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住友電気工業の就職難易度|強み・志望動機・選考フローを解説!

 住友電気工業の就職難易度やエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報に加え、同社の強みや特徴など企業研究に役立つ情報を解説しています。新卒採用に応募する際、ぜひ参考にしてください。まず、基本情報は以下の通りです。

会社名就職難易度
住友電気工業低め

2.4 / 5.0
売上高
4兆4028億円
平均年収年間休日
974万円121日
採用人数初任給
事務系:75名程度
技術系:150名程度
学部卒:271,000円
院卒:288,200円
※平均年収が赤で表示されるものは就職四季報の総合職平均。その他は有価証券報告書を参照。

参照:住友電工|募集要項(初任給・年間休日)



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選考フロー

選考開始3月

 住友電工の選考フローは以下の通りで、3月選考開始です。

  1. ES提出・WEBテスト
  2. リクルーター面接4回
  3. 人事面接
  4. 最終面接
  5. 内々定

 理系のみインターン参加者優遇の早期選考があります。 また、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →住友電工の採用ページ

 一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。

 

就職難易度

就職難易度低め

 住友電工の就職難易度は、低めです。 採用倍率は文系で約18倍・理系で約3倍で、学歴フィルターは地方国公立以上と考えられます。 採用大学は旧帝大からMARCH・関関同立までの高学歴がボリュームゾーンですが、地方国公立や女子大からの採用もあります。

 一方で「採用人数が多いこと」「非鉄金属メーカーの注目度が低いこと」から応募者数が少なく、 高い年収・残業月20時間程度の財閥企業にしては難易度が低めです。

インターン優遇理系のみ

 同社では理系のみインターン優遇の早期選考を実施しています。 インターン後にリクルーターがつくのですが、このリクルーターは「就活の悩みやアドバイスをしてくれる存在」であり、 ESや面接の対策を支援してくれます。そして、人によって本番の面接が1回または2回に減少します。

 一方、文系は優遇選考がありません。ES提出・WEBテスト受験後にリクルーター面接が始まりますが、 こちらは支援的な存在ではなく「面接そのもの」ですので、何か呼ばれたら面接だと思って準備して臨みましょう。

 優遇がないとはいえ、インターンで社員と直接コミュニケーションを取ることで、 志望動機に「実際に肌で感じた社風」を使うことができます。 説得力を高めることができますので、ぜひ参加しましょう。

内定直結インターン!|優遇選考で早期内定

 住友電工に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。

 ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。

海外経験がない!|帰国子女が有利なの?

 

面接

面接回数6回

 住友電工の面接は、リクルーター面接4回・人事面接・最終面接の計6回実施されます。

 同社ではES合格者を対象にリクルーター面接を実施しており、「会社への理解を深めてもらうこと」を建前とした面談に誘われます。 これは座談会などではなく面接そのもので、「ガクチカ」「志望動機」が問われて落ちることも多いです。 これを4回繰り返しますが、人によって3回に減ったり、5回に増えたりもします。

 質問内容は次の通りです。

【関連記事】【新卒】面接で聞かれる質問65個の一覧とベストな回答例

 ESの深掘りがほとんどで、人によって逆質問の時間が設けられたりします。 面接時間が1時間と長いため、質問を10個ほど用意しておくとよいでしょう。 質問に関しては次の関連記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

リクルーター面接は選考関係ある!|逆質問リストと聞かれること

 志望動機では「比較した他の企業の名前」まで詳しく問われます。 同社は「電線御三家」の一角です。残りの2社の「古河電気工業」「フジクラ」の他に、 同じく非鉄金属業界の「三菱マテリアル」や「住友金属鉱山」についても企業研究しておきましょう。

 リク面と人事面接・最終面接で面接内容は変わらず、上記のような質問に加えて逆質問の時間がある場合もあります。

 また、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えるのがおすすめです。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。 この他「立ち振る舞い方」「うまい回答方法」など面接のコツを次の関連記事で解説しています。

面接のコツ|これであなたが輝いて見える!

 

エントリーシート

ES設問3本

 住友電工のエントリーシートは、次の3本の設問が課されます。

 ESでは直接問われませんが、面接で深掘りされる対策として「就職活動の軸」を最初につくることをおすすめします。 例えば「価値創造で社会貢献がしたい」といった「将来の夢」のことですが、 「ガクチカ」「志望動機」をそれぞれ「軸の実現のため」という視点で統一すると、話に一貫性が生まれます。

【就活の軸は将来の夢】説得力ある例文と考え方を解説

 例えば私の場合、以下のような回答になります。

学業

大学で特に力を入れた科目は「マーケティング理論」です。 この科目を通じて、消費者のニーズ分析や市場動向の把握、競合分析の重要性を学びました。

 具体的なプロジェクトとして、ある製品の市場導入戦略を考える課題に取り組みました。 この経験を通じて、ターゲット顧客を明確にし、効果的なマーケティング戦略を立案する力を身につけました。 これらのスキルは、今後の業務で顧客ニーズに応じた提案を行う際に役立てたいと考えています。

ガクチカ

 学生時代に特に力を入れたのは、ゲーム制作の経験です。 大学のサークルでチームを組み、ゲームの企画、開発、リリースまでを一貫して担当しました。

 特に、ユーザー体験を重視した設計に取り組み、プレイヤーの満足度を高めるためにフィードバックを繰り返し反映しました。 この経験を通じて、プロジェクト管理能力やチームワーク、クリエイティブな問題解決力を養いました。これらのスキルは、今後の業務での製品提案や顧客対応に活かしたいと考えています。

志望動機

 貴社を志望する理由は、貴社の「価値創造を重視する社風」に強く共感したからです。 貴社は、独自の技術力を活かして社会に新しい価値を提供し続けており、その姿勢に感銘を受けました。

 また、さまざまな分野での事業展開を通じて社会課題の解決に貢献する姿勢にも共感しています。 私も貴社の一員として、これまでの経験や知識を活かし、新しい価値を創造する仕事に携わりたいと考えています。

 このように「軸の実現」で統一しておくと、「なぜそれに力を入れようと思ったのか」「なぜ当社を選ぶのか」という質問に対応できます。 加えて「同業他社との比較」も問われますが、「社風への共感」を結論にしておくと、同社専用の志望動機が出来上がります。

 また、志望動機については次の項目で例文付きで解説しますが、 「アピールポイントをガクチカで根拠づけておくこと」「インターンやリク面で社風について質問をしておくこと」で、 さらに説得力を高めることができます。

 以上のように、回答を統一することを、MY就活ネットでは「ESのストーリー化」と呼んでいます。 そのやり方は「【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!」の記事で詳しく解説しています。

 また、同社は新卒に求める人物像として、次の3点を掲げています。これらをガクチカ・志望動機などに反映させて臨みましょう。

求める人物像:住友電気工業

 

志望動機

 ビジョンの一致をアピールしよう!

 住友電工の志望動機の例文と書き方を解説します。まず、例文は次の通りです。

例文

 私が貴社を志望する理由は、貴社の「困難に立ち向かい、挑戦し続ける」という社風に深く共感したからです。 住友グループの「信用を重んじ、確実を旨とする」という基本精神のもと、常に革新を追求し、社会の発展に寄与する姿勢に感銘を受けました。

 これまでのゲーム制作の経験を通じて、私は新しいアイデアを形にし、困難な課題を解決する力を培ってきました。 ゲーム制作では、ユーザーの期待を超える体験を創出するため、試行錯誤を繰り返しながら最適解を追求することが求められます。 このプロセスで得た課題解決能力と挑戦心は、貴社の社風と共通する部分があると感じています。

 貴社の一員として、私もまた新たな挑戦を通じて成長し、社会に価値を提供する製品やサービスの創出に貢献したいと考えています。 貴社の持つ強固な技術基盤と挑戦する企業文化の中で、自らの創造性を活かし、共に未来を切り拓いていきたいと強く思っています。

 

解説

 この例文では、同社に「困難に立ち向かう」「挑戦し続ける」社風があると判断し、それへの共感を結論としています(社風はインターンや採用サイトなどで独自に解釈してください)。 その根拠づけとして「ガクチカ」には「困難」や「挑戦」について記述しておくとよいでしょう。 また、同時に「求める人物像」にある「創造力」もアピールしています。

 このように志望動機は「就職活動の軸」「ガクチカ」と不可分一体です。 まだこれらエピソードの準備が済んでいない場合、まずは自己分析から始めましょう。

【自己分析のやり方】説得力あるESがあなたにも書ける!

 また、文系のメーカーの志望動機については、次の関連記事で書き方と例文を解説しています。

【文系専用】メーカーの志望動機|必要な人材認定をもらうコツ

 「ワンキャリア」という就活サイトでは、住友電気工業に実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。

ワンキャリアで合格エントリーシートを読む

 

住友電工の強み・特徴

強みワイヤ―ハーネス

 住友電工の強みは、自動車用ワイヤ―ハーネスで世界大手である点です。

 同社は電線御三家の一角で、電線で国内首位の企業ですが、電線をてがける企業は国内に多数存在し、もはや主力事業ではありません。 一方で、その技術を応用した「自動車用ワイヤ―ハーネス(電気ケーブル)」「光ファイバーケーブル」「半導体材料」など幅広い製品群を持っています。

 「電線」や「銅」のコア技術を活かし、「ライフサイエンス」「資源」「環境都市インフラ」の3領域で新規事業を進めており、 「高付加価値な領域」で活躍している企業です。

特徴高機能品ビジネス

 非鉄金属メーカーは、銅・アルミ・スズなど「鉄以外の金属」を扱う企業群を意味しますが、 「精錬した金属」というのは高い技術を要するものではなく「汎用品」の部類です。 同様に、電線ももはや「あらゆる会社がつくれるもの」になってしまい、価格競争に陥りがちです。簡単に言い換えれば、儲かりません

 そこで住友電工が手がけているのは「自動車部品」「半導体部品」など高い技術を要する「高機能品」の分野です。 こちらはクルマや電子機器の性能・不良品率に直結するため、高い利益が見込めます。 特に自動車向けで成功している同社は、その利益が高い年収として社員に還元されていますね。

 ゆえに、面接で会社理解を問われた際は「電線御三家」「ワイヤ―ハーネスの会社」などと答えるのではなく、 「銅や電線技術を元に高付加価値製品を生み出す会社」という答え方をするとよいでしょう。

 同社を含めた素材メーカーは、高機能品へと軸足を移しています。 これに関して詳しくは、次の関連記事で解説しています。業界研究・企業研究にぜひお役立てください。

素材メーカーとは?おすすめの最強の就職先

 

弱み

弱み利益率の伸び悩み

 住友電工の弱みは、利益率が伸び悩んでいることです。

 同社は古くから「高機能品ビジネス」に参入していますが、経常利益率は5%前後を推移しており、これは上場企業平均の7%を下回る水準です。 同業他社の三菱マテリアル3.5%、古河電気工業1.0%、フジクラ8.6%、JX金属5.3%、住友金属鉱山9.0%と比較しても、 決して低い水準ではないのですが、高くもない状況です。

 フジクラが10年間で2.3%→8.6%に向上させたのに比べると、ほぼ変わっていない同社は寂しいものです。

 大きな企業体を維持するためには、ある程度市場規模の見込める分野に注力せざるを得ず、 そのような「目立つ分野」は多くの競合が同様に参入してきますから、結局価格競争になるという宿命があります。

 利益率は賃上げ余力やボーナスに直結しますから、「儲かる高機能品」を発明していきたいですね。

非鉄金属メーカー15社!業界研究・ランキング・ホワイトな理由

→MY企業研究に戻る

 

同業他社の企業研究を見る

 

住友電気工業のような優良企業に内定をもらうには?

 

大企業を狙うならスカウト型!

 大企業の半分以上がスカウト型を利用!

 実は、大企業への就職を狙うならスカウト型を使うべき時代が来ています。 意外かもしれませんが、大企業ほどスカウト型での採用が増えており、 特に従業員5,000人以上の規模では、51.2%がその採用方法をとると回答しています(※データは[PDF]就職白書2024|就職みらい研究所)。

 MY就活ネットのおすすめは「OfferBox」です。 なぜなら、就活生24万人(OfferBox 2024年卒利用実績データ)、企業17,000社以上と盛り上がりを見せており、大手は実績あるスカウトサイトを選ぶからです。

 実際に私も体験してみましたが、適性検査入力するプロフィールが書類選考以上の内容になっており、 企業が採用で重視する「人柄」「熱意」「将来性」をアピールできる仕組みになっています。 さらに企業が冷やかしの宣伝メールを送れない仕様で、本気のスカウトしか来ません

 もちろん学生は完全無料ですべての機能を使えます。 今すぐプロフィールを設定して、人事に見つけてもらう準備を始めましょう。

→「OfferBox」の公式サイト

 

早期選考にまだ間に合う!

 就活まだ何もしていない人が勝ち組になる方法!

 「就活、まだ何もしていない」というその不安、実は正解です。 そして何より「選考がどんなものかわからない」のが最大の不安ではないでしょうか。

 それを解決するには早期選考に行くのが一番です。「選考に慣れる」ことができる上に、 通常選考よりライバルが少なく受かりやすいため、「実はもう内定がある」という余裕を持つことすら可能なのです。

 そんな早期選考に招待されるために「インターンシップに行く」のが通常なのですが、 まだ何もしていない人でも「インターンなし」で、今から同じ条件に立てる方法があります。 それが「「ジョブトラ」に参加する」という方法です。

 ジョブトラは「合同説明会」に加えて「グループワーク」が実施されるのが特徴の就活イベントで、 事前準備なし最大6社の早期選考が一度に受けられるというものです。 「エントリーシート・自己分析」は不要で、「学部3年生(修士1年生)」なら就活完全初心者でOKです。

 もちろん学生は完全無料ですから、早期選考を受けて「まだ何もしていない」状態を解消し、 「選考には慣れている」あわよくば「実はもう内定がある」という状態に持って行ってしまいましょう。 イベントは「たった半日」です。通常選考で泥沼に浸かるくらいなら、ジョブトラへ行きましょう。

「ジョブトラ」に参加する

 

内定の前提条件をまだ満たしていない!?就活泥沼化の原因

 「自己分析」をよくわからないまま、放置していませんか?

 自己分析とは「ビジョンを決めてその実現ストーリーをつくること」ですが、 大卒総合職としての就活では「私は貴社とビジョンが一致しています」という特有の志望動機を要求されます。 ゆえに内定を得るためには自己分析をすることが前提条件です

 ですが、多くの就活生がよくわからないまま放置して内定がもらえず、就活が長引いて泥沼化します。 「学歴」や「経験」がどれだけよくても、自己分析をしないだけで地獄を見るのです。

 そこで【キャリアチケットスカウト】 という就活アプリを利用しましょう。

 このアプリでは5つの質問に答えるだけで自己分析が完了し、それを元にエントリーシートを作成するサポートもしてくれます。 「最初に何を」「次に何を」すべきかを順番に示してくれるので、「前提条件を満たしていなかった」という事故が防げます。

 また、このアプリで作成した「就活の軸」や「自己PR」などを元に企業から特別選考に招待される機能もあります。 もちろん辞退してもいいのですが、その会社は「あなたとビジョンの一致した会社」ですから、内定確度は高いです。 オファーをもらってから検索してみたら、実はそれがあなたの天職かもしれません。

 まずはアプリをインストールして、自己分析から始めてみましょう。もちろん完全無料です。

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志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!

 模範解答があれば憂いなし!

 あなたのエントリーシートは100点満点ですか? …と言われても、わかりませんよね。自己採点するにしても、その基準となる模範解答がなければどうしようもありません。

 もしこのまま提出して、果たして大丈夫でしょうか。

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著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ




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