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【日本軽金属の就職】難易度やES・志望動機など選考対策!

会社名就職難易度
日本軽金属穴場

0.5 / 5.0
売上高
5501億円
平均年収年間休日
725万円120日
採用人数初任給
事務系:15名程度
技術系:25名程度
学部卒:271,000円
院卒:290,000円
※平均年収が赤で表示されるものは就職四季報の総合職平均。その他は有価証券報告書を参照。
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。

参照:日本軽金属|募集要項(初任給・年間休日)



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選考フロー

選考開始3月

 日本軽金属の選考フローは次の通りで、3月開始です。

  1. ES提出・WEBテスト
  2. 面接3回
  3. 内々定

 理系のみインターン優遇の早期選考があります。 開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →日本軽金属の採用ページ

 一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。

 

就職難易度

就職難易度穴場

 日本軽金属の就職難易度は、穴場です。 採用倍率は文系約21倍・理系約6倍で、ES通過率は文系88%・理系99%です。学歴フィルターは文系「地方国公立以上」、理系はなしと考えられます。 採用大学は次の通りです。

文系大阪大・神戸大・早稲田大・明治大・立教大・法政大・同志社大・関西大・立命館大・専修大・津田塾大
理系東北大・立命館大・法政大・芝浦工業大・東京農工大・東京電機大・室蘭工業大・茨城大・埼玉大・千葉工業大・日本大・富山大・信州大・静岡大・名古屋工業大・東海大・名城大・近畿大・香川大・高知工科大

 採用人数が文系15人・理系25人程度と少ない一方で、就職人気が低く文系311人・理系172人しか応募者がいません。 文系の採用大学が難関大学に限られていますが、ES通過率は高いため「学歴フィルター」ではなく「ESの完成度・筆記試験の成績」による可能性もあります。

 一方で就職四季報によると、総合職平均年収が725万円、30歳年収が560万円あり、アルミニウム最大手のUACJと同水準です。 つまり、年収が低いというわけではありません。また残業時間が月20.7時間・有給取得率65%などホワイト企業であり、就職できれば勝ち組です。

三菱マテリアル総合職:875万円、30歳:568万円
古河電気工業総合職:781万円、30歳:560万円
UACJ総合職:882万円、30歳:541万円
インターン優遇理系のみ

 同社では理系のみインターン優遇の早期選考を行っています。その場合、一次面接が免除になります。 文系はインターンの開催自体がありません。会社理解の機会が限られているため、 「会社説明会」「人事部に質問メールを送る」「中期経営計画を読む」などして「社風」を確認していきましょう。

内定直結インターン!|優遇選考で早期内定

 

面接

面接回数3回

 日本軽金属の面接は3回実施され、質問内容は次の通りです。

【関連記事】【新卒】面接で聞かれる質問65個の一覧とベストな回答例

 なぜ系の質問が多いです。「就職活動の軸」を設定し、すべての項目を「軸の実現」という観点で統一し、「なぜ系の質問」を防止しましょう。 例えば「価値創造による社会貢献がしたい」という軸を設定すると、次のように回答できます。

就職活動の軸価値創造による社会貢献がしたい
ガクチカ価値創造のために、ゲーム制作に取り組んだ
素材を選ぶ理由広く社会に関わる事業であり、価値創造の影響が大きいと思ったため。
素材メーカーとは?3業界の違い・年収・勝ち組ランキングを解説
志望動機価値創造を重視する社風に共感したため。
他社の選考状況素材メーカー(UACJ・神戸製鋼所・レゾナックなど)の他に「価値創造」に関する企業(例えば機械メーカーや電機メーカーなど)を選んで話す。
 

エントリーシート

ES設問3本

 日本軽金属のエントリーシートは、次の3本の設問が課されます。

 志望動機を「社風への共感」とし、それに説得力を持たせるために「就職活動の軸」を設定します。 すべての項目に矛盾がないように、「軸の実現」という観点で回答を統一します。

 また、同社は求める人財像として次のように定めています。

 総合職合同採用においては求める人財像として「多様な価値観を理解して自分のことばにできる人」「幅広いフィールドに関心をもってチャレンジできる人」「人と人、知識と知識をつないで新しいものを生み出せる人」の3点を掲げ、採用活動を行っています。

人財の確保、育成|日本軽金属

 これらの要素を取り入れることを意識し、ガクチカでは「相手の立場に立って考えた経験」「隣接分野に手を広げた経験」「チームで取り組んだ経験」などを書くとよいでしょう。 以上を前提に、私の場合の例を紹介します。

就職活動の軸価値創造での社会貢献がしたい。
【就活の軸は将来の夢】説得力ある例文と考え方を解説
ガクチカサークルでのゲーム制作の経験。意見対立の困難に直面し、SNSを活用して市場調査をし、最適解の選択へと誘導した。その際、反対意見からもデータに合致する内容があれば取り入れ、また共感を示して衝突を防ぐことを意識した。
【例文】学生時代頑張ったことの書き方|面接の定番質問に対応!
自己PR想像を形にする力。エピソードはガクチカを参照する。
自己PRは何を答えればいい?|1000文字分の例文で解説!
学業ゼミマーケティング戦略。データ分析を活用した市場調査や、競争優位性を生み出すブランド構築、さらには顧客体験(UX)の向上を目的としたマーケティング戦略について研究した。
志望動機新たな価値創造を目指す社風に共感した。
なぜこの会社を選んだのか|ES全体で説得力を出す方法

 以上のように、回答を統一することでES全体に説得力を出すことができます。 この書き方をMY就活ネットでは「ESのストーリー化」と呼んでいますが、その方法については次の関連記事で解説しています。

【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!

志望動機

ポイント社風への共感

 日本軽金属の志望動機の例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。

例文

 私が日本軽金属を志望する理由は、グループの総合力を活かした価値創造を目指す社風に共感したためです。

 貴社はアルミニウムの製造だけでなく、加工から最終製品まで一貫した事業展開を行い、多様な業界に付加価値を提供しています。 その幅広い事業領域と総合力による価値創造の姿勢に魅力を感じました。

 私は学生時代にゲーム制作に取り組み、企画・デザイン・プログラミングといった異なる分野を組み合わせながら、ユーザーにとって最適な体験を提供することを意識していました。 特に、チームメンバーと協力し、それぞれの強みを活かして価値を生み出すことの重要性を学びました。 この経験は、貴社のようにグループ全体の技術やリソースを活用しながら付加価値を提供する企業でこそ活かせると考えています。

 貴社では、アルミニウムを軸にしながらも、環境対応材料や先端技術への応用など、新たな価値創造に取り組まれています。 私はこのような事業に携わり、顧客のニーズを捉えながら、グループの総合力を活かした新たな価値提案を行いたいと考えています。 貴社の一員として、持続可能な社会に貢献する製品・サービスの開発に挑戦し、価値創造に貢献していきたいです。

解説

 この志望動機は、日本軽金属が掲げる「グループの総合力による価値創造」という特徴に強く共感し、それを自身の経験に結びつけて論理的に展開している点が高く評価できます。 単なる共感の表明にとどまらず、自分がどのように企業の一員として貢献できるかを明確に描いており、説得力のある構成です。

 この志望動機からは、「価値をつくるために自分の力をどう活かすか」という視点が明確に伝わってきます。グループの力を引き出す存在として成長していきたいという意志が、企業側に強い印象を与えるでしょう。

 また、「メーカーという業界」を志望する理由についても問われる場合があります。 こちらも準備をしていないと、とっさに答えるのが難しいですから、次の関連記事をご覧ください。

【文系】なぜメーカーなのか|「業界の」志望動機

日本軽金属の強み

強みグループ総合力

 日本軽金属の強みは、グループ総合力で高付加価値化を狙う社風にあります。

 同社はアルミの総合メーカーで、輸入したアルミニウムを「アルミナ」「化成品」「アルミ板」「押出製品」へと加工します。 そして、その素材をグループ企業が高機能品へと加工します。

日本フルハーフトラックボディ
日軽パネルシステム業務用冷凍冷蔵庫用・半導体工場クリーンルーム用のパネル
日軽エンジニアリング土木・建築向け資材
東洋アルミニウムアルミ箔・粉末製品・日用品

 筆者の私も建設業界に身を置いていましたが、日本軽金属の建築資材は一定のブランド力があります。 断熱パネルは「断熱性だけでなく見た目にもこだわる」建築物に使われ、 また橋梁では鋼材のゴチャゴチャした部分を目隠しする「化粧板」などにも使われ、見た目を良くするときに活躍します。

 半導体工場向けクリーンルームは蒸発した汗の分子すら不純物になる高度な工場ですが、やはりそこでも同社のパネルが活躍しています。

 近年では半導体工場向け・自動車向けを成長事業として位置づけて注力していますが、 「日本軽金属」単体としてではなく「グループの総合力」として各社それぞれ自分の分野に集中し、 総合職が縦横横断的に「シナジー効果」を生み出す役割を担うことで、幅広い事業分野で地位を築くことに成功しています。

競合他社

 日本軽金属の競合他社は、アルミニウムを製造する素材メーカーです。

 見落としがちなのが神戸製鋼所(高炉メーカー)とレゾナック(化学メーカー)です。 非鉄金属で検索しても出てこないのですが、実はこれらの会社もアルミニウム事業で稼いでいます。

 この分野ではUACJが最大手ですが、日本軽金属の志望動機では「グループの総合力」に注目して書くと、 同社専用の志望動機ができあがります。

大手でも穴場【非鉄金属への就職】勝ち組ホワイト企業群

弱み

弱み利益率が低い

 日本軽金属の弱みは、利益率が低いことです。

 同社の利益率は3.4%となっており、同業他社(UACJ:3.5%、神戸製鋼所の鉄鋼アルミ部門:1.3%、レゾナックのモビリティ部門:1.0%)と比較すると儲かっている方ではありますが、 上場企業平均の7%を下回っています。 この原因は「アルミ板・押出製品」という比較的付加価値の低い「汎用品」事業で赤字が出ていることです。

 一方でこれ以外の事業の利益水準は高く、「アルミナ・化成品」の主力事業では7.1%の利益率が出ています。 今後はこのように半導体向け・自動車向けで利益を伸ばしていくことが期待されます。

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著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。大阪大学法学部卒。13卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、12年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ