【住友金属鉱山の就職】難易度・採用大学・強みなど選考対策
会社名 | 就職難易度 |
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住友金属鉱山 | 穴場 0.4 / 5.0 |
売上高 | |
1兆5933億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
1084万円 | 125日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:20名程度 技術系:45名程度 | 学部卒:260,000円 院卒:287,400円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:住友金属鉱山|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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住友金属鉱山の選考フローは以下の通りで、3月選考開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 面接3回
- 内々定
インターン参加者優遇の早期選考があります。その場合は文系1月・理系11月選考開始です。 また、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →住友金属鉱山の採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 穴場 |
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住友金属鉱山の就職難易度は、穴場です。 採用倍率は文系で約15倍・理系で約5倍で、ES通過率は34%です。学歴フィルターはありません。 採用大学はMARCHがボリュームゾーンですが、それ以外でも多岐に渡り、応募者数が文系300人・理系240人と少ないです。
文系採用大学 | 九州大・慶應義塾大・早稲田大・筑波大・東京外国語大・横浜国立大・法政大・同志社大・関西大・関西学院大・立命館大・叡啓大 |
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理系採用大学 | 京都大・東京科学大・大阪大・名古屋大・北海道大・東北大・九州大・早稲田大・名古屋工業大・九州工業大・東京理科大・東京都立大・大阪公立大・千葉大・秋田大・新潟大・広島大・岡山大・山口大・徳島大・愛媛大・高知大・鹿児島大・長岡技術科学大・関西学院大・日本大 |
インターン優遇 | あり |
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同社ではインターン参加者優遇の早期選考があり、選考開始が文系は1月・理系は11月に前倒しされます。 選考フローは公式には面接3回とされていますが、2回に減少する人もいれば4回に増加する人もいます。 よって選考の負担が軽くなるとは限りません。
ただし、採用枠がフルで空いた状態で選考が受けられることと、 志望動機に「実際に肌で感じた社風」を取り入れられるのは、インターン参加者だけの特典です。 ゆえに志望度が高ければぜひ参加して、企業研究を進めていきましょう。
住友金属鉱山に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接回数 | 3回 |
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住友金属鉱山の面接は、3回実施されます。質問内容は次の通りです。
- 就職活動の軸
- 自己PR
- 大学と学部を選んだ理由
- 自身の強みと弱み
- 志望動機
- 職種を選んだ理由
同社の面接は1時間に渡りますので、ESの深掘りを想定して自問自答を繰り返し、 あらゆる質問に対応できるように準備しておきましょう。ここでのコツは「就職活動の軸」を設定し、 「軸の実現のため」という視点ですべての項目に回答することです。
「強みと弱み」についてはESに設問がありませんが、こちらも「軸の実現に役立つ長所」「邪魔になる短所」をそれぞれ選びます。 特に短所は「克服しようと努力している姿勢」が必須です。「欠点を素直に認める」ことと「向上心」をアピールしていきましょう。 これらの選び方については、次の関連記事で解説しています。
また同様に、面接の定番質問である「この会社に入って挑戦したいこと」も用意しておきましょう。 結論は「軸の実現」ですが、以下に私が志望する際の例を挙げます。
就職活動の軸 | 価値創造で社会貢献がしたい |
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志望職種 | 材料営業 |
材料営業を志望する理由は、価値創造による社会貢献に魅力を感じたからです。 特に、同社が提供する高機能材料は、電子デバイスや自動車など、私たちの日常生活を支える製品に不可欠な役割を果たしています。
これらの材料を通じて、新しい技術や製品の開発を支援し、社会に新たな価値を創造することで、持続可能な社会の実現に貢献できる点に共感し、自分もその一翼を担いたいと考えました。
また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。
エントリーシート
ES設問 | 3本 |
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住友金属鉱山のエントリーシートは、次の3本の設問が課されます。
- 当社に興味を持ったきっかけ・その理由
- 自己PR
- どの事業領域でどのように成長していきたいか
1つ目は「なぜこの会社を選んだのか」を書くものです。 「きっかけ」とありますが、単に「リクナビで見た」というようなものではなく、 「社風に魅力を感じた」「軸の実現に最適な企業だと思った」など志望動機を答えるものです。
その理由として同社の中期経営計画・採用サイトの他に、インターンシップや会社説明会で社員と直接コミュニケーションを取り、 「社風を確認できたこと」と答えられると、より説得力が高まります。
2つ目は「自己PR」ですが、「軸の実現に役立つ長所」を選び「長所とそれを裏付けるエピソード」を書くものです。 エピソードは「学生時代頑張ったこと」を参照するとよいでしょう。 私の例でいえば「アイデア出しが得意なところ」について「ゲーム制作の経験」をもって根拠づけます。
3つ目は「面接」の項目でも触れましたが、「軸の実現」に必要な成長を描きましょう。 ここでは「ガクチカの経験を活かす」という視点を加えることで、「就職活動の軸」「ガクチカ」「志望動機」が一連のストーリーに仕上がります。 その例を以下に挙げます。
チームワークとコミュニケーション力の強化 | ゲーム制作では多くのチームメンバーと協力する必要がありました。この経験を活かして、社内外の関係者との円滑なコミュニケーションを図り、チーム全体で目標を達成する営業スタイルを築いていきたいです。 |
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問題解決力の向上 | ゲーム制作中に直面した課題解決の経験を活かし、顧客が抱える問題やニーズに対して迅速かつ効果的に対応し、信頼関係を構築する営業スキルを磨いていきたいと考えています。 |
ユーザー体験の向上への貢献 | ゲーム制作で学んだユーザー視点の重要性を材料営業にも応用し、顧客が最終製品で得られる体験や価値を最大化できるような提案を行い、顧客満足度を高める営業活動を目指します。 |
以上のように、ESを「就職活動の軸」で統一することを、MY就活ネットでは「ESのストーリー化」と呼んでいます。 そのやり方は「【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!」の記事で詳しく解説しています。
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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住友金属鉱山の志望動機の例文と書き方を解説します。まず、例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、貴社が「世界の非鉄リーダー」という使命を掲げ、グローバルに価値ある素材を供給している点に強く惹かれたからです。 特に、最先端技術を支える素材開発を通じて、社会課題の解決に寄与する姿勢に共感しています。
私はこれまでゲーム制作を通じて、創造力や問題解決能力を培ってきました。 ゲーム制作では、ユーザーが求める新しい価値を創り出すための企画や開発、そしてニーズを的確に捉える営業力が求められます。 この経験は、貴社の材料営業という役割において、新しい価値を顧客に提案し、社会に貢献する製品を広めることに役立つと確信しています。
特に、材料営業を志望する理由は、素材の可能性を最大限に引き出し、顧客のニーズに応える製品を提案することで、新しい価値を創造し、社会貢献を実現できると考えているからです。 貴社の提供する素材は、社会を支える基盤であり、私もその一端を担うことで、持続可能な社会の実現に貢献したいと強く感じています。
貴社の一員として、私の創造力と営業力を活かし、価値創造を通じて社会に貢献することに挑戦したいと考えています。
この志望動機は、「世界の非鉄リーダー」としての住友金属鉱山の存在意義と、自身の創造力・営業力を重ね合わせることで、説得力のある志望理由に仕上がっています。特に「材料営業」という職種への適性と意欲が明確に表現されており、職種理解の深さが感じられます。
- 冒頭:企業理念と事業姿勢への共感を示す
「世界の非鉄リーダー」「社会課題の解決への寄与」といったキーワードを取り上げることで、企業のグローバルな存在意義や価値創造への姿勢に共鳴していることが明確に伝わります。単なる憧れではなく、社会との関わりの中で企業を見ている点が評価されます。 - 中盤:学生時代の経験を具体的に展開
ゲーム制作を通じて培った「創造力」「問題解決能力」について述べ、材料営業に求められる企画性や提案力と接続しています。特に「企画・開発・営業」という多面的な活動を行ってきた点は、複合的なスキルを持つ人物であることを示す良い要素です。 - 材料営業への適性と意義の理解をアピール
「素材の可能性を引き出す」「顧客のニーズに応える」といった表現により、営業職としての役割理解と、自身の目指す価値創造の方向性が一致していることをアピールしています。このように職種をしっかり理解して書かれた志望動機は、評価されやすくなります。 - 締め:貢献意欲とビジョンを簡潔にまとめる
最後に「価値創造を通じて社会に貢献」という形で、志望動機全体のテーマを回収し、締めくくっています。貴社の一員として自らが果たす役割に対する明確な意欲とビジョンが示されており、印象の良い結びです。 - 総評:職種理解と企業理念への共鳴を兼ね備えた構成
全体を通じて、「住友金属鉱山のグローバルな素材開発と社会貢献への姿勢」に対する深い共感と、「営業職としてその中で価値創造を担いたい」という明確な意志が丁寧に表現されています。職種・企業の両面に対する理解がバランスよく盛り込まれており、完成度の高い志望動機となっています。
この志望動機は、単なる「素材メーカーへの興味」にとどまらず、「材料営業」という具体的な職種に対する適性と志向性が的確に表現されています。 創造的なバックグラウンドを持つ応募者が、社会を支える基盤素材の営業職に挑む意義をしっかりと言語化できている好例です。
また、「メーカーという業界」を志望する理由についても問われる場合があります。 こちらも準備をしていないと、とっさに答えるのが難しいですから、次の関連記事をご覧ください。
住友金属鉱山の強み・特徴
強み | 採掘から材料まで手がける点 |
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住友金属鉱山の強み・特徴は、資源採掘・精錬・材料製造という「自社内サプライチェーン」を構築しているところです。 資源に乏しい日本は資源を輸入に頼りがちですが、同社は鉱山を自社開発して、 「鉱石を金属に精錬」するばかりか、「電子材料」「電池材料」などまで作ってしまうのです。
銅やニッケルは電機・機械・自動車などの材料として使い道が幅広いのですが、 資源価格の高騰や政治的・地政学的問題に左右されずに資源を確保できる点は、住友金属鉱山の大きな強みです。
「『世界の非鉄リーダー』を目指す」という経営理念の通り、非鉄金属界の頼れる存在としての地位を確立しています。
住友金属鉱山を始めとした素材メーカーには、「量産品」と「高機能品」の2つのビジネスがあります。
前者は大量生産によって「いかに安く作れるか」が勝負のカギとなり、 悪く言えば薄利多売です。企業規模がモノを言い、「1位以外は負け」という厳しい世界です。 はっきり言って量産品は儲かりません。
後者は替えが効かないことが勝負のカギとなり、職人気質の日本企業が大得意とする分野です。 企業規模とは関係なく、少数精鋭で爆益を叩き出すことが可能です。 つまりは高機能品は儲かると言えます。
日本企業は工場用地や人件費、為替などの関係で量産品が不利な一方で、 職人気質が幸いして世界を独占する高機能品をつくるのが得意です。 よって、この業界は「知名度」や「売上規模」ではなく「儲かる高機能品をどれだけ持っているか」という視点で注目しましょう。
主要取引先
住友金属鉱山の主要取引先は、非鉄金属系の専門商社と、住友商事や三井物産などの総合商社です。
住友金属鉱山の素材は、トヨタなどの自動車メーカー、電機メーカー、機械メーカーなどさまざまな業界、 規模にかかわらず様々な会社が利用します。しかし、住友金属鉱山は利用者と直接取引しているわけではありません。
というのも、顧客が多すぎて1社では対応しきれないからです。取引をする際は、相手の「与信」を調査しなければなりません。 取引先企業の決算書を読んで、「商品の代金をきちんと支払ってくれる会社かどうか」を見極める必要があります。
そこで、住友金属鉱山は「与信調査」と「顧客のとりまとめ」を複数の商社に依頼し、 商社がそれぞれの顧客の「与信調査」をし、各顧客の購入希望を募って「大口注文」をつくり、 まとめて住友金属鉱山に発注するのです。
競合他社
住友金属鉱山の競合他社には、三菱マテリアルやJX金属、DOWAホールディングスなどがあります。
多くの非鉄金属メーカーとの違いは「鉱山」を持つことです。 基本的には資源は輸入でまかなうことが多いのですが、同社は自社で採掘していますから、 その分「調達」に関するリスクは少なめです。
また、鉱山権益を持つ会社としてはJX金属がありますが、JX金属が「銅」なのに対し、 住友金属鉱山は「銅・ニッケル・金」と幅広く、「非鉄金属のリーダー」を目指しているその姿勢もまた、 JX金属との違いをもたらします。
弱み
弱み | 鉱山経営 |
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住友金属鉱山の弱みは、鉱山経営に関連するリスクです。
戦前に「足尾銅山鉱毒事件」などが起きたように、鉱山での採掘では「有害物質」が発生するほか、 現地で採用している作業員にも「健康被害」が起きるリスクが常にあります。 危険な事業であり、現地の先住民の怒りを買うこともあります。
そこで同社は中期経営計画で「有害物質低減」「健康管理」「先住民の権利の尊重」などを掲げて、 毎年改善を進めています。やはりこれも「非鉄金属のリーダー」を目指す同社らしい取り組みですね。
以上より、それほど大きなリスクはないと言えます。
同業他社の企業研究を見る
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- 住友電気工業の企業研究(売上高:4兆6797億円、平均年収:974万円、年間休日:121日)
- 神戸製鋼所の企業研究(売上高:2兆5550億円、平均年収:988万円、年間休日:121日)
- 古河電気工業の企業研究(売上高:1兆2017億円、平均年収:781万円、年間休日:121日)
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- 住友金属鉱山の企業研究(売上高:1兆5933億円、平均年収:1084万円、年間休日:125日)