大・福岡工大・芝浦工業大・龍谷大 |
MARCH・関関同立クラスがボリュームゾーンですが、それ以外の採用も多いです。 同社は採用人数が文系20人・理系50人と少ないながら、応募者が文系230人・理系230人程度しかいません。 ESの通過率も高く、学歴での足切りはしていないと考えられます。
インターン優遇 | あり |
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同社ではインターン優遇の早期選考があり、その場合は選考開始が1月に前倒しになります。 文系は面接が2回に減少する特典がつき、志望動機に「実際に肌で感じた社風」が使えるなど、選考でも有利になります。 志望度が高ければぜひ、インターンに参加しましょう。
TOEIC | 足切りなし |
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DOWAホールディングスに必要なTOEICスコアは明示されていません。ゆえにスコアによる足切りはないと考えられます。 ですが、産廃処理事業を東南アジアなど海外でも展開するグローバル企業のため、英語は必須です。 そこでスコアが低くても受験しておいて「英語力のなさを痛感したので現在勉強中です」と言えるようにしておきましょう。
面接
面接回数 | 3回 |
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DOWAホールディングスの面接は、文系3回・理系2回が実施されます。早期選考の場合、文系は面接2回に減少します。 質問内容は次の通りです。
- DOWAを知ったきっかけ
- 就職活動の軸
- 長所を活かしたエピソード(自己PR)
- 学生時代力を入れたこと
- (関連して)なぜそれに力を入れたのか
- (関連して)チームで行動した経験
- (関連して)チーム内での自分の役割
- DOWAを志望する理由
- 志望職種とその理由
DOWAホールディングスでは、特に循環型社会への貢献意識や環境配慮型ビジネスへの共感が重視されます。 面接全体を通じて「環境意識の高い事業に共鳴していること」や「価値創造・持続可能性を軸にしていること」を明確に伝えましょう。
「学生時代に力を入れたこと」では、チームで取り組んだ経験に加えて「自らの工夫や視点で付加価値を加えた経験」をアピールすると好印象です。 廃棄物から価値を見出すDOWAのビジネスに通じる発想力や実行力が評価されます。
「志望動機」や「志望職種」では、「環境問題に対する関心」「素材から未来を創る事業への共感」「多角的経営における自分の可能性」などを軸に語ると、企業理解と適性を両立した回答になります。
回答はすべて「就職活動の軸」で一貫させ、「その軸に合致する貴社の取り組みに魅力を感じた」とまとめる形が理想です。
エントリーシート
ES設問 | 10本 |
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DOWAホールディングスのエントリーシートは、次の10本の設問が課されます。
- 当社を知ったきっかけ
- 当社を志望した動機
- 第一志望の業務
- 第二志望の業務
- 自分の性格で好きなところ・直したいところ
- 今までで力を入れて取り組んだ経験3つ
- 「誰にも負けない」と思うくらい没頭したこと、ハマっているものについて紹介し、自身をアピール
- 卒論の要旨
ガクチカが3本も問われますが、最低1つはチームで取り組んだことを書くようにしましょう。 面接では深掘り質問がありますので、「直面した困難と乗り越えた方法」「リーダーシップ経験」「経験から得られた学び」などは予め盛り込んでおきます。 以下に、私の場合の例を示します。
就職活動の軸 | 価値創造での社会貢献 【就職活動の軸とは?】例の一覧118選と決め方 |
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きっかけ | 合同説明会で循環型社会を体現する事業内容に惹かれた。 |
志望動機 | 資源循環を重視する社風に共感したため。 【例文】なぜこの会社を選んだのか|ES全体で説得力を出す方法 |
志望業務1 | 貴金属リサイクル営業 |
志望業務2 | 素材営業 |
長所・短所 | 長所はアイデア出しが得意なところ。エピソードはガクチカを参照。 短所は意思決定が遅いこと。3秒ルールを設け迷ったら「Yes」と答えることで克服を図っている。 【例文】長所と短所の一覧|「おっ!」と思わせる回答例 |
ガクチカ1 | サークルでのゲーム制作の経験 【例文】学生時代頑張ったことの書き方|面接の定番質問に対応! |
ガクチカ2 | 自らの発案で、アルバイト先にIT技術を導入した経験 |
ガクチカ3 | 災害復興ボランティアの経験 |
没頭したこと | 個人でもゲーム制作に没頭した。ゲームに使用するイラスト制作にも挑戦するなど、価値創造のためならなんでもやる。 |
以上のように、ESでは問われなくとも「就職活動の軸」を設定し、「軸の実現」という観点で回答を統一します。 この時点ではまだ「循環型社会」と「価値創造」の関わりが薄いですが、次の「志望動機」の項目で例文付きで解説します。
こうすることで話に一貫性が生まれ、志望動機の説得力につなげることができます。 MY就活ネットではこれを「ESのストーリー化」と呼んでいますが、詳しいやり方は次の関連記事で解説しています。
→【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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DOWAホールディングスの志望動機の例文と書き方を解説します。まず、例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、貴社が資源循環を重視し、環境負荷の低減に取り組んでいる点に強く共感したからです。 資源の有効活用は、持続可能な社会の実現に不可欠であり、企業ブランドの価値向上にもつながる重要な要素であると考えています。
私は学生時代にゲーム制作に取り組み、プレイヤーが継続的に楽しめる仕組みを考えることで、価値創造の大切さを学びました。 ゲームの設計では、単に面白さを追求するだけでなく、長期的に魅力を維持するための工夫が求められます。 この経験を通じて、「限られた資源を最大限に活用し、持続的な価値を生み出すこと」の重要性を実感しました。
貴社は、資源の循環を促進し、持続可能な社会の構築に貢献されています。 私も貴社の一員として、創造力を活かし、「企業価値の向上」を「環境負荷の低い素材を社会に広めること」につなげる仕事に携わりたいと考えています。
この志望動機は、「資源循環」「持続可能性」「価値創造」といったDOWAホールディングスの中核理念を的確に捉え、自身の経験と結びつけている点で非常に優れています。構成も共感 → 経験 → 企業理解 → 貢献意欲という基本フレームに忠実で、一貫性があります。
- 冒頭:環境への共感と企業理解
「資源循環」や「環境負荷の低減」など、DOWAのESG経営に関わるキーワードを押さえ、企業姿勢への深い共感を示しています。単なるスローガンの引用ではなく、それが「ブランド価値の向上」にもつながるという点に言及しているため、志望理由に説得力があります。 - 経験:ゲーム制作から得た持続可能性の視点
一見、ゲーム制作と資源循環は無関係に思えますが、「限られた資源の活用」や「持続的な価値の創出」といった抽象的な共通項を見事に抽出しています。これは自己経験を深く省察している証拠であり、高評価です。 - 企業理解:社会的貢献への意識
DOWAが目指す「持続可能な社会の構築」という使命にきちんと触れた上で、自らもそこに加わりたいという姿勢を明確に示しています。この部分に企業との接続点が表れており、企業研究の深さが感じられます。 - 貢献意欲:創造力の活用と企業価値への貢献
最後の段落では、自身の「創造力」を活かし、「環境負荷の低い素材の普及を通じて企業価値を高めたい」と明確に述べており、入社後の具体的な貢献ビジョンを描けています。
総合的に見て、環境問題への関心と、自らのスキル・価値観を結びつける思考力が高く評価できる内容です。 志望先の事業内容や理念への理解が深く、DOWAホールディングスの選考において好印象を与える志望動機になっています。
また、「メーカーという業界」を志望する理由についても問われる場合があります。 こちらも準備をしていないと、とっさに答えるのが難しいですから、次の関連記事をご覧ください。
DOWAホールディングスの強み
強み | 環境意識が高いこと |
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DOWAホールディングスの強み・特徴は、環境意識が高いことです。
同社は銅・亜鉛の精錬を中心にした会社ですが、同時に廃棄物処理・リサイクル・電子材料・金属加工・熱処理と多角的な経営をしています。 その中でも特に「貴金属回収」に強く、また廃棄物処理では東南アジアを中心に海外展開もしています。
金属はリサイクル可能な資源であり、同社は循環型社会の実現に向けてこれらの事業に取り組んでいます。 環境保護が叫ばれる昨今、同社の事業は時代に合った仕事内容であり、将来性が高いといえます。
同社の利益率は6.2%と、非鉄金属業界では高めの水準です。ゆえに、儲かっている会社だと言えます。同業他社の利益率は以下の通りです。
住友電気工業 | 5.1% |
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古河電気工業 | 1.0% |
フジクラ | 8.6% |
三菱マテリアル | 3.5% |
JX金属 | 5.3% |
UACJ | 2.2% |
同社の利益率を支えているのが「環境・リサイクル部門(7.0%)」「熱処理部門(7.5%)」です。 特に貴金属は多く採掘できない一方で、半導体向け・自動車向けで需要が旺盛です。 リサイクルによって社会的な使命を果たしているというわけです。
弱み
弱み | 精錬事業の利益率が低い |
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DOWAホールディングスの弱みは、精錬事業の利益率が低いことです。
会社全体では高めの利益率を誇るものの、主力の精錬事業は利益率が2.8%と低いです。 精錬は「特別な技術を要しない汎用品」のビジネスであり、「薄利多売の商売」であることが原因です。 この分野は企業規模の大きいところが有利なため、同社は利益が出しにくくなっています。
ですが、環境・リサイクル、金属加工、熱処理など付加価値の高い分野に事業を広げることで、汎用品の利益率の低さをカバーしています。 回収した資源を自社で精錬し、それを自動車部品・電子部品にまで加工する「自社内サプライチェーン」を築いていると言えます。
「素材の価格」ではない部分で勝負する同社は今後も利益を伸ばしていくと考えられます。
同業他社の企業研究を見る
- UACJの企業研究(売上高:9987億円、平均年収:882万円、年間休日:121日)
- フジクラの企業研究(売上高:9793億円、平均年収:845万円、年間休日:121日)
- JX金属の企業研究(売上高:7149億円、平均年収:936万円、年間休日:122日)
- 三井金属鉱業の企業研究(売上高:7123億円、平均年収:983万円、年間休日:124日)
- DOWAホールディングスの企業研究(売上高:6786億円、平均年収:918万円、年間休日:123日)
- 大同特殊鋼の企業研究(売上高:5749億円、平均年収:934万円、年間休日:127日)
- 日本軽金属の企業研究(売上高:5501億円、平均年収:725万円、年間休日:120日)
- 山陽特殊製鋼の企業研究(売上高:2470億円、平均年収:890万円、年間休日:119日)
- 日鉄鉱業の企業研究(売上高:1967億円、平均年収:949万円、年間休日:123日)
- 日本製鉄の企業研究(売上高:8兆6955億円、平均年収:1251万円、年間休日:119日)
- JFEスチールの企業研究(売上高:4兆8596億円、平均年収:1070万円、年間休日:119日)
- 住友電気工業の企業研究(売上高:4兆6797億円、平均年収:974万円、年間休日:121日)
- 神戸製鋼所の企業研究(売上高:2兆5550億円、平均年収:988万円、年間休日:121日)
- 古河電気工業の企業研究(売上高:1兆2017億円、平均年収:781万円、年間休日:121日)
- 三菱マテリアルの企業研究(売上高:1兆9620億円、平均年収:875万円、年間休日:126日)
- プロテリアルの企業研究(売上高:1兆332億円、平均年収:903万円、年間休日:126日)
- 住友金属鉱山の企業研究(売上高:1兆5933億円、平均年収:1084万円、年間休日:125日)