勝ち組【神戸製鋼所の就職】難易度・面接など選考対策を解説
会社名 | 就職難易度 |
---|---|
神戸製鋼所 | 低い 1.8 / 5.0 |
売上高 | |
2兆5550億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
988万円 | 121日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:45名程度 技術系:80名程度 | 学部卒:290,060円 院卒:310,090円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:神戸製鋼所|募集要項(初任給・年間休日)
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就職難易度
就職難易度 | 低い |
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神戸製鋼所の就職難易度は、低いです。 採用倍率は文系約28倍・理系約4倍で、ES通過率は文系55%・理系80%です。 学歴フィルターはありません。採用大学には旧帝大から地方女子大まで実績があります。
ただし三大高炉メーカーの一角であり、日本製鉄やJFEスチールと併願する学生も多く、 つまり、旧帝大・早慶・MARCHなどの上位国公立大学や有名私大の学生と争うことになります。
この業界は「鉄を売る」というよりは「鉄鋼関連ビジネス」が非常に多く、 社内起業や関連会社などで経営幹部として働くチャンスがあり、バイタリティのある学生が求められています。 内定者には留学経験・起業経験のある学生が多く、そういった人でもインターンで活躍する必要があります。
神戸製鋼所に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
勝ち組の理由
MY就活ネットは、神戸製鋼所への就職を勝ち組だと判断しています。理由は次の4点です。
- 年収が大手メーカーを上回ること(神戸製鋼所:988万円、化学大手:947万円、非鉄:929万円、電機:851万円)
- 高機能品で高収益を誇ること(神戸製鋼所の利益率:7.3%、業界平均:3~5%)
- 将来性の低い汎用品事業に依存していないこと
同社は収益性が高く、素材メーカーでは屈指の高待遇を誇ります。 売上規模では上位の日本製鉄・JFEスチールに見劣りしますが、今後の将来性は「汎用品」ではなく「高機能品」にあります。 これについて詳しくは、次の関連記事で解説しています。
選考フロー
選考開始 | 3月 |
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神戸製鋼所の選考フローは次の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- カジュアル面談1回(全通)
- 面接3回
- 内々定
ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →神戸製鋼所の採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
面接
面接回数 | 3回 |
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神戸製鋼所の面接は、3回実施されます。質問内容は次の通りです。
- 当社に興味を持ったきっかけ
- 学生時代力を入れたこと
- (関連して)なぜそれに取り組んだのか
- (関連して)どんな目標をもち、何を大切に活動したか
- (関連して)取り組みの中で困難だったこと
- (関連して)それを乗り越えた方法
- (関連して)自分の強みをどう発揮したか
- (関連して)人と衝突した経験
面接は「ガクチカ」の深掘りが大半です。 ですが、特別な質問はなく、どの企業でもされるような内容です。
→【ガクチカ】深掘り質問の実例一覧と回答例|166社の面接を分析!
面接の前に「カジュアル面談」が実施されますが、こちらはリクルーター面接とは異なり、選考ではありません。 「選考前の逆質問タイム」とも呼べる内容ですので、会社説明会で「おっ!」と思わせる優良質問集23選を参考に、 質問を用意しておきましょう。
エントリーシート
ES設問 | 1本 |
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神戸製鋼所のエントリーシートは、例年「学生時代頑張ったこと」の1問だけです。
面接では深掘りがされますが、どの企業でもされるもので、奇抜な質問はありません。 以下の内容を予め盛り込んでおけば、困らないでしょう。
結論 | 例:サークルでのゲーム制作の経験。 |
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動機 | 就職活動の軸 例:価値創造での社会貢献がしたい。 |
目標 | チームの目標 例:大学祭でのプレイ人数200人。 |
工夫 | 意見対立という困難を乗り越えた方法 例:ゲームの方向性について意見対立という困難が生じたが、データをもとに最適解の選択へと誘導した。その際、反対意見にも共感を示すことを意識した。 |
結論 | 例:目標にあと一歩及ばず悔しい思いをした。 |
学び | 経験から得られた学び・能力 例:潜在ニーズを探ることの重要性を学び、メンバーへの気配りが身についた。 |
→【例文】学生時代頑張ったことの書き方|面接の定番質問に対応!
しかし、面接3回に渡ってこの内容を深掘りされますので、ESに書かされないとはいえ「長所・短所」「志望動機」をセットで作成し、 一連の「『将来の夢』実現ストーリー」を作っておくことが重要です。
言い換えれば、志望動機で「就職活動の軸」と「経営理念・ビジョン・社風」の一致をアピールするために、 その根拠として「就職活動の軸への本気度」をガクチカで示すのです。 例えば「素材から社会インフラを支える仕事がしたい」であれば、「社会インフラ」に関わるガクチカを書けばよいのです。
このように「ESをストーリー化する」方法については、次の関連記事で解説しています。
→【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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神戸製鋼所の志望動機の例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、素材の力で社会インフラを支えるという貴社の使命に共感し、事務系総合職としてその基盤を支える仕事に挑戦したいと考えたためです。 鉄鋼、アルミニウム、溶接など、多岐にわたる素材事業を通じて社会に貢献している貴社は、これからの持続可能な社会に欠かせない存在だと感じています。
私は学生時代に経済学の学びを通じて、組織を支えるマネジメントや効率的な運営の重要性を理解しました。 また、ゼミ活動やアルバイト経験では、限られたリソースで目標を達成するための調整力やコミュニケーション力を培いました。 これらの経験を活かし、貴社で事業運営の円滑化や業務効率の向上に貢献したいと考えています。
特に貴社の事務系総合職では、経営戦略や事業運営に関わり、企業全体を支える重要な役割を担えると伺っています。 例えば、物流や調達業務で素材供給の効率化を図ることで、貴社の強みである高品質な製品がより多くの顧客に届く仕組みづくりに携わりたいです。 また、グローバル展開を進める貴社の中で、異文化理解や語学力を活かし、海外との調整業務にも積極的に挑戦したいと考えています。
「素材から社会インフラを支える」という貴社の理念を体現するため、バックオフィスの立場から事業を支え、神戸製鋼所のさらなる成長に寄与したいと思っています。
この志望動機は、神戸製鋼所の「素材を通じて社会インフラを支える使命感」を中心に据え、事務系総合職として企業の基盤を支える役割に挑戦したいという具体的かつ明確な志望理由が特徴です。 企業の事業領域や経営戦略への理解と、自身の経験・スキルをしっかり結びつけている点が評価されます。
- 冒頭:企業理念への共感と志望動機の明示
「素材の力で社会インフラを支える」という企業使命に共感したことを示し、事務系総合職での挑戦意欲を端的に伝えているため、読み手に分かりやすく説得力があります。 - 中盤:自身の学びや経験の具体化
経済学の学習を通じて組織運営やマネジメントの重要性を理解したこと、さらにゼミやアルバイトで培った調整力・コミュニケーション力を示し、事務職に必要なスキルセットを具体的にアピールしています。 これにより、応募職種への適性も明確に伝わります。 - 具体的な業務への意欲表明
「物流や調達業務の効率化」「高品質製品を顧客に届ける仕組みづくり」など、事務系職種の役割を理解した上で、企業の強みと関連付けた貢献イメージを描いている点が好印象です。 また、「異文化理解や語学力を活かした海外調整」への意欲も示し、グローバル展開を意識した姿勢が伝わります。 - 締めくくり:理念体現と成長貢献の意欲
企業理念を自分の行動指針に据え、バックオフィスとして「神戸製鋼所の成長に寄与したい」という明確な目標を述べているため、熱意と将来ビジョンが具体的に示されている印象を与えます。
全体を通じて、企業の特徴と志望職種の役割を踏まえた志望動機であり、応募者の強みや意欲がわかりやすく表現されています。
事務系職種の志望動機として、企業理解・自己PR・具体的な貢献イメージがバランスよく盛り込まれている良い例です。
また、「メーカーという業界」を志望する理由についても問われる場合があります。 こちらも準備をしていないと、とっさに答えるのが難しいですから、次の関連記事をご覧ください。
神戸製鋼所の強み・特徴
強み | 自動車部品 溶接システム |
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神戸製鋼所の強み・特徴は、鋼材そのものよりも、それを活用した自動車部品や溶接システムに強いところです。 例えば「自動車用弁ばね用線材」では世界シェア50%、「アルミボトル缶材」では国内シェア70%を誇ります。 鋼材でもやはり、自動車向け・建設向けの「高張力鋼板」で世界最高強度を誇るなど、後述の「汎用品」より「高機能品」で勝負している姿が見られます。
日本製鉄の「総合力」、JFEスチールの「グローバルな鉄鋼サプライヤー」とは一線を画し、 「鉄やアルミを使って何をするか」が重視される社風があるといえます。
このように、「三大高炉メーカーの一角」という認識だけでは他社との比較がしにくいのですが、 採用サイトやインターンシップを通じて「ビジョン・社風」で比較すると、どの企業が自分に合っているのかわかりやすくなります。
将来性
神戸製鋼所の将来性は高いと言えるでしょう。
その理由は、鉄鋼アルミの素材事業のみならず、機械・エンジニアリング・ソリューションビジネスといった成長事業を持っていることです。 半導体検査装置や廃棄物処理施設・水処理施設など鋼材を活かしたビジネスに加え、溶接システムのようにBtoB分野に力を入れています。
日本製鉄・JFEスチールが「鋼材」に力を入れている一方で、 同社は「高機能品」や「関連ビジネス」を主力にすることで高い利益を確保しようと動いているところに特徴があります。
ただし、祖業の鉄鋼アルミでは、業界再編で事業買収の可能性もないわけではありません。
弱み
弱み | 鉄鋼アルミ事業 |
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神戸製鋼所の弱みは、鉄鋼アルミ事業であまり利益が出せないことです。 特に「汎用品」は企業規模がモノを言い、「1位以外は負け」の分野です。 日本製鉄すら苦戦している中、同社はさらに不利です。
鉄鉱石・石炭などの資源価格の高騰では赤字に転落することも多く、 円安や市場の需給変動の影響も受けやすく、業績悪化の原因はほぼ鉄鋼アルミ事業です。
ですが、この事業に関しては日本製鉄と協業関係にあり、 また自動車部品や機械・エンジニアリングなど関連ビジネスを伸長させることで、 「汎用品」事業の「波」を吸収できる企業体を目指しているところです。
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