【プロテリアルの就職】難易度・面接・社風など選考対策!
会社名 | 就職難易度 |
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プロテリアル | 穴場 1.2 / 5.0 |
売上高 | |
1兆332億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
903万円 | 126日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:10名程度 技術系:50名程度 | 学部卒:250,600円 院卒:271,600円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:プロテリアル|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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プロテリアル(旧:日立金属)の選考フローは次の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 面接3回
- 内々定
ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →プロテリアルの採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 穴場 |
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プロテリアルの就職難易度は、穴場です。 採用倍率は文系約8倍・理系約3倍で、ES通過率は文系40%・理系90%です。学歴フィルターは「地方国公立以上」と考えられます。 採用大学は次の通りです。
文系 | 神戸大・筑波大・関西学院大・山口大・長崎大・神奈川大 |
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理系 | 大阪大・九州大・早稲田大・東京理科大・豊橋技科大・長岡技科大・岩手大・筑波大・宇都宮大・群馬大・京都工芸繊維大・島根大・佐賀大・九州工業大・成蹊大・東京海洋大・日本大 |
旧社名:日立金属から社名変更を経て応募者が激減しています。1兆円企業であり、かつては旧帝大の内定者が多くを占める人気企業でしたが、 現在は応募者が文系80人・理系160人と非常に少なく、特に25年入社では文系内定者がゼロ人です。 ただし、本選考には30人ほど進んでいるため採用基準を満たした学生がいなかったということです。
逆に言うと、ライバルがほぼいないためES・面接対策をしっかりやっていくと内定が取りやすいと言えます。
インターン優遇 | 理系のみ |
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理系のみインターン優遇の早期選考があります。その場合、選考開始が2月に前倒しされ、一次面接が免除になります。 技術面接・最終面接の2回で内々定です。文系はインターンの開催自体がなく、企業研究を自力で進める必要があります。 ただし、社名変更前は文系対象にも開催していましたので、公式サイトをチェックしておきましょう。
面接
面接回数 | 3回 |
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プロテリアルの面接は3回実施され、質問内容は次の通りです。
- 趣味について(→【特技がない!でも大丈夫】特技・趣味の一覧とおすすめ)
- アルバイトについて
- 就職活動の軸について
- 学生時代に力を入れたこと
- (関連して)困難を乗り越えた経験
- (関連して)経験から現在活かしていること
- メーカーを志望する理由
- なぜプロテリアルを選ぶのか
- 志望職種で実現したいこと
- 他社の選考状況
- 逆質問
ガクチカの深掘りでは、「困難を自力で乗り越えた経験」を問われます。 特に同社は現在、ベインキャピタルのもとで経営改革を行っています。 そこで「就職活動の軸」と照らし合わせ、例えば「どうしても価値創造がしたく、再び立ち上がることができた」などと答えます。
また、逆質問の時間が取られます。 次の関連記事はリクルーター面接向け(同社にリク面はありません)ですが、逆質問リストも用意していますので併せて参考にしてください。
→リクルーター面接は選考関係ある!|逆質問リストと聞かれること
エントリーシート
ES設問 | 3本 |
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プロテリアルのエントリーシートは、次の3本の設問が課されます。
- 簡単な自己PRと学生時代に注力したこと
- 当社に興味を持った理由(志望動機)
- ゼミで取り組んでいる内容
ガクチカと志望動機を「就職活動の軸」で統一することで、話に一貫性が生まれます。 例えば「価値創造での社会貢献がしたい」という軸を設定し、ガクチカは「価値創造のために取り組んだこと」、志望動機は「価値創造を重視する社風に共感した」となります。
就職活動の軸 | 価値創造での社会貢献がしたい。 →【就活の軸は将来の夢】説得力ある例文と考え方を解説 |
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自己PR | アイデア出しが得意なところ。エピソードはガクチカを参照 →自己PRは何を答えればいい?|1000文字分の例文で解説! |
ガクチカ | サークルでのゲーム制作の経験。意見対立という困難に対し、SNSなどを駆使して市場調査をし、データにもとづいて最適解の選択へと誘導した。また反対意見にも共感を示すことを意識した。 →【例文】学生時代頑張ったことの書き方|面接の定番質問に対応! |
志望動機 | 高機能材料をはじめとした価値創造に熱心な社風に共感した。鋼材に加え磁石や電線材料などさまざまな技術を持っていることから、新素材の提案ができると考えた。 |
以上のように、回答を統一することでES全体に説得力を出すことができます。 この書き方をMY就活ネットでは「ESのストーリー化」と呼んでいますが、その方法については次の関連記事で解説しています。
→【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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プロテリアルの志望動機の例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、貴社が高機能材料をはじめとした価値創造に注力し、多様な技術を活かして新たな可能性を切り拓いている点に強く共感したからです。 貴社は、鋼材に加え、磁石や電線材料といった幅広い分野で技術力を発揮し、社会に貢献しており、その挑戦する姿勢に魅力を感じました。
私は学生時代、ゲーム制作を通じて、創造力を活かした価値の提供に取り組みました。 ユーザーにとって本当に求められる体験を形にするために試行錯誤を繰り返し、最適なコンテンツを提案する力を磨いてきました。 この経験を通じて、ニーズを的確に捉え、新たな価値を創出することの重要性を学びました。
貴社の持つ多様な技術を組み合わせることで、新素材の開発や新たな用途提案が可能となり、社会に大きなインパクトを与えられると考えています。 私もこの環境で、創造力と問題解決力を活かし、貴社の一員として新たな価値創造に貢献したいと考えています。
この志望動機は、素材メーカーであるプロテリアルの強みと、自身の創造力・問題解決力との接点を明確に捉えた構成になっており、企業の技術的挑戦に対する深い共感と、自らの経験を踏まえた貢献意欲が伝わる内容となっています。
- 冒頭:企業の姿勢への共感を軸に志望理由を展開
志望理由の冒頭では、プロテリアルが取り組む「高機能材料による価値創造」と「多様な技術の融合」に対する強い共感を示しています。鋼材にとどまらず磁石や電線材料など幅広い領域での貢献を挙げることで、企業研究がしっかりされている印象を与えます。 - 中盤:創造的な経験の紹介と価値観の表明
学生時代のゲーム制作を通じて「創造力を活かした価値提供」に挑戦した経験が語られています。特に、ユーザーのニーズを捉えて最適な体験を作り出すという姿勢は、技術を社会価値に転換するプロテリアルの企業姿勢と自然に重なります。 - 経験と企業の事業特性との接点の提示
創造力と問題解決力という自身の強みを、プロテリアルの「多様な技術の組み合わせによる新素材開発」や「用途提案」とリンクさせています。素材メーカーが持つ可能性を社会的インパクトという言葉で捉えている点が、視座の高さを感じさせます。 - 終盤:自己実現と企業貢献の一致を表明
最後に、自身の力を活かしながら価値創造に携わりたいという前向きな意思を明示しています。自分の能力開発と企業の方向性が重なる点を強調しており、長期的に企業と共に成長していく意志が伝わります。 - 総評:創造的思考と技術志向を自然に融合
志望動機全体を通じて、「創造力×素材技術×社会貢献」という三つの軸が一貫して描かれており、プロテリアルの価値提供の本質を理解したうえで、自分自身の経験や強みをどう活かせるかを丁寧に説明しています。個性と企業研究のバランスが取れた完成度の高い内容です。
この志望動機は、プロテリアルの素材技術への敬意と、自身の挑戦的な姿勢の重なりを軸に展開されており、「どのように貢献できるか」が明確に示されています。 高機能材料メーカーへの理解が深く、説得力ある自己PRに繋がっている好例といえるでしょう。
また、「メーカーという業界」を志望する理由についても問われる場合があります。 こちらも準備をしていないと、とっさに答えるのが難しいですから、次の関連記事をご覧ください。
プロテリアルの強み・特徴
強み | 多様な技術 |
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プロテリアルの強みは、多様な技術を持つ点です。
同社は自動車向け・航空機向けの特殊鋼の他に、パワー半導体・自動車電飾部品・電池材料・ネオジム磁石など多様な製品群を持ちます。 これらは「高機能材料」と呼ばれ、研究開発力と高度な技術力を必要とするため「高く売れる」ものです。
特に電動自動車(EV)に向けた製品が多く、また「電炉」は高炉に比べて環境負荷が低いことから、 今後の「持続可能社会」の流れに合った事業内容だと言えます。
すでに売上の7割が鋼材以外となっており、「鉄鋼メーカー」という定義には当てはまりません。 同社は「持続可能な社会を支える高機能材料会社を目指す」としており、今後も様々な分野に進出していくものと考えられます。
競合他社
プロテリアルの競合他社は、次の7社が挙げられます。
ただし、同社はすでに主力製品が「特殊鋼」ではなく「高機能材料」になっています。 大きく競合するのは高炉3社ではなく大同特殊鋼がメインになります。 大同特殊鋼も同様に高機能材料、特にEV向けの磁石やセンサーを手がけますので、「同業他社との比較」では必ずチェックしましょう。
弱み
弱み | 利益率が低い |
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プロテリアルの弱みは、利益率が低いことです。
同社の利益率は2~3%と低迷しており、日本製鉄8.7%・神戸製鋼所7.3%・大同特殊鋼7.3%と比較してもかなり低水準です。 特殊鋼・高機能材料に特化しながら利益があまり取れていないのが現状で、 近年のEVシフトの鈍化の影響も受けていると考えられます。
日立製作所からベインキャピタルへと事業売却されたのも「利益率が低い」ことが原因です。
ただし、この生産性の低さは「高く売れない」というよりは「社内に無駄が多いだけ」と考えられています。 現在はベインによる財務管理・グローバル化・コスト管理・M&Aサポートなどの支援を受けており、 コア事業と関連性の薄い配管機器事業を専門商社の岡谷鋼機に売却するなど、経営改革が始まっています。
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