【三菱マテリアルの就職】難易度・早期選考など面接対策!
会社名 | 就職難易度 |
---|---|
三菱マテリアル | 高め 2.9 / 5.0 |
売上高 | |
1兆9620億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
875万円 | 126日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:30名程度 技術系:60名程度 | 学部卒:257,000円 院卒:280,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:三菱マテリアル|募集要項(初任給・年間休日)
おすすめ・人気記事
選考フロー
選考開始 | 文系2月・理系1月 |
---|
三菱マテリアルの選考フローは以下の通りで、文系は2月・理系は1月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 面接3回
- 内々定
インターン参加者優遇の早期選考があります。その場合は文系1月・理系11月選考開始です。 また、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →三菱マテリアルの採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 高め |
---|
三菱マテリアルの就職難易度は、高めです。 採用倍率は文系で約38倍・理系で約7倍です。学歴フィルターはありません。 採用大学は旧帝・早慶が多いものの、地方私立大まで幅広く内定を取っています。
一方で、財閥系にしては応募者数が少な目で、その意味では狙い目だと言えます。
インターン優遇 | あり |
---|
同社ではインターン優遇の早期選考があり、活躍できた場合は座談会という名のリクルーター面談に呼ばれ、 その後、早期選考の案内が受け取れます。その場合、本選考が文系で1月・理系で11月に前倒しになり、文理とも面接2回で内々定に至ります。
→リクルーター面接は選考関係ある!|逆質問リストと聞かれること
比較的高倍率の同社では、採用枠がフルに空いている早期選考は有利だと言え、 また社員と直接コミュニケーションを取ることで「実際に肌で感じた社風」を志望動機に盛り込めるため、 志望度が高ければぜひインターンに参加しましょう。
三菱マテリアルに必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接回数 | 3回 |
---|
三菱マテリアルの面接は、3回実施されます。 早期選考では文系の場合、一次面接が免除されます。一方の理系は通常選考・早期選考ともに面接が2回で、選考フローは変わりません。
面接では次のような質問がされます。
- 就職活動の軸
- 学生時代力を入れたこと
- 学生時代に他人と協力して成し遂げたこと
- 転勤について
- なぜ素材メーカーか
- なぜ三菱マテリアルか
- 志望カンパニーとその理由
- その事業部の仕事内容について
最初に「就職活動の軸」を設定し、すべての回答を「軸の実現」で統一します。 例えばガクチカは「軸の実現のために取り組んだこと」、志望動機は「軸の実現に最適な会社だと思ったから」です。
同社の面接では、ESに書いた「ガクチカ」2本の深掘りがされます。上記「軸での統一」に加えて、 「直面した困難と乗り越えた方法」「意見の衝突と解決方法」「工夫したこと」「経験から得られた学び」など、 予めガクチカに盛り込んでおくとよいでしょう。
また、志望カンパニーの「仕事理解」についても問われます。同社の事業は次の4つで、概要を整理しました。 ただし、インターンや会社説明会などでより理解を深めておくことが重要です。
金属事業 | 銅・アルミ・金などを精錬して販売する。金属資源の輸入の他に、資源回収によりリサイクルも行う。 「汎用品で広く社会を支える仕事」 |
---|---|
高機能製品事業 | 主に銅を素材とした自動車部品・半導体材料を製造・販売する。 「高い技術と信頼が必要な分野で高付加価値を生み出す仕事」 |
加工事業 | 金属部材の切削加工に必要な「超硬工具」を製造・販売する(同社が加工するのではなく工具を販売する)。 「素材メーカーならではの知見を活かした仕事」 |
再生可能エネルギー事業 | 地熱・水力・風力・太陽光発電を行う。 「主力の金属に密接に関わり、その特性を活かす仕事」 |
また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。
エントリーシート
ES設問 | 6本 |
---|
三菱マテリアルのエントリーシートは、次の6本の設問が課されます。
- 第一志望のカンパニーを選んだ理由と入社挑戦したいこと
- 第二志望のカンパニーを選んだ理由と入社挑戦したいこと
- グループでの取り組みで最も苦労したことと乗り越えた方法
- 学生時代力を入れたことの目的や得られた学び
- 働く上で大切にしたいと思っている価値観
- 自分に関連するキーワードを思いつくだけ箇条書き
1つ目・2つ目は「なぜこの会社を選んだのか」「この会社に入って挑戦したいこと」の複合です。 ESでは問われませんが「就職活動の軸」を前提とし、その実現に最適なカンパニーを選びます。 「実現したいこと」を先に考えて、そのためには「このカンパニーに入るしかない」と述べるのがよいでしょう。
3つ目・4つ目は「学生時代頑張ったこと」です。 あえて別項目で問われているため、ガクチカは2本問われていると思ってよいでしょう。 こちらも「軸の実現のために取り組んだこと」を書きます。
5つ目は「就職活動の軸」そのものを問うものです。例えば私の場合は「常に価値創造を大切にしたい」と答えます。 この価値観はES・面接すべての回答に利用しますので、最初に考えるとよいでしょう。
6つ目は「自己PR」や「長所」に該当するものです。こちらも「軸の実現に役立つもの」から列挙し、 それが尽きたら「自分の性格」「他人から見た自分」に関連するキーワードを思いつく限り書きます。
以上のように、回答を「就職活動の軸」で統一することで、話に一貫性が生まれます。 MY就活ネットではこれを「ESのストーリー化」と呼んでいますが、 そのやり方は「【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!」の記事で詳しく解説しています。
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
---|
三菱マテリアルの志望動機の例文と書き方を解説します。「高機能製品事業」を志望すると仮定した例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、貴社が展開する高機能製品事業を通じて、社会に新しい価値を創造し続けている点に強く惹かれたからです。 特に、環境対応型の素材や最先端の技術を駆使した製品群は、未来社会の課題解決に直結すると感じております。
私はこれまでゲーム制作を通じて、創造性と問題解決力を培ってきました。 ゲーム開発では、プレイヤーの期待を超える体験を提供するために、アイデアを形にし、細部にまでこだわるプロセスを重視してきました。 この経験を活かし、貴社の高機能製品開発に貢献したいと考えています。
特に、エレクトロニクスや自動車分野で求められる先進的な材料開発において、ユーザーにとっての新たな価値を創造する役割を担いたいと考えています。 貴社の「地球環境に優しい社会の実現を目指す」という理念のもと、持続可能な社会づくりに貢献できる製品開発に携わることに大きな魅力を感じています。
私の創造性と挑戦心を最大限に活かし、貴社の高機能製品事業のさらなる発展に貢献したいと強く願っております。
この志望動機は、三菱マテリアルが掲げる「環境に優しく、社会に貢献する先進素材開発」という企業理念に強く共感し、その事業に自身の経験と価値観を結びつけた点が高く評価できます。 特に、自身の創造性や問題解決力を素材開発に活かしたいという姿勢が一貫しており、企業の将来ビジョンと調和した熱意が伝わる内容です。
- 冒頭:企業の事業姿勢への共感と志望動機の提示
高機能製品による社会課題解決への姿勢に共感し、環境対応型素材や先端技術に魅力を感じたことが志望動機として明確に示されています。 素材メーカーとしての三菱マテリアルの特徴を把握した上で、自分自身がその一翼を担いたいという意欲が簡潔に伝えられています。 - 中盤:自身の経験を活かせる根拠の提示
ゲーム制作を通して培った創造性や問題解決力というスキルが、ものづくりの現場に応用可能であることを説得力をもって語っています。 プレイヤーにとっての「新しい体験」を重視した経験は、まさにユーザー視点で価値を創造する三菱マテリアルの製品開発と親和性が高く、応募者の適性がよく表れています。 - 具体的な職務領域への関心と貢献意欲
特にエレクトロニクスや自動車分野など、具体的な事業領域に触れつつ、「新たな価値の創造」に貢献したいという姿勢を打ち出しており、抽象的な表現にとどまらない点が好印象です。 また、企業理念である「地球環境に優しい社会の実現」への共感も含め、志望動機としての一貫性が保たれています。 - 締めくくり:意欲と将来ビジョンの提示
自身の創造性と挑戦心を最大限に活かし、企業の発展に貢献したいという明確な意思が締めの段落で示されています。 志望者としての主体性と、自らの強みを企業にどう還元するかという視点がしっかり伝わり、説得力のある締めくくりになっています。
全体を通じて、企業理解・自己PR・職務への適性がバランスよく構成されており、三菱マテリアルに対する関心と貢献意欲が伝わる完成度の高い志望動機となっています。
また、「メーカーという業界」を志望する理由についても問われる場合があります。 こちらも準備をしていないと、とっさに答えるのが難しいですから、次の関連記事をご覧ください。
強み・特徴
強み | 環境意識が高いこと |
---|
三菱マテリアルの強み・特徴は、環境意識が高いことです。
同社は銅の製造・加工技術を中核とした素材メーカーですが、そこから金属ケイ素(シリコン)やアルミニウムなどの金属加工、 半導体材料、切削加工機械、国内No.1のセメント生産能力など多方面に事業を展開しています。
本来なら環境負荷の高い事業のはずですが、企業理念に「人と社会と地球のために」と掲げているように、同社は生まれつき環境重視の企業です。 戦前の資源不足の時代から一貫して金属リサイクルを行ってきました。
「循環型社会」への思いから「地熱発電」「核燃料の再処理」「原発の廃炉業務」「地熱発電所の建設」など非金属分野の研究が目覚ましく、 単なる「非鉄金属メーカー」ではないところが特徴的です。 環境や再生可能エネルギーへの取り組みは、時代の流れにマッチしていると言えますね。
三菱マテリアルは、JX金属・住友金属鉱山・三井金属・DOWAホールディングスなど他の非鉄金属メーカーと競合します。 特に銅関連は事業内容が被るため、ESを書く際は「社風での比較」がおすすめです。
弱み
弱み | 利益率が平均以下なこと |
---|
三菱マテリアルの弱みは、利益率が低いことです。 利益率は賃上げ・ボーナスに直結しますので、企業選びでは重視してください。
同社の利益率は3.5%ですが、住友電気工業5.1%、古河電気工業1.0%、フジクラ8.6%、JX金属5.3%と比較しても低めの水準にあります。 上場企業平均が7%であることを考えると、フジクラ以外あまり儲かっていないと言えます。
その大きな原因が「金属事業」にあり、同社はこの事業でほぼ利益が出ていません。 また「高機能製品事業」でも同様に利益が薄く、価格競争に陥っていると考えられます。
金属事業は「大量生産によるコスト削減」で利益を捻出する事業ですので、利益が出ないのは仕方がありません。 しかし高機能品はそもそも「替えが利かない材料」で高い利益を取る事業ですから、 ここで利益が出ていないのは実質的に高機能品を生み出せていないということになります。
同社の利益率を押し上げているのは「加工事業」であり、こちらは例年10%近くの利益率を計上しています。 金属部材の加工工具に関しては、価格以外(品質・納期など)の付加価値を出せていると言えます。
同業他社の企業研究を見る
- UACJの企業研究(売上高:9987億円、平均年収:882万円、年間休日:121日)
- フジクラの企業研究(売上高:9793億円、平均年収:845万円、年間休日:121日)
- JX金属の企業研究(売上高:7149億円、平均年収:936万円、年間休日:122日)
- 三井金属鉱業の企業研究(売上高:7123億円、平均年収:983万円、年間休日:124日)
- DOWAホールディングスの企業研究(売上高:6786億円、平均年収:918万円、年間休日:123日)
- 大同特殊鋼の企業研究(売上高:5749億円、平均年収:934万円、年間休日:127日)
- 日本軽金属の企業研究(売上高:5501億円、平均年収:725万円、年間休日:120日)
- 山陽特殊製鋼の企業研究(売上高:2470億円、平均年収:890万円、年間休日:119日)
- 日鉄鉱業の企業研究(売上高:1967億円、平均年収:949万円、年間休日:123日)
- 日本製鉄の企業研究(売上高:8兆6955億円、平均年収:1251万円、年間休日:119日)
- JFEスチールの企業研究(売上高:4兆8596億円、平均年収:1070万円、年間休日:119日)
- 住友電気工業の企業研究(売上高:4兆6797億円、平均年収:974万円、年間休日:121日)
- 神戸製鋼所の企業研究(売上高:2兆5550億円、平均年収:988万円、年間休日:121日)
- 古河電気工業の企業研究(売上高:1兆2017億円、平均年収:781万円、年間休日:121日)
- 三菱マテリアルの企業研究(売上高:1兆9620億円、平均年収:875万円、年間休日:126日)
- プロテリアルの企業研究(売上高:1兆332億円、平均年収:903万円、年間休日:126日)
- 住友金属鉱山の企業研究(売上高:1兆5933億円、平均年収:1084万円、年間休日:125日)